White Album 2/Script/2020: Difference between revisions
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Jonathanasdf (talk | contribs) I'm sorry Ajuy. Thanks for trying to help but this level of English just isn't good enough :( |
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|明け方にやんでしまった雪は、<br>道行く人にただ寒さと歩きにくさを与えるだけで、<br>昼を過ぎた頃にはすっかり黒く土に溶け込んでいた。 | |明け方にやんでしまった雪は、<br>道行く人にただ寒さと歩きにくさを与えるだけで、<br>昼を過ぎた頃にはすっかり黒く土に溶け込んでいた。 | ||
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|…そんな皮肉めいた見方しかできないのは、<br>自分の精神状態のせいという可能性も<br>否定できなかったけど。 | |…そんな皮肉めいた見方しかできないのは、<br>自分の精神状態のせいという可能性も<br>否定できなかったけど。 | ||
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|窓の外の黒い空が白く薄曇っていくのを<br>リアルタイムで全て視界に収め<br>明けない夜が本当にないということを痛感した。 | |窓の外の黒い空が白く薄曇っていくのを<br>リアルタイムで全て視界に収め<br>明けない夜が本当にないということを痛感した。 | ||
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Revision as of 01:56, 15 July 2014
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Translation
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Translation Notes
Text
Speaker | Text | Comment | |||
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Line # | JP | EN | JP | EN | |
1 | クリスマスイブを過ぎたクリスマスの日は、 基本的には、ただの冬の一日に過ぎなかった。 | ||||
2 | 明け方にやんでしまった雪は、 道行く人にただ寒さと歩きにくさを与えるだけで、 昼を過ぎた頃にはすっかり黒く土に溶け込んでいた。 | ||||
3 | …そんな皮肉めいた見方しかできないのは、 自分の精神状態のせいという可能性も 否定できなかったけど。 | ||||
4 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
5 | そして、今はもうクリスマスでもない、 ただの冬の一日。 | ||||
6 | 部屋に帰り着いてから、24時間以上が過ぎた。 | ||||
7 | 窓の外の黒い空が白く薄曇っていくのを リアルタイムで全て視界に収め 明けない夜が本当にないということを痛感した。 | ||||
8 | そして厚い雲に覆われた空は、 そのまままたリアルタイムで黒く染まっていき、 暮れない昼が本当にないということまで思い出させた。 | ||||
9 | それからは地獄の責め苦のように、 冬特有の長い夜を、灯りをつけないまま、 まんじりともせずに過ごし。 | ||||
10 | そして、やっと訪れた二度目の日の出は、 今度こそ明るい[R朝陽^あさひ]を俺の目に焼きつけた。 | ||||
11 | そんなに時間が経過したというのに、 俺はまだ、あれから一睡もできてない。 | ||||
12 | 疲れと眠気に苛まれているはずの頭は、 それでもただ一人の記憶を追い出すことができなくて、 割れんばかりの痛みばかりを俺にもたらす。 | ||||
13 | このまま部屋に一人で居続けたら、 頭がどうにかなってしまいそうだったけど… | ||||
14 | 結局、どこにも逃げ出す場所なんかなくて。 誰も逃げ場になってくれる人なんかいなくて。 | ||||
15 | 俺はまだ、出口さえ見えない暗闇の中をさまよう。 | ||||
16 | 留守電アナウンス | Answering Machine | 「ただ今留守にしております。 ご用の方は発信音の後にメッセージをお願いします」 | ||
17 | 武也 | Takeya | 「…本当に出かけてんのかよ?」 | ||
18 | 武也 | Takeya | 「おい春希、この前の件だけどな、 帰ってきたらちゃんと話しようぜ? …これ聞いたらすぐに連絡してくれ」 | ||
19 | 武也 | Takeya | 「携帯とこっち、両方に入れとくから、 シカトすんじゃねえぞ? じゃあな」 | ||
20 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
21 | さっきの携帯も武也からだった。 これでもう、二日で九度目の居留守になる。 | ||||
22 | 最初は、いつまでも電話の通じない俺に対する 揶揄みたいな響きが含まれてた。 | ||||
23 | それは、俺がまだ雪菜と一緒にいるんじゃないかって、 そんな下世話で温かい期待だったんだと思う。 | ||||
24 | けれど、昨日の夜中… 依緒からの連絡が来て以降、雲行きが怪しくなる。 | ||||
25 | 彼女の口調は妙に切羽詰まってて、 けれど内容は、俺の予測を少しも外れはしなかった。 | ||||
26 | 雪菜と会ったこと。 | ||||
27 | 何もなかったって雪菜が言ったこと。 笑ってたこと、泣いてなかったこと。 | ||||
28 | …嘘を、ついてるってわかってしまったこと。 | ||||
29 | 数年来の親友だからこそわかる些細な変化。 無理な明るさ、滲み出る虚しさ、隠せない痛み。 | ||||
30 | それらの様々な負の感情が雪菜を蝕んでいるって。 | ||||
31 | …その電話があってから後、 朝まで、依緒と武也からのコールが 一時間おきくらいに数件続いてる。 | ||||
32 | 自分たちが仕掛人だからってだけじゃない。 純粋に俺たちを心配してるって口調から、 あいつらの焦燥感が伝わってくる。 | ||||
33 | なのに俺は、 まるであいつらの慌てぶりを他人事のように俯瞰して、 スルーを繰り返す。 | ||||
34 | だって、何と答えたらいいのかわからない。 近すぎるからこそ、何も話せない。 | ||||
35 | あいつらの反応がわかってるからこそ。 | ||||
36 | その反応が、俺にとって痛くて、 けれど俺を楽にしてしまうからこそ。 | ||||
37 | あいつらは、きっと俺に罰を与える。 怒り、嘆き、叱責して、必死に俺たちに干渉し、 なんとか解決策を探そうとするだろう。 | ||||
38 | そして俺は、そのあいつらの干渉に対して、 罰を受けた気になり、自らの思考を止めてしまう。 | ||||
39 | そんな自己満足の停滞なんて意味がない。 解決していないのに、 解決した気になることほど最悪の事態はない。 | ||||
