Tomoyo After:SEEN4814

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// Resources for SEEN4814.TXT

// #character '管理人'
#character 'Manager'

// #character '朋也'
#character 'Tomoya'

// #character '智代'
#character 'Tomoyo'


// <0000> 8月13日(金)
<0000> August 13th (Fri)

// <0001> \{管理人}「暇でしょ?」
<0001> \{Manager}「暇でしょ?」

// <0002> \{朋也}「そりゃ確かに暇なんだが…」
<0002> \{Tomoya}「そりゃ確かに暇なんだが…」

// <0003> 結局、学校を作るのはやめてしまった。
<0003> 結局、学校を作るのはやめてしまった。

// <0004> その事を管理人に報告すると、ならこれを、と言い出してきたのだ。
<0004> その事を管理人に報告すると、ならこれを、と言い出してきたのだ。

// <0005> \{管理人}「一宿一飯の恩義って言うじゃない」
<0005> \{Manager}「一宿一飯の恩義って言うじゃない」

// <0006> \{朋也}「わかったよ。直せばいいんだろ?」
<0006> \{Tomoya}「わかったよ。直せばいいんだろ?」

// <0007> 持ち込まれたのはどれも旧式の電化製品ばかり。
<0007> 持ち込まれたのはどれも旧式の電化製品ばかり。

// <0008> \{管理人}「これと、これなんか使えると助かるのよね」
<0008> \{Manager}「これと、これなんか使えると助かるのよね」

// <0009> 管理人はぽんぽんと、机に置かれた家電を示した。
<0009> 管理人はぽんぽんと、机に置かれた家電を示した。

// <0010> 外見は綺麗なミキサーとビデオデッキ。
<0010> 外見は綺麗なミキサーとビデオデッキ。

// <0011> だが、どちらもスイッチを入れても反応がまったくない。
<0011> だが、どちらもスイッチを入れても反応がまったくない。

// <0012> 使えるかどうかわからないが、ひとつずつ試してみることにした。
<0012> 使えるかどうかわからないが、ひとつずつ試してみることにした。

// <0013> \{朋也}「やっぱり、交換部品のないところで直すのって、ものすごく面倒だな…」
<0013> \{Tomoya}「やっぱり、交換部品のないところで直すのって、ものすごく面倒だな…」

// <0014> 昨日までの作業で身にしみて分かっていたが、言わずにはいられない。
<0014> 昨日までの作業で身にしみて分かっていたが、言わずにはいられない。

// <0015> 集めた材料でまかなえれば助かるのだが…。
<0015> 集めた材料でまかなえれば助かるのだが…。

// <0016> \{朋也}「…あー、ちくしょー。これがダメか」
<0016> \{Tomoya}「…あー、ちくしょー。これがダメか」

// <0017> 俺はぼやきながら、作業を開始する。
<0017> 俺はぼやきながら、作業を開始する。

// <0018> \{智代}「だーれだっ」
<0018> \{Tomoyo}「だーれだっ」

// <0019> 唐突に目隠しがされる。
<0019> 唐突に目隠しがされる。

// <0020> \{朋也}「智代」
<0020> \{Tomoya}「智代」

// <0021> \{智代}「うん、正解だ」
<0021> \{Tomoyo}「うん、正解だ」

// <0022> 言って、軽やかに俺の前に躍り出た。
<0022> 言って、軽やかに俺の前に躍り出た。

// <0023> \{智代}「今のは女の子らしかったと思わないか?」
<0023> \{Tomoyo}「今のは女の子らしかったと思わないか?」

// <0024> \{朋也}「思わないし…作業の邪魔だ」
<0024> \{Tomoya}「思わないし…作業の邪魔だ」

// <0025> \{智代}「邪魔しにきたんだ」
<0025> \{Tomoyo}「邪魔しにきたんだ」

// <0026> \{朋也}「………」
<0026> \{Tomoya}「………」

// <0027> \{智代}「ほら、ここでは人の目に入る」
<0027> \{Tomoyo}「ほら、ここでは人の目に入る」

// <0028> 俺の手を引いていった。
<0028> 俺の手を引いていった。

// <0029> そうしてふたり、ここにいる間の時間を卑しく過ごした。
<0029> そうしてふたり、ここにいる間の時間を卑しく過ごした。

// <0030> バッドエンド
<0030> バッドエンド

// <0031> そして今日、俺の夏休みが終わる。
<0031> そして今日、俺の夏休みが終わる。

// <0032> 智代は笑顔で、管理人に向けて手を振っている。
<0032> 智代は笑顔で、管理人に向けて手を振っている。

// <0033> その姿は、勝ち誇っているように俺には映った。
<0033> その姿は、勝ち誇っているように俺には映った。

// <0034> 夜もふけた電車の窓は、遠くに民家の明かりがいくつか見えるだけだ。
<0034> 夜もふけた電車の窓は、遠くに民家の明かりがいくつか見えるだけだ。

