Editing White Album 2/Script/5100 (section)

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|序章　一月後の、あの娘\k\n<br>　彼女は、入学式の時から注目の的だった。\k\n<br>　その春、そこそこの難関を突破してめでたく峰城大学に入学した政経学部の新入生の男子たちは、同じ教室にいた、アイドルもかくやというほどの美貌とかわいさと雰囲気を兼ね備えた女の子の存在に、これから始まる大学生活への期待を膨らませた。\k\n　あの、付属祭の“伝説”だけを知っている彼ら…その春、彼女を後輩として迎え入れることになった在学生の男子たちは、キャンパスですれ違うたびに彼女を目で追い、指差し、近づいたその距離を喜び、噂話に花を咲かせた。
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|　そして、付属からの持ち上がり組…再び彼女と同じ学舎で学ぶことになった元同級生たちは、その幸運を神に感謝しつつも、すっかり一年前に戻ったかのような誰にでも人当たりの良い笑顔を向けるアイドル然とした彼女に対して、少しの引っかかりを覚えていた。\k\n<br>　彼女、確かあいつと付き合ってたんじゃなかったっけ…？\k\n<br>　“彼女”の名は、小木曽雪菜。\k\n　三年連続ミス峰城付属にして、ほんの数百人にとっての“伝説の歌姫”だった。
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