White Album 2/Script/3210: Difference between revisions

From Baka-Tsuki
Jump to navigation Jump to search
mNo edit summary
Jonathanasdf (talk | contribs)
Line 14: Line 14:


== Text ==
== Text ==
{{WA2ScriptTable}}
{{WA2ScriptTable}}


Line 5,600: Line 5,599:
|931|雪菜|Setsuna
|931|雪菜|Setsuna
|「やり場のない怒りを、<br>一番愛してる人に向けてしまう、<br>嫌な女をやらせて」
|「やり場のない怒りを、<br>一番愛してる人に向けてしまう、<br>嫌な女をやらせて」
|"My bottled-up anger,<br>I will point it towards the person I love more than anyone else.<br>Let me be a hateful woman."
|
|一番愛してる人 literally means "the person I love the most"}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
Line 5,798: Line 5,797:
|964|雪菜|Setsuna
|964|雪菜|Setsuna
|「わたしが一番頑張ったんだよ!<br>とっても辛い思いをしたんだよ!<br>だからいいよね? 幸せになってもいいよねぇっ!?」
|「わたしが一番頑張ったんだよ!<br>とっても辛い思いをしたんだよ!<br>だからいいよね? 幸せになってもいいよねぇっ!?」
|"I was the one that persisted the most!<br>These feelings were excruciating!<br>So it is OK, right? It is OK to be happy now, right?"
|
|}}
|}}


