Difference between revisions of "Tomoyo After:SEEN1811"
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// <0015> 車窓を流れる風景は、それなりに楽しかった。 |
// <0015> 車窓を流れる風景は、それなりに楽しかった。 |
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+ | <0015> The landscape through the car window is reasonably fun. |
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− | <0015> 車窓を流れる風景は、それなりに楽しかった。 |
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// <0016> ときどきやってくる車内販売にも風情がある。 |
// <0016> ときどきやってくる車内販売にも風情がある。 |
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+ | <0016> Taste that sometimes comes to car sales. |
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− | <0016> ときどきやってくる車内販売にも風情がある。 |
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// <0017> \{鷹文}「でも、こういうのもいいよね」 |
// <0017> \{鷹文}「でも、こういうのもいいよね」 |
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− | <0017> \{Takafumi} |
+ | <0017> \{Takafumi}"But its also good like this." |
// <0018> \{鷹文}「ともと河南子も連れてきてあげたかったねぇ」 |
// <0018> \{鷹文}「ともと河南子も連れてきてあげたかったねぇ」 |
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− | <0018> \{Takafumi} |
+ | <0018> \{Takafumi}"Hey also wanted to bring Tomo and Kanako." |
// <0019> 下半身がこわばりだした頃、ようやく駅に着いた。 |
// <0019> 下半身がこわばりだした頃、ようやく駅に着いた。 |
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+ | <0019> My lower body stiffness, we finally got to the station. |
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− | <0019> 下半身がこわばりだした頃、ようやく駅に着いた。 |
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// <0020> 鷹文が、自分で作ってきたメモを確認する。 |
// <0020> 鷹文が、自分で作ってきたメモを確認する。 |
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+ | <0020> Takafumi notes have been made to verify yourself. |
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− | <0020> 鷹文が、自分で作ってきたメモを確認する。 |
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// <0021> \{鷹文}「ここからバスだよ」 |
// <0021> \{鷹文}「ここからバスだよ」 |
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− | <0021> \{Takafumi} |
+ | <0021> \{Takafumi}"Its a bus from here." |
// <0022> まだまだ時間がかかりそうだ。 |
// <0022> まだまだ時間がかかりそうだ。 |
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+ | <0022> It still will take time. |
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− | <0022> まだまだ時間がかかりそうだ。 |
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// <0023> バスは街道を抜け、山道へと入った。 |
// <0023> バスは街道を抜け、山道へと入った。 |
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+ | <0023> The buses through the street entered into a mountain. |
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− | <0023> バスは街道を抜け、山道へと入った。 |
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// <0024> 民家が少しずつ消えていき、田畑と山林が広がっていく。 |
// <0024> 民家が少しずつ消えていき、田畑と山林が広がっていく。 |
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+ | <0024> There were gradually weakening houses, fields and forests are expanding. |
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− | <0024> 民家が少しずつ消えていき、田畑と山林が広がっていく。 |
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// <0025> そして、目的地のバス停に到着した。 |
// <0025> そして、目的地のバス停に到着した。 |
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+ | <0025> We arrived at the destination stop. |
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− | <0025> そして、目的地のバス停に到着した。 |
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// <0026> 降りがけ、バスの運転手に聞いたところ、時々人の出入りがあるらしかった。 |
// <0026> 降りがけ、バスの運転手に聞いたところ、時々人の出入りがあるらしかった。 |
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+ | <0026> Off a cliff, I asked the bus driver, who sometimes come and go. |
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− | <0026> 降りがけ、バスの運転手に聞いたところ、時々人の出入りがあるらしかった。 |
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// <0027> 道は一本だから迷うことはないが、遠いよと同情してくれた。 |
// <0027> 道は一本だから迷うことはないが、遠いよと同情してくれた。 |
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+ | <0027> One way because that is not lost, and long sympathize with me. |
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− | <0027> 道は一本だから迷うことはないが、遠いよと同情してくれた。 |
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// <0028> \{朋也}「けっこう歩くみたいだな」 |
// <0028> \{朋也}「けっこう歩くみたいだな」 |
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− | <0028> \{Tomoya} |
+ | <0028> \{Tomoya}"Sounds like its walking pretty." |
// <0029> \{鷹文}「まだまだだよ」 |
// <0029> \{鷹文}「まだまだだよ」 |
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− | <0029> \{Takafumi} |
+ | <0029> \{Takafumi}"I'm still." |
// <0030> \{智代}「先に昼を済ませたほうがよさそうだな」 |
// <0030> \{智代}「先に昼を済ませたほうがよさそうだな」 |
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− | <0030> \{Tomoyo} |
+ | <0030> \{Tomoyo}"We'd rather you have completed the first day." |
// <0031> とはいえ、店は小さな雑貨屋しか見えない。 |
// <0031> とはいえ、店は小さな雑貨屋しか見えない。 |
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+ | <0031> However, I just cant see a small grocery store here. |
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− | <0031> とはいえ、店は小さな雑貨屋しか見えない。 |
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// <0032> そこでパンを買い求め、近くのベンチに座り昼飯を済ませる。 |
// <0032> そこでパンを買い求め、近くのベンチに座り昼飯を済ませる。 |
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+ | <0032> We bought bread, eating lunch sitting on a bench. |
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− | <0032> そこでパンを買い求め、近くのベンチに座り昼飯を済ませる。 |
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// <0033> 徒歩で山道に入る。 |
// <0033> 徒歩で山道に入る。 |
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+ | <0033> We go to the mountain on foot. |
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− | <0033> 徒歩で山道に入る。 |
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// <0034> 静かだ。 |
// <0034> 静かだ。 |
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− | <0034> |
+ | <0034> Quiet. |
// <0035> 道は緩く登りになっている。 |
// <0035> 道は緩く登りになっている。 |
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+ | <0035> The road is a loose climb. |
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− | <0035> 道は緩く登りになっている。 |
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// <0036> 体力を使わぬよう黙々と歩いていく。 |
// <0036> 体力を使わぬよう黙々と歩いていく。 |
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+ | <0036> Walk steadily not used strength. |
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− | <0036> 体力を使わぬよう黙々と歩いていく。 |
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// <0037> \{鷹文}「ついてきてる?」 |
// <0037> \{鷹文}「ついてきてる?」 |
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− | <0037> \{Takafumi} |
+ | <0037> \{Takafumi}"I follow that?" |
// <0038> 先頭を行く鷹文が俺と智代を振り返る。 |
// <0038> 先頭を行く鷹文が俺と智代を振り返る。 |
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+ | <0038> Tomoyo looks back and I go to Takafumi. |
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− | <0038> 先頭を行く鷹文が俺と智代を振り返る。 |
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// <0039> \{智代}「馬鹿にするな」 |
// <0039> \{智代}「馬鹿にするな」 |
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− | <0039> \{Tomoyo} |
+ | <0039> \{Tomoyo}"Dont be a fool." |
// <0040> 智代が答えて、先を促す。 |
// <0040> 智代が答えて、先を促す。 |
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+ | <0040> Tomoyo promoted answered. |
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− | <0040> 智代が答えて、先を促す。 |
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// <0041> なんとも頼もしい姉弟だった。 |
// <0041> なんとも頼もしい姉弟だった。 |
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+ | <0041> Siblings were somewhat promising. |
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− | <0041> なんとも頼もしい姉弟だった。 |
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// <0042> 一時間以上は歩いただろうか。 |
// <0042> 一時間以上は歩いただろうか。 |
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+ | <0042> We walked over for an hour. |
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− | <0042> 一時間以上は歩いただろうか。 |
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// <0043> \{鷹文}「ついたようだよ」 |
// <0043> \{鷹文}「ついたようだよ」 |
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− | <0043> \{Takafumi} |
+ | <0043> \{Takafumi}"Its like with." |
// <0044> 鷹文がそう教えてくれた。 |
// <0044> 鷹文がそう教えてくれた。 |
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+ | <0044> Takafumi taught me. |
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− | <0044> 鷹文がそう教えてくれた。 |
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// <0045> 山道が途切れ、目の前に見えたのは、どこかで見たような風景だった。 |
// <0045> 山道が途切れ、目の前に見えたのは、どこかで見たような風景だった。 |
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+ | <0045> Breaking the trail, I saw the front of the landscape as I was seen it somewhere. |
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− | <0045> 山道が途切れ、目の前に見えたのは、どこかで見たような風景だった。 |
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// <0046> イメージにあるような田舎の家が点在し、広がる畑では青々と野菜が生っている。 |
// <0046> イメージにあるような田舎の家が点在し、広がる畑では青々と野菜が生っている。 |
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+ | <0046> It was dotted with country houses such as those images are spread in the fields and grow on green vegetables. |
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− | <0046> イメージにあるような田舎の家が点在し、広がる畑では青々と野菜が生っている。 |
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// <0047> ちらほらと見える農作業を行う人々と、高台にはひときわ大きな家屋があり、そこの周囲にも人影が見えた。 |
// <0047> ちらほらと見える農作業を行う人々と、高台にはひときわ大きな家屋があり、そこの周囲にも人影が見えた。 |
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+ | <0047> People here seem to do farm work and was scattered large houses there in exceptional hill, I saw a figure around there. |
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− | <0047> ちらほらと見える農作業を行う人々と、高台にはひときわ大きな家屋があり、そこの周囲にも人影が見えた。 |
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// <0048> \{智代}「…のどかなところだな」 |
// <0048> \{智代}「…のどかなところだな」 |
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− | <0048> \{Tomoyo} |
+ | <0048> \{Tomoyo}"It was peaceful." |
// <0049> \{鷹文}「肩すかしなほどにね」 |
// <0049> \{鷹文}「肩すかしなほどにね」 |
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− | <0049> \{Takafumi} |
+ | <0049> \{Takafumi}"Its enough to shoulder it." |
// <0050> \{鷹文}「誰だよ、邪宗教の匂いがするとか言ってたのは」 |
// <0050> \{鷹文}「誰だよ、邪宗教の匂いがするとか言ってたのは」 |
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− | <0050> \{Takafumi} |
+ | <0050> \{Takafumi}"He said there was a smell of the Christian heresy." |
// <0051> おまえの彼女だ。 |
// <0051> おまえの彼女だ。 |
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− | <0051> |
+ | <0051> Shes yours. |
// <0052> \{鷹文}「どうするの?」 |
// <0052> \{鷹文}「どうするの?」 |
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− | <0052> \{Takafumi} |
+ | <0052> \{Takafumi}"What?" |
// <0053> \{朋也}「とりあえず誰でもいいから、ともの母親について聞いてみよう」 |
// <0053> \{朋也}「とりあえず誰でもいいから、ともの母親について聞いてみよう」 |
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+ | <0053> \{Tomoya}"I like anyone now, lets hear about the mother of Tomo." |
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− | <0053> \{Tomoya}「とりあえず誰でもいいから、ともの母親について聞いてみよう」 |
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// <0054> \{鷹文}「オーケー」 |
// <0054> \{鷹文}「オーケー」 |
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− | <0054> \{Takafumi} |
+ | <0054> \{Takafumi}"Okay." |
// <0055> 鷹文を先頭に、人のいる方へと足を進めた。 |
// <0055> 鷹文を先頭に、人のいる方へと足を進めた。 |
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+ | <0055> Takafumi proceeded. |
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− | <0055> 鷹文を先頭に、人のいる方へと足を進めた。 |