// <0035> 乗客のいないローカル線の車内に、智代の明るい声だけが響く。
<0035> 乗客のいないローカル線の車内に、智代の明るい声だけが響く。

// <0036> せっかくの夏休みだから、ともと一緒に海へいこう。
<0036> せっかくの夏休みだから、ともと一緒に海へいこう。

// <0037> 花火もしよう、きっと面白いぞ。
<0037> 花火もしよう、きっと面白いぞ。

// <0038> 楽しいこと全部してあげよう。
<0038> 楽しいこと全部してあげよう。

// <0039> その都度、俺は相づちを打つ。
<0039> その都度、俺は相づちを打つ。

// <0040> ああ、そうだな。
<0040> ああ、そうだな。

// <0041> きっと面白いな。
<0041> きっと面白いな。

// <0042> 半ば機械的に頷きながら、ぼんやりと考えた。
<0042> 半ば機械的に頷きながら、ぼんやりと考えた。

// <0043> ともに母親はいない。
<0043> ともに母親はいない。

// <0044> もう、いなくなった。
<0044> もう、いなくなった。

// <0045> だけど、血の繋がりだけが親子ではない。
<0045> だけど、血の繋がりだけが親子ではない。

// <0046> たとえ血が繋がっていても、俺と親父のようになることもある。
<0046> たとえ血が繋がっていても、俺と親父のようになることもある。

// <0047> 俺のそばに智代がいて、真ん中に笑顔のともがいる。
<0047> 俺のそばに智代がいて、真ん中に笑顔のともがいる。

// <0048> 素晴らしく微笑ましい家庭じゃないか。
<0048> 素晴らしく微笑ましい家庭じゃないか。

// <0049> 生活は厳しいが、親子三人、慎ましく暮らせる。
<0049> 生活は厳しいが、親子三人、慎ましく暮らせる。

// <0050> そう、納得できないことなんか、ない。
<0050> そう、納得できないことなんか、ない。

// <0051> なのに…
<0051> なのに…

// <0052> 河南子はアパートにもいなかった。
<0052> 河南子はアパートにもいなかった。

// <0053> 今度は鷹文に、家に帰ると言付けを残して。
<0053> 今度は鷹文に、家に帰ると言付けを残して。

// <0054> そして夏休みが終わり、鷹文もあまり姿を見せなくなった。もう一度陸上を始める、とだけ聞いた。
<0054> そして夏休みが終わり、鷹文もあまり姿を見せなくなった。もう一度陸上を始める、とだけ聞いた。

// <0055> 土曜の昼下がり、ぼんやりとしている。
<0055> 土曜の昼下がり、ぼんやりとしている。

// <0056> ともは智代の背中にもたれ、絵本を読んでいる。
<0056> ともは智代の背中にもたれ、絵本を読んでいる。

// <0057> 智代の膝を枕代わりにして、テレビを見ていている。そこで、ふと気づいた。
<0057> 智代の膝を枕代わりにして、テレビを見ていている。そこで、ふと気づいた。