Line 5,869: Line 5,868:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|976|雪菜|Setsuna
|976|雪菜|Setsuna
|「ん、ん、んぅ…ちゅ…ぷ」
|「雪…まだ降ってるね。<br>そろそろ積もってるんじゃないかな」
|
|
|}}
|}}
Line 5,875: Line 5,874:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|977|春希|Haruki
|977|春希|Haruki
|「はぁ、あぁぁ…んむ、ぁ」
|「そ、か」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|978|雪菜|Setsuna
|978||
|「はぁ、あ、ふぅ…ん、ちゅ…ふぁ、ぁ…<br>春希くん…」
|朝と言うにはまだ早い、<br>けれど、夜と言うには明るすぎる時間。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|979|春希|Haruki
|979|雪菜|Setsuna
|「ん、んむ…は、ぁ、ぁぁ…雪菜」
|「すれ違う、毎日が~…っ、けほっ、けほっ、<br>う~、さすがに今は歌えないなぁ」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|980|雪菜|Setsuna
|980|春希|Haruki
|「力、抜いて…」
|「…それ以前に近所迷惑だろ、<br>こんな朝っぱらから」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|981|春希|Haruki
|981||
|「あ、んっ…」
|昨日の昼間から、ずっと練習して、収録して…
|
|
|}}
|}}
Line 5,905: Line 5,904:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|982||
|982||
|雪菜の両手が、俺のシャツの中に入り込み、<br>胸を滑って、肩を伝い、腕まで流れていく。
|そして今さっきまで、ずっと喘いでて、<br>まだ歌おうっていう根性は凄いんだけど…
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|983||
|983|雪菜|Setsuna
|その動きに合わせて、全てボタンの外されたシャツが、<br>ばさりと床へと落ちていく。
|「だって、勝手に歌が口から出てきちゃうんだもん。<br>心から幸せって、言えるんだもん」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|984||
|984|春希|Haruki
|これで、コートと上着に続いて三枚目…
|「そう、か…」
|
|
|}}
|}}
Line 5,923: Line 5,922:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|985|雪菜|Setsuna
|985|雪菜|Setsuna
|「ん、んぅ…はぁ、あ、ん、んぅ…」
|「春希くんの…<br>そして、かずさのおかげでね」
|
|
|}}
|}}
Line 5,929: Line 5,928:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|986|春希|Haruki
|986|春希|Haruki
|「っ…あ、あぁ…く…っ」
|「………うん」
|
|
|}}
|}}
Line 5,935: Line 5,934:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|987||
|987||
|さっきまで泣きじゃくっていた面影は、<br>もう、目の赤さくらいにしか見出すことはできない。
|俺が幸せを感じてるのと同じくらい、<br>雪菜も幸せを感じてくれているのなら…
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|988||
|988|春希|Haruki
|雪菜は、本当に5分で俺への複雑な感情を断ち切り、<br>そして、身体いっぱいの慈愛で俺を包み込んでくれた。
|「ありがとう、雪菜…」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|989|雪菜|Setsuna
|989||
|「すぅぅ…んっ、ん、んむ…あ、はぁ…<br>ちゅぅぅ…あ、はぁぁ…あんっ」
|もしそうなら俺は、<br>もう、本当に何も望むものは…
|
|
|}}
|}}
Line 5,953: Line 5,952:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|990||
|990||
|俺の唇から自らの唇を離すと、<br>今度は、剥き出しになった俺の胸に顔を埋め、<br>深く息を吸い込みながら、そこにキスの雨を降らせる。
|ない、はずで。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|991|春希|Haruki
|991|雪菜|Setsuna
|「せ、雪菜…<br>それくらい、俺…」
|「まだ早いよ…<br>わたしがあなたを幸せにする戦いはこれからだよ…」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|992|雪菜|Setsuna
|992|春希|Haruki
|「ん…今日は…<br>わたしに、やらせてよ」
|「なんだよ、その<br>『小木曽雪菜先生の次回作にご期待ください』は」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|993|春希|Haruki
|993|雪菜|Setsuna
|「で、でも…っ、<br>う、あ、あ…」
|「………」
|
|"........."
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|994||
|994|春希|Haruki
|そうして、身体を少し沈めたのは、<br>多分、俺のベルトを外すため。
|「雪菜…?」
|
|
|}}
|}}
Line 5,983: Line 5,982:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|995||
|995||
|あまり手慣れていない動きで、<br>ズボンがゆっくりと緩められていく。
|あれだけ誓い合ったのに。<br>あんなに抱き合ったのに。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|996|雪菜|Setsuna
|996||
|「だって、だってわたし…<br>何もかも『わかってる』女になるんだよ…?」
|…いや、抱き合いすぎたせいかもしれないけど、<br>雪菜は時々、俺をぼうっとした表情で見つめる。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|997|春希|Haruki
|997|雪菜|Setsuna
|「雪菜…っ」
|「ねぇ、春希くん…」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|998||
|998|春希|Haruki
|俺の胸の先端に舌を這わせながら、<br>雪菜が上目遣いでそんないじらしいことを呟く。
|「…なんだよ?」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|999|雪菜|Setsuna
|999||
|「あ…春希くん…<br>ひっかかって…」
|その、ぼうっとした表情のまま。<br>いや、瞳の色だけを強く戻して、雪菜は…
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1000|春希|Haruki
|1000|雪菜|Setsuna
|「ごめ…」
|「婚約者特権…<br>早速、使わせてもらってもいいかな?」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1001||
|1001|春希|Haruki
|それだけで俺は、<br>雪菜が俺のズボンを下ろす邪魔をしてしまった。
|「え…?」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1002|雪菜|Setsuna
|1002||
|「はい…おしま……んんっ?」
|雪菜は、なんだか可愛いおねだりをした。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1003|春希|Haruki
|1003|雪菜|Setsuna
|「ん、んむ…あ、あぁ…んぅう」
|「ね、いいでしょ?<br>その、一応、あなたの方から申し込まれたんだし…<br>春希くん、春希様、北原編集長!」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1004||
|1004|春希|Haruki
|ズボンが床に落ち、雪菜が顔を上げた瞬間、<br>俺は、待ちこがれたように雪菜の唇をふたたび貪る。
|「その肩書きになるにはあと何十年かかるやら…」
|
|
|}}
|}}
Line 6,043: Line 6,042:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1005|雪菜|Setsuna
|1005|雪菜|Setsuna
|「はっ、あ、あ…んむぅ…あ、んむ…<br>は、はるきく…や、ぁ、ぁぁぁ…はぁ…ぁ」
|「わたしの新連載の企画、<br>話だけでも聞いていただけないでしょうか?」
|
|
|}}
|}}
Line 6,049: Line 6,048:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1006|春希|Haruki
|1006|春希|Haruki
|「ん、んくっ…ちゅぷ…あ、んむ…ぅぅ」
|「…まだ続いてたのかそれ」
|
|
|}}
|}}
Line 6,055: Line 6,054:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1007||
|1007||
|舌を差し入れ、雪菜の口の中の唾液をすくい取り、<br>自分の喉に必死に流し込み、その甘露を味わう。
|そういえば誕生日プレゼントまだ渡せてなかったな、とか。
|
|
|}}
|}}
Line 6,061: Line 6,060:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1008||
|1008||
|全身に鳥肌が立つような快感が襲い、<br>締め付けから解かれた下半身は、<br>ますます無軌道に膨張していく。
|それどころか、ストラスブールで買った指輪は、<br>一体どこにしまってあるんだろう、とか…
|
|
|}}
|}}
Line 6,067: Line 6,066:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1009|雪菜|Setsuna
|1009|雪菜|Setsuna
|「は、あ、ぁぁ…こ、こぉら…<br>慌てないで、ね?」
|「春希くぅん…」
|
|
|}}
|}}
Line 6,073: Line 6,072:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1010|春希|Haruki
|1010|春希|Haruki
|「んぅっ…あ、あぁ…」
|「わかったよ…<br>どうせ今日は俺、<br>雪菜の言うこと何でも聞くつもりだったし…」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1011||
|1011|雪菜|Setsuna
|俺の手が、順番とばかりに雪菜のセーターにかかったとき、<br>その手首をゆっくりと掴み、雪菜が引き剥がす。
|「ありがと…ありがと春希くんっ」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1012|雪菜|Setsuna
|1012|春希|Haruki
|「わたしが…する。<br>自分で、全部脱ぐから」
|「ったく…」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1013|春希|Haruki
|1013||
|「で、もっ…<br>俺、さっきから、何も」
|裸のままじゃれついてくる雪菜を、<br>そんなふうに軽口を叩きながら、<br>腕を伸ばして抱きしめた。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1014|雪菜|Setsuna
|1014||
|「慌てないで…わたし、逃げないから。<br>もう、これから一生、いつでもいいんだから」
|俺は、まだわかっていなかった。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1015|春希|Haruki
|1015||
|「あ…っ」
|小木曽雪菜という女性の…本当の、強さを。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1016|雪菜|Setsuna
|1016||
|「だから、ゆっくり、ね?<br>ゆっくり、ひとつになっていこうよ?」
|………
|
|.........
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1017|春希|Haruki
|1017|春希|Haruki
|「せつ、な…」
|「………」
|
|"........."
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1018||
|1018|雪菜|Setsuna
|俺の手を掴んでいた両手がゆっくりと離れると、<br>今度は、自分のセーターの裾を掴み、<br>ゆっくりと持ち上げる。