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// <0056> 畑では、時折農作業に勤しむ人が見えた。 |
// <0056> 畑では、時折農作業に勤しむ人が見えた。 |
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+ | <0056> In the field, I saw a man work occasionally on the farm. |
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− | <0056> 畑では、時折農作業に勤しむ人が見えた。 |
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// <0057> 何も聞けなかった。 |
// <0057> 何も聞けなかった。 |
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− | <0057> |
+ | <0057> Hes not hearing anything. |
// <0058> 声をかけると誰もかれも、びっくりしたように逃げてしまうか、押し黙ってしまうかのどちらかなのだ。 |
// <0058> 声をかけると誰もかれも、びっくりしたように逃げてしまうか、押し黙ってしまうかのどちらかなのだ。 |
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+ | <0058> He can speak to anyone, I was surprised to run away and it would either be silent. |
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− | <0058> 声をかけると誰もかれも、びっくりしたように逃げてしまうか、押し黙ってしまうかのどちらかなのだ。 |
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// <0059> \{朋也}「なんなんだ?」 |
// <0059> \{朋也}「なんなんだ?」 |
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− | <0059> \{Tomoya} |
+ | <0059> \{Tomoya}"What?" |
// <0060> \{智代}「作業の邪魔をしてしまったみたいだな。どこう」 |
// <0060> \{智代}「作業の邪魔をしてしまったみたいだな。どこう」 |
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+ | <0060> \{Tomoyo}"Looks like you had a distraction." |
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− | <0060> \{Tomoyo}「作業の邪魔をしてしまったみたいだな。どこう」 |
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// <0061> 畑から遠ざかると、それまでと同じように農作業に戻る住人の姿が確認できた。 |
// <0061> 畑から遠ざかると、それまでと同じように農作業に戻る住人の姿が確認できた。 |
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+ | <0061> Away from the field I confirmed the figure of residents return to farming as before. |
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− | <0061> 畑から遠ざかると、それまでと同じように農作業に戻る住人の姿が確認できた。 |
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// <0062> \{鷹文}「…どうするのさ」 |
// <0062> \{鷹文}「…どうするのさ」 |
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− | <0062> \{Takafumi} |
+ | <0062> \{Takafumi}"What are you going to do." |
// <0063> \{朋也}「どうするもなにも、誰かに聞きつづけるしかないだろ。なにもわからないんだから」 |
// <0063> \{朋也}「どうするもなにも、誰かに聞きつづけるしかないだろ。なにもわからないんだから」 |
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+ | <0063> \{Tomoya}"I dont have to do nothing, You know you have to keep listening to someone." |
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− | <0063> \{Tomoya}「どうするもなにも、誰かに聞きつづけるしかないだろ。なにもわからないんだから」 |
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// <0064> 遠くから蝉の泣き声が響く。 |
// <0064> 遠くから蝉の泣き声が響く。 |
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+ | <0064> Far cry from the sounds of cicadas. |
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− | <0064> 遠くから蝉の泣き声が響く。 |
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// <0065> 日向に出れば日差しは夏を思わせたが、山より吹き降ろす風が涼しく心地よい。 |
// <0065> 日向に出れば日差しは夏を思わせたが、山より吹き降ろす風が涼しく心地よい。 |
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+ | <0065> The sun reminds us that summer, cool and pleasant breeze from the mountains. |
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− | <0065> 日向に出れば日差しは夏を思わせたが、山より吹き降ろす風が涼しく心地よい。 |
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// <0066> あぜ道は舗装されてなく、ただの土が顔を覗かせていた。 |
// <0066> あぜ道は舗装されてなく、ただの土が顔を覗かせていた。 |
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+ | <0066> There are no paved footpath was just lurking in the soil. |
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− | <0066> あぜ道は舗装されてなく、ただの土が顔を覗かせていた。 |
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// <0067> ひときわ大きな家屋に辿り着くと、庭へ続く門の側にひとりの男性がいた。 |
// <0067> ひときわ大きな家屋に辿り着くと、庭へ続く門の側にひとりの男性がいた。 |
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+ | <0067> There are exceptionally large houses and there was the guy on the side of the gate leading to the garden. |
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− | <0067> ひときわ大きな家屋に辿り着くと、庭へ続く門の側にひとりの男性がいた。 |
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// <0068> \{朋也}「あの、すみません」 |
// <0068> \{朋也}「あの、すみません」 |
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− | <0068> \{Tomoya} |
+ | <0068> \{Tomoya}"Excuse me." |
// <0069> 返事はなかった。 |
// <0069> 返事はなかった。 |
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− | <0069> |
+ | <0069> He Didnt respond. |
// <0070> \{朋也}「ちょっと訊ねたいことがあるんだけど」 |
// <0070> \{朋也}「ちょっと訊ねたいことがあるんだけど」 |
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− | <0070> \{Tomoya} |
+ | <0070> \{Tomoya}"I may be a little." |
// <0071> だが、男はそのまま黙りこんでしまう。 |
// <0071> だが、男はそのまま黙りこんでしまう。 |
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+ | <0071> But the man would just shut up. |
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− | <0071> だが、男はそのまま黙りこんでしまう。 |
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// <0072> そのかわり、奥にあった建物を指差してから、畑の方向へ走り去っていった。 |
// <0072> そのかわり、奥にあった建物を指差してから、畑の方向へ走り去っていった。 |
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+ | <0072> Instead, he pointed the buildings in the back, he went ran away to the direction of the field. |
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− | <0072> そのかわり、奥にあった建物を指差してから、畑の方向へ走り去っていった。 |
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// <0073> \{朋也}「また逃げられた…」 |
// <0073> \{朋也}「また逃げられた…」 |
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− | <0073> \{Tomoya} |
+ | <0073> \{Tomoya}"Escaped again ..." |
// <0074> \{鷹文}「あの建物にいけってことじゃない?」 |
// <0074> \{鷹文}「あの建物にいけってことじゃない?」 |
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− | <0074> \{Takafumi} |
+ | <0074> \{Takafumi}"I think he goes into that building?" |
// <0075> \{智代}「うん、いこう」 |
// <0075> \{智代}「うん、いこう」 |
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− | <0075> \{Tomoyo} |
+ | <0075> \{Tomoyo}"Yeah, lets go." |
// <0076> 木造の建物は、ひんやりとしていた。 |
// <0076> 木造の建物は、ひんやりとしていた。 |
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+ | <0076> There was a very quiet wooden building. |
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− | <0076> 木造の建物は、ひんやりとしていた。 |
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// <0077> 丁寧に磨かれた床は、木目にワックスが塗られ、差し込む日の光を反射している。 |
// <0077> 丁寧に磨かれた床は、木目にワックスが塗られ、差し込む日の光を反射している。 |
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+ | <0077> There were polished floor, the grain is coated with wax which reflects the light of day merge. |
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− | <0077> 丁寧に磨かれた床は、木目にワックスが塗られ、差し込む日の光を反射している。 |
||
// <0078> 外見とは違い、手入れが行き届いていた。 |
// <0078> 外見とは違い、手入れが行き届いていた。 |
||
+ | <0078> Differences in appearance and was in good condition. |
||
− | <0078> 外見とは違い、手入れが行き届いていた。 |
||
// <0079> \{朋也}「すみません」 |
// <0079> \{朋也}「すみません」 |
||
− | <0079> \{Tomoya} |
+ | <0079> \{Tomoya}"I'm sorry." |
// <0080> 返事はない。 |
// <0080> 返事はない。 |
||
− | <0080> |
+ | <0080> There is no answer. |
// <0081> \{朋也}「ごめんくださーい」 |
// <0081> \{朋也}「ごめんくださーい」 |
||
− | <0081> \{Tomoya} |
+ | <0081> \{Tomoya}"Dont be sorry." |
// <0082> \{女性}「…はいはい、聞こえてるわよ」 |
// <0082> \{女性}「…はいはい、聞こえてるわよ」 |
||
− | <0082> \{Woman} |
+ | <0082> \{Woman}"Yes, I'll hear you." |
// <0083> 気だるそうに出てきたのは、ひとりの女性だった。 |
// <0083> 気だるそうに出てきたのは、ひとりの女性だった。 |
||
+ | <0083> The languid came out was a woman. |
||
− | <0083> 気だるそうに出てきたのは、ひとりの女性だった。 |
||
// <0084> \{女性}「いらっしゃい、何か用?」 |
// <0084> \{女性}「いらっしゃい、何か用?」 |
||
− | <0084> \{Woman} |
+ | <0084> \{Woman}"Come, for what?" |
// <0085> ようやくまともに話ができそうな人物に出会えてほっとする。 |
// <0085> ようやくまともに話ができそうな人物に出会えてほっとする。 |
||
+ | <0085> Relieved to have met the person I can finally talk straight. |
||
− | <0085> ようやくまともに話ができそうな人物に出会えてほっとする。 |
||
// <0086> \{朋也}「ちょっと人を探してるんだけど」 |
// <0086> \{朋也}「ちょっと人を探してるんだけど」 |
||
− | <0086> \{Tomoya} |
+ | <0086> \{Tomoya}"I'm looking for a person." |
// <0087> \{女性}「ひと? 誰を?」 |
// <0087> \{女性}「ひと? 誰を?」 |
||
− | <0087> \{Woman} |
+ | <0087> \{Woman}"Who?" |
// <0088> \{朋也}「三島っていう人」 |
// <0088> \{朋也}「三島っていう人」 |
||
− | <0088> \{Tomoya} |
+ | <0088> \{Tomoya}"Her name is Mishima." |
// <0089> \{女性}「三島さん、三島さん…ああ、有子さんね」 |
// <0089> \{女性}「三島さん、三島さん…ああ、有子さんね」 |
||
+ | <0089> \{Woman}"Mr. Mishima, Mishima's ... oh, its Yuuko." |
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− | <0089> \{Woman}「三島さん、三島さん…ああ、有子さんね」 |
||
// <0090> \{朋也}「ここにいるのか?」 |
// <0090> \{朋也}「ここにいるのか?」 |
||
− | <0090> \{Tomoya} |
+ | <0090> \{Tomoya}"Why are you here?" |
// <0091> \{女性}「いるわよ」 |
// <0091> \{女性}「いるわよ」 |
||
− | <0091> \{Woman} |
+ | <0091> \{Woman}"Yes, I do." |
// <0092> 彼女は面白くもなさそうに言った。 |
// <0092> 彼女は面白くもなさそうに言った。 |
||
+ | <0092> She said might not be interested. |
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− | <0092> 彼女は面白くもなさそうに言った。 |
||
// <0093> \{女性}「あんたたち、有子さんの知り合いとか?」 |
// <0093> \{女性}「あんたたち、有子さんの知り合いとか?」 |
||
+ | <0093> \{Woman}"You guys, are Yuuko's friend?" |
||
− | <0093> \{Woman}「あんたたち、有子さんの知り合いとか?」 |
||
// <0094> \{朋也}「ああ。会わせてもらえますか」 |
// <0094> \{朋也}「ああ。会わせてもらえますか」 |
||
− | <0094> \{Tomoya} |
+ | <0094> \{Tomoya}"Oh.. May I meet." |
// <0095> \{女性}「私の一存じゃ無理よ。本人に聞いてくるから、ちょっと待っててもらえる?」 |
// <0095> \{女性}「私の一存じゃ無理よ。本人に聞いてくるから、ちょっと待っててもらえる?」 |
||
+ | <0095> \{Woman}"I'll force my discretion. Will you wait to ask that person?" |
||
− | <0095> \{Woman}「私の一存じゃ無理よ。本人に聞いてくるから、ちょっと待っててもらえる?」 |
||
// <0096> 女性は奥へと消えていった。 |
// <0096> 女性は奥へと消えていった。 |
||
+ | <0096> Women disappeared into the depths. |
||
− | <0096> 女性は奥へと消えていった。 |
||
// <0097> やがて、許可が出たのか、女性が奥から手招きしてくれた。 |
// <0097> やがて、許可が出たのか、女性が奥から手招きしてくれた。 |
||
+ | <0097> We followed the Woman in her back. |
||
− | <0097> やがて、許可が出たのか、女性が奥から手招きしてくれた。 |
||
// <0098> 薄暗い廊下をあるくと、きし、きし、と音を立てた。 |
// <0098> 薄暗い廊下をあるくと、きし、きし、と音を立てた。 |
||
+ | <0098> Were walking in a dim hall. |
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− | <0098> 薄暗い廊下をあるくと、きし、きし、と音を立てた。 |
||
// <0099> \{朋也}「…この建物、なんなんだ?」 |
// <0099> \{朋也}「…この建物、なんなんだ?」 |
||
− | <0099> \{Tomoya} |
+ | <0099> \{Tomoya}"What is this building?" |
// <0100> \{女性}「元々は病院なんだけどね」 |
// <0100> \{女性}「元々は病院なんだけどね」 |
||
− | <0100> \{Woman} |
+ | <0100> \{Woman}"But its originally a hospital." |
// <0101> \{朋也}「じゃ、今は?」 |
// <0101> \{朋也}「じゃ、今は?」 |
||
− | <0101> \{Tomoya} |
+ | <0101> \{Tomoya}"Well, now?" |
// <0102> \{女性}「うーん、病院みたいなもの」 |
// <0102> \{女性}「うーん、病院みたいなもの」 |
||
− | <0102> \{Woman} |
+ | <0102> \{Woman}"Well, its like a hospital." |
// <0103> 女性は口を濁した。 |
// <0103> 女性は口を濁した。 |
||
+ | <0103> The Woman suddenly stops speaking. |
||
− | <0103> 女性は口を濁した。 |
||
// <0104> \{女性}「ここの村ね、あんまり普通の人、来ないから」 |
// <0104> \{女性}「ここの村ね、あんまり普通の人、来ないから」 |
||
+ | <0104> \{Woman}"Its a village where average person come much." |
||
− | <0104> \{Woman}「ここの村ね、あんまり普通の人、来ないから」 |
||
// <0105> \{女性}「初めは祖父が、この病院を作ったの」 |
// <0105> \{女性}「初めは祖父が、この病院を作ったの」 |
||
− | <0105> \{Woman} |
+ | <0105> \{Woman}"My grandfather built this hospital." |
// <0106> \{女性}「戦前くらいかな、このあたりの山々には全く病院がなくてね」 |
// <0106> \{女性}「戦前くらいかな、このあたりの山々には全く病院がなくてね」 |
||
+ | <0106> \{Woman}"It was a for the war in the mountains around here, which used for the injured." |
||
− | <0106> \{Woman}「戦前くらいかな、このあたりの山々には全く病院がなくてね」 |
||
// <0107> 女性はかいつまんで、この村のことを話してくれた。 |
// <0107> 女性はかいつまんで、この村のことを話してくれた。 |
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+ | <0107> The woman made the long story short, told me this village. |
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− | <0107> 女性はかいつまんで、この村のことを話してくれた。 |
