Difference between revisions of "White Album 2/Script/2315"
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Editing
Translation Notes
Text
Speaker | Text | Comment | |||
---|---|---|---|---|---|
Line # | JP | EN | JP | EN | |
1 | 武也 | Takeya | 「………」 | "........."
| |
2 | 春希 | Haruki | 「武也」 | ||
3 | 武也 | Takeya | 「………」 | "........."
| |
4 | 春希 | Haruki | 「おい、起きろ。 風邪ひくぞ」 | ||
5 | 武也 | Takeya | 「うぁ…? あ、悪い」 | ||
6 | 春希 | Haruki | 「ほら、コーヒー。 濃くしといたから」 | ||
7 | 武也 | Takeya | 「サンキュ…ふあぁぁぁ~」 | ||
8 | 春希 | Haruki | 「…いきなり話があるって押しかけておいて、 聞かせてくれたのはイビキかよ」 | ||
9 | 冬の息吹を残したまま、大学は春休みに入り、 バイトに就職活動に遊びにデートにと、 忙しい日々が始まった。 | ||||
10 | もちろん前二つが俺で、 後ろ二つが目の前の寝ぼすけ野郎の行動だけど。 | ||||
11 | 武也 | Takeya | 「っ…お前、なんだこれ。苦っ」 | ||
12 | 春希 | Haruki | 「コーヒーを濃く淹れたらどういう味になるかくらい 判断できる頭に戻ってくれ」 | ||
13 | 武也 | Takeya | 「ん~………昨夜寝てないんだよなぁ」 | ||
14 | 春希 | Haruki | 「…また女の部屋か?」 | ||
15 | 武也 | Takeya | 「まぁな」 | ||
16 | 春希 | Haruki | 「お前なぁ、何度も言うけど いい加減そんなフラフラしてないでせめて一人に… いや、ごめん。今のは忘れてくれ」 | ||
17 | 武也 | Takeya | 「滅茶苦茶わかりやすい自己完結してんじゃねえよ。 それにそういうんじゃないって。 女ったって、依緒んちだよ」 | ||
18 | 春希 | Haruki | 「………やったな武也」 | ||
19 | 武也 | Takeya | 「………なんか不愉快すぎて目が冴えた」 | ||
20 | 春希 | Haruki | 「いや、本気で祝福してるって。 まぁ、それ以上に驚愕してるけど」 | ||
21 | 武也 | Takeya | 「そのまん丸な目もやる気のない拍手も、 あいつの母親とまったく同じリアクションで すっげームカつく」 | ||
22 | 春希 | Haruki | 「親公認なんだな…ある意味」 | ||
23 | 中学の頃から家族ぐるみの付き合いとはいえ、 相手の親にそこまで見透かされてるのも なんだかなぁと思うけど。 | ||||
24 | 武也 | Takeya | 「どうせお前らが想像するように、 色っぽい話なんかカケラも出てこなかったよ。 ああ悪かったなぁ幼なじみ相手じゃ立たない男でよ!」 | ||
25 | 春希 | Haruki | 「いや、何もそこまで…俺が悪かったよ」 | ||
26 | こっち側の気持ちの問題じゃないことが わかってるだけに、その逆ギレが痛くて、 思わず全面的に謝ってしまう。 | ||||
27 | 武也の気持ちはこんなに筒抜けなのに、 肝心の依緒の気持ちが今イチはっきりしないのは、 俺が武也側の性別にいるせいなのか… | ||||
28 | 武也 | Takeya | 「…本当にお前のせいだからタチが悪いんだよ」 | ||
29 | 春希 | Haruki | 「え…?」 | ||
30 | なんて呑気に構えている場合じゃないことを、 俺は、その瞬間だけはすっかり忘れてた。 | ||||
31 | 武也 | Takeya | 「俺が今から話すこと… 本当に春希に伝えるべきかどうか、 一晩徹夜で大喧嘩してた」 | ||
32 | 春希 | Haruki | 「お前、それどういう…」 | ||
33 | 武也 | Takeya | 「春希、お前… 小春ちゃんのこと受け入れたろ。 彼女の気持ちに応えただろ」 | ||
34 | 春希 | Haruki | 「………………………うん」 | ||
35 | 武也 | Takeya | 「なんでいきなり肯定すんだよ! 少しぐらい誤魔化そうって頑張れよ!」 | ||
36 | 春希 | Haruki | 「………………………ごめん」 | ||
37 | だってそんな、お前… | ||||
38 | こんな戦線の最後尾だと思ってたところで、 いきなり大砲の弾を胸に喰らうなんて思わないだろ、普通。 | ||||
39 | ……… | .........