|「何でも…言うこと聞くって言ってくれたよね?」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1019|雪菜|Setsuna
|1019|春希|Haruki
|「ふぅっ…」
|「………………っ!<br>雪菜、お前最初から俺を騙すつもりで!?」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1020||
|1020|雪菜|Setsuna
|するとそこには、薄手のシャツに覆われただけの、<br>ボディラインがしっかりとわかる雪菜の身体。
|「うん、最初からだよ。<br>あなたに申し込まれたら、絶対に騙そうって…」
|
|
|}}
|}}
Line 6,139: Line 6,138:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1021|春希|Haruki
|1021|春希|Haruki
|「はぁ…っ」
|「っ!?」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1022||
|1022|雪菜|Setsuna
|それだけで興奮してきてしまった俺を挑発するかのように、<br>雪菜はその、自分の体温で温められたセーターを、<br>俺の目の前に、ふわりと落とす。
|「…なんて言っちゃうと、バレちゃうね。<br>あなたからのプロポーズ、ずっと心待ちにしてたって」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1023||
|1023|春希|Haruki
|続いて指先は自らの胸の前へと動き、<br>今度は、シャツのボタンを一つずつ外していく。
|「なんで、なんで…<br>なんでそんなどうでもいいこと…っ」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1024||
|1024|雪菜|Setsuna
|上から下に…<br>そして、両方の袖のボタンも。
|「どうでもよくなんかない!」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1025|雪菜|Setsuna
|1025|春希|Haruki
|「ん、と」
|「な…」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1026|春希|Haruki
|1026|雪菜|Setsuna
|「っ…」
|「だってその人は、わたしが幸せにしたいと願ってる、<br>わたしの周りの、大切な人になったんだもん…っ」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1027||
|1027|春希|Haruki
|雪菜が、左右にシャツを開いた瞬間、<br>今までと違う色が…
|「雪菜…お前…お前って…っ」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1028||
|1028|雪菜|Setsuna
|俺が待ち望んでいた雪菜の肌の色が、<br>視界いっぱいに拡がっていく。
|「あなたの………お母さん」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1029|雪菜|Setsuna
|1029||
|「なんか、やっぱり恥ずかしいね。<br>…今までは、全部春希くん任せだったから」
|………
|
|.........
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1030|春希|Haruki
|1030||
|「う、あ…」
|社会人になってからも、<br>年に一、二度しか会ったことのない…
|
|
|}}
|}}
Line 6,199: Line 6,198:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1031||
|1031||
|今度はスカートに手をかけ、<br>ファスナーを下ろしていく。
|相互不干渉が、もはや伝統芸能のように確立された、<br>俺の、母親に会いに行く…
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1032|雪菜|Setsuna
|1032||
|「それとも、感じるから、かな。<br>…春希くんが、さっきからずっと<br>わたしの身体見てるのを」
|俺のプロポーズを受け入れた時から。<br>幸せ一杯の表情で、俺に抱かれているはずの時から。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1033|春希|Haruki
|1033||
|「だって………<br>綺麗、だから」
|そんな、辛い将来を見据えた戦いを…<br>俺の一番の暗部と戦う決心をしていたって。
|
|
|}}
|}}
Line 6,217: Line 6,216:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1034|雪菜|Setsuna
|1034|雪菜|Setsuna
|「…ありがと。<br>そう言ってくれるから、わたし隠さない。<br>…しっかり、目に焼きつけてね」
|「お願い、春希くん!」
|
|
|}}
|}}
Line 6,223: Line 6,222:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1035|春希|Haruki
|1035|春希|Haruki
|「あ、あぁ…っ」
|「………」
|
|"........."
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1036||
|1036|雪菜|Setsuna
|とうとうスカートまで床に落ちた。
|「わたし、本当に、本当にワガママなの!<br>誰もが幸せでないと嫌なの!<br>誰もがわたしたちを祝福してくれないと、嫌なの…」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1037||
|1037|春希|Haruki
|雪菜を隠すのは、後はブラとショーツとストッキング…<br>もう、下着と呼ばれるものだけになってしまった。
|「雪菜、ぁ…」
|
|
|}}
|}}
Line 6,241: Line 6,240:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1038|雪菜|Setsuna
|1038|雪菜|Setsuna
|「不思議だね…」
|「あなたのお母さんは生きてる…<br>病気でもない。居場所だってわかってる。<br>北原春希の母親って肩書きを捨ててないんだよ?」
|
|
|}}
|}}
Line 6,247: Line 6,246:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1039|春希|Haruki
|1039|春希|Haruki
|「何が…?」
|「でも、でも…俺」
|
|
|}}
|}}
Line 6,253: Line 6,252:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1040|雪菜|Setsuna
|1040|雪菜|Setsuna
|「今まで、何度も見られてるのに。<br>何度も、抱いてもらってるのに…」
|「かずさだって…できたんだよ?」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1041||
|1041|春希|Haruki
|両手が、背中に回される。
|「っ…」
|
|
|}}
|}}
Line 6,265: Line 6,264:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1042||
|1042||
|つまりそれは、とうとう…
|今まで、ずっと言わなかった。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1043|雪菜|Setsuna
|1043||
|「なんだか、すごくドキドキしてきた。<br>…まるで、初めてを捧げようとしてるみたい」
|俺が頑ななまでにこの話題を避けてたから、<br>空気を読んでくれてるって、思ってた。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1044|春希|Haruki
|1044|雪菜|Setsuna
|「っ…俺も」
|「お願い、お願いだから…<br>まずは頑張ってみようよ…」
|
|
|}}
|}}
Line 6,283: Line 6,282:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1045||
|1045||
|とうとう、ブラが外され、<br>雪菜の柔らかな乳房と、その先端のしこった乳首が、<br>俺の目の前で控えめに揺れる。
|けれど、そうじゃなかった。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1046||
|1046|雪菜|Setsuna
|手を伸ばせば届く距離にありながら、雪菜の唱えた<br>『ゆっくり』という呪文に封じ込められてしまった俺は、<br>ただ息を荒くして、その光景を眺めるだけ。
|「一生懸命頑張って、それでも駄目なときは、<br>わたし、春希くんの母親にもなってみせるから」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1047|雪菜|Setsuna
|1047|春希|Haruki
|「あの時も、一緒にいてくれたのは春希くんだったよね」
|「~~~っ!」
|
|
|}}
|}}
Line 6,301: Line 6,300:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1048||
|1048||
|けれどもちろん、まだまだ終わらない。
|雪菜は、ずっと待ってたんだ。<br>自分が、この問題の当事者になるその日まで。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1049||
|1049|雪菜|Setsuna
|雪菜は、胸を隠すことに両手を使わず、<br>その親指をストッキングの内側に入り込ませる。
|「今日くらいはそんなこと言わないでって、思った?」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1050||
|1050|春希|Haruki
|そのまま、ゆっくり両手を膝まで下ろすと、<br>ナイロンに包まれていた両脚が、素肌の白に輝く。
|「雪菜…」
|
|
|}}
|}}
Line 6,319: Line 6,318:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1051|雪菜|Setsuna
|1051|雪菜|Setsuna
|「でもあの時は、お互い気持ちが昂ぶりすぎてて、<br>何が何だかわからなかったもんね…」
|「でも、嫌…<br>わたし、今すぐあなたの答えが欲しい。<br>…今すぐ、あなたが欲しいから」
|
|
|}}
|}}
Line 6,325: Line 6,324:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1052|春希|Haruki
|1052|春希|Haruki
|「雪菜…」
|「………」
|
|"........."
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1053||
|1053||
|そこから、右膝を曲げ、足先をお尻のところまで持ち上げ、<br>今度は上にめくり上げるようにして、<br>まずは右足だけを脱がせる。
|かずさ…ごめんな。
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1054|雪菜|Setsuna
|1054||
|「やりなおそうね…<br>しっかり、覚えておこうね。<br>今日のこと、ずっと忘れないでおこうね?」
|俺、お前のこと本当に好きだった。<br>このコを好きになる前から、好きだったんだよ。
|
|
|}}
|}}
Line 6,343: Line 6,342:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1055||
|1055||
|続いて、左足…
|でも、ごめんな…
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1056|雪菜|Setsuna
|1056||
|「本当の、初めて。<br>わたしたちの…始まりの始まり」
|俺、本当にこのコを選んで良かったって、<br>心の底から、思えてしまったんだよ…
|
|
|}}
|}}
Line 6,355: Line 6,354:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1057|春希|Haruki
|1057|春希|Haruki
|「っ…う、うん」
|「なぁ、雪菜…」
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1058||
|1058|雪菜|Setsuna
|ストッキングが、とうとう両脚からするりと抜けて、<br>手のひらに収まるくらいの塊に縮まり、<br>これも俺の目の前に落ちる。
|「ん…?」
|
|
|}}
|}}
Line 6,367: Line 6,366:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1059||
|1059||
|とうとう、あと一枚…
|『もう、俺は俺一人のものじゃない…』
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1060|雪菜|Setsuna
|1060||
|「覚えておこうね………春希くん」
|数時間前、雪菜に誓ったその言葉を…
|
|
|}}
|}}