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// <0108> この村に住んでいる人々は、町や都会に適応できなかったりした人らしい。 |
// <0108> この村に住んでいる人々は、町や都会に適応できなかったりした人らしい。 |
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+ | <0108> The people living in this village is like a decent person that they cant live to towns and cities. |
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− | <0108> この村に住んでいる人々は、町や都会に適応できなかったりした人らしい。 |
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// <0109> どこか心を痛め、傷ついている人たちを最初は治療の一環として入院してもらった。 |
// <0109> どこか心を痛め、傷ついている人たちを最初は治療の一環として入院してもらった。 |
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+ | <0109> Somewhere in a taking, the people goes here as part of treatment. |
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− | <0109> どこか心を痛め、傷ついている人たちを最初は治療の一環として入院してもらった。 |
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// <0110> だが、女性の祖父が引退し、病院がなくなった。 |
// <0110> だが、女性の祖父が引退し、病院がなくなった。 |
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+ | <0110> But when her grandfather retired, it was no longer a hospital. |
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− | <0110> だが、女性の祖父が引退し、病院がなくなった。 |
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// <0111> \{女性}「だから、私がその跡をついで管理人になったわけ」 |
// <0111> \{女性}「だから、私がその跡をついで管理人になったわけ」 |
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+ | <0111> \{Woman}"So the people now dont manage that I followed the trail." |
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− | <0111> \{Woman}「だから、私がその跡をついで管理人になったわけ」 |
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// <0112> \{朋也}「じゃ、医者なのか?」 |
// <0112> \{朋也}「じゃ、医者なのか?」 |
||
− | <0112> \{Tomoya} |
+ | <0112> \{Tomoya}"Are you a doctor?" |
// <0113> \{女性}「医者じゃないわ、管理人よ」 |
// <0113> \{女性}「医者じゃないわ、管理人よ」 |
||
− | <0113> \{Woman} |
+ | <0113> \{Woman}"I'm not a doctor, I manage people." |
// <0114> 階段を登ると、古めかしい引き戸が連なり、一番奥だけが閉まっていた。 |
// <0114> 階段を登ると、古めかしい引き戸が連なり、一番奥だけが閉まっていた。 |
||
+ | <0114> We climb the old stairs sliding only in the innermost was closed. |
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− | <0114> 階段を登ると、古めかしい引き戸が連なり、一番奥だけが閉まっていた。 |
||
// <0115> その戸を軽くノックする女性。 |
// <0115> その戸を軽くノックする女性。 |
||
+ | <0115> The woman opens the door. |
||
− | <0115> その戸を軽くノックする女性。 |
||
// <0116> \{管理人}「有子さん、起きてる?」 |
// <0116> \{管理人}「有子さん、起きてる?」 |
||
− | <0116> \{Manager} |
+ | <0116> \{Manager}"Yuuko, you awake?" |
// <0117> ややあって、小さく、はい、と聞こえた。 |
// <0117> ややあって、小さく、はい、と聞こえた。 |
||
+ | <0117> I heard a bit yes. |
||
− | <0117> ややあって、小さく、はい、と聞こえた。 |
||
// <0118> 前に聞いた声だった。 |
// <0118> 前に聞いた声だった。 |
||
+ | <0118> The voice that I heard earlier. |
||
− | <0118> 前に聞いた声だった。 |
||
// <0119> 部屋に入ると、母親はベッドに寝かされていた。 |
// <0119> 部屋に入ると、母親はベッドに寝かされていた。 |
||
+ | <0119> When we arrived, the mother was in bed. |
||
− | <0119> 部屋に入ると、母親はベッドに寝かされていた。 |
||
// <0120> その向こうには、大きく切り取られた窓があった。 |
// <0120> その向こうには、大きく切り取られた窓があった。 |
||
+ | <0120> Beyond that, there was a large window cut. |
||
− | <0120> その向こうには、大きく切り取られた窓があった。 |
||
// <0121> 谷合の坂道が見え、左側に覆い被さるような山があった。 |
// <0121> 谷合の坂道が見え、左側に覆い被さるような山があった。 |
||
+ | <0121> Seeing the slope there was mountains covering to the left. |
||
− | <0121> 谷合の坂道が見え、左側に覆い被さるような山があった。 |
||
// <0122> \{管理人}「お客さんよ。お知り合いの方」 |
// <0122> \{管理人}「お客さんよ。お知り合いの方」 |
||
− | <0122> \{Manager} |
+ | <0122> \{Manager}"If you know your costumers." |
// <0123> \{管理人}「じゃ、私は仕事に戻るから、何かあったら呼んでね」 |
// <0123> \{管理人}「じゃ、私は仕事に戻るから、何かあったら呼んでね」 |
||
+ | <0123> \{Manager}"Well, I'm back from work when someone called me." |
||
− | <0123> \{Manager}「じゃ、私は仕事に戻るから、何かあったら呼んでね」 |
||
// <0124> 備え付けのパイプ椅子を勧められ、俺たちは座った。 |
// <0124> 備え付けのパイプ椅子を勧められ、俺たちは座った。 |
||
+ | <0124> Were sitting in a chair. |
||
− | <0124> 備え付けのパイプ椅子を勧められ、俺たちは座った。 |
||
// <0125> \{有子}「…どうして、ここが?」 |
// <0125> \{有子}「…どうして、ここが?」 |
||
− | <0125> \{Yuuko} |
+ | <0125> \{Yuuko}"Why are you here?" |
// <0126> \{朋也}「いろいろ調べてね」 |
// <0126> \{朋也}「いろいろ調べてね」 |
||
− | <0126> \{Tomoya} |
+ | <0126> \{Tomoya}"You look different." |
// <0127> \{朋也}「これとか」 |
// <0127> \{朋也}「これとか」 |
||
− | <0127> \{Tomoya} |
+ | <0127> \{Tomoya}"Take this." |
// <0128> 俺は手紙を差し出した。何度となく読んだそれは、封筒の角や便せんが擦り切れていた。 |
// <0128> 俺は手紙を差し出した。何度となく読んだそれは、封筒の角や便せんが擦り切れていた。 |
||
+ | <0128> I handed the letter. she read it over and over, the corner of the envelope or letter were worn. |
||
− | <0128> 俺は手紙を差し出した。何度となく読んだそれは、封筒の角や便せんが擦り切れていた。 |
||
// <0129> \{朋也}「あとは、窓の向こうの景色とかね」 |
// <0129> \{朋也}「あとは、窓の向こうの景色とかね」 |
||
− | <0129> \{Tomoya} |
+ | <0129> \{Tomoya}"I like the scenery beyond the window." |
// <0130> \{朋也}「あの山だろ? 春には桜が見えるって」 |
// <0130> \{朋也}「あの山だろ? 春には桜が見えるって」 |
||
− | <0130> \{Tomoya} |
+ | <0130> \{Tomoya}"Do you see the cherry blossoms in the mountain in spring?" |
// <0131> \{有子}「そう…ですね」 |
// <0131> \{有子}「そう…ですね」 |
||
− | <0131> \{Yuuko} |
+ | <0131> \{Yuuko}"Yeah." |
// <0132> 指差した山のふもとには若干色の違う木々が見えた。 |
// <0132> 指差した山のふもとには若干色の違う木々が見えた。 |
||
+ | <0132> I pointed at the foot of the mountain the slightly colored trees looked different. |
||
− | <0132> 指差した山のふもとには若干色の違う木々が見えた。 |
||
// <0133> はっきりとはわからないが、一斉に咲く桜を思い浮かべることが出来た。 |
// <0133> はっきりとはわからないが、一斉に咲く桜を思い浮かべることが出来た。 |
||
+ | <0133> It isnt clear think of cherry blossoms bloom all at once. |
||
− | <0133> はっきりとはわからないが、一斉に咲く桜を思い浮かべることが出来た。 |
||
// <0134> \{有子}「手紙は…消印ですか?」 |
// <0134> \{有子}「手紙は…消印ですか?」 |
||
− | <0134> \{Yuuko} |
+ | <0134> \{Yuuko}"Why is the letter is postmarked?" |
// <0135> \{朋也}「それもあるけど、決め手のひとつになったのはこっち」 |
// <0135> \{朋也}「それもあるけど、決め手のひとつになったのはこっち」 |
||
+ | <0135> \{Tomoya}"But there was one decisive factor here." |
||
− | <0135> \{Tomoya}「それもあるけど、決め手のひとつになったのはこっち」 |
||
// <0136> 俺は便せんを見せる。 |
// <0136> 俺は便せんを見せる。 |
||
+ | <0136> I show the stationary. |
||
− | <0136> 俺は便せんを見せる。 |
||
// <0137> \{朋也}「これ、珍しい和紙なんだってな」 |
// <0137> \{朋也}「これ、珍しい和紙なんだってな」 |
||
− | <0137> \{Tomoya} |
+ | <0137> \{Tomoya}"This paper is unusual." |
// <0138> 母親は不思議そうに見てから、小さく頷いた。 |
// <0138> 母親は不思議そうに見てから、小さく頷いた。 |
||
+ | <0138> She gave a small nod after the mother sees this. |
||
− | <0138> 母親は不思議そうに見てから、小さく頷いた。 |
||
// <0139> \{有子}「そうですね…ここの特産品だそうですから」 |
// <0139> \{有子}「そうですね…ここの特産品だそうですから」 |
||
+ | <0139> \{Yuuko}"Well ... It seems this is my specialties here." |
||
− | <0139> \{Yuuko}「そうですね…ここの特産品だそうですから」 |
||
// <0140> \{有子}「管理人さんが筆を使うなら、と持ってきてくださったんです…」 |
// <0140> \{有子}「管理人さんが筆を使うなら、と持ってきてくださったんです…」 |
||
+ | <0140> \{Yuuko}"If you use a brush, I bring it with us ..." |
||
− | <0140> \{Yuuko}「管理人さんが筆を使うなら、と持ってきてくださったんです…」 |
||
// <0141> \{有子}「ともは…来ていませんでしょうか?」 |
// <0141> \{有子}「ともは…来ていませんでしょうか?」 |
||
− | <0141> \{Yuuko} |
+ | <0141> \{Yuuko}"Why dont you come with the ...?" |
// <0142> \{朋也}「ああ、家で留守番してるよ。こいつの彼女に任せてる」 |
// <0142> \{朋也}「ああ、家で留守番してるよ。こいつの彼女に任せてる」 |
||
+ | <0142> \{Tomoya}"Oh, I answer the phone at home where guy left her." |
||
− | <0142> \{Tomoya}「ああ、家で留守番してるよ。こいつの彼女に任せてる」 |
||
// <0143> \{鷹文}「ともとすごく仲がいいんだ」 |
// <0143> \{鷹文}「ともとすごく仲がいいんだ」 |
||
− | <0143> \{Takafumi} |
+ | <0143> \{Takafumi}"I'm a very good friend of Tomo." |
// <0144> \{有子}「そうですか…よかった」 |
// <0144> \{有子}「そうですか…よかった」 |
||
− | <0144> \{Yuuko} |
+ | <0144> \{Yuuko}"Ah ... good." |
// <0145> \{朋也}「何で、よかったんだ?」 |
// <0145> \{朋也}「何で、よかったんだ?」 |
||
− | <0145> \{Tomoya} |
+ | <0145> \{Tomoya}"Why, I'm good?" |
// <0146> ふと、俺は疑問に思った。 |
// <0146> ふと、俺は疑問に思った。 |
||
+ | <0146> Suddenly, I wondered. |
||
− | <0146> ふと、俺は疑問に思った。 |
||
// <0147> ともに会いたくないわけはない。それなら写真すらいらないはずだ。 |
// <0147> ともに会いたくないわけはない。それなら写真すらいらないはずだ。 |
||
+ | <0147> So dont you miss Tomo. Photos are no longer need here. |
||
− | <0147> ともに会いたくないわけはない。それなら写真すらいらないはずだ。 |
||
// <0148> \{有子}「今更もう会えません」 |
// <0148> \{有子}「今更もう会えません」 |
||
− | <0148> \{Yuuko} |
+ | <0148> \{Yuuko}"You see each other now." |
// <0149> \{智代}「それは…あなたが今もとものことを愛してるからだ」 |
// <0149> \{智代}「それは…あなたが今もとものことを愛してるからだ」 |
||
+ | <0149> \{Tomoyo}"Its also because I still love you." |
||
− | <0149> \{Tomoyo}「それは…あなたが今もとものことを愛してるからだ」 |
||
// <0150> 智代が床を見つめたままつぶやく。 |
// <0150> 智代が床を見つめたままつぶやく。 |
||
+ | <0150> Tomoyo looked on the floor without murmur. |
||
− | <0150> 智代が床を見つめたままつぶやく。 |
||
// <0151> \{智代}「だから、会えなくてほっとしてるんだ…」 |
// <0151> \{智代}「だから、会えなくてほっとしてるんだ…」 |
||
− | <0151> \{Tomoyo} |
+ | <0151> \{Tomoyo}"I'm relieved ..." |
// <0152> \{智代}「それは矛盾したような感情だ」 |
// <0152> \{智代}「それは矛盾したような感情だ」 |
||
− | <0152> \{Tomoyo} |
+ | <0152> \{Tomoyo}"Its contradicting my emotions." |
// <0153> \{智代}「でも、今ならわかるんだ、そんな心情も…そうさせる何かが起こりえることも」 |
// <0153> \{智代}「でも、今ならわかるんだ、そんな心情も…そうさせる何かが起こりえることも」 |
||
+ | <0153> \{Tomoyo}"But I tell you now, the feelings cant be ... anything can happen to it." |
||
− | <0153> \{Tomoyo}「でも、今ならわかるんだ、そんな心情も…そうさせる何かが起こりえることも」 |
||
// <0154> 智代がゆっくり顔を上げる。 |
// <0154> 智代がゆっくり顔を上げる。 |
||
+ | <0154> Tomoyo looked up slowly. |
||
− | <0154> 智代がゆっくり顔を上げる。 |
||
// <0155> \{智代}「だから、聞かせてほしい…」 |
// <0155> \{智代}「だから、聞かせてほしい…」 |
||
− | <0155> \{Tomoyo} |
+ | <0155> \{Tomoyo}"So I want to hear ..." |
// <0156> \{智代}「そのために私たちはここに来たんだ」 |
// <0156> \{智代}「そのために私たちはここに来たんだ」 |
||
− | <0156> \{Tomoyo} |
+ | <0156> \{Tomoyo}"So we've got to come here." |
// <0157> \{智代}「あなたをそこまで追い込んだもの…」 |
// <0157> \{智代}「あなたをそこまで追い込んだもの…」 |
||
− | <0157> \{Tomoyo} |
+ | <0157> \{Tomoyo}"What force you to do that ..." |
// <0158> \{智代}「それはなんなんだ」 |
// <0158> \{智代}「それはなんなんだ」 |
||
− | <0158> \{Tomoyo} |
+ | <0158> \{Tomoyo}"That is what I." |
// <0159> 相手の目を真正面から見据えて、言った。 |
// <0159> 相手の目を真正面から見据えて、言った。 |
||
+ | <0159> Focusing on the opponents head. |
||
− | <0159> 相手の目を真正面から見据えて、言った。 |
||
// <0160> 母親はしばらく表情も変えず止まっていた。 |
// <0160> 母親はしばらく表情も変えず止まっていた。 |
||
+ | <0160> The mother was stopped straight for a while. |
||
− | <0160> 母親はしばらく表情も変えず止まっていた。 |
||
// <0161> 智代も、瞬きもせず、その口が開くのを待った。その真剣な表情はどれだけ時間が過ぎようと崩れることはなかった。 |
// <0161> 智代も、瞬きもせず、その口が開くのを待った。その真剣な表情はどれだけ時間が過ぎようと崩れることはなかった。 |
||
+ | <0161> Tomoyo is also waiting without blinking collapse and serious expression to open her mouth. |
||
− | <0161> 智代も、瞬きもせず、その口が開くのを待った。その真剣な表情はどれだけ時間が過ぎようと崩れることはなかった。 |
||
// <0162> 智代の真摯な思いが伝わったのだろう。 |
// <0162> 智代の真摯な思いが伝わったのだろう。 |
||
+ | <0162> I would be sincerely Tomoyo. |
||
− | <0162> 智代の真摯な思いが伝わったのだろう。 |
||
// <0163> 智代の真摯な思いが伝わったのだろう。 |
// <0163> 智代の真摯な思いが伝わったのだろう。 |
||
+ | <0163> I would be sincerely Tomoyo. |
||
− | <0163> 智代の真摯な思いが伝わったのだろう。 |
||
// <0164> \{有子}「わかりました。お話しましょう」 |
// <0164> \{有子}「わかりました。お話しましょう」 |
||
− | <0164> \{Yuuko} |
+ | <0164> \{Yuuko}"Okay. You talk." |
// <0165> 静かに口は開かれた。 |
// <0165> 静かに口は開かれた。 |
||
+ | <0165> Open quiet mouth. |
||
− | <0165> 静かに口は開かれた。 |
||
// <0166> 語られるは、彼女の半生。 |
// <0166> 語られるは、彼女の半生。 |
||
+ | <0166> She told her early life. |
||
− | <0166> 語られるは、彼女の半生。 |
||
// <0167> 身よりのない彼女は、ずっとひとりで夜の仕事をしていた。 |
// <0167> 身よりのない彼女は、ずっとひとりで夜の仕事をしていた。 |
||
+ | <0167> She dont have a family and working alone all night. |
||
− | <0167> 身よりのない彼女は、ずっとひとりで夜の仕事をしていた。 |
||
// <0168> 智代の父親との出会い。 |
// <0168> 智代の父親との出会い。 |
||
+ | <0168> Tomoyo encounter her father. |
||
− | <0168> 智代の父親との出会い。 |
||
// <0169> 初めて知る愛という情念。 |
// <0169> 初めて知る愛という情念。 |
||
+ | <0169> Know first sentiments of love. |
||
− | <0169> 初めて知る愛という情念。 |
||
// <0170> そして絶望。 |
// <0170> そして絶望。 |
||
− | <0170> |
+ | <0170> And despair. |
// <0171> その中で、生まれてきた小さな命。 |
// <0171> その中で、生まれてきた小さな命。 |
||
+ | <0171> Among them were born an innocent life. |