40 | 痛みを正面から受け止めたって、 先に進めないなら無駄だ。 | ||||
41 | だって、俺が楽になった瞬間も、 雪菜にとっては何も解決してない、救われてない。 だったら俺一人が楽になることは、何ももたらさない。 | ||||
42 | だから俺は…結局、動けない。 | ||||
43 | この優しい陽射しに包まれた空が、 リアルタイムに赤く、そして黒く染まっていくのを ただ眺める。 | ||||
44 | 次の夜が明けたら、 少しは前に進む気になれるんだろうかって… | ||||
45 | そんな、初歩も初歩の自問自答を繰り返しつつ。 |
Script Chart
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Introductory Chapter | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1001 | 1008 | 1009 | 1010 | 1011 | 1012 | 1013 |
1002 | 1008_020 | 1009_020 | 1010_020 | 1011_020 | 1012_020 | |
1003 | 1008_030 | 1009_030 | 1010_030 | 1011_030 | 1012_030 | |
1004 | 1008_040 | 1010_040 | 1012_030_2 | |||
1005 | 1008_050 | 1010_050 | ||||
1006 | 1010_060 | |||||
1006_2 | 1010_070 | |||||
1007 |
Closing Chapter | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | ||||||
2001 | 2011 | 2020 | 2027 | 2301 | 2309 | 2316 | 2401 | 2408 | 2501 | 2510 |
2002 | 2012 | 2021 | 2028 | 2302 | 2310 | 2317 | 2402 | 2409 | 2502 | 2511 |
2003 | 2013 | 2022 | 2029 | 2303 | 2311 | 2318 | 2403 | 2410 | 2503 | 2512 |
2004 | 2014 | 2023 | 2030 | 2304 | 2312 | 2319 | 2404 | 2411 | 2504 | 2513 |
2005 | 2015 | 2024 | 2031 | 2305 | 2313 | 2320 | 2405 | 2412 | 2505 | 2514 |
2006 | 2016 | 2025 | 2032 | 2306 | 2314 | 2321 | 2406 | 2413 | 2506 | 2515 |
2007 | 2017 | 2026 | 2033 | 2307 | 2315 | 2322 | 2407 | 2507 | 2516 | |
2008 | 2018 | 2308 | 2508 | 2517 | ||||||
2009 | 2019 | 2509 | ||||||||
2010 | ||||||||||
Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | |||||||
2031_2 | 2312_2 | 2401_2 | 2504_2 | 2511_2 | ||||||
2031_3 | 2313_2 | 2402_2 | 2507_2 | 2513_2 | ||||||
2031_4 | 2313_3 | 2402_3 |
Coda | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Kazusa (True) | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | ||||||
3001 | 3008 | 3014_2 | 3020 | 3101 | 3107 | 3201 | 3207 | 3901 | 3907 |
3002 | 3009 | 3014_3 | 3021 | 3102 | 3108 | 3202 | 3208 | 3902 | 3908 |
3003 | 3010 | 3015 | 3022 | 3103 | 3109 | 3203 | 3209 | 3903 | 3909 |
3004 | 3011 | 3016 | 3023 | 3104 | 3110 | 3204 | 3210 | 3904 | |
3005 | 3012 | 3017 | 3024 | 3105 | 3111 | 3205 | 3211 | 3905 | |
3006 | 3013 | 3018 | 3106 | 3206 | 3906 | ||||
3007 | 3014 | 3019 | |||||||
Common | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | |||||||
3001_2 | 3210_2 | 3901_2 | 3906_2 | ||||||
3015_2 | 3902_2 | 3907_2 | |||||||
3902_3 | 3907_3 | ||||||||
3904_2 |
Mini After Story and Extra Episode | |||
---|---|---|---|
The Path Back to Happiness | The Path Forward to Happiness | Dear Mortal Enemy | |
6001 | 6101 | 4000 | 4005 |
6002 | 6102 | 4001 | 4006 |
6003 | 6103 | 4002 | 4007 |
6004 | 6104 | 4003 | 4008 |
6005 | 4004 | 4009 |
Novels | |||||
---|---|---|---|---|---|
The Snow Melts, And Until The Snow Falls | The Idol Who Forgot How to Sing | Twinkle Snow ~Reverie~ | After the Festival ~Setsuna's Thirty Minutes~ | His God, Her Savior | |
5000 | 5100 | 5200 | 5205 | 5300 | 5400 |
5001 | 5101 | 5201 | 5206 | 5301 | 5401 |
5002 | 5102 | 5202 | 5207 | 5302 | |
5003 | 5103 | 5203 | 5208 | 5303 | |
5004 | 5104 | 5204 | 5209 |
Short Stories | |||
---|---|---|---|
Princess Setsuna's Distress and Her Minister's Sinister Plan | Koharu Climate After the Passing of the Typhoon | This isn't the Season for White Album | Todokanai Koi, Todoita |
7000 | 7100 | 7200 | 7300 |