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1061|春希|Haruki
|1061||
|「~っ」
|今は、あの時とは比べものにならないほど<br>重い意味で使う。
|
|
|}}
|}}
Line 6,385: Line 6,384:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1062||
|1062||
|その、最後の一枚という切羽詰まった興奮と…
|婚約のしるしの指輪なんて、もういらない。<br>そんな軽々しいもの、贈る意味がない。
|
|
|}}
|}}
Line 6,391: Line 6,390:
{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1063||
|1063||
|雪菜の言葉から流れ込む、<br>優しく、そして結局激しい気持ちが、<br>俺をますますいたたまれなくさせる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1064|雪菜|Setsuna
|「………お待たせ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1065|春希|Haruki
|「せ、雪菜…雪菜ぁ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1066||
|状況は、こんなに穏やかなのに…<br>それがまるで嵐の前の静けさに感じられる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1067||
|きっと行為は静かに流れていくだろうけど、<br>その心の奥底にたぎるものは、<br>もう、今にも飛び出しそうになっていて…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1068|雪菜|Setsuna
|「春希くん…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1069||
|雪菜が、ベッド倒れ込む。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1070||
|ゆっくりと全身を横たえ、<br>リラックスしたように力を抜き、そして…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1071|雪菜|Setsuna
|「………来て」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1072|春希|Haruki
|「っ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1073||
|そして、俺を迎え入れるように、<br>両手を差し出した。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1074||
|………
|.........
|}}
{{WA2ScriptLine
|1075|春希|Haruki
|「雪菜…あ、あ、あ…はぁぁ、んんぅ…ん、ぷ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1076|雪菜|Setsuna
|「はぁ、ぁ…あんっ、ん、ぷ…ぷぁ…ぁ、ぁぁ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1077||
|激しく雪菜にのしかかり、<br>全身を押さえ込み、唇を奥まで貪る。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1078||
|折れんばかりに抱きしめ、両脚を深く絡め、<br>お腹まで密着させて、一気に重なり合う。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1079|雪菜|Setsuna
|「ん、んちゅ…ぷ…あ、はぁ、はぁぁ…<br>だから…慌てないで…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1080|春希|Haruki
|「ん、あ…あぁぁ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1081||
|…なのに、雪菜が全て吸収してしまう。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1082|雪菜|Setsuna
|「ゆっくりと、わたしのなかに、入って、きて…<br>ん、んむぅ…ちゅぷ…は、はぁ、あ、んっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1083||
|深くまで差し込んだ舌は、<br>雪菜の口腔全体で包み込まれ、<br>温かい唾液をふんだんに受け渡してもらった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1084||
|強く抱きしめた腕は、<br>さらにその上から、<br>小さくて細いはずの雪菜の腕に、包み込まれた。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1085||
|絡めた足も、合わせたお腹も、<br>全身の力を抜いた雪菜と混ざりあい、<br>ただ、温かく、優しい感触へと変わる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1086||
|そうやって、どこを愛撫しても、<br>雪菜が優しく包み込んでくれる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1087|春希|Haruki
|「ん、ちゅぷ…は、はぁ、ぁぁぁ…んむ…んっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1088||
|胸を激しく揉みしだき、先端に歯を立てて、<br>手と唇で強く愛撫を繰り返す。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1089|雪菜|Setsuna
|「んっ…ふぅ、は、あ、ぁぁ…<br>は、春希くん…春希、くん…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1090||
|それでも雪菜は、俺の頭を抱え込み、<br>自分の胸に俺をしっかりと導いてくれる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1091||
|雪菜の胸から溢れるミルクのような甘い匂いが、<br>いつしか俺の力を削ぎ落としていく。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1092|雪菜|Setsuna
|「ふぅっ、ん、んぅ…あ、あんっ…<br>ふふ…だからぁ、慌てないでってば…<br>なんでも…していいんだから」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1093|春希|Haruki
|「あ、あ、あっ…<br>ん、んむ…れろ…ちゅぷぅ…ん、んぅ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1094||
|雪菜の身体の上でどれだけ暴れても、<br>何もかも許され、そして認められてしまう。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1095|雪菜|Setsuna
|「はぁぁぁぁ~っ、あ、あ、んっ…<br>や、もう…春希くん…<br>わたしの…春希、くんっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1096||
|雪菜が求めるときは、いつも激しかった。<br>俺が求めるときは、いつも雪菜をしゃぶり尽くしてた。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1097||
|こんな包み込まれるようなセックスは、<br>生まれて初めてだった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1098|春希|Haruki
|「ん、んぅ…は、はぁ、あ、んっ…く、ぅぁ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1099|雪菜|Setsuna
|「ふぅぅ…んっ、んく…はぁ、あんっ、<br>ああ、いい…すごく、気持ちいい、よ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1100|春希|Haruki
|「っ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1101||
|それは、口には出せなかったけど、<br>間違いなく俺の台詞で。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1102|雪菜|Setsuna
|「ん、んんっ…あ、はぁ、ぁぁぁ…<br>あ、んっ、ん、く…はぁぁ、あんっ、ん、んぅ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1103||
|胸を揉みながら、唇は肩口、首筋、脇腹、お腹へと、<br>次から次へと雪菜の全身を這い回る。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1104||
|雪菜は、俺の知ってる弱点に触れるたびに、<br>びくっ、びくっと反応を返すけれど、<br>それでも俺を抱きしめる腕を離さない。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1105|雪菜|Setsuna
|「はぁぁっ、あ、んぅっ…<br>は、春希くん…そこ…あんっ、や、はぁ、あぁぁ…んっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1106||
|頬に触れ、頭を撫で、顔に近づくと口づけて、<br>決して受け身にならず、俺を愛する行為を途切れさせない。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1107||
|それは強くなく、痛くなく、激しくなく…<br>ただ優しく、柔らかく、甘い愛撫なのに、<br>そのたびに全身を尋常じゃない快感が這い回る。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1108|春希|Haruki
|「はぁぁ…あ、あ~っ、<br>あっ、あぁぁ…ぅんっ、ん、く…ぁ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1109||
|指先から、舌先から、爪先から、<br>雪菜の、愛情と思いやりと慈しみが流れ込んでくるから。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1110|雪菜|Setsuna
|「はぁぁ、あ、んぅ…ちゅ…はぁ、あ、んぅ…<br>はぁっ、は、ぁぁぁ…い、いあぁぁ…ゃぁぁ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1111||
|穏やかなのに、激しく興奮する。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1112||
|お互い積み重ねた経験がなくなってしまったかのように…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1113||
|いや、俺だけ初めての時に戻ってしまったかのように、<br>年上の女性に導かれていくようなセックス…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1114||
|癖になってしまいそうなくらい、気持ちいい。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1115|春希|Haruki
|「雪菜…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1116|雪菜|Setsuna
|「んっ…んぅ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1117||
|唇を求めると、にこっと笑ってから、<br>軽くすぼめた唇を突き出して受けとめてくれる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1118||
|そうやって、始まりはそんなに可愛らしいのに、<br>けれど、奥に入り込むとこれがまた深淵で…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1119|春希|Haruki
|「せ、雪菜…あ、あぁ…んぅぅぅっ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1120|雪菜|Setsuna
|「んぅぅぅ…ちゅ、あ、んむ…む、んぅぅ…<br>はぁ、あ、あむ…ちゅぅぅ…ん、あ、あは…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1121||
|雪菜の喉の奥に俺の舌が吸い込まれていくようで。<br>けれど本当は全然そんな力なんかなくて、<br>だからそれは単なる錯覚に過ぎないってわかってて…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1122|雪菜|Setsuna
|「ん、ぷあ、ぁ…はぁ、ん、ちゅぷ…んぷぁ…ぁ…<br>春希く…れろ…ん、んむぅぅ…あ、はぁ、ぁぁぁ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1123||
|なのに、俺の高まり方は尋常じゃなくて…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1124|春希|Haruki