||
− | <0171> その中で、生まれてきた小さな命。 |
||
// <0172> それを希望に生き始めた新しい日々。 |
// <0172> それを希望に生き始めた新しい日々。 |
||
+ | <0172> New daily living like it will began. |
||
− | <0172> それを希望に生き始めた新しい日々。 |
||
// <0173> だが生活はひっ迫し、娘を守るためには夜の仕事を続けるしかなかった。 |
// <0173> だが生活はひっ迫し、娘を守るためには夜の仕事を続けるしかなかった。 |
||
+ | <0173> But life is hard to protect his daughter so had to continue working at night. |
||
− | <0173> だが生活はひっ迫し、娘を守るためには夜の仕事を続けるしかなかった。 |
||
// <0174> そのことで他の母子との摩擦が起きる。 |
// <0174> そのことで他の母子との摩擦が起きる。 |
||
+ | <0174> Friction occurs with other mothers about it. |
||
− | <0174> そのことで他の母子との摩擦が起きる。 |
||
// <0175> 自分の仕事が知れ渡ってしまうと、ともと子供を遊ばせてくれる親はいなくなっていた。 |
// <0175> 自分の仕事が知れ渡ってしまうと、ともと子供を遊ばせてくれる親はいなくなっていた。 |
||
+ | <0175> He once well-known for his work, parents who let their children play with. |
||
− | <0175> 自分の仕事が知れ渡ってしまうと、ともと子供を遊ばせてくれる親はいなくなっていた。 |
||
// <0176> 園内でも、ひとりきりで遊ぶとも。 |
// <0176> 園内でも、ひとりきりで遊ぶとも。 |
||
+ | <0176> In the park playing all alone. |
||
− | <0176> 園内でも、ひとりきりで遊ぶとも。 |
||
// <0177> その姿を見たら、自分が嫌になった。 |
// <0177> その姿を見たら、自分が嫌になった。 |
||
+ | <0177> I saw her and she was no longer here. |
||
− | <0177> その姿を見たら、自分が嫌になった。 |
||
// <0178> 自分を呪った。 |
// <0178> 自分を呪った。 |
||
− | <0178> |
+ | <0178> My curse. |
// <0179> それでも、生きるためには働くしかなかった。 |
// <0179> それでも、生きるためには働くしかなかった。 |
||
+ | <0179> Still, they are only working to live. |
||
− | <0179> それでも、生きるためには働くしかなかった。 |
||
// <0180> 精神もぼろぼろになり、やがて過労で倒れた。 |
// <0180> 精神もぼろぼろになり、やがて過労で倒れた。 |
||
+ | <0180> They become tattered soul eventually collapsed from working hard. |
||
− | <0180> 精神もぼろぼろになり、やがて過労で倒れた。 |
||
// <0181> 運び込まれた小さな病院は、彼女に大きな病院を紹介した。 |
// <0181> 運び込まれた小さな病院は、彼女に大きな病院を紹介した。 |
||
+ | <0181> He carried her to a small hospital to introduced to a big hospital. |
||
− | <0181> 運び込まれた小さな病院は、彼女に大きな病院を紹介した。 |
||
// <0182> そこで知らされるのは、過労とはまったく関係のない病名。 |
// <0182> そこで知らされるのは、過労とはまったく関係のない病名。 |
||
+ | <0182> Unrelated disease and overwork. |
||
− | <0182> そこで知らされるのは、過労とはまったく関係のない病名。 |
||
// <0183> ドラマでよく聞くような病名。 |
// <0183> ドラマでよく聞くような病名。 |
||
+ | <0183> Hear disease from often such dramas. |
||
− | <0183> ドラマでよく聞くような病名。 |
||
// <0184> 身よりのない彼女はその後、さらに辛辣な現実を告げられる。 |
// <0184> 身よりのない彼女はその後、さらに辛辣な現実を告げられる。 |
||
+ | <0184> Without her family she will be facing the bitter reality. |
||
− | <0184> 身よりのない彼女はその後、さらに辛辣な現実を告げられる。 |
||
// <0185> すでに手遅れだということを。 |
// <0185> すでに手遅れだということを。 |
||
+ | <0185> Then its too late. |
||
− | <0185> すでに手遅れだということを。 |
||
// <0186> 錯乱。 |
// <0186> 錯乱。 |
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− | <0186> |
+ | <0186> Confusion. |
// <0187> 自分ひとりの面倒も見ることができなくなった彼女は、ともを父親に託すことを思いつく。 |
// <0187> 自分ひとりの面倒も見ることができなくなった彼女は、ともを父親に託すことを思いつく。 |
||
+ | <0187> She was also taking care of the one that cant see yourself, thinking of father committed to Tomo. |
||
− | <0187> 自分ひとりの面倒も見ることができなくなった彼女は、ともを父親に託すことを思いつく。 |
||
// <0188> そして、ひとりになった彼女は自分の居場所を求めた。 |
// <0188> そして、ひとりになった彼女は自分の居場所を求めた。 |
||
+ | <0188> And she was one who he asked for. |
||
− | <0188> そして、ひとりになった彼女は自分の居場所を求めた。 |
||
// <0189> 辿り着いた場所がここだった。 |
// <0189> 辿り着いた場所がここだった。 |
||
+ | <0189> This place arrived. |
||
− | <0189> 辿り着いた場所がここだった。 |
||
// <0190> \{有子}「ここには、何もありません」 |
// <0190> \{有子}「ここには、何もありません」 |
||
− | <0190> \{Yuuko} |
+ | <0190> \{Yuuko}"Here, nothing." |
// <0191> \{有子}「あるのは、ひっそりとしたその日の暮らしだけ」 |
// <0191> \{有子}「あるのは、ひっそりとしたその日の暮らしだけ」 |
||
+ | <0191> \{Yuuko}"They are just living a quiet day." |
||
− | <0191> \{Yuuko}「あるのは、ひっそりとしたその日の暮らしだけ」 |
||
// <0192> \{有子}「ここなら、余生を過ごせると思いました」 |
// <0192> \{有子}「ここなら、余生を過ごせると思いました」 |
||
+ | <0192> \{Yuuko}"If you wanted now to spend the rest of my life." |
||
− | <0192> \{Yuuko}「ここなら、余生を過ごせると思いました」 |
||
// <0193> \{有子}「だから私は、この場所で暮らすことにしました」 |
// <0193> \{有子}「だから私は、この場所で暮らすことにしました」 |
||
+ | <0193> \{Yuuko}"So I decided to live in this place." |
||
− | <0193> \{Yuuko}「だから私は、この場所で暮らすことにしました」 |
||
// <0194> 俺たちは、入れられたお茶を飲んでいた。 |
// <0194> 俺たちは、入れられたお茶を飲んでいた。 |
||
+ | <0194> We put a cup of tea. |
||
− | <0194> 俺たちは、入れられたお茶を飲んでいた。 |
||
// <0195> 誰もが押し黙り、今告げられた事実を飲み下していた。 |
// <0195> 誰もが押し黙り、今告げられた事実を飲み下していた。 |
||
+ | <0195> Everyone told it that it was the fact. |
||
− | <0195> 誰もが押し黙り、今告げられた事実を飲み下していた。 |
||
// <0196> すでに母親と管理人の姿はない。 |
// <0196> すでに母親と管理人の姿はない。 |
||
+ | <0196> His mother is no longer the manager. |
||
− | <0196> すでに母親と管理人の姿はない。 |
||
// <0197> まだ作業があるからと言って、退室していた。 |
// <0197> まだ作業があるからと言って、退室していた。 |
||
+ | <0197> Just because there is still work to move out. |
||
− | <0197> まだ作業があるからと言って、退室していた。 |
||
// <0198> その時の母親の表情は、本当に何気ないものだった。 |
// <0198> その時の母親の表情は、本当に何気ないものだった。 |
||
+ | <0198> Mothers face was very casual at that time. |
||
− | <0198> その時の母親の表情は、本当に何気ないものだった。 |
||
// <0199> \{智代}「私は浅はかだった…」 |
// <0199> \{智代}「私は浅はかだった…」 |
||
− | <0199> \{Tomoyo} |
+ | <0199> \{Tomoyo}"I was shallow ..." |
// <0200> \{智代}「一方的に、母親が悪いと決めてかかっていたんだ…」 |
// <0200> \{智代}「一方的に、母親が悪いと決めてかかっていたんだ…」 |
||
+ | <0200> \{Tomoyo}"In contrast, I was determined to take a bad mother ..." |
||
− | <0200> \{Tomoyo}「一方的に、母親が悪いと決めてかかっていたんだ…」 |
||
// <0201> \{朋也}「知らなかったんだから仕方ないだろ」 |
// <0201> \{朋也}「知らなかったんだから仕方ないだろ」 |
||
− | <0201> \{Tomoya} |
+ | <0201> \{Tomoya}"You helped because I dont know." |
// <0202> \{智代}「でも、もう知ってしまった…」 |
// <0202> \{智代}「でも、もう知ってしまった…」 |
||
− | <0202> \{Tomoyo} |
+ | <0202> \{Tomoyo}"But I already know ..." |
// <0203> \{智代}「想像してみろ…」 |
// <0203> \{智代}「想像してみろ…」 |
||
− | <0203> \{Tomoyo} |
+ | <0203> \{Tomoyo}"Try to imagine ..." |
// <0204> \{智代}「それがどれだけの恐怖かを…」 |
// <0204> \{智代}「それがどれだけの恐怖かを…」 |
||
− | <0204> \{Tomoyo} |
+ | <0204> \{Tomoyo}"How much fear do it." |
// <0205> 自分の手を見ていた。それは細かく震えていた。 |
// <0205> 自分の手を見ていた。それは細かく震えていた。 |
||
+ | <0205> I was watching her trembling hands. |
||
− | <0205> 自分の手を見ていた。それは細かく震えていた。 |
||
// <0206> \{朋也}「やめとけ」 |
// <0206> \{朋也}「やめとけ」 |
||
− | <0206> \{Tomoya} |
+ | <0206> \{Tomoya}"Stow." |
// <0207> その手を押さえつけるように握る。 |
// <0207> その手を押さえつけるように握る。 |
||
+ | <0207> I hold her hand. |
||
− | <0207> その手を押さえつけるように握る。 |
||
// <0208> \{智代}「朋也…」 |
// <0208> \{智代}「朋也…」 |
||
− | <0208> \{Tomoyo} |
+ | <0208> \{Tomoyo}"Tomoya ..." |
// <0209> \{智代}「震えが止まらないんだ…」 |
// <0209> \{智代}「震えが止まらないんだ…」 |
||
− | <0209> \{Tomoyo} |
+ | <0209> \{Tomoyo}"I cant stop shaking ..." |
// <0210> \{智代}「どうしようもないんだ…」 |
// <0210> \{智代}「どうしようもないんだ…」 |
||
− | <0210> \{Tomoyo} |
+ | <0210> \{Tomoyo}"I cant help it ..." |
// <0211> \{朋也}「大丈夫だ」 |
// <0211> \{朋也}「大丈夫だ」 |
||
− | <0211> \{Tomoya} |
+ | <0211> \{Tomoya}"Its okay." |
// <0212> そのまま抱きしめてやる。 |
// <0212> そのまま抱きしめてやる。 |
||
+ | <0212> I hug her. |
||
− | <0212> そのまま抱きしめてやる。 |
||
// <0213> もたれかかるようにして智代は崩れた。 |
// <0213> もたれかかるようにして智代は崩れた。 |
||
+ | <0213> Tomoyo lean back to me. |
||
− | <0213> もたれかかるようにして智代は崩れた。 |
||
// <0214> 鷹文が気を利かせて、無言のまま立ち上がり、退室した。 |
// <0214> 鷹文が気を利かせて、無言のまま立ち上がり、退室した。 |
||
+ | <0214> Takafumi silently rise and leave. |
||
− | <0214> 鷹文が気を利かせて、無言のまま立ち上がり、退室した。 |
||
// <0215> 智代がようやく体を起こす。 |
// <0215> 智代がようやく体を起こす。 |
||
+ | <0215> Tomoyo lean to my body. |
||
− | <0215> 智代がようやく体を起こす。 |
||
// <0216> そして、ゆっくりと俺を見た。泣いてはいなかった。 |
// <0216> そして、ゆっくりと俺を見た。泣いてはいなかった。 |
||
+ | <0216> I saw slowly she didnt cry. |
||
− | <0216> そして、ゆっくりと俺を見た。泣いてはいなかった。 |
||
// <0217> ただこの一瞬で、憔悴しきっていた。 |
// <0217> ただこの一瞬で、憔悴しきっていた。 |
||
+ | <0217> In this moment however, she was exhausted. |
||
− | <0217> ただこの一瞬で、憔悴しきっていた。 |
||
// <0218> \{智代}「これからどうすればいいんだろう…」 |
// <0218> \{智代}「これからどうすればいいんだろう…」 |
||
− | <0218> \{Tomoyo} |
+ | <0218> \{Tomoyo}"What do I do now ..." |
// <0219> そう呟いた。 |
// <0219> そう呟いた。 |
||
− | <0219> |
+ | <0219> I muttered. |
// <0220> \{朋也}「あの人はもうすぐなくなる…」 |
// <0220> \{朋也}「あの人はもうすぐなくなる…」 |
||
− | <0220> \{Tomoya} |
+ | <0220> \{Tomoya}"He almost lost ..." |
// <0221> \{朋也}「そして、ともは本当の意味で母親を失うんだ…」 |
// <0221> \{朋也}「そして、ともは本当の意味で母親を失うんだ…」 |
||
+ | <0221> \{Tomoya}"I'm also really not lose her mother ..." |
||
− | <0221> \{Tomoya}「そして、ともは本当の意味で母親を失うんだ…」 |
||
// <0222> \{朋也}「それを考えれば、わかるだろ…?」 |
// <0222> \{朋也}「それを考えれば、わかるだろ…?」 |
||
− | <0222> \{Tomoya} |
+ | <0222> \{Tomoya}"If we think it ... You'll see?" |
// <0223> \{智代}「え…」 |
// <0223> \{智代}「え…」 |
||
− | <0223> \{Tomoyo} |
+ | <0223> \{Tomoyo}"Eh ..." |
// <0224> 困惑した顔。 |
// <0224> 困惑した顔。 |
||
− | <0224> |
+ | <0224> A puzzled look. |
// <0225> \{智代}「………」 |
// <0225> \{智代}「………」 |
||
− | <0225> \{Tomoyo} |
+ | <0225> \{Tomoyo}"... ..." |
// <0226> 俺が黙っていると、目を瞑って真剣に考え始める。 |
// <0226> 俺が黙っていると、目を瞑って真剣に考え始める。 |
||
+ | <0226> The silence that I started thinking seriously about my eyes closed. |
||
− | <0226> 俺が黙っていると、目を瞑って真剣に考え始める。 |
||
// <0227> \{朋也}「…わからないのか?」 |
// <0227> \{朋也}「…わからないのか?」 |
||
− | <0227> \{Tomoya} |
+ | <0227> \{Tomoya}"... I dont know?" |
// <0228> \{智代}「待ってくれ…」 |
// <0228> \{智代}「待ってくれ…」 |
||
− | <0228> \{Tomoyo} |
+ | <0228> \{Tomoyo}"Wait ..." |
// <0229> \{智代}「………」 |
// <0229> \{智代}「………」 |
||
− | <0229> \{Tomoyo |
+ | <0229> \{Tomoyo"... ..." |
// <0230> \{朋也}「ふたりは…どうすべきなんだ?」 |
// <0230> \{朋也}「ふたりは…どうすべきなんだ?」 |
||
− | <0230> \{Tomoya} |
+ | <0230> \{Tomoya}"What should I do?" |
// <0231> そこまで言ってやる。 |
// <0231> そこまで言ってやる。 |
||
+ | <0231> Say it. |
||
− | <0231> そこまで言ってやる。 |
||
// <0232> \{智代}「ふたりは…」 |
// <0232> \{智代}「ふたりは…」 |
||
− | <0232> \{Tomoyo} |
+ | <0232> \{Tomoyo}"Pretty ..." |
// <0233> \{智代}「一緒に暮らすべき…なのか?」 |
// <0233> \{智代}「一緒に暮らすべき…なのか?」 |
||
− | <0233> \{Tomoyo} |
+ | <0233> \{Tomoyo}"We live together here?" |
// <0234> \{朋也}「ああ、そうだ」 |
// <0234> \{朋也}「ああ、そうだ」 |
||
− | <0234> \{Tomoya} |
+ | <0234> \{Tomoya}"Oh, yes." |
// <0235> \{智代}「そうか…そうだな…」 |
// <0235> \{智代}「そうか…そうだな…」 |
||
− | <0235> \{Tomoyo} |
+ | <0235> \{Tomoyo}"Well ..." |
// <0236> \{朋也}「当然だろ」 |
// <0236> \{朋也}「当然だろ」 |
||
− | <0236> \{Tomoya} |
+ | <0236> \{Tomoya}"Of course." |
// <0237> \{智代}「うん…当然だった」 |
// <0237> \{智代}「うん…当然だった」 |
||
− | <0237> \{Tomoyo} |
+ | <0237> \{Tomoyo}"Yeah ... of course it was." |
// <0238> \{朋也}「よし、じゃあ、いくぞ」 |
// <0238> \{朋也}「よし、じゃあ、いくぞ」 |
||
− | <0238> \{Tomoya} |
+ | <0238> \{Tomoya}"Well then, I will." |
// <0239> \{智代}「え、どこに?」 |
// <0239> \{智代}「え、どこに?」 |
||
− | <0239> \{Tomoyo} |
+ | <0239> \{Tomoyo}"Oh, where?" |
// <0240> \{智代}「帰るのか?」 |
// <0240> \{智代}「帰るのか?」 |
||
− | <0240> \{Tomoyo} |
+ | <0240> \{Tomoyo}"What home?" |
// <0241> \{朋也}「母親の説得だよ」 |
// <0241> \{朋也}「母親の説得だよ」 |
||
− | <0241> \{Tomoya} |
+ | <0241> \{Tomoya}"I convinced the mother." |
// <0242> \{智代}「ああ、そうだな…それが先だな」 |
// <0242> \{智代}「ああ、そうだな…それが先だな」 |
||
− | <0242> \{Tomoyo} |
+ | <0242> \{Tomoyo}"Oh, Yeah ... thats just it." |
// <0243> \{智代}「よし、いこう」 |
// <0243> \{智代}「よし、いこう」 |
||
− | <0243> \{Tomoyo} |
+ | <0243> \{Tomoyo}"Lets do it." |
// <0244> 出口に向かうその目には、何も映っていないように見えた。 |
// <0244> 出口に向かうその目には、何も映っていないように見えた。 |
||
+ | <0244> Her eyes seemed nothing to reflected toward the exit. |
||
− | <0244> 出口に向かうその目には、何も映っていないように見えた。 |
||
// <0245> \{朋也}「おまえさ…」 |
// <0245> \{朋也}「おまえさ…」 |
||
− | <0245> \{Tomoya} |
+ | <0245> \{Tomoya}"You're ..." |
// <0246> その肩を掴む。 |
// <0246> その肩を掴む。 |
||
− | <0246> |
+ | <0246> I grab your shoulders. |
// <0247> \{智代}「え、どうした」 |
// <0247> \{智代}「え、どうした」 |
||
− | <0247> \{Tomoyo} |
+ | <0247> \{Tomoyo}"Eh, what." |
// <0248> \{朋也}「おまえ、大丈夫か?」 |
// <0248> \{朋也}「おまえ、大丈夫か?」 |
||
− | <0248> \{Tomoya} |
+ | <0248> \{Tomoya}"You, okay?" |
// <0249> \{智代}「私が…どうかしたのか?」 |