| |||
40 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
41 | 春希 | Haruki | 「あ…」 | ||
42 | 武也 | Takeya | 「いつまでぼうっとしてんだよ。 夜だぜ、もう」 | ||
43 | 春希 | Haruki | 「あ、ああ…そっか」 | ||
44 | 武也が一通り話し終えた頃には、 日はどっぷりと暮れていた。 | ||||
45 | けれど俺は、そんな外の変化に気づくことなく、 ただ呆然と、武也の話に叩きのめされていたらしい。 | ||||
46 | 武也 | Takeya | 「俺が聞いたのはそんだけ。 って、そんだけ聞けば十分すぎるけどな」 | ||
47 | 春希 | Haruki | 「孝宏君が…」 | ||
48 | その手が、あった… | ||||
49 | 知ってたはずじゃないか。 彼と小春が、同じクラスだってこと。 | ||||
50 | 武也 | Takeya | 「雪菜ちゃんにも孝宏にも何も話してない。 …そのコの相手の大学生ってのが、 あろうことかお前だなんてことは」 | ||
51 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
52 | けど、知ってたからどうだって言うんだ? | ||||
53 | 俺のことを、姉の彼氏だと思い込んでる彼に、 『杉浦小春という同級生の女の子』について、 根掘り葉掘り聞けば良かったってのか? | ||||
54 | 武也 | Takeya | 「お前、最低だな…」 | ||
55 | 武也の紛うことなき正論が、俺を何度も突き刺す。 | ||||
56 | いつもなら『お前が言うな』って、 言い逃れていたかもしれない。 | ||||
57 | 武也 | Takeya | 「お前の選択は、みんなを不幸にしたんだよ。 雪菜ちゃんも、小春希も、 そして、お前自身も」 | ||
58 | けど今回は無理だ… 少なくとも武也は、 相手をここまで悲しませたりはしない。 | ||||
59 | 春希 | Haruki | 「小春が…」 | ||
60 | 武也 | Takeya | 「やっぱ知らなかったんだな… あのコが学校でそんな酷いコトになってるって」 | ||
61 | 春希 | Haruki | 「ある程度は気づいてた…けど」 | ||
62 | 電話口での痛々しいはしゃぎ方や、突然の愛の囁き。 | ||||
63 | 二人きりになったときの、過剰なまでの甘えっぷりや、 暗闇の中での、まるで赤子のような号泣。 | ||||
64 | 誤解と真実が交錯した親友との決裂は、 確かに小春に深い傷を残したはずだったけど、 あんなに心を抉られるまでとはどうしても思えなかった。 | ||||
65 | 他にも何かあるって気づいてた。 そう、気づいてたはずなのに… | ||||
66 | 春希 | Haruki | 「けど、峰城大付属だぞ? 俺たちが三年間通った、あの呑気な学校だぞ?」 | ||
67 | 甘く見てたのは、否めなかった。 | ||||
68 | 武也 | Takeya | 「ま、色々と不運が重なったんだろうな…」 | ||
69 | あの学校の生徒は、大抵が坊ちゃん嬢ちゃんで、 たまに俺みたいな勉強ばっかしてる奴がいて、 突然変異で雪菜みたいな学園のアイドルがいて… | ||||
70 | 武也 | Takeya | 「みんな卒業間近で浮き足立ってたところに、 降ってわいたようなスキャンダルだ」 | ||
71 | こんな気持ちの悪い負の連鎖には一番縁遠い、 平和な場所だと思ってたのに。 | ||||
72 | 武也 | Takeya | 「それも、クラス一真面目で面倒見がいいと思ってた 委員長が、相手との仲立ちをしてるふりして 親友の彼氏を略奪…インパクトあるよな」 | ||
73 | 春希 | Haruki | 「そんなの嘘だ… 小春はただ、俺のこと元気づけてくれただけで…」 | ||
74 | 武也 | Takeya | 「そうやって否定しようとする人間も、 真面目に聞こうとする人間もいないなら、 伝わった噂だけが真実だよ」 | ||