|「あ、あああ、あ…っ<br>く、ぅ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1125||
|だから必死で雪菜のことも昇らせようと、<br>彼女の中心に指をあてがい、一気に貫く。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1126|雪菜|Setsuna
|「ああぁぁぁぁ…っ、<br>あ、くっ…い、あ、は、春希…くっ…<br>春希くん…はぁ、あ、んぅぅ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1127|春希|Haruki
|「う、あ…雪菜っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1128||
|そうやって、雪菜の言いつけを無視して、<br>激しく、痛く責め立ててみても…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1129|雪菜|Setsuna
|「は、あ、あ…はぁ、あ、んぅっ…<br>う、うん…そこ…あ、あんっ…ん、く…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1130|春希|Haruki
|「ふぁ…あ、あぁぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1131||
|一瞬震わせた腕を、俺の頭に回し…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1132||
|さぁっと紅潮した頬を、<br>俺の頬に合わせ、きゅっと抱きしめてくれる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1133|雪菜|Setsuna
|「はぁ、はぁ、はぁぁ…っ、<br>あ、おく…んぅんっ、ん…はぁ、ぁ…<br>そ、そこ…いい、よ…はぁぁんっ、あ、ぁぁ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1134||
|強すぎず、弱すぎず。<br>拒絶は出来るけど、求めなくても応えてくれる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1135||
|そんな絶妙の力加減と、心加減に、<br>もう、俺はどうしようもなくなって…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1136|春希|Haruki
|「せ、雪菜、雪菜…<br>お、俺、俺…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1137|雪菜|Setsuna
|「…しようか?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1138|春希|Haruki
|「い、いいよ、もう…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1139||
|雪菜が俺のその部分に触れただけで、<br>身体をのけ反らせてしまいそうな快感が襲う。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1140||
|今、手や口ででもされてしまったら、<br>一瞬のうちに決着が付いてしまいそうだった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1141|春希|Haruki
|「そんなことよりも…すぐ、入りたい。<br>雪菜のなか………入りたい」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1142|雪菜|Setsuna
|「ん………いいよ。<br>わたしの方も、春希くんに準備してもらったから」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1143||
|雪菜が、ゆっくりと足を開き、<br>俺を自分の中心へと導いていく。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1144||
|そこは確かに、<br>さっき俺が弄ったときから準備はできていて…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1145|雪菜|Setsuna
|「来て…春希くん」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1146|春希|Haruki
|「雪菜…あ、あ…あぁぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1147||
|だから俺は、まるで我慢の効かない年下の彼氏そのままに、<br>彼女の中心めがけて、ただまっすぐ腰を突き出していく。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1148|雪菜|Setsuna
|「あ、あ…っ、春希くん…<br>あのね、あのね…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1149|春希|Haruki
|「う、うぁ、あぁぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1150|雪菜|Setsuna
|「今日は…なかで、いいんだよ?<br>これから…もうずっと、いいんだよ…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1151|春希|Haruki
|「っ!?<br>あ、あ、あ、あ、あ…<br>あああああああああああ~っ!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1152|雪菜|Setsuna
|「っ…あ、ああ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1153|春希|Haruki
|「あ、あ………っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1154||
|それはまるで、<br>初体験の時の失敗談みたいな、<br>他人事だったなら笑える話で…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1155||
|でも、俺のときは、<br>初めての時だってありはしなかったのに、こんな…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1156|春希|Haruki
|「ご、ごめ…ごめんっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1157||
|入れただけで、果ててしまった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1158||
|しかも、思い切り雪菜の胎内の奥深くに…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1159|雪菜|Setsuna
|「はぁ、あ、あぁ…<br>ど、どうして、謝るのか、な?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1160|春希|Haruki
|「だって、その…<br>俺、もう…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1161|雪菜|Setsuna
|「ふふ…<br>春希くんが、お腹のなかで膨らんでる」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1162|春希|Haruki
|「っ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1163|雪菜|Setsuna
|「わたしの一番奥で、いきなり拡がって、<br>何度も何度も、なかに流れ込んできたよ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1164|春希|Haruki
|「ごめん…っ、<br>本当、なんてこと」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1165|雪菜|Setsuna
|「だからぁ…<br>何を、謝ってるのかなぁ…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1166|春希|Haruki
|「すぐ抜くから…<br>えっと、雪菜はお風呂に…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1167|雪菜|Setsuna
|「あ~、<br>わたしが言ったこと、もう忘れてる…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1168|春希|Haruki
|「え…あっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1169||
|さっきまで、力を抜いていた雪菜が、<br>全身にきゅっと力を込めて、俺を拘束する。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1170||
|…主に、腰の辺りを。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1171|雪菜|Setsuna
|「っ…は、はぁ…<br>いいって…いったんだよ、わたし?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1172|春希|Haruki
|「っ…言うなよ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1173||
|その言葉こそが、<br>俺を一気に射精に導いてしまったキーワードなのに。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1174|雪菜|Setsuna
|「こ、このままで、いいんだよ?<br>…何度だって、いいんだってばぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1175|春希|Haruki
|「でも、もう俺…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1176|雪菜|Setsuna
|「んっ…んぅ…っ、<br>もう俺………なに?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1177|春希|Haruki
|「え…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1178|雪菜|Setsuna
|「こんなに、すごいままで…<br>何が、もう、なのか、なぁ…っ、<br>はぁ、あ、んぅんっ…ん、く…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1179|春希|Haruki
|「あ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1180|雪菜|Setsuna
|「わ、わたし…っ、<br>さっきから、じんじんきちゃってるんだよ…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1181|春希|Haruki
|「雪菜…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1182||
|確かに、一瞬で果ててしまったのに…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1183||
|けれどそれは、尽き果てた訳じゃなく。<br>それどころか、萎える気配すらなくて。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1184|雪菜|Setsuna
|「ね、春希くん…<br>このまま、続けて…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1185|春希|Haruki
|「あ、あ、あ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1186|雪菜|Setsuna
|「っ…ん、んぅっ、<br>ああああっ、あんっ、んっ、んく…は、ぁぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1187||
|ふたたび動き出してみると、<br>雪菜のなかに埋もれていた俺のものが、<br>内壁に当たってゴリゴリとこすれる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1188||
|…出す前と、何も変わってない。<br>大きさも、固さも。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1189|雪菜|Setsuna
|「ふぁぁっ、あっ、んっ、ん、く…ふぁぁ…あ、んっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1190|春希|Haruki
|「あああ…うぁっ、く…あ、はぁ、はぁぁ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1191||
|………そして、限界値も、さほど。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1192|雪菜|Setsuna
|「は、るきくんっ、ん、あ、あ…<br>ね、今日は…ずっと、わたしのなかに、ね?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1193|春希|Haruki