// <0249> \{智代}「私が…どうかしたのか?」 |
||
− | <0249> \{Tomoyo} |
+ | <0249> \{Tomoyo}"Whats wrong with me?" |
// <0250> ふぅ…と俺はため息をつく。 |
// <0250> ふぅ…と俺はため息をつく。 |
||
+ | <0250> Whew ... and I sigh. |
||
− | <0250> ふぅ…と俺はため息をつく。 |
||
// <0251> 今の智代は自分の心で動いていない。 |
// <0251> 今の智代は自分の心で動いていない。 |
||
+ | <0251> Tomoyo isn't moving now in my mind. |
||
− | <0251> 今の智代は自分の心で動いていない。 |
||
// <0252> 俺に言われるがままにしているだけだ。 |
// <0252> 俺に言われるがままにしているだけだ。 |
||
+ | <0252> That just called me to leave. |
||
− | <0252> 俺に言われるがままにしているだけだ。 |
||
// <0253> あるいは、言葉だけで理解して、感情で理解していない。 |
// <0253> あるいは、言葉だけで理解して、感情で理解していない。 |
||
+ | <0253> I dont understand her words to my feelings. |
||
− | <0253> あるいは、言葉だけで理解して、感情で理解していない。 |
||
// <0254> …いつか心が追いついてくれるだろうか。 |
// <0254> …いつか心が追いついてくれるだろうか。 |
||
+ | <0254> ... Will she ever catch up with my heart. |
||
− | <0254> …いつか心が追いついてくれるだろうか。 |
||
// <0255> それを願って、部屋を後にした。 |
// <0255> それを願って、部屋を後にした。 |
||
+ | <0255> I hope it left the room. |
||
− | <0255> それを願って、部屋を後にした。 |
||
// <0256> ふたりは畑にいた。 |
// <0256> ふたりは畑にいた。 |
||
− | <0256> |
+ | <0256> Who were in a field. |
// <0257> 俺たちが寄っていくと、母親の前に管理人が立ちはだかった。 |
// <0257> 俺たちが寄っていくと、母親の前に管理人が立ちはだかった。 |
||
+ | <0257> I will stop by the manager stood in front of his mother. |
||
− | <0257> 俺たちが寄っていくと、母親の前に管理人が立ちはだかった。 |
||
// <0258> けど、母親は構わない、と手で制して、ゆっくり前に歩み出た。 |
// <0258> けど、母親は構わない、と手で制して、ゆっくり前に歩み出た。 |
||
+ | <0258> Mother care in line before slowly walking out. |
||
− | <0258> けど、母親は構わない、と手で制して、ゆっくり前に歩み出た。 |
||
// <0259> 冷ややかな表情のまま、無言でこちらの言葉を待つ。 |
// <0259> 冷ややかな表情のまま、無言でこちらの言葉を待つ。 |
||
+ | <0259> She remains a chilly look, silently waiting for words. |
||
− | <0259> 冷ややかな表情のまま、無言でこちらの言葉を待つ。 |
||
// <0260> 俺を口を開いた。 |
// <0260> 俺を口を開いた。 |
||
− | <0260> |
+ | <0260> She speak to me. |
// <0261> \{朋也}「あんたは今もとものことを愛してる」 |
// <0261> \{朋也}「あんたは今もとものことを愛してる」 |
||
− | <0261> \{Tomoya} |
+ | <0261> \{Tomoya}"You still love Tomo." |
// <0262> \{朋也}「だったら、一緒に暮らせばいいじゃないか」 |
// <0262> \{朋也}「だったら、一緒に暮らせばいいじゃないか」 |
||
− | <0262> \{Tomoya} |
+ | <0262> \{Tomoya}"If it is, why dont you live with her." |
// <0263> \{朋也}「呼んでやればいいじゃないか、ここに」 |
// <0263> \{朋也}「呼んでやればいいじゃないか、ここに」 |
||
− | <0263> \{Tomoya} |
+ | <0263> \{Tomoya}"I just dont call you here." |
// <0264> \{有子}「あなたはここのことをなにも知らない」 |
// <0264> \{有子}「あなたはここのことをなにも知らない」 |
||
− | <0264> \{Yuuko} |
+ | <0264> \{Yuuko}"You know nothing." |
// <0265> \{有子}「ここは、子供の住む場所ではありません」 |
// <0265> \{有子}「ここは、子供の住む場所ではありません」 |
||
+ | <0265> \{Yuuko}"This isn't where children live." |
||
− | <0265> \{Yuuko}「ここは、子供の住む場所ではありません」 |
||
// <0266> \{有子}「ここには何もない」 |
// <0266> \{有子}「ここには何もない」 |
||
− | <0266> \{Yuuko} |
+ | <0266> \{Yuuko}"There is nothing here." |
// <0267> \{有子}「ここに暮らすみんなも、何かがない。失ってるんです。失い続けてるんです」 |
// <0267> \{有子}「ここに暮らすみんなも、何かがない。失ってるんです。失い続けてるんです」 |
||
+ | <0267> \{Yuuko}"The people that live here is missing something. I'm lost. I, I keep losing." |
||
− | <0267> \{Yuuko}「ここに暮らすみんなも、何かがない。失ってるんです。失い続けてるんです」 |
||
// <0268> \{有子}「そういう人が暮らす場所なんです」 |
// <0268> \{有子}「そういう人が暮らす場所なんです」 |
||
− | <0268> \{Yuuko} |
+ | <0268> \{Yuuko}"Its just where people live like that." |
// <0269> 俺は思い出す。話もしてくれなかった住人たちのことを。 |
// <0269> 俺は思い出す。話もしてくれなかった住人たちのことを。 |
||
+ | <0269> I remember that the inhabitants didnt say. |
||
− | <0269> 俺は思い出す。話もしてくれなかった住人たちのことを。 |
||
// <0270> \{有子}「ここは旅の終点なんです」 |
// <0270> \{有子}「ここは旅の終点なんです」 |
||
− | <0270> \{Yuuko} |
+ | <0270> \{Yuuko}"This is the end of my journey." |
// <0271> 旅の、終点。 |
// <0271> 旅の、終点。 |
||
− | <0271> |
+ | <0271> Her journeys end point. |
// <0272> \{有子}「この先にはなにもない」 |
// <0272> \{有子}「この先にはなにもない」 |
||
− | <0272> \{Yuuko} |
+ | <0272> \{Yuuko}"There is nothing ahead." |
// <0273> \{有子}「未来も希望もすべてがあるあの子をここに連れてくるわけにはいきません」 |
// <0273> \{有子}「未来も希望もすべてがあるあの子をここに連れてくるわけにはいきません」 |
||
+ | <0273> \{Yuuko}"We cant bring her here I hope all is well in the future." |
||
− | <0273> \{Yuuko}「未来も希望もすべてがあるあの子をここに連れてくるわけにはいきません」 |
||
// <0274> ………。 |
// <0274> ………。 |
||
− | <0274> |
+ | <0274> ... ... |
// <0275> 話は終わったのだろうか…。 |
// <0275> 話は終わったのだろうか…。 |
||
+ | <0275> End of story ... |
||
− | <0275> 話は終わったのだろうか…。 |
||
// <0276> なら言い返さなければ…。 |
// <0276> なら言い返さなければ…。 |
||
+ | <0276> If you ... |
||
− | <0276> なら言い返さなければ…。 |
||
// <0277> じゃあ、あんたがここから出ていけばいい。 |
// <0277> じゃあ、あんたがここから出ていけばいい。 |
||
+ | <0277> We should get out of here. |
||
− | <0277> じゃあ、あんたがここから出ていけばいい。 |
||
// <0278> そんな文句を思いつくが、それはあまりに軽々しかった。 |
// <0278> そんな文句を思いつくが、それはあまりに軽々しかった。 |
||
+ | <0278> Think that of a complaint, it is too lightly scolded. |
||
− | <0278> そんな文句を思いつくが、それはあまりに軽々しかった。 |
||
// <0279> 彼女の半生を知った今… |
// <0279> 彼女の半生を知った今… |
||
+ | <0279> I know her life ... |
||
− | <0279> 彼女の半生を知った今… |
||
// <0280> その旅の終点へと辿り着いた彼女に、また過酷の中へ出向けと… |
// <0280> その旅の終点へと辿り着いた彼女に、また過酷の中へ出向けと… |
||
+ | <0280>She arrived at the end of that harsh trip. |
||
− | <0280> その旅の終点へと辿り着いた彼女に、また過酷の中へ出向けと… |
||
// <0281> 言えるのだろうか、俺は。 |
// <0281> 言えるのだろうか、俺は。 |
||
+ | <0281> How dare they say. |
||
− | <0281> 言えるのだろうか、俺は。 |
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// <0282> \{有子}「それに…」 |
// <0282> \{有子}「それに…」 |
||
− | <0282> \{Yuuko} |
+ | <0282> \{Yuuko}"And ..." |
// <0283> \{有子}「今、他人になっておけば、あの子は、私の死を知らずに済む」 |
// <0283> \{有子}「今、他人になっておけば、あの子は、私の死を知らずに済む」 |
||
+ | <0283> \{Yuuko}"Now, once you become someone else, she didnt need to know my death.." |
||
− | <0283> \{Yuuko}「今、他人になっておけば、あの子は、私の死を知らずに済む」 |
||
// <0284> なんだよ、それ…。 |
// <0284> なんだよ、それ…。 |
||
− | <0284> |
+ | <0284> What'll it ... |
// <0285> 違う気がする。 |
// <0285> 違う気がする。 |
||
− | <0285> |
+ | <0285> I feel different. |
// <0286> でも、もう俺の中からは言葉が出てこない。 |
// <0286> でも、もう俺の中からは言葉が出てこない。 |
||
+ | <0286> My words dont come out. |
||
− | <0286> でも、もう俺の中からは言葉が出てこない。 |
||
// <0287> 俺は隣を見る。 |
// <0287> 俺は隣を見る。 |
||
− | <0287> |
+ | <0287> I see next. |
// <0288> 同じように立ちつくす智代と目が合う。 |
// <0288> 同じように立ちつくす智代と目が合う。 |
||
+ | <0288> Tomoyo and I have eye contact stand in the same way. |
||
− | <0288> 同じように立ちつくす智代と目が合う。 |
||
// <0289> \{智代}「………」 |
// <0289> \{智代}「………」 |
||
− | <0289> \{Tomoyo} |
+ | <0289> \{Tomoyo}"... ..." |
// <0290> 智代は無言のまま顔を伏せた。 |
// <0290> 智代は無言のまま顔を伏せた。 |
||
+ | <0290> Tomoyo is looking up in silence. |
||
− | <0290> 智代は無言のまま顔を伏せた。 |
||
// <0291> \{管理人}「ようは…」 |
// <0291> \{管理人}「ようは…」 |
||
− | <0291> \{Manager} |
+ | <0291> \{Manager}"Notes from ..." |
// <0292> \{管理人}「ふたりにとって、これが、一番よかった」 |
// <0292> \{管理人}「ふたりにとって、これが、一番よかった」 |
||
− | <0292> \{Manager} |
+ | <0292> \{Manager}"It was the best for the two." |
// <0293> \{管理人}「そういうこと」 |
// <0293> \{管理人}「そういうこと」 |
||
− | <0293> \{Manager} |
+ | <0293> \{Manager}"Happen." |
// <0294> そう管理人がまとめて、ふたりは作業に戻っていった。 |
// <0294> そう管理人がまとめて、ふたりは作業に戻っていった。 |
||
+ | <0294> I manage the people together, the two went back to work. |
||
− | <0294> そう管理人がまとめて、ふたりは作業に戻っていった。 |
||
// <0295> 一際セミの鳴き声が大きくなり、耳を塞ぎたくなった。 |
// <0295> 一際セミの鳴き声が大きくなり、耳を塞ぎたくなった。 |
||
+ | <0295> I Notice the buzzing of cicadas increases to close ones ears. |
||
− | <0295> 一際セミの鳴き声が大きくなり、耳を塞ぎたくなった。 |
||
// <0296> \{管理人}「納得できた?」 |
// <0296> \{管理人}「納得できた?」 |
||
− | <0296> \{Manager} |
+ | <0296> \{Manager}"Agree?" |
// <0297> \{朋也}「いや」 |
// <0297> \{朋也}「いや」 |
||
− | <0297> \{Tomoya} |
+ | <0297> \{Tomoya}"No!" |
// <0298> 俺は首を振った。 |
// <0298> 俺は首を振った。 |
||
− | <0298> |
+ | <0298> I shook my head. |
// <0299> 納得はしない。 |
// <0299> 納得はしない。 |
||
− | <0299> |
+ | <0299> I'm not satisfied. |
// <0300> \{管理人}「そうなの」 |
// <0300> \{管理人}「そうなの」 |
||
− | <0300> \{Manager} |
+ | <0300> \{Manager}"Yeah." |
// <0301> 別にどっちでも構わない、というような返事。 |
// <0301> 別にどっちでも構わない、というような返事。 |
||
+ | <0301> Either a reply is fine. |
||
− | <0301> 別にどっちでも構わない、というような返事。 |
||
// <0302> こういう事態にも慣れているのかもしれない。 |
// <0302> こういう事態にも慣れているのかもしれない。 |
||
+ | <0302> Maybe he is too accustomed to such a situation. |
||
− | <0302> こういう事態にも慣れているのかもしれない。 |
||
// <0303> 管理人は、俺たちの茶碗にお茶を注いでくれた。 |
// <0303> 管理人は、俺たちの茶碗にお茶を注いでくれた。 |
||
+ | <0303> The janitor poured cup of tea to us. |
||
− | <0303> 管理人は、俺たちの茶碗にお茶を注いでくれた。 |
||
// <0304> \{朋也}(悪い人じゃないんだろうな) |
// <0304> \{朋也}(悪い人じゃないんだろうな) |
||
− | <0304> \{Tomoya} |
+ | <0304> \{Tomoya}"(I guess that hes not a bad person.)" |
// <0305> そう考えながら、横顔をじっと見ていた。 |
// <0305> そう考えながら、横顔をじっと見ていた。 |
||
+ | <0305> I was thinking a staring profile. |
||
− | <0305> そう考えながら、横顔をじっと見ていた。 |
||
// <0306> \{管理人}「ところで、あんたたち、どうやって帰るの?」 |
// <0306> \{管理人}「ところで、あんたたち、どうやって帰るの?」 |
||
− | <0306> \{Manager} |
+ | <0306> \{Manager}"By the way, you guys, hows your home?" |
// <0307> その顔がこちらを向く。 |
// <0307> その顔がこちらを向く。 |
||
+ | <0307> Their faces look at me. |
||
− | <0307> その顔がこちらを向く。 |
||
// <0308> \{朋也}「行きはバスで来たけど」 |
// <0308> \{朋也}「行きはバスで来たけど」 |
||
− | <0308> \{Tomoya} |
+ | <0308> \{Tomoya}"I came here by bus." |
// <0309> \{管理人}「もう、最終便には間に合わないわよ」 |
// <0309> \{管理人}「もう、最終便には間に合わないわよ」 |
||
− | <0309> \{Manager} |
+ | <0309> \{Manager}"Aw, Ill miss the last ride." |
// <0310> 時計を見ると、午後五時を回ったところだ。 |
// <0310> 時計を見ると、午後五時を回ったところだ。 |
||
+ | <0310> I look at the clock around the time just five days. |
||
− | <0310> 時計を見ると、午後五時を回ったところだ。 |
||
// <0311> \{朋也}「早いな」 |
// <0311> \{朋也}「早いな」 |
||
− | <0311> \{Tomoya} |
+ | <0311> \{Tomoya}"Fast." |
// <0312> \{鷹文}「五時半までだったね」 |
// <0312> \{鷹文}「五時半までだったね」 |
||
− | <0312> \{Takafumi} |
+ | <0312> \{Takafumi}"It was until half past five." |
// <0313> \{管理人}「あら、よく知ってるのね」 |
// <0313> \{管理人}「あら、よく知ってるのね」 |
||
− | <0313> \{Manager} |
+ | <0313> \{Manager}"Oh, I know." |
// <0314> \{管理人}「間に合わないかも知れないけど、タクシーでも呼ぶ?」 |
// <0314> \{管理人}「間に合わないかも知れないけど、タクシーでも呼ぶ?」 |
||
+ | <0314> \{Manager}"I might be too late but can I call a taxi?" |
||
− | <0314> \{Manager}「間に合わないかも知れないけど、タクシーでも呼ぶ?」 |
||
// <0315> これくらい、と言われた金額は、少々高いものだったが、払えないことはない。 |
// <0315> これくらい、と言われた金額は、少々高いものだったが、払えないことはない。 |
||
+ | <0315> He has much money but it was a little high doesn't pay. |
||
− | <0315> これくらい、と言われた金額は、少々高いものだったが、払えないことはない。 |
||
// <0316> しかし、このまま帰ってしまってもいいのだろうか。 |
// <0316> しかし、このまま帰ってしまってもいいのだろうか。 |
||
+ | <0316> However, I would like this even gone back. |
||
− | <0316> しかし、このまま帰ってしまってもいいのだろうか。 |
||
// <0317> 納得してしまっていいのだろうか。 |
// <0317> 納得してしまっていいのだろうか。 |
||
+ | <0317> I'm convinced. |
||
− | <0317> 納得してしまっていいのだろうか。 |
||
// <0318> ともを手放した理由を知るという目的は果たした。 |
// <0318> ともを手放した理由を知るという目的は果たした。 |
||
+ | <0318> Know why also relinquished the goal is achieved. |
||
− | <0318> ともを手放した理由を知るという目的は果たした。 |
||
// <0319> でも、納得はしていない。 |
// <0319> でも、納得はしていない。 |
||
+ | <0319> But I dont understand. |
||
− | <0319> でも、納得はしていない。 |
||
// <0320> だから、まだここを去るわけにはいかない。 |
// <0320> だから、まだここを去るわけにはいかない。 |
||
+ | <0320> So I cant leave here yet. |
||
− | <0320> だから、まだここを去るわけにはいかない。 |
||
// <0321> \{朋也}「あの…俺たちの寝床、なんとかならないかな」 |
// <0321> \{朋也}「あの…俺たちの寝床、なんとかならないかな」 |
||
+ | <0321> \{Tomoya}"Um ... how should somehow were in bed." |
||
− | <0321> \{Tomoya}「あの…俺たちの寝床、なんとかならないかな」 |
||
// <0322> \{管理人}「まぁ、使ってない部屋はあるし、布団も用意できるけど」 |
// <0322> \{管理人}「まぁ、使ってない部屋はあるし、布団も用意できるけど」 |
||
+ | <0322> \{Manager}"Well, I can provide bedding then dont use that room." |
||
− | <0322> \{Manager}「まぁ、使ってない部屋はあるし、布団も用意できるけど」 |
||
// <0323> \{朋也}「いいのか?」 |
// <0323> \{朋也}「いいのか?」 |
||
− | <0323> \{Tomoya} |
+ | <0323> \{Tomoya}"What?" |
// <0324> \{管理人}「じゃあ、特別ね。一応は有子さんの身内だし」 |
// <0324> \{管理人}「じゃあ、特別ね。一応は有子さんの身内だし」 |