// <0058> \{朋也}「…なあ、今日学校はどうしたんだ?」
<0058> \{Tomoya}「…なあ、今日学校はどうしたんだ?」

// <0059> 土曜日は午前中だけ授業のはずだ。今年から変わったのだろうか。
<0059> 土曜日は午前中だけ授業のはずだ。今年から変わったのだろうか。

// <0060> \{智代}「もういいんだ」
<0060> \{Tomoyo}「もういいんだ」

// <0061> \{智代}「私に学校はもう必要ない」
<0061> \{Tomoyo}「私に学校はもう必要ない」

// <0062> \{朋也}「行かないのか?」
<0062> \{Tomoya}「行かないのか?」

// <0063> \{智代}「…朋也がいけと言うなら行くが」
<0063> \{Tomoyo}「…朋也がいけと言うなら行くが」

// <0064> さわり、さわり、と頬を撫でられる。
<0064> さわり、さわり、と頬を撫でられる。

// <0065> \{智代}「折角の休みだ」
<0065> \{Tomoyo}「折角の休みだ」

// <0066> \{智代}「一緒にいてもいいだろう?」
<0066> \{Tomoyo}「一緒にいてもいいだろう?」

// <0067> 無邪気に微笑んでいる。
<0067> 無邪気に微笑んでいる。

// <0068> \{朋也}「…そうだな」
<0068> \{Tomoya}「…そうだな」

// <0069> 頷くしかない。
<0069> 頷くしかない。

// <0070> そのまま、智代は嬉しそうに、俺の上へと圧しかかってきた。
<0070> そのまま、智代は嬉しそうに、俺の上へと圧しかかってきた。

// <0071> 少しずつ生活が変わっていった。
<0071> 少しずつ生活が変わっていった。

// <0072> 智代が学校に行かなくなった。
<0072> 智代が学校に行かなくなった。

// <0073> 押入れに、智代の私服と下着が入るようになった。
<0073> 押入れに、智代の私服と下着が入るようになった。

// <0074> ドライヤーが新しいものに変わり、物干し場には女性ものが掛かるようになった。
<0074> ドライヤーが新しいものに変わり、物干し場には女性ものが掛かるようになった。

// <0075> 一泊が二泊になり、やがて言い方も『帰る』から『行ってくる』になった。
<0075> 一泊が二泊になり、やがて言い方も『帰る』から『行ってくる』になった。

// <0076> そして、自分から誘うようになった。
<0076> そして、自分から誘うようになった。

// <0077> 最初は昼飯を弁当から家で食べるようにしたとき。
<0077> 最初は昼飯を弁当から家で食べるようにしたとき。

// <0078> ともが幼稚園に行った朝のうちに。
<0078> ともが幼稚園に行った朝のうちに。

// <0079> おつかいを頼み、その間に。
<0079> おつかいを頼み、その間に。

// <0080> 狭い風呂へ三人で入り、ともを先に上がらせて。
<0080> 狭い風呂へ三人で入り、ともを先に上がらせて。

// <0081> 次第に緩く、浅ましく。
<0081> 次第に緩く、浅ましく。

// <0082> \{智代}「ん…」
<0082> \{Tomoyo}「ん…」

// <0083> \{智代}「んふっ…」
<0083> \{Tomoyo}「んふっ…」

// <0084> 智代が声を出さずにセックスすることを覚えた。
<0084> 智代が声を出さずにセックスすることを覚えた。

// <0085> 俺はその体を貪る。
<0085> 俺はその体を貪る。

// <0086> 汗まみれになって。
<0086> 汗まみれになって。

// <0087> カーテンの隙間から漏れる月明かり。
<0087> カーテンの隙間から漏れる月明かり。

// <0088> それに照らし出されているのは智代の白い腕。
<0088> それに照らし出されているのは智代の白い腕。

// <0089> その先は、つややかなな黒髪を撫でていた。
<0089> その先は、つややかなな黒髪を撫でていた。

// <0090> その持ち主は小さく寝息を立てている。
<0090> その持ち主は小さく寝息を立てている。

// <0091> どこまでもおだやかに。
<0091> どこまでもおだやかに。

// <0092> その隣で俺たちは貪る。
<0092> その隣で俺たちは貪る。

// <0093> どこまでも卑しく。
<0093> どこまでも卑しく。

Script Chart[edit]

June July August After Other
1st SEEN0701 SEEN0801 SEEN5000 SEEN7910
2nd SEEN0702 SEEN5001 SEEN7920
3rd SEEN0803 SEEN5002 SEEN7930
4th SEEN0804 SEEN5003 SEEN7940
6th SEEN0806 BAD END SEEN5004 SEEN7950
SEEN1806 SEEN5005
7th SEEN0707 SEEN0807 SEEN5006
8th SEEN0708 SEEN0808 SEEN5007
9th SEEN0709 SEEN0809 SEEN5010
10th SEEN0710 SEEN1710 SEEN0810 SEEN5011
11th SEEN0711 SEEN0811 SEEN1811 SEEN2811
12th SEEN0712 SEEN0812
13th SEEN0713 SEEN0813 SEEN1813 SEEN2813
14th SEEN0714 SEEN1714 SEEN0814 BAD END BAD END BAD END BAD END
SEEN1814 SEEN2814 SEEN3814 SEEN4814
15th SEEN0715 SEEN1715 SEEN0815
16th SEEN0716 SEEN1716 SEEN0816
17th SEEN0717 SEEN0817
18th SEEN0818
19th SEEN0819
20th BAD END SEEN0820
SEEN0720
21st SEEN0721 SEEN0821
22nd SEEN0722 SEEN0822
23rd SEEN0723 SEEN0823
24th SEEN0724
25th SEEN0725
26th SEEN0726
27th SEEN0727
28th SEEN0628 SEEN0728
29th SEEN0629 SEEN0729
30th SEEN0630
BAD END
SEEN0744