|「…その代わり、<br>このままじゃ、何度出すかわかんないけど」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1194|雪菜|Setsuna
|「ふ、ふふ…<br>わたしも、何度いっちゃうか、わかんない、よ…<br>あ、あ、あ…はぁ、あ、あんっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1195||
|雪菜の仕草や行為は、<br>相変わらず優しく、柔らかく、甘いままだったけど。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1196||
|それでも、俺を包み込む身体も内奥も、<br>びく、びくと収縮を始めてて、<br>俺と同様、快感はいつも以上なんだってわかった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1197|春希|Haruki
|「もう少し、強くしていい?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1198|雪菜|Setsuna
|「いいけど、優しめに、ね?<br>あっ…あぁ、んっ、は、あああんっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1199||
|なら、萎えることなんかない。<br>落ち込むことも、自信を失うこともない。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1200||
|何しろ、俺はこの女性と、<br>これから一生つきあっていくんだ。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1201|春希|Haruki
|「あ、はぁ…ああ、あっ、あ…んぅっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1202|雪菜|Setsuna
|「や、はぁっ、あっ、あっ…<br>ああ、んぅんっ、ひゃぅんっ、ん、あ、あぁぁ…んっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1203||
|至らないところは、二人で直していけばいい。<br>一緒に上達していけばいい。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1204||
|仕事だって、生活だって、セックスだって、<br>それは同じこと、なんだから…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1205|春希|Haruki
|「雪菜…あ、あぁ…<br>んぅ…む、ちゅぷ…は、ぁ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1206|雪菜|Setsuna
|「んむむ…あ、んむっ、ちゅ、ぷぁ…は、ぁ…<br>あむっ、んっ、んっ…はぁ、ぁ、ぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1207||
|唇を重ね、両手を繋ぎ、腕を絡め、胸を合わせ、<br>お腹をこすりつけ、太股を挟み、脚を押さえ込み。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1208||
|全身を重ね合わせ、<br>雪菜と、愛を交わし合う。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1209|春希|Haruki
|「ん、んぷ…は、んむ、ん、んっ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1210|雪菜|Setsuna
|「はむっ、んっ、んぷっ…ちゅぷぅぅ…あ、あむっ…<br>ん、んぅぅぅぅ~っ!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1211||
|出していいんだから…<br>何度出しても構わないんだから…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1212||
|朝までずっと、<br>雪菜に溺れていれば、いいんだから…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1213|春希|Haruki
|「ちゅぷ…ん、あ、あむっ………っ!?<br>ん、んぅっ、ん、ん、ん…んんんんん~っ!?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1214|雪菜|Setsuna
|「っ!?<br>ん、ん…んぅぅぅっ、<br>ぷぁっ、あっ、あっ………ああああ…ぁ?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1215|春希|Haruki
|「………は、あ、あ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1216|雪菜|Setsuna
|「あ…あぁぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1217||
|だからって…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1218||
|二度目の限界までもが、<br>こんなに早く来なくてもいいのに。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1219||
|………
|.........
|}}
{{WA2ScriptLine
|1220||
|……
|......
|}}
{{WA2ScriptLine
|1221|雪菜|Setsuna
|「ああぁぁっ、あっ、あ~っ!<br>は、はぁ、はぁぁ…あ、んっ…<br>ちょっと、ちょっと………疲れ、た」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1222|春希|Haruki
|「俺も…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1223||
|…
|...
|}}
{{WA2ScriptLine
|1224|雪菜|Setsuna
|「ふふっ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1225|春希|Haruki
|「なんだよ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1226|雪菜|Setsuna
|「空が…明るくなってる」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1227|春希|Haruki
|「本当だ…<br>雪、まだ降ってるかな」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1228|雪菜|Setsuna
|「凄いね…わたしたち。<br>もう何時間繋がってるんだろう」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1229|春希|Haruki
|「いいじゃん…<br>だって俺たち」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1230|雪菜|Setsuna
|「………うん。<br>全然、問題ないね」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1231||
|繋がっていた時間よりも、<br>俺が果てた回数の方が、<br>多分、すごいことになってる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1232|雪菜|Setsuna
|「ねぇ…<br>次、終わったら、お風呂入ろうか」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1233|春希|Haruki
|「いいなそれ…<br>ついでにベッドシーツも替えたい」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1234|雪菜|Setsuna
|「凄すぎるよ…今日の春希くん」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1235|春希|Haruki
|「ごめん…<br>本当、我慢効かなくて」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1236||
|だからと言っても、<br>初体験の若い学生だって、<br>普通、こんな数の射精なんかしない。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1237||
|穏やかな…<br>あくまでも、優しく、激しくない<br>俺たちの繋がりだったのに。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1238||
|穏やかなのに、熱かった。<br>優しいのに、興奮した。<br>激しくないのに、愛おしくてたまらなかった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1239|雪菜|Setsuna
|「その…<br>やっぱり、わたしのせいなのかな?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1240|春希|Haruki
|「どうして…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1241|雪菜|Setsuna
|「しばらく会わないでおこうって…<br>かずさのことで、距離を置いたから…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1242|春希|Haruki
|「…確かに、それもあるかもしれないけど」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1243||
|何しろ、この数日間の苦行は<br>筆舌に尽くしがたいものがあった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1244||
|だって、雪菜のいなくなった俺の隣には…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1245|雪菜|Setsuna
|「けど…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1246|春希|Haruki
|「…やっぱり、雪菜のおかげかな」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1247|雪菜|Setsuna
|「何よぉ、それ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1248|春希|Haruki
|「だって、今の俺、<br>心から幸せだから。<br>もう、何も憂うことなんかないから」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1249|雪菜|Setsuna
|「え…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1250|春希|Haruki
|「雪菜が、俺を幸せにしてくれたから」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1251|雪菜|Setsuna
|「………」
|"........."
|}}
{{WA2ScriptLine
|1252|春希|Haruki
|「明日からも、頑張れるから。<br>もう、俺は俺一人のものじゃないって…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1253|雪菜|Setsuna
|「………」
|"........."
|}}
{{WA2ScriptLine
|1254|春希|Haruki
|「雪菜…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1255|雪菜|Setsuna
|「…ありがとう、春希くん」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1256|春希|Haruki
|「あ、ああ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1257||
|一瞬、雪菜がふと違う表情を見せたのが気になったけど…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1258|雪菜|Setsuna
|「ん…んぅ…ちゅ、んむ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1259|春希|Haruki
|「んぷ…あ、あむ…は、はぁぁ、ぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1260||
|雪菜から求めてきたキスで、<br>思考は中断され…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1261|雪菜|Setsuna
|「んむ…は、あ、あむ…んんっ!<br>ぷぁっ、はぁっ、あっ、あっ、ああっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1262||
|そして、行為が再開される。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1263|春希|Haruki
|「はぁ、ぁ、ああ…っ、<br>あっ、あっ…あ、くぅっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1264|雪菜|Setsuna