||
− | <0324> \{Manager} |
+ | <0324> \{Manager}"Your Yuuko's special friends." |
// <0325> よかった。こんなぶしつけに押しかけた俺たちに寝床まで用意してもらえるなんて普通は考えられない。 |
// <0325> よかった。こんなぶしつけに押しかけた俺たちに寝床まで用意してもらえるなんて普通は考えられない。 |
||
+ | <0325> Good. I usually get to prepare us before they went to bed isn't considered rude. |
||
− | <0325> よかった。こんなぶしつけに押しかけた俺たちに寝床まで用意してもらえるなんて普通は考えられない。 |
||
// <0326> 申し訳ない、と頭を下げておく。 |
// <0326> 申し訳ない、と頭を下げておく。 |
||
+ | <0326> Sorry, you head down. |
||
− | <0326> 申し訳ない、と頭を下げておく。 |
||
// <0327> \{管理人}「帰れないんじゃ仕方ないでしょ」 |
// <0327> \{管理人}「帰れないんじゃ仕方ないでしょ」 |
||
− | <0327> \{Manager} |
+ | <0327> \{Manager}"You couldn't help me go home." |
// <0328> 管理人が立ち上がる。 |
// <0328> 管理人が立ち上がる。 |
||
+ | <0328> Up a joke. |
||
− | <0328> 管理人が立ち上がる。 |
||
// <0329> \{管理人}「じゃあ、夕飯の準備してくるわ」 |
// <0329> \{管理人}「じゃあ、夕飯の準備してくるわ」 |
||
− | <0329> \{Manager} |
+ | <0329> \{Manager}"Well, Ill get ready for dinner." |
// <0330> \{朋也}「手伝ってもいいかな」 |
// <0330> \{朋也}「手伝ってもいいかな」 |
||
− | <0330> \{Tomoya} |
+ | <0330> \{Tomoya}"Can I help." |
// <0331> \{管理人}「どうぞ」 |
// <0331> \{管理人}「どうぞ」 |
||
− | <0331> \{Manager} |
+ | <0331> \{Manager}"Go." |
// <0332> \{鷹文}「僕も」 |
// <0332> \{鷹文}「僕も」 |
||
− | <0332> \{Takafumi} |
+ | <0332> \{Takafumi}"Even me." |
// <0333> 俺は智代を見る。しばらくぼぅっとしていたが、目が合うと、思い出したように立ち上がった。 |
// <0333> 俺は智代を見る。しばらくぼぅっとしていたが、目が合うと、思い出したように立ち上がった。 |
||
+ | <0333> I see Tomoyo for a while and we have eye contact, remember to stand up. |
||
− | <0333> 俺は智代を見る。しばらくぼぅっとしていたが、目が合うと、思い出したように立ち上がった。 |
||
// <0334> そして管理人の後に続く。 |
// <0334> そして管理人の後に続く。 |
||
+ | <0334> After the caretaker. |
||
− | <0334> そして管理人の後に続く。 |
||
// <0335> \{朋也}「何を手伝ったらいい?」 |
// <0335> \{朋也}「何を手伝ったらいい?」 |
||
− | <0335> \{Tomoya} |
+ | <0335> \{Tomoya}"Do you want to help?" |
// <0336> 広めの台所では所狭しと、村人が食事を作っていた。 |
// <0336> 広めの台所では所狭しと、村人が食事を作っていた。 |
||
+ | <0336> The villagers were making dinner in the spacious kitchen is crammed. |
||
− | <0336> 広めの台所では所狭しと、村人が食事を作っていた。 |
||
// <0337> \{管理人}「じゃ、そっちの野菜切ってくれる?」 |
// <0337> \{管理人}「じゃ、そっちの野菜切ってくれる?」 |
||
− | <0337> \{Manager} |
+ | <0337> \{Manager}"Well, can you cut the vegetables over there?" |
// <0338> \{管理人}「それ、サラダにするから」 |
// <0338> \{管理人}「それ、サラダにするから」 |
||
− | <0338> \{Manager} |
+ | <0338> \{Manager}"For the salad." |
// <0339> \{管理人}「切り方とか盛りつけは任せるから、好きにしていいわよ」 |
// <0339> \{管理人}「切り方とか盛りつけは任せるから、好きにしていいわよ」 |
||
+ | <0339> \{Manager}"You're ready to love if you cut from the dish or leave." |
||
− | <0339> \{Manager}「切り方とか盛りつけは任せるから、好きにしていいわよ」 |
||
// <0340> 籠に積まれたトマトとキュウリを示しながら、管理人は別の作業に取りかかっていた。 |
// <0340> 籠に積まれたトマトとキュウリを示しながら、管理人は別の作業に取りかかっていた。 |
||
+ | <0340> They have been working for other tasks showing the stacked cages tomatoes and cucumbers was the caretaker. |
||
− | <0340> 籠に積まれたトマトとキュウリを示しながら、管理人は別の作業に取りかかっていた。 |
||
// <0341> 智代は手早くトマトを八分にし、キュウリを塩もみした後、乱切りにした。 |
// <0341> 智代は手早くトマトを八分にし、キュウリを塩もみした後、乱切りにした。 |
||
+ | <0341> Tomoyo quickly does the tomatoes and cucumbers after eight minutes. |
||
− | <0341> 智代は手早くトマトを八分にし、キュウリを塩もみした後、乱切りにした。 |
||
// <0342> \{管理人}「あら、男っぽい口調のわりに、器用なのね。そういうこと疎いのかと思ってた」 |
// <0342> \{管理人}「あら、男っぽい口調のわりに、器用なのね。そういうこと疎いのかと思ってた」 |
||
+ | <0342> \{Manager}"Oh, a fairly masculine in tone its clever. I wanted to do that kind of touch." |
||
− | <0342> \{Manager}「あら、男っぽい口調のわりに、器用なのね。そういうこと疎いのかと思ってた」 |
||
// <0343> 管理人は素直な驚きを口にしていた。 |
// <0343> 管理人は素直な驚きを口にしていた。 |
||
+ | <0343> Manager talks a honest surprise. |
||
− | <0343> 管理人は素直な驚きを口にしていた。 |
||
// <0344> 俺も見様見真似で包丁を扱う。 |
// <0344> 俺も見様見真似で包丁を扱う。 |
||
+ | <0344> The knife handle too. |
||
− | <0344> 俺も見様見真似で包丁を扱う。 |
||
// <0345> 病院で見るようなカートに大鍋などを乗せて、一部屋ずつ回る。 |
// <0345> 病院で見るようなカートに大鍋などを乗せて、一部屋ずつ回る。 |
||
+ | <0345> You can find each cart carrying a large pot in around hospital room. |
||
− | <0345> 病院で見るようなカートに大鍋などを乗せて、一部屋ずつ回る。 |
||
// <0346> \{朋也}「…あのさ、こういうとこだとみんなで食べたりとかしないのか?」 |
// <0346> \{朋也}「…あのさ、こういうとこだとみんなで食べたりとかしないのか?」 |
||
+ | <0346> \{Tomoya}"You know, people dont like eating in this place?" |
||
− | <0346> \{Tomoya}「…あのさ、こういうとこだとみんなで食べたりとかしないのか?」 |
||
// <0347> \{管理人}「たまにはあるけど、あんまりしないわね」 |
// <0347> \{管理人}「たまにはあるけど、あんまりしないわね」 |
||
− | <0347> \{Manager} |
+ | <0347> \{Manager}"I'm not so much once in a while." |
// <0348> \{管理人}「一緒に暮らしてるけど、やっぱり人の目が気になったり、もめたりするから」 |
// <0348> \{管理人}「一緒に暮らしてるけど、やっぱり人の目が気になったり、もめたりするから」 |
||
+ | <0348> \{Manager}"I'm living or still concerned about from all the odds." |
||
− | <0348> \{Manager}「一緒に暮らしてるけど、やっぱり人の目が気になったり、もめたりするから」 |
||
// <0349> \{管理人}「食事とか自由な時間はひとりにしているのよ」 |
// <0349> \{管理人}「食事とか自由な時間はひとりにしているのよ」 |
||
− | <0349> \{Manager} |
+ | <0349> \{Manager}"Or I have eat alone in free time." |
// <0350> \{管理人}「だから、あんたたちも自分の部屋でご飯食べてね」 |
// <0350> \{管理人}「だから、あんたたちも自分の部屋でご飯食べてね」 |
||
+ | <0350> \{Manager}"So I can eat my dinner in a room with you guys." |
||
− | <0350> \{Manager}「だから、あんたたちも自分の部屋でご飯食べてね」 |
||
// <0351> 案内された部屋は、思いの外綺麗に掃除がされていた。 |
// <0351> 案内された部屋は、思いの外綺麗に掃除がされていた。 |
||
+ | <0351> The information room had been cleaned but surprisingly beautiful. |
||
− | <0351> 案内された部屋は、思いの外綺麗に掃除がされていた。 |
||
// <0352> \{鷹文}「いただきます」 |
// <0352> \{鷹文}「いただきます」 |
||
− | <0352> \{Takafumi} |
+ | <0352> \{Takafumi}"Bon appétit." |
// <0353> テーブルが床に置かれ、四人が囲んでいた。 |
// <0353> テーブルが床に置かれ、四人が囲んでいた。 |
||
+ | <0353> Four people were around the table placed on the floor. |
||
− | <0353> テーブルが床に置かれ、四人が囲んでいた。 |
||
// <0354> なぜか、私も仲間に入れてねと、管理人が一緒になっている。 |
// <0354> なぜか、私も仲間に入れてねと、管理人が一緒になっている。 |
||
+ | <0354> For some reason, I join and I'm are working together to manage people. |
||
− | <0354> なぜか、私も仲間に入れてねと、管理人が一緒になっている。 |
||
// <0355> メニューは焼き茄子、湯がいたトウモロコシ、トマトとキュウリのサラダ、オクラの和え物。 |
// <0355> メニューは焼き茄子、湯がいたトウモロコシ、トマトとキュウリのサラダ、オクラの和え物。 |
||
+ | <0355> The menu is grilled eggplant, corn was hot water, tomato and cucumber salad dressing of okra. |
||
− | <0355> メニューは焼き茄子、湯がいたトウモロコシ、トマトとキュウリのサラダ、オクラの和え物。 |
||
// <0356> 見事なまでに野菜だけだった。 |
// <0356> 見事なまでに野菜だけだった。 |
||
+ | <0356> It was just amazing to vegetables. |
||
− | <0356> 見事なまでに野菜だけだった。 |
||
// <0357> \{朋也}「健康のためとかか?」 |
// <0357> \{朋也}「健康のためとかか?」 |
||
− | <0357> \{Tomoya} |
+ | <0357> \{Tomoya}"Why this dish is only greens?" |
// <0358> \{管理人}「何が?」 |
// <0358> \{管理人}「何が?」 |
||
− | <0358> \{Manager} |
+ | <0358> \{Manager}"What?" |
// <0359> \{朋也}「野菜しかないからさ」 |
// <0359> \{朋也}「野菜しかないからさ」 |
||
− | <0359> \{Tomoya} |
+ | <0359> \{Tomoya}"Because its only vegetables." |
// <0360> \{管理人}「ああ、それね。畑でとれた野菜だからよ」 |
// <0360> \{管理人}「ああ、それね。畑でとれた野菜だからよ」 |
||
− | <0360> \{Manager} |
+ | <0360> \{Manager}"Oh, that. Because its balanced vegetables in the field." |
// <0361> \{管理人}「ここは自給自足だからね」 |
// <0361> \{管理人}「ここは自給自足だからね」 |
||
− | <0361> \{Manager} |
+ | <0361> \{Manager}"This is because its self-sufficient." |
// <0362> \{管理人}「売ってもいるけど、みんな自分のために畑仕事をしてるのよ」 |
// <0362> \{管理人}「売ってもいるけど、みんな自分のために畑仕事をしてるのよ」 |
||
+ | <0362> \{Manager}We've been selling well, I'm working for myself for the fields. |
||
− | <0362> \{Manager}「売ってもいるけど、みんな自分のために畑仕事をしてるのよ」 |
||
// <0363> \{朋也}「…そうなのか」 |
// <0363> \{朋也}「…そうなのか」 |
||
− | <0363> \{Tomoya} |
+ | <0363> \{Tomoya}"Really?" |
// <0364> 相づちともつかないような頷きだけで、一口食べた。 |
// <0364> 相づちともつかないような頷きだけで、一口食べた。 |
||
+ | <0364> I just nod, eat, nod beyond that. |
||
− | <0364> 相づちともつかないような頷きだけで、一口食べた。 |
||
// <0365> \{朋也}「…うまい」 |
// <0365> \{朋也}「…うまい」 |
||
− | <0365> \{Tomoya} |
+ | <0365> \{Tomoya}"Good." |
// <0366> \{管理人}「でしょ? これも自分のためだからね」 |
// <0366> \{管理人}「でしょ? これも自分のためだからね」 |
||
− | <0366> \{Manager} |
+ | <0366> \{Manager}"What about you?" |
// <0367> 洗いざらしのシーツを人数分渡され、さらに布団が運び込まれた。 |
// <0367> 洗いざらしのシーツを人数分渡され、さらに布団が運び込まれた。 |
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+ | <0367> The blankets were also brought passed a number of people washed sheets. |
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− | <0367> 洗いざらしのシーツを人数分渡され、さらに布団が運び込まれた。 |
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// <0368> \{管理人}「一部屋しかないんだけど、別にいいわよね?」 |
// <0368> \{管理人}「一部屋しかないんだけど、別にいいわよね?」 |
||
− | <0368> \{Manager} |
+ | <0368> \{Manager}"I have only one room, do you want to separate it?" |
// <0369> \{朋也}「ああ」 |
// <0369> \{朋也}「ああ」 |
||
− | <0369> \{Tomoya} |
+ | <0369> \{Tomoya}"Yeah." |
// <0370> \{管理人}「あなたは大丈夫?」 |
// <0370> \{管理人}「あなたは大丈夫?」 |
||
− | <0370> \{Manager} |
+ | <0370> \{Manager}"You okay?" |
// <0371> ぼぅっとしたまま立つ智代に訊いた。 |
// <0371> ぼぅっとしたまま立つ智代に訊いた。 |
||
+ | <0371> Tomoyo asked to stand. |
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− | <0371> ぼぅっとしたまま立つ智代に訊いた。 |
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// <0372> \{智代}「ん?」 |
// <0372> \{智代}「ん?」 |
||
− | <0372> \{Tomoyo} |
+ | <0372> \{Tomoyo}"Well?" |
// <0373> \{智代}「ああ…うん。大丈夫だ。世話になる」 |
// <0373> \{智代}「ああ…うん。大丈夫だ。世話になる」 |
||
− | <0373> \{Tomoyo} |
+ | <0373> \{Tomoyo}"Oh ... yeah. I'm Fine. Go on." |
// <0374> \{管理人}「ごめんね、ここしかないのよ。ちゃんと寝られる部屋って」 |
// <0374> \{管理人}「ごめんね、ここしかないのよ。ちゃんと寝られる部屋って」 |
||
+ | <0374> \{Manager}"I'm sorry I only have here. I can sleep in any fine room." |
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− | <0374> \{Manager}「ごめんね、ここしかないのよ。ちゃんと寝られる部屋って」 |
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// <0375> 寝床の準備は簡単だった。 |
// <0375> 寝床の準備は簡単だった。 |
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+ | <0375> The bed was easy to prepare. |
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− | <0375> 寝床の準備は簡単だった。 |
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// <0376> 床に布団を敷き、シーツの端を折り込んで終わり。 |
// <0376> 床に布団を敷き、シーツの端を折り込んで終わり。 |
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+ | <0376> I spread the bedding on the floor and fold the edge of the sheet end. |
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− | <0376> 床に布団を敷き、シーツの端を折り込んで終わり。 |
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// <0377> 広さはそれなりにあるので、床でも充分寝られそうだった。 |
// <0377> 広さはそれなりにあるので、床でも充分寝られそうだった。 |
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+ | <0377> Because reasonably wide, which seemed its well enough to sleep on the floor. |
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− | <0377> 広さはそれなりにあるので、床でも充分寝られそうだった。 |
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// <0378> 窓のそばでは管理人が持ってきてくれた蚊取り線香が焚かれていた。 |
// <0378> 窓のそばでは管理人が持ってきてくれた蚊取り線香が焚かれていた。 |
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+ | <0378> The window beside me had been brought incense. |
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− | <0378> 窓のそばでは管理人が持ってきてくれた蚊取り線香が焚かれていた。 |
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// <0379> \{鷹文}「じゃ、おやすみ」 |
// <0379> \{鷹文}「じゃ、おやすみ」 |
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− | <0379> \{Takafumi} |
+ | <0379> \{Takafumi}"Well, goodnight." |
// <0380> 消灯すると、部屋は真っ暗になる。 |
// <0380> 消灯すると、部屋は真っ暗になる。 |
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+ | <0380> When the light are off, the room becomes dark. |
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− | <0380> 消灯すると、部屋は真っ暗になる。 |
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// <0381> すぐ鷹文の寝息が聞こえてきた。 |
// <0381> すぐ鷹文の寝息が聞こえてきた。 |
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+ | <0381> I heard Takafumi breathing. |
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− | <0381> すぐ鷹文の寝息が聞こえてきた。 |
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// <0382> 智代のほうからはまだ聞こえてこない。 |