75 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
76 | これで、全てが繋がった。 | ||||
77 | どうして小春がすぐに嘘をつくようになったのか。 あまりにも危うい方向に進むようになったのか。 | ||||
78 | 俺に誠実であろうとすればするほど、 自分の意思ではどうにもならないところで、 友人たちとの距離が離れていくという、最悪のジレンマ。 | ||||
79 | 今の小春にとって、 手を伸ばして掴むことができるのが、 唯一、俺の手だけだったから… | ||||
80 | だから、ただ闇雲に俺の手だけを引き寄せて、 その腕に抱きしめられるしか、自分を保つ術がなかった。 | ||||
81 | そんな、哀しい開き直り。 | ||||
82 | 武也 | Takeya | 「可哀想にな、小春ちゃん… お前のお手つきじゃなかったら、 俺が守ってやるんだけどな」 | ||
83 | 春希 | Haruki | 「そういう言い方、するなよ…」 | ||
84 | 武也 | Takeya | 「じゃあ、どう言えばいいんだ? お前の愛人? 二号? 雪菜ちゃんの代替品? ゲームで言えば隠しキャラ?」 | ||
85 | 春希 | Haruki | 「ふざけんな! 小春は悪くないだろ! なんでお前までそんな酷いこと言うんだよ!?」 | ||
86 | 武也 | Takeya | 「その方が春希にダメージ与えられるからだよ。 お前、自分が悪く言われても耐えきっちまうだろ」 | ||
87 | 春希 | Haruki | 「っ…」 | ||
88 | 武也 | Takeya | 「それにあのコだって、そう言われても仕方ないだろ。 …自分がそんな大変な目に遭ってるのに、 好きな男にすら相談できずに抱え込んじまうんだぞ?」 | ||
89 | 春希 | Haruki | 「それは…」 | ||
90 | 武也 | Takeya | 「それがどういうことかわかるか? …自分のこと、そういう立場だって思ってるんだよ。 あのコは」 | ||
91 | 春希 | Haruki | 「小春…」 | ||
92 | 聞かないって約束だったから。 ただ見守るだけって縛りだったから。 | ||||
93 | 武也 | Takeya | 「それで恋人同士って言えるのかよ? …って、言えるわけないんだったよな」 | ||
94 | それは多分… ただ、俺にこれ以上迷惑をかけたくないっていう、 小春のやせ我慢だったんだと思う。 | ||||
95 | 武也 | Takeya | 「俺に呆れられるってどういうことだよ? なぁ春希、これっておかしくないか? ポジション的に思いっきり逆だろうが!」 | ||
96 | 本当は、それだってわかってた。 小春の俺に対する思いやり、 何もかも、気づいてた。 | ||||
97 | 俺が、小春と身体を重ねるだけでなく、 小春の事情にまで深く介入することで、 雪菜との間に決定的な亀裂が生まれることを… | ||||
98 | 武也 | Takeya | 「お前らが、どうしてそんな関係になったのか… 負い目か、同情か、それとも本気なのか、 俺にはわからない」 | ||
99 | 小春の代わりに、あるいは小春と同様に、 俺が周囲から孤立することを、何よりも恐れた。 | ||||
100 | だから自分だけ、孤立するしかなかったんだ。 | ||||
101 | 武也 | Takeya | 「けど、俺はお前のしたことを認めない。 もちろん、あのコのしたことだって認めない。 …認められるわけ、ないだろが」 | ||
102 | 春希 | Haruki | 「………っ」 | ||
103 | 俺たちは、互いに助け合い、互いに深みにはまり、 一緒に抜け出そうとして手を繋いだせいで、 さらに深い底なし沼にはまり込んだ。 | ||||
104 | そこは真っ暗で、何も見えなくて。 だから、互いがどうなっているかを知らないまま、 繋いだ手の温もりにすがるしかなかった。 | ||||
105 | ……… | .........