|「や、あ、あ…あああんっ、<br>は、春希く…ふぁぁぁぁっ、あっ、んぅっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1265||
|今日だけで、十回以上<br>雪菜のなかに射精した。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1266|春希|Haruki
|「は、あぁぁぁぁ…っ、<br>い、んっ、ん、う、はぁ、は、ぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1267||
|そのたびに雪菜は、<br>俺が『お腹で膨らんでる』って、<br>笑いながら言ってた。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1268|雪菜|Setsuna
|「あぁぁんっ、んっ、んぅ…ふぁぁんっ、<br>あ、ああ、あああ…はぁんっ、ああ、いいいっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1269||
|それは多分、雪菜にとっては何気ない、<br>からかい的な言葉だったんだろうけど。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1270|春希|Haruki
|「雪菜…ん…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1271|雪菜|Setsuna
|「んんぅ…ん~っ、<br>んむ…ちゅぷ…ぷぁ、は、はぁ…ぁぁぁっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1272||
|それでも俺は、ちょっとした暗喩として、<br>その言葉を深く受け止めておきたかった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1273|春希|Haruki
|「は、あ、あ…あ、あ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1274|雪菜|Setsuna
|「はぁ、はぁ、はぁ…っ、<br>は、春希、くん…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1275||
|だって俺たちは…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1276||
|もう、何度でも。<br>いつでも、いつまでも…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1277|春希|Haruki
|「雪菜…俺、<br>今度こそ、もう…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1278|雪菜|Setsuna
|「来て…ね?<br>わたしのなか、春希くんで、いっぱいに…っ、<br>あ、あ、あ…あああああっ!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1279||
|新しい命を求めてもいい…<br>いや、求めてる二人になったんだから。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1280|春希|Haruki
|「はぁぁっ、あっ、あっ、あ…っ、<br>あああ…あああああっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1281|雪菜|Setsuna
|「ぅんっ、んっ、んっ、やぁぁぁっ、あ~っ!<br>いいっ、いいっ、も、もう…こんな…はぁん…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1282||
|最後の最後の最後だから、<br>ほんの少しだけ、激しく…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1283|春希|Haruki
|「雪菜、雪菜…っ、<br>はぁ、あ、あ、あ…愛して…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1284|雪菜|Setsuna
|「うんっ、うんっ、うんっ…<br>今度こそ、今度こそ…あなたはわたしの…<br>ずっと、ずっと、わたしの…ぉ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1285||
|けれど、たっぷりの愛情を込めて…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1286|雪菜|Setsuna
|「は、春希、くんっ、<br>わたし…あ、ああ…わたしも、もう…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1287||
|俺の、雪菜のなかに…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1288|春希|Haruki
|「あ、あ、あ、あ、あ…ああ、あああっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1289|雪菜|Setsuna
|「もう、もう…ああああっ、あ~っ!<br>んっ、んっ、んっ…んぅぅんっ、ん~っ!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1290|春希|Haruki
|「はぁぁぁ…あ、あ………あああああああっ!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1291|雪菜|Setsuna
|「んんぅぅぅっ!?<br>ああっ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!<br>いぅぁぁぁあああああ~っ!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1292||
|もう、数え切れないくらい出したのに…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1293||
|それでもまだ、煮えたぎるように熱い精を、<br>雪菜の胎内に、注ぎ込む。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1294|雪菜|Setsuna
|「あああぁぁぁぁ…あっ、あっ…<br>ひんっ、ん、く…はぁ、ぁぁぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1295|春希|Haruki
|「はぁ、は、ぁぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1296||
|何度も、何度も…<br>雪菜の身体中を満たしてるんじゃないかってくらい、<br>大量に。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1297|雪菜|Setsuna
|「あっ…あぁ、あ、んっ…<br>はぁ、はぁぁ…あ、あ、あ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1298||
|雪菜は、最後の俺の射精を受け止めて、<br>疲れか快感からか、ぼうっと天井を見上げてる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1299|春希|Haruki
|「はぁ、あ、あ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1300||
|激しい息を吐く口元には、<br>俺とのキスや、自らの喘ぎで零れ出した唾液が、<br>ねっとりと絡みついている。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1301|雪菜|Setsuna
|「は、春希…くっ…んっ、<br>んむ…む…むぅぅ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1302||
|だから俺は、雪菜の胎内に流し込む代わりに、<br>雪菜の口中から液を奪おうと、<br>その開け放たれた唇を激しく吸い上げる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1303|雪菜|Setsuna
|「ん、んむ…むぅぅんっ…<br>ん、んく、んぅ…ぅ、あぁぁ…あっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1304|春希|Haruki
|「ん、ん、ん…んぷぁ、ぁ…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1305|雪菜|Setsuna
|「ちゅぅぅぅ…ん、んんっ、<br>あ、んむ…む、んくっ、んっ、んっ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1306||
|…けれど雪菜も負けないとばかりに、<br>必死で俺の唇を吸い上げ、<br>互いの混ざり合った唾液を奪い返してくる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1307||
|そんな、水音に満ちた争奪戦が、<br>そろそろ白みかけてきた部屋に、<br>しばらく響き渡っていた。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1308||
|………
|.........
|}}
{{WA2ScriptLine
|1309||
|……
|......
|}}
{{WA2ScriptLine
|1310||
|…
|...
|}}
{{WA2ScriptLine
|1311|雪菜|Setsuna
|「雪…まだ降ってるね。<br>そろそろ積もってるんじゃないかな」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1312|春希|Haruki
|「そ、か」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1313||
|朝と言うにはまだ早い、<br>けれど、夜と言うには明るすぎる時間。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1314|雪菜|Setsuna
|「すれ違う、毎日が~…っ、けほっ、けほっ、<br>う~、さすがに今は歌えないなぁ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1315|春希|Haruki
|「…それ以前に近所迷惑だろ、<br>こんな朝っぱらから」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1316||
|昨日の昼間から、ずっと練習して、収録して…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1317||
|そして今さっきまで、ずっと喘いでて、<br>まだ歌おうっていう根性は凄いんだけど…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1318|雪菜|Setsuna
|「だって、勝手に歌が口から出てきちゃうんだもん。<br>心から幸せって、言えるんだもん」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1319|春希|Haruki
|「そう、か…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1320|雪菜|Setsuna
|「春希くんの…<br>そして、かずさのおかげでね」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1321|春希|Haruki
|「………うん」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1322||
|俺が幸せを感じてるのと同じくらい、<br>雪菜も幸せを感じてくれているのなら…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1323|春希|Haruki
|「ありがとう、雪菜…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1324||
|もしそうなら俺は、<br>もう、本当に何も望むものは…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1325||
|ない、はずで。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1326|雪菜|Setsuna
|「まだ早いよ…<br>わたしがあなたを幸せにする戦いはこれからだよ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1327|春希|Haruki
|「なんだよ、その<br>『小木曽雪菜先生の次回作にご期待ください』は」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1328|雪菜|Setsuna
|「………」
|"........."
|}}
{{WA2ScriptLine
|1329|春希|Haruki
|「雪菜…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1330||
|あれだけ誓い合ったのに。<br>あんなに抱き合ったのに。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1331||
|…いや、抱き合いすぎたせいかもしれないけど、<br>雪菜は時々、俺をぼうっとした表情で見つめる。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1332|雪菜|Setsuna
|「ねぇ、春希くん…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1333|春希|Haruki