| |||
106 | 武也 | Takeya | 「嘘なんか言ってない。男だよ。 付属時代からのツレの家」 | ||
107 | 武也 | Takeya | 「だから、今日は無理だって。 …後で連絡するから」 | ||
108 | 武也 | Takeya | 「時間? 悪い、それも約束できない。 大事な話の最中なんだ」 | ||
109 | 武也 | Takeya | 「いい加減にしてくれ。 大事な話って言ってるだろ? ………ああそうだよ、今に限って言えばお前よりもだ」 | ||
110 | 武也 | Takeya | 「…そう思うんなら思えばいいだろ。 じゃあな、切るぞ。 掛け直すにしても明日以降にしてくれ」 | ||
111 | 武也 | Takeya | 「悪い、水差した」 | ||
112 | 春希 | Haruki | 「いや…」 | ||
113 | 武也がベランダで電話してる間も、 俺はずっとテーブルの上に目を落とし、 黙りこくったまま微動だにしなかった。 | ||||
114 | 自分のしたことに… いや、自分の、しなかったことに、 どう落とし前をつけるか、ひたすら考えてた。 | ||||
115 | 春希 | Haruki | 「それで…」 | ||
116 | 武也 | Takeya | 「ん?」 | ||
117 | 春希 | Haruki | 「お前たちはどうするつもりなんだ?」 | ||
118 | 武也 | Takeya | 「どうする…って」 | ||
119 | 春希 | Haruki | 「俺に対してなら好きにしてくれていい。 何されたって言い訳できないってわかってる。 …ただ、小春だけはそっとしておいて欲しい」 | ||
120 | 武也 | Takeya | 「…そのことなら依緒とも話したけどさ、 とりあえず俺たちは、何もしないことにした」 | ||
121 | 春希 | Haruki | 「…いいのか?」 | ||
122 | 武也 | Takeya | 「このまま放っておけば、 近いうちにお前たちは自滅するってわかってるからな」 | ||
123 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
124 | その、武也の突き放したような言葉は、 どこにも反論の余地なんかなかった。 | ||||
125 | 武也 | Takeya | 「何回か話して、 ついでに孝宏からも色々聞いて、確信した。 あのコ、やっぱお前そっくりだわ」 | ||
126 | 春希 | Haruki | 「そうなの、かな…」 | ||
127 | 武也 | Takeya | 「余計なお節介焼きで、余計な正論吐きで、 押しつけがましくて、他人の都合を考えず、 けれど他人のことばかり考えてる」 | ||
128 | それらは確かに俺にも当てはまるかもしれない。 …最後の一つを除いては。 | ||||
129 | 武也 | Takeya | 「だからお前たちには、 自分たち以外にも大切なものが… しがらみって名前の、守るべきものがたくさんある」 | ||
130 | 春希 | Haruki | 「そんなものは誰にでもあるだろ」 | ||
131 | 武也 | Takeya | 「けど、お前らはそれを絶対に捨てられない。 二人だけの世界なんかで生きていけない」 | ||
132 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
133 | 俺のことはともかく… | ||||
134 | 小春は、ほんの数日前までたくさんの人と繋がって、 それが当たり前のことで、正しいって信じてた。 | ||||
135 | そして、そんな自分の気持ちを、 いつまでも偽り続けることなんかできない。 | ||||
136 | だから、今まで自分のいた場所を簡単に捨てられない。 | ||||
137 | あいつみたいに、外の世界を否定したりしない… | ||||
138 | 武也 | Takeya | 「冬馬とは、違うよ」 | ||
139 | 春希 | Haruki | 「………なんで、そこで全然関係ない奴の名前が 出てくるんだ?」 | ||
140 | 武也 | Takeya | 「本質的に、真っ白なコなんだよ… だから、黒く染まることができない」 | ||
141 | 春希 | Haruki | 「質問に答えろよ」 | ||
142 | 武也 | Takeya | 「いつかは…いや、すぐに拒絶反応を起こして、 きっと良心の呵責で潰れる」 | ||
143 | 武也は、俺と話をしながら、 俺と会話をしていなかった。 | ||||
144 | 武也 | Takeya | 「今のままじゃ、 いつまでもお前と一緒にはいられないよ。 多分、破滅の日はすぐ近くに来てる」 | ||
145 | ただ、遠くない未来を見渡して、 そこでみっともなくもがいてる俺たちを 眺めてるみたいだった。 | ||||
146 | その瞳は、今まで通り少し怒ってた。 | ||||
147 | けど… | ||||
148 | 武也 | Takeya | 「雪菜ちゃんを裏切ったお前は最低だ。 けど、あのコを助けないお前はもっと最低だ」 | ||
149 | 春希 | Haruki | 「武也…?」 | ||
150 | 武也が怒ってる“何か”の方は、 本当に今まで通りなのか、よくわからない。 | ||||
151 | 武也 | Takeya | 「今の俺に話しかけるな。 今のお前にはマジでムカついてんだ」 | ||
152 | 春希 | Haruki | 「だから依緒と喧嘩したのか? 俺に、そんな余計なこと言おうとしたから」 | ||
153 | 武也 | Takeya | 「………」 | "........."
| |
154 | 武也は、俺たちのことを 『放っておく』って言った。 | ||||
155 | けれど今、こいつは俺の目の前にいて、 わざわざ『放っておく』って宣言しやがった。 | ||||
156 | 春希 | Haruki | 「…お前さ、俺のこと、 二、三発殴っておいた方がいいんじゃないか? でないと依緒にフォローできないぞ?」 | ||
157 | 武也 | Takeya | 「あのなぁ…お前は今、俺にこき下ろされてんだぞ? なんで俺の心配なんかするんだよ?」 | ||
158 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
159 | 武也 | Takeya | 「………」 | "........."
| |
160 | 明らかに、全然放ってない。 それどころか… | ||||
161 | 春希 | Haruki | 「…どうして、なんだろうな」 | ||
162 | 武也 | Takeya | 「何がだよ」 | ||
163 | 春希 | Haruki | 「どうして小春と俺で、 こんなにも違う風が吹くんだろうって…」 | ||
164 | 武也 | Takeya | 「春希…」 | ||
165 | もしも俺があの時、矢田さんに優しくしていたら… | ||||
166 | 告白を受け入れないまでも、冷たく拒絶したりしないで、 ちゃんと相手と向き合って、誠実に断っていたなら… | ||||
167 | 春希 | Haruki | 「小春は、何もかも失ったのに。 その原因作ったの、俺なのに」 | ||
168 | 『それは君の勘違いだ。 忘れなさい』 | ||||
169 | 全ての始まりは、俺の、あのときの一言。 | ||||
170 | 明らかに間違った態度から放たれた、 あまりに明確な失態。 | ||||
171 | なのに… | ||||
172 | 春希 | Haruki | 「なのにどうして… 俺の友達は、見捨てずにいてくれるんだろうなって」 | ||
173 | 武也 | Takeya | 「…よくもまぁ、そんな気恥ずかしいこと 臆面もなく言えるな。 俺、今鳥肌立ったぞ?」 | ||
174 | 春希 | Haruki | 「ごめん」 | ||
175 | あの誠実な小春が築き上げてきた友達関係が、 俺のそれと比べて、そんなに脆いなんて思えない。 | ||||
176 | きっとそれは、多分、ほんのちょっとの流れの差。 | ||||
177 | 俺だって陥ったかもしれない、 小春だって回避できたかもしれない、 些細で、そして決定的な友情のねじれ。 | ||||
178 | 武也 | Takeya | 「………腹、減ったな」 | ||
179 | 春希 | Haruki | 「飯、食うか? 何か作るけど」 | ||
180 | 武也 | Takeya | 「じゃ、満漢全席」 | ||
181 | 春希 | Haruki | 「買い置きのラーメンがあるから 中華スープだけなら…」 | ||
182 | だから俺は、感謝する。 | ||||
183 | この、俺に向かって吹く順風と、 愚かなまでに優しすぎる友情に。 |
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Introductory Chapter | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1001 | 1008 | 1009 | 1010 | 1011 | 1012 | 1013 |
1002 | 1008_020 | 1009_020 | 1010_020 | 1011_020 | 1012_020 | |
1003 | 1008_030 | 1009_030 | 1010_030 | 1011_030 | 1012_030 | |
1004 | 1008_040 | 1010_040 | 1012_030_2 | |||
1005 | 1008_050 | 1010_050 | ||||
1006 | 1010_060 | |||||
1006_2 | 1010_070 | |||||
1007 |
Closing Chapter | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | ||||||
2001 | 2011 | 2020 | 2027 | 2301 | 2309 | 2316 | 2401 | 2408 | 2501 | 2510 |
2002 | 2012 | 2021 | 2028 | 2302 | 2310 | 2317 | 2402 | 2409 | 2502 | 2511 |
2003 | 2013 | 2022 | 2029 | 2303 | 2311 | 2318 | 2403 | 2410 | 2503 | 2512 |
2004 | 2014 | 2023 | 2030 | 2304 | 2312 | 2319 | 2404 | 2411 | 2504 | 2513 |