|「…なんだよ?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1334||
|その、ぼうっとした表情のまま。<br>いや、瞳の色だけを強く戻して、雪菜は…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1335|雪菜|Setsuna
|「婚約者特権…<br>早速、使わせてもらってもいいかな?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1336|春希|Haruki
|「え…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1337||
|雪菜は、なんだか可愛いおねだりをした。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1338|雪菜|Setsuna
|「ね、いいでしょ?<br>その、一応、あなたの方から申し込まれたんだし…<br>春希くん、春希様、北原編集長!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1339|春希|Haruki
|「その肩書きになるにはあと何十年かかるやら…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1340|雪菜|Setsuna
|「わたしの新連載の企画、<br>話だけでも聞いていただけないでしょうか?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1341|春希|Haruki
|「…まだ続いてたのかそれ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1342||
|そういえば誕生日プレゼントまだ渡せてなかったな、とか。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1343||
|それどころか、ストラスブールで買った指輪は、<br>一体どこにしまってあるんだろう、とか…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1344|雪菜|Setsuna
|「春希くぅん…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1345|春希|Haruki
|「わかったよ…<br>どうせ今日は俺、<br>雪菜の言うこと何でも聞くつもりだったし…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1346|雪菜|Setsuna
|「ありがと…ありがと春希くんっ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1347|春希|Haruki
|「ったく…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1348||
|裸のままじゃれついてくる雪菜を、<br>そんなふうに軽口を叩きながら、<br>腕を伸ばして抱きしめた。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1349||
|俺は、まだわかっていなかった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1350||
|小木曽雪菜という女性の…本当の、強さを。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1351||
|………
|.........
|}}
{{WA2ScriptLine
|1352|春希|Haruki
|「………」
|"........."
|}}
{{WA2ScriptLine
|1353|雪菜|Setsuna
|「何でも…言うこと聞くって言ってくれたよね?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1354|春希|Haruki
|「………………っ!<br>雪菜、お前最初から俺を騙すつもりで!?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1355|雪菜|Setsuna
|「うん、最初からだよ。<br>あなたに申し込まれたら、絶対に騙そうって…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1356|春希|Haruki
|「っ!?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1357|雪菜|Setsuna
|「…なんて言っちゃうと、バレちゃうね。<br>あなたからのプロポーズ、ずっと心待ちにしてたって」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1358|春希|Haruki
|「なんで、なんで…<br>なんでそんなどうでもいいこと…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1359|雪菜|Setsuna
|「どうでもよくなんかない!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1360|春希|Haruki
|「な…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1361|雪菜|Setsuna
|「だってその人は、わたしが幸せにしたいと願ってる、<br>わたしの周りの、大切な人になったんだもん…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1362|春希|Haruki
|「雪菜…お前…お前って…っ」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1363|雪菜|Setsuna
|「あなたの………お母さん」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1364||
|………
|.........
|}}
{{WA2ScriptLine
|1365||
|社会人になってからも、<br>年に一、二度しか会ったことのない…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1366||
|相互不干渉が、もはや伝統芸能のように確立された、<br>俺の、母親に会いに行く…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1367||
|俺のプロポーズを受け入れた時から。<br>幸せ一杯の表情で、俺に抱かれているはずの時から。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1368||
|そんな、辛い将来を見据えた戦いを…<br>俺の一番の暗部と戦う決心をしていたって。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1369|雪菜|Setsuna
|「お願い、春希くん!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1370|春希|Haruki
|「………」
|"........."
|}}
{{WA2ScriptLine
|1371|雪菜|Setsuna
|「わたし、本当に、本当にワガママなの!<br>誰もが幸せでないと嫌なの!<br>誰もがわたしたちを祝福してくれないと、嫌なの…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1372|春希|Haruki
|「雪菜、ぁ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1373|雪菜|Setsuna
|「あなたのお母さんは生きてる…<br>病気でもない。居場所だってわかってる。<br>北原春希の母親って肩書きを捨ててないんだよ?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1374|春希|Haruki
|「でも、でも…俺」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1375|雪菜|Setsuna
|「かずさだって…できたんだよ?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1376|春希|Haruki
|「っ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1377||
|今まで、ずっと言わなかった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1378||
|俺が頑ななまでにこの話題を避けてたから、<br>空気を読んでくれてるって、思ってた。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1379|雪菜|Setsuna
|「お願い、お願いだから…<br>まずは頑張ってみようよ…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1380||
|けれど、そうじゃなかった。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1381|雪菜|Setsuna
|「一生懸命頑張って、それでも駄目なときは、<br>わたし、春希くんの母親にもなってみせるから」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1382|春希|Haruki
|「~~~っ!」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1383||
|雪菜は、ずっと待ってたんだ。<br>自分が、この問題の当事者になるその日まで。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1384|雪菜|Setsuna
|「今日くらいはそんなこと言わないでって、思った?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1385|春希|Haruki
|「雪菜…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1386|雪菜|Setsuna
|「でも、嫌…<br>わたし、今すぐあなたの答えが欲しい。<br>…今すぐ、あなたが欲しいから」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1387|春希|Haruki
|「………」
|"........."
|}}
{{WA2ScriptLine
|1388||
|かずさ…ごめんな。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1389||
|俺、お前のこと本当に好きだった。<br>このコを好きになる前から、好きだったんだよ。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1390||
|でも、ごめんな…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1391||
|俺、本当にこのコを選んで良かったって、<br>心の底から、思えてしまったんだよ…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1392|春希|Haruki
|「なぁ、雪菜…」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1393|雪菜|Setsuna
|「ん…?」
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1394||
|『もう、俺は俺一人のものじゃない…』
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1395||
|数時間前、雪菜に誓ったその言葉を…
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1396||
|今は、あの時とは比べものにならないほど<br>重い意味で使う。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1397||
|婚約のしるしの指輪なんて、もういらない。<br>そんな軽々しいもの、贈る意味がない。
|
|}}
{{WA2ScriptLine
|1398||
|だから…
|だから…
|
|
Line 8,406: Line 6,395:


{{WA2ScriptLine
{{WA2ScriptLine
|1399|春希|Haruki
|1064|春希|Haruki
|「俺の命を捧げます。<br>…自由に使ってください」
|「俺の命を捧げます。<br>…自由に使ってください」
|
|

Revision as of 02:02, 22 May 2017

Return to the main page here.


Translation

Editing

Translation Notes

Text

Script Chart

Edit this section For more instructions on how the script chart works, please click here.

If you are below the age of consent in your respective country, you are advised to not read any adult content (marked by cells with red backgrounds) where applicable. Otherwise, you are agreeing to the terms of our Disclaimer.