2005 | 2015 | 2024 | 2031 | 2305 | 2313 | 2320 | 2405 | 2412 | 2505 | 2514 |
2006 | 2016 | 2025 | 2032 | 2306 | 2314 | 2321 | 2406 | 2413 | 2506 | 2515 |
2007 | 2017 | 2026 | 2033 | 2307 | 2315 | 2322 | 2407 | 2507 | 2516 | |
2008 | 2018 | 2308 | 2508 | 2517 | ||||||
2009 | 2019 | 2509 | ||||||||
2010 | ||||||||||
Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | |||||||
2031_2 | 2312_2 | 2401_2 | 2504_2 | 2511_2 | ||||||
2031_3 | 2313_2 | 2402_2 | 2507_2 | 2513_2 | ||||||
2031_4 | 2313_3 | 2402_3 |
Coda | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Kazusa (True) | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | ||||||
3001 | 3008 | 3014_2 | 3020 | 3101 | 3107 | 3201 | 3207 | 3901 | 3907 |
3002 | 3009 | 3014_3 | 3021 | 3102 | 3108 | 3202 | 3208 | 3902 | 3908 |
3003 | 3010 | 3015 | 3022 | 3103 | 3109 | 3203 | 3209 | 3903 | 3909 |
3004 | 3011 | 3016 | 3023 | 3104 | 3110 | 3204 | 3210 | 3904 | |
3005 | 3012 | 3017 | 3024 | 3105 | 3111 | 3205 | 3211 | 3905 | |
3006 | 3013 | 3018 | 3106 | 3206 | 3906 | ||||
3007 | 3014 | 3019 | |||||||
Common | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | |||||||
3001_2 | 3210_2 | 3901_2 | 3906_2 | ||||||
3015_2 | 3902_2 | 3907_2 | |||||||
3902_3 | 3907_3 | ||||||||
3904_2 |
Mini After Story and Extra Episode | |||
---|---|---|---|
The Path Back to Happiness | The Path Forward to Happiness | Dear Mortal Enemy | |
6001 | 6101 | 4000 | 4005 |
6002 | 6102 | 4001 | 4006 |
6003 | 6103 | 4002 | 4007 |
6004 | 6104 | 4003 | 4008 |
6005 | 4004 | 4009 |
Novels | |||||
---|---|---|---|---|---|
The Snow Melts, And Until The Snow Falls | The Idol Who Forgot How to Sing | Twinkle Snow ~Reverie~ | After the Festival ~Setsuna's Thirty Minutes~ | His God, Her Savior | |
5000 | 5100 | 5200 | 5205 | 5300 | 5400 |
5001 | 5101 | 5201 | 5206 | 5301 | 5401 |
5002 | 5102 | 5202 | 5207 | 5302 | |
5003 | 5103 | 5203 | 5208 | 5303 | |
5004 | 5104 | 5204 | 5209 |
Short Stories | |||
---|---|---|---|
Princess Setsuna's Distress and Her Minister's Sinister Plan | Koharu Climate After the Passing of the Typhoon | This isn't the Season for White Album | Todokanai Koi, Todoita |
7000 | 7100 | 7200 | 7300 |