// <0382> 智代のほうからはまだ聞こえてこない。 |
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+ | <0382> Tomoyo also sleeps. |
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− | <0382> 智代のほうからはまだ聞こえてこない。 |
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// <0383> 手を伸ばして、その体を探した。 |
// <0383> 手を伸ばして、その体を探した。 |
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+ | <0383> I reach out my hand looking for her body. |
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− | <0383> 手を伸ばして、その体を探した。 |
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// <0384> 触れたのは背中だった。 |
// <0384> 触れたのは背中だった。 |
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+ | <0384> I touch her back. |
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− | <0384> 触れたのは背中だった。 |
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// <0385> 後ろからそっと抱きしめる。 |
// <0385> 後ろからそっと抱きしめる。 |
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+ | <0385> I gently hug her from behind. |
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− | <0385> 後ろからそっと抱きしめる。 |
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// <0386> 眠るまでずっとそうしていた。 |
// <0386> 眠るまでずっとそうしていた。 |
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+ | <0386> I always had to sleep. |
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− | <0386> 眠るまでずっとそうしていた。 |
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Latest revision as of 02:24, 28 October 2015
Text[edit]
// Resources for SEEN1811.TXT // #character '朋也' #character 'Tomoya' // #character '鷹文' #character 'Takafumi' // #character '智代' #character 'Tomoyo' // #character '女性' #character 'Woman' // #character '管理人' #character 'Manager' // #character '有子' #character 'Yuuko' // <0000> 8月11日(水) <0000> August 11th (Wed) // <0001> 早朝。 <0001> Early Morning. // <0002> 仕事に出かける時間よりも早く、駅に集まっていた。 <0002> They gathered at the station earlier than time to go out to work. // <0003> それぞれ大きめの鞄を持っていた。数日分の着替えなどが入っている。 <0003> それぞれ大きめの鞄を持っていた。数日分の着替えなどが入っている。 // <0004> \{朋也}「忘れ物ないな」 <0004> \{Tomoya}「I didn't forgot anything right?」 // <0005> \{鷹文}「うん」 <0005> \{Takafumi}「Yeah.」 // <0006> \{智代}「大丈夫だ」 <0006> \{Tomoyo}「It's alright.」 // <0007> ふたりとも制服姿だった。できるだけ品行よく見せるための努力だ。 <0007> ふたりとも制服姿だった。できるだけ品行よく見せるための努力だ。 // <0008> \{智代}「それより、旅費のほうが心配なのだが…」 <0008> \{Tomoyo}「aside from that, I'm more worried about the traveling expenses....」 // <0009> \{朋也}「…まあ、寸志もらったからな」 <0009> \{Tomoya}「…Oh, it's because I got a small present」 // <0010> 駅でチケットを買うと、結構な金額になった。 <0010> 駅でチケットを買うと、結構な金額になった。 // <0011> 親方から手渡しでもらった寸志があったので、三人分の往復と宿代ぐらいは何とかなるだろう。 <0011> 親方から手渡しでもらった寸志があったので、三人分の往復と宿代ぐらいは何とかなるだろう。 // <0012> 日々の生活も考えていかなくてはいけない。 <0012> 日々の生活も考えていかなくてはいけない。 // <0013> \{朋也}「時間、大丈夫か?」 <0013> \{Tomoya}「時間、大丈夫か?」 // <0014> \{鷹文}「あと20分くらいあるよ」 <0014> \{Takafumi}「あと20分くらいあるよ」 // <0015> 車窓を流れる風景は、それなりに楽しかった。 <0015> The landscape through the car window is reasonably fun. // <0016> ときどきやってくる車内販売にも風情がある。 <0016> Taste that sometimes comes to car sales. // <0017> \{鷹文}「でも、こういうのもいいよね」 <0017> \{Takafumi}"But its also good like this." // <0018> \{鷹文}「ともと河南子も連れてきてあげたかったねぇ」 <0018> \{Takafumi}"Hey also wanted to bring Tomo and Kanako." // <0019> 下半身がこわばりだした頃、ようやく駅に着いた。 <0019> My lower body stiffness, we finally got to the station. // <0020> 鷹文が、自分で作ってきたメモを確認する。 <0020> Takafumi notes have been made to verify yourself. // <0021> \{鷹文}「ここからバスだよ」 <0021> \{Takafumi}"Its a bus from here." // <0022> まだまだ時間がかかりそうだ。 <0022> It still will take time. // <0023> バスは街道を抜け、山道へと入った。 <0023> The buses through the street entered into a mountain. // <0024> 民家が少しずつ消えていき、田畑と山林が広がっていく。 <0024> There were gradually weakening houses, fields and forests are expanding. // <0025> そして、目的地のバス停に到着した。 <0025> We arrived at the destination stop. // <0026> 降りがけ、バスの運転手に聞いたところ、時々人の出入りがあるらしかった。 <0026> Off a cliff, I asked the bus driver, who sometimes come and go. // <0027> 道は一本だから迷うことはないが、遠いよと同情してくれた。 <0027> One way because that is not lost, and long sympathize with me. // <0028> \{朋也}「けっこう歩くみたいだな」 <0028> \{Tomoya}"Sounds like its walking pretty." // <0029> \{鷹文}「まだまだだよ」 <0029> \{Takafumi}"I'm still." // <0030> \{智代}「先に昼を済ませたほうがよさそうだな」 <0030> \{Tomoyo}"We'd rather you have completed the first day." // <0031> とはいえ、店は小さな雑貨屋しか見えない。 <0031> However, I just cant see a small grocery store here. // <0032> そこでパンを買い求め、近くのベンチに座り昼飯を済ませる。 <0032> We bought bread, eating lunch sitting on a bench. // <0033> 徒歩で山道に入る。 <0033> We go to the mountain on foot. // <0034> 静かだ。 <0034> Quiet. // <0035> 道は緩く登りになっている。 <0035> The road is a loose climb. // <0036> 体力を使わぬよう黙々と歩いていく。 <0036> Walk steadily not used strength. // <0037> \{鷹文}「ついてきてる?」 <0037> \{Takafumi}"I follow that?" // <0038> 先頭を行く鷹文が俺と智代を振り返る。 <0038> Tomoyo looks back and I go to Takafumi. // <0039> \{智代}「馬鹿にするな」 <0039> \{Tomoyo}"Dont be a fool." // <0040> 智代が答えて、先を促す。 <0040> Tomoyo promoted answered. // <0041> なんとも頼もしい姉弟だった。 <0041> Siblings were somewhat promising. // <0042> 一時間以上は歩いただろうか。 <0042> We walked over for an hour. // <0043> \{鷹文}「ついたようだよ」 <0043> \{Takafumi}"Its like with." // <0044> 鷹文がそう教えてくれた。 <0044> Takafumi taught me. // <0045> 山道が途切れ、目の前に見えたのは、どこかで見たような風景だった。 <0045> Breaking the trail, I saw the front of the landscape as I was seen it somewhere. // <0046> イメージにあるような田舎の家が点在し、広がる畑では青々と野菜が生っている。 <0046> It was dotted with country houses such as those images are spread in the fields and grow on green vegetables. // <0047> ちらほらと見える農作業を行う人々と、高台にはひときわ大きな家屋があり、そこの周囲にも人影が見えた。 <0047> People here seem to do farm work and was scattered large houses there in exceptional hill, I saw a figure around there. // <0048> \{智代}「…のどかなところだな」 <0048> \{Tomoyo}"It was peaceful." // <0049> \{鷹文}「肩すかしなほどにね」 <0049> \{Takafumi}"Its enough to shoulder it." // <0050> \{鷹文}「誰だよ、邪宗教の匂いがするとか言ってたのは」 <0050> \{Takafumi}"He said there was a smell of the Christian heresy." // <0051> おまえの彼女だ。 <0051> Shes yours. // <0052> \{鷹文}「どうするの?」 <0052> \{Takafumi}"What?" // <0053> \{朋也}「とりあえず誰でもいいから、ともの母親について聞いてみよう」 <0053> \{Tomoya}"I like anyone now, lets hear about the mother of Tomo." // <0054> \{鷹文}「オーケー」 <0054> \{Takafumi}"Okay." // <0055> 鷹文を先頭に、人のいる方へと足を進めた。 <0055> Takafumi proceeded. // <0056> 畑では、時折農作業に勤しむ人が見えた。 <0056> In the field, I saw a man work occasionally on the farm. // <0057> 何も聞けなかった。 <0057> Hes not hearing anything. // <0058> 声をかけると誰もかれも、びっくりしたように逃げてしまうか、押し黙ってしまうかのどちらかなのだ。 <0058> He can speak to anyone, I was surprised to run away and it would either be silent. // <0059> \{朋也}「なんなんだ?」 <0059> \{Tomoya}"What?" // <0060> \{智代}「作業の邪魔をしてしまったみたいだな。どこう」 <0060> \{Tomoyo}"Looks like you had a distraction." // <0061> 畑から遠ざかると、それまでと同じように農作業に戻る住人の姿が確認できた。 <0061> Away from the field I confirmed the figure of residents return to farming as before. // <0062> \{鷹文}「…どうするのさ」 <0062> \{Takafumi}"What are you going to do." // <0063> \{朋也}「どうするもなにも、誰かに聞きつづけるしかないだろ。なにもわからないんだから」 <0063> \{Tomoya}"I dont have to do nothing, You know you have to keep listening to someone." // <0064> 遠くから蝉の泣き声が響く。 <0064> Far cry from the sounds of cicadas. // <0065> 日向に出れば日差しは夏を思わせたが、山より吹き降ろす風が涼しく心地よい。 <0065> The sun reminds us that summer, cool and pleasant breeze from the mountains. // <0066> あぜ道は舗装されてなく、ただの土が顔を覗かせていた。 <0066> There are no paved footpath was just lurking in the soil. // <0067> ひときわ大きな家屋に辿り着くと、庭へ続く門の側にひとりの男性がいた。 <0067> There are exceptionally large houses and there was the guy on the side of the gate leading to the garden. // <0068> \{朋也}「あの、すみません」 <0068> \{Tomoya}"Excuse me." // <0069> 返事はなかった。 <0069> He Didnt respond. // <0070> \{朋也}「ちょっと訊ねたいことがあるんだけど」 <0070> \{Tomoya}"I may be a little." // <0071> だが、男はそのまま黙りこんでしまう。 <0071> But the man would just shut up. // <0072> そのかわり、奥にあった建物を指差してから、畑の方向へ走り去っていった。 <0072> Instead, he pointed the buildings in the back, he went ran away to the direction of the field. // <0073> \{朋也}「また逃げられた…」 <0073> \{Tomoya}"Escaped again ..." // <0074> \{鷹文}「あの建物にいけってことじゃない?」 <0074> \{Takafumi}"I think he goes into that building?" // <0075> \{智代}「うん、いこう」 <0075> \{Tomoyo}"Yeah, lets go." // <0076> 木造の建物は、ひんやりとしていた。 <0076> There was a very quiet wooden building. // <0077> 丁寧に磨かれた床は、木目にワックスが塗られ、差し込む日の光を反射している。 <0077> There were polished floor, the grain is coated with wax which reflects the light of day merge. // <0078> 外見とは違い、手入れが行き届いていた。 <0078> Differences in appearance and was in good condition. // <0079> \{朋也}「すみません」 <0079> \{Tomoya}"I'm sorry." // <0080> 返事はない。 <0080> There is no answer. // <0081> \{朋也}「ごめんくださーい」 <0081> \{Tomoya}"Dont be sorry." // <0082> \{女性}「…はいはい、聞こえてるわよ」 <0082> \{Woman}"Yes, I'll hear you." // <0083> 気だるそうに出てきたのは、ひとりの女性だった。 <0083> The languid came out was a woman. // <0084> \{女性}「いらっしゃい、何か用?」 <0084> \{Woman}"Come, for what?" // <0085> ようやくまともに話ができそうな人物に出会えてほっとする。 <0085> Relieved to have met the person I can finally talk straight. // <0086> \{朋也}「ちょっと人を探してるんだけど」 <0086> \{Tomoya}"I'm looking for a person." // <0087> \{女性}「ひと? 誰を?」 <0087> \{Woman}"Who?" // <0088> \{朋也}「三島っていう人」 <0088> \{Tomoya}"Her name is Mishima." // <0089> \{女性}「三島さん、三島さん…ああ、有子さんね」 <0089> \{Woman}"Mr. Mishima, Mishima's ... oh, its Yuuko." // <0090> \{朋也}「ここにいるのか?」 <0090> \{Tomoya}"Why are you here?" // <0091> \{女性}「いるわよ」 <0091> \{Woman}"Yes, I do." // <0092> 彼女は面白くもなさそうに言った。 <0092> She said might not be interested. // <0093> \{女性}「あんたたち、有子さんの知り合いとか?」 <0093> \{Woman}"You guys, are Yuuko's friend?" // <0094> \{朋也}「ああ。会わせてもらえますか」 <0094> \{Tomoya}"Oh.. May I meet." // <0095> \{女性}「私の一存じゃ無理よ。本人に聞いてくるから、ちょっと待っててもらえる?」 <0095> \{Woman}"I'll force my discretion. Will you wait to ask that person?" // <0096> 女性は奥へと消えていった。 <0096> Women disappeared into the depths. // <0097> やがて、許可が出たのか、女性が奥から手招きしてくれた。 <0097> We followed the Woman in her back. // <0098> 薄暗い廊下をあるくと、きし、きし、と音を立てた。 <0098> Were walking in a dim hall. // <0099> \{朋也}「…この建物、なんなんだ?」 <0099> \{Tomoya}"What is this building?" // <0100> \{女性}「元々は病院なんだけどね」 <0100> \{Woman}"But its originally a hospital." // <0101> \{朋也}「じゃ、今は?」 <0101> \{Tomoya}"Well, now?" // <0102> \{女性}「うーん、病院みたいなもの」 <0102> \{Woman}"Well, its like a hospital." // <0103> 女性は口を濁した。 <0103> The Woman suddenly stops speaking. // <0104> \{女性}「ここの村ね、あんまり普通の人、来ないから」 <0104> \{Woman}"Its a village where average person come much." // <0105> \{女性}「初めは祖父が、この病院を作ったの」 <0105> \{Woman}"My grandfather built this hospital." // <0106> \{女性}「戦前くらいかな、このあたりの山々には全く病院がなくてね」 <0106> \{Woman}"It was a for the war in the mountains around here, which used for the injured." // <0107> 女性はかいつまんで、この村のことを話してくれた。 <0107> The woman made the long story short, told me this village. // <0108> この村に住んでいる人々は、町や都会に適応できなかったりした人らしい。 <0108> The people living in this village is like a decent person that they cant live to towns and cities. // <0109> どこか心を痛め、傷ついている人たちを最初は治療の一環として入院してもらった。 <0109> Somewhere in a taking, the people goes here as part of treatment. // <0110> だが、女性の祖父が引退し、病院がなくなった。 <0110> But when her grandfather retired, it was no longer a hospital. // <0111> \{女性}「だから、私がその跡をついで管理人になったわけ」 <0111> \{Woman}"So the people now dont manage that I followed the trail." // <0112> \{朋也}「じゃ、医者なのか?」 <0112> \{Tomoya}"Are you a doctor?" // <0113> \{女性}「医者じゃないわ、管理人よ」 <0113> \{Woman}"I'm not a doctor, I manage people." // <0114> 階段を登ると、古めかしい引き戸が連なり、一番奥だけが閉まっていた。 <0114> We climb the old stairs sliding only in the innermost was closed. // <0115> その戸を軽くノックする女性。 <0115> The woman opens the door. // <0116> \{管理人}「有子さん、起きてる?」 <0116> \{Manager}"Yuuko, you awake?" // <0117> ややあって、小さく、はい、と聞こえた。 <0117> I heard a bit yes. // <0118> 前に聞いた声だった。 <0118> The voice that I heard earlier. // <0119> 部屋に入ると、母親はベッドに寝かされていた。 <0119> When we arrived, the mother was in bed. // <0120> その向こうには、大きく切り取られた窓があった。 <0120> Beyond that, there was a large window cut. // <0121> 谷合の坂道が見え、左側に覆い被さるような山があった。 <0121> Seeing the slope there was mountains covering to the left. // <0122> \{管理人}「お客さんよ。お知り合いの方」 <0122> \{Manager}"If you know your costumers." // <0123> \{管理人}「じゃ、私は仕事に戻るから、何かあったら呼んでね」 <0123> \{Manager}"Well, I'm back from work when someone called me." // <0124> 備え付けのパイプ椅子を勧められ、俺たちは座った。 <0124> Were sitting in a chair. // <0125> \{有子}「…どうして、ここが?」 <0125> \{Yuuko}"Why are you here?" // <0126> \{朋也}「いろいろ調べてね」 <0126> \{Tomoya}"You look different." // <0127> \{朋也}「これとか」 <0127> \{Tomoya}"Take this." // <0128> 俺は手紙を差し出した。何度となく読んだそれは、封筒の角や便せんが擦り切れていた。 <0128> I handed the letter. she read it over and over, the corner of the envelope or letter were worn. // <0129> \{朋也}「あとは、窓の向こうの景色とかね」 <0129> \{Tomoya}"I like the scenery beyond the window." // <0130> \{朋也}「あの山だろ? 春には桜が見えるって」 <0130> \{Tomoya}"Do you see the cherry blossoms in the mountain in spring?" // <0131> \{有子}「そう…ですね」 <0131> \{Yuuko}"Yeah." // <0132> 指差した山のふもとには若干色の違う木々が見えた。 <0132> I pointed at the foot of the mountain the slightly colored trees looked different. // <0133> はっきりとはわからないが、一斉に咲く桜を思い浮かべることが出来た。 <0133> It isnt clear think of cherry blossoms bloom all at once. // <0134> \{有子}「手紙は…消印ですか?」 <0134> \{Yuuko}"Why is the letter is postmarked?" // <0135> \{朋也}「それもあるけど、決め手のひとつになったのはこっち」 <0135> \{Tomoya}"But there was one decisive factor here." // <0136> 俺は便せんを見せる。 <0136> I show the stationary. // <0137> \{朋也}「これ、珍しい和紙なんだってな」 <0137> \{Tomoya}"This paper is unusual." // <0138> 母親は不思議そうに見てから、小さく頷いた。 <0138> She gave a small nod after the mother sees this. // <0139> \{有子}「そうですね…ここの特産品だそうですから」 <0139> \{Yuuko}"Well ... It seems this is my specialties here." // <0140> \{有子}「管理人さんが筆を使うなら、と持ってきてくださったんです…」 <0140> \{Yuuko}"If you use a brush, I bring it with us ..." // <0141> \{有子}「ともは…来ていませんでしょうか?」 <0141> \{Yuuko}"Why dont you come with the ...?" // <0142> \{朋也}「ああ、家で留守番してるよ。こいつの彼女に任せてる」 <0142> \{Tomoya}"Oh, I answer the phone at home where guy left her." // <0143> \{鷹文}「ともとすごく仲がいいんだ」 <0143> \{Takafumi}"I'm a very good friend of Tomo." // <0144> \{有子}「そうですか…よかった」 <0144> \{Yuuko}"Ah ... good." // <0145> \{朋也}「何で、よかったんだ?」 <0145> \{Tomoya}"Why, I'm good?" // <0146> ふと、俺は疑問に思った。 <0146> Suddenly, I wondered. // <0147> ともに会いたくないわけはない。それなら写真すらいらないはずだ。 <0147> So dont you miss Tomo. Photos are no longer need here. // <0148> \{有子}「今更もう会えません」 <0148> \{Yuuko}"You see each other now." // <0149> \{智代}「それは…あなたが今もとものことを愛してるからだ」 <0149> \{Tomoyo}"Its also because I still love you." // <0150> 智代が床を見つめたままつぶやく。 <0150> Tomoyo looked on the floor without murmur. // <0151> \{智代}「だから、会えなくてほっとしてるんだ…」 <0151> \{Tomoyo}"I'm relieved ..." // <0152> \{智代}「それは矛盾したような感情だ」 <0152> \{Tomoyo}"Its contradicting my emotions." // <0153> \{智代}「でも、今ならわかるんだ、そんな心情も…そうさせる何かが起こりえることも」 <0153> \{Tomoyo}"But I tell you now, the feelings cant be ... anything can happen to it." // <0154> 智代がゆっくり顔を上げる。 <0154> Tomoyo looked up slowly. // <0155> \{智代}「だから、聞かせてほしい…」 <0155> \{Tomoyo}"So I want to hear ..." // <0156> \{智代}「そのために私たちはここに来たんだ」 <0156> \{Tomoyo}"So we've got to come here." // <0157> \{智代}「あなたをそこまで追い込んだもの…」 <0157> \{Tomoyo}"What force you to do that ..." // <0158> \{智代}「それはなんなんだ」 <0158> \{Tomoyo}"That is what I." // <0159> 相手の目を真正面から見据えて、言った。 <0159> Focusing on the opponents head. // <0160> 母親はしばらく表情も変えず止まっていた。 <0160> The mother was stopped straight for a while. // <0161> 智代も、瞬きもせず、その口が開くのを待った。その真剣な表情はどれだけ時間が過ぎようと崩れることはなかった。 <0161> Tomoyo is also waiting without blinking collapse and serious expression to open her mouth. // <0162> 智代の真摯な思いが伝わったのだろう。 <0162> I would be sincerely Tomoyo. // <0163> 智代の真摯な思いが伝わったのだろう。 <0163> I would be sincerely Tomoyo. // <0164> \{有子}「わかりました。お話しましょう」 <0164> \{Yuuko}"Okay. You talk." // <0165> 静かに口は開かれた。 <0165> Open quiet mouth. // <0166> 語られるは、彼女の半生。 <0166> She told her early life. // <0167> 身よりのない彼女は、ずっとひとりで夜の仕事をしていた。 <0167> She dont have a family and working alone all night. // <0168> 智代の父親との出会い。 <0168> Tomoyo encounter her father. // <0169> 初めて知る愛という情念。 <0169> Know first sentiments of love. // <0170> そして絶望。 <0170> And despair. // <0171> その中で、生まれてきた小さな命。 <0171> Among them were born an innocent life. // <0172> それを希望に生き始めた新しい日々。 <0172> New daily living like it will began. // <0173> だが生活はひっ迫し、娘を守るためには夜の仕事を続けるしかなかった。 <0173> But life is hard to protect his daughter so had to continue working at night. // <0174> そのことで他の母子との摩擦が起きる。 <0174> Friction occurs with other mothers about it. // <0175> 自分の仕事が知れ渡ってしまうと、ともと子供を遊ばせてくれる親はいなくなっていた。 <0175> He once well-known for his work, parents who let their children play with. // <0176> 園内でも、ひとりきりで遊ぶとも。 <0176> In the park playing all alone. // <0177> その姿を見たら、自分が嫌になった。 <0177> I saw her and she was no longer here. // <0178> 自分を呪った。 <0178> My curse. // <0179> それでも、生きるためには働くしかなかった。 <0179> Still, they are only working to live. // <0180> 精神もぼろぼろになり、やがて過労で倒れた。 <0180> They become tattered soul eventually collapsed from working hard. // <0181> 運び込まれた小さな病院は、彼女に大きな病院を紹介した。 <0181> He carried her to a small hospital to introduced to a big hospital. // <0182> そこで知らされるのは、過労とはまったく関係のない病名。 <0182> Unrelated disease and overwork. // <0183> ドラマでよく聞くような病名。 <0183> Hear disease from often such dramas. // <0184> 身よりのない彼女はその後、さらに辛辣な現実を告げられる。 <0184> Without her family she will be facing the bitter reality. // <0185> すでに手遅れだということを。 <0185> Then its too late. // <0186> 錯乱。 <0186> Confusion. // <0187> 自分ひとりの面倒も見ることができなくなった彼女は、ともを父親に託すことを思いつく。 <0187> She was also taking care of the one that cant see yourself, thinking of father committed to Tomo. // <0188> そして、ひとりになった彼女は自分の居場所を求めた。 <0188> And she was one who he asked for. // <0189> 辿り着いた場所がここだった。 <0189> This place arrived. // <0190> \{有子}「ここには、何もありません」 <0190> \{Yuuko}"Here, nothing." // <0191> \{有子}「あるのは、ひっそりとしたその日の暮らしだけ」 <0191> \{Yuuko}"They are just living a quiet day." // <0192> \{有子}「ここなら、余生を過ごせると思いました」 <0192> \{Yuuko}"If you wanted now to spend the rest of my life." // <0193> \{有子}「だから私は、この場所で暮らすことにしました」 <0193> \{Yuuko}"So I decided to live in this place." // <0194> 俺たちは、入れられたお茶を飲んでいた。 <0194> We put a cup of tea. // <0195> 誰もが押し黙り、今告げられた事実を飲み下していた。 <0195> Everyone told it that it was the fact. // <0196> すでに母親と管理人の姿はない。 <0196> His mother is no longer the manager. // <0197> まだ作業があるからと言って、退室していた。 <0197> Just because there is still work to move out. // <0198> その時の母親の表情は、本当に何気ないものだった。 <0198> Mothers face was very casual at that time. // <0199> \{智代}「私は浅はかだった…」 <0199> \{Tomoyo}"I was shallow ..." // <0200> \{智代}「一方的に、母親が悪いと決めてかかっていたんだ…」 <0200> \{Tomoyo}"In contrast, I was determined to take a bad mother ..." // <0201> \{朋也}「知らなかったんだから仕方ないだろ」 <0201> \{Tomoya}"You helped because I dont know." // <0202> \{智代}「でも、もう知ってしまった…」 <0202> \{Tomoyo}"But I already know ..." // <0203> \{智代}「想像してみろ…」 <0203> \{Tomoyo}"Try to imagine ..." // <0204> \{智代}「それがどれだけの恐怖かを…」 <0204> \{Tomoyo}"How much fear do it." // <0205> 自分の手を見ていた。それは細かく震えていた。 <0205> I was watching her trembling hands. // <0206> \{朋也}「やめとけ」 <0206> \{Tomoya}"Stow." // <0207> その手を押さえつけるように握る。 <0207> I hold her hand. // <0208> \{智代}「朋也…」 <0208> \{Tomoyo}"Tomoya ..." // <0209> \{智代}「震えが止まらないんだ…」 <0209> \{Tomoyo}"I cant stop shaking ..." // <0210> \{智代}「どうしようもないんだ…」 <0210> \{Tomoyo}"I cant help it ..." // <0211> \{朋也}「大丈夫だ」 <0211> \{Tomoya}"Its okay." // <0212> そのまま抱きしめてやる。 <0212> I hug her. // <0213> もたれかかるようにして智代は崩れた。 <0213> Tomoyo lean back to me. // <0214> 鷹文が気を利かせて、無言のまま立ち上がり、退室した。 <0214> Takafumi silently rise and leave. // <0215> 智代がようやく体を起こす。 <0215> Tomoyo lean to my body. // <0216> そして、ゆっくりと俺を見た。泣いてはいなかった。 <0216> I saw slowly she didnt cry. // <0217> ただこの一瞬で、憔悴しきっていた。 <0217> In this moment however, she was exhausted. // <0218> \{智代}「これからどうすればいいんだろう…」 <0218> \{Tomoyo}"What do I do now ..." // <0219> そう呟いた。 <0219> I muttered. // <0220> \{朋也}「あの人はもうすぐなくなる…」 <0220> \{Tomoya}"He almost lost ..." // <0221> \{朋也}「そして、ともは本当の意味で母親を失うんだ…」 <0221> \{Tomoya}"I'm also really not lose her mother ..." // <0222> \{朋也}「それを考えれば、わかるだろ…?」 <0222> \{Tomoya}"If we think it ... You'll see?" // <0223> \{智代}「え…」 <0223> \{Tomoyo}"Eh ..." // <0224> 困惑した顔。 <0224> A puzzled look. // <0225> \{智代}「………」 <0225> \{Tomoyo}"... ..." // <0226> 俺が黙っていると、目を瞑って真剣に考え始める。 <0226> The silence that I started thinking seriously about my eyes closed. // <0227> \{朋也}「…わからないのか?」 <0227> \{Tomoya}"... I dont know?" // <0228> \{智代}「待ってくれ…」 <0228> \{Tomoyo}"Wait ..." // <0229> \{智代}「………」 <0229> \{Tomoyo"... ..." // <0230> \{朋也}「ふたりは…どうすべきなんだ?」 <0230> \{Tomoya}"What should I do?" // <0231> そこまで言ってやる。 <0231> Say it. // <0232> \{智代}「ふたりは…」 <0232> \{Tomoyo}"Pretty ..." // <0233> \{智代}「一緒に暮らすべき…なのか?」 <0233> \{Tomoyo}"We live together here?" // <0234> \{朋也}「ああ、そうだ」 <0234> \{Tomoya}"Oh, yes." // <0235> \{智代}「そうか…そうだな…」 <0235> \{Tomoyo}"Well ..." // <0236> \{朋也}「当然だろ」 <0236> \{Tomoya}"Of course." // <0237> \{智代}「うん…当然だった」 <0237> \{Tomoyo}"Yeah ... of course it was." // <0238> \{朋也}「よし、じゃあ、いくぞ」 <0238> \{Tomoya}"Well then, I will." // <0239> \{智代}「え、どこに?」 <0239> \{Tomoyo}"Oh, where?" // <0240> \{智代}「帰るのか?」 <0240> \{Tomoyo}"What home?" // <0241> \{朋也}「母親の説得だよ」 <0241> \{Tomoya}"I convinced the mother." // <0242> \{智代}「ああ、そうだな…それが先だな」 <0242> \{Tomoyo}"Oh, Yeah ... thats just it." // <0243> \{智代}「よし、いこう」 <0243> \{Tomoyo}"Lets do it." // <0244> 出口に向かうその目には、何も映っていないように見えた。 <0244> Her eyes seemed nothing to reflected toward the exit. // <0245> \{朋也}「おまえさ…」 <0245> \{Tomoya}"You're ..." // <0246> その肩を掴む。 <0246> I grab your shoulders. // <0247> \{智代}「え、どうした」 <0247> \{Tomoyo}"Eh, what." // <0248> \{朋也}「おまえ、大丈夫か?」 <0248> \{Tomoya}"You, okay?" // <0249> \{智代}「私が…どうかしたのか?」 <0249> \{Tomoyo}"Whats wrong with me?" // <0250> ふぅ…と俺はため息をつく。 <0250> Whew ... and I sigh. // <0251> 今の智代は自分の心で動いていない。 <0251> Tomoyo isn't moving now in my mind. // <0252> 俺に言われるがままにしているだけだ。 <0252> That just called me to leave. // <0253> あるいは、言葉だけで理解して、感情で理解していない。 <0253> I dont understand her words to my feelings. // <0254> …いつか心が追いついてくれるだろうか。 <0254> ... Will she ever catch up with my heart. // <0255> それを願って、部屋を後にした。 <0255> I hope it left the room. // <0256> ふたりは畑にいた。 <0256> Who were in a field. // <0257> 俺たちが寄っていくと、母親の前に管理人が立ちはだかった。 <0257> I will stop by the manager stood in front of his mother. // <0258> けど、母親は構わない、と手で制して、ゆっくり前に歩み出た。 <0258> Mother care in line before slowly walking out. // <0259> 冷ややかな表情のまま、無言でこちらの言葉を待つ。 <0259> She remains a chilly look, silently waiting for words. // <0260> 俺を口を開いた。 <0260> She speak to me. // <0261> \{朋也}「あんたは今もとものことを愛してる」 <0261> \{Tomoya}"You still love Tomo." // <0262> \{朋也}「だったら、一緒に暮らせばいいじゃないか」 <0262> \{Tomoya}"If it is, why dont you live with her." // <0263> \{朋也}「呼んでやればいいじゃないか、ここに」 <0263> \{Tomoya}"I just dont call you here." // <0264> \{有子}「あなたはここのことをなにも知らない」 <0264> \{Yuuko}"You know nothing." // <0265> \{有子}「ここは、子供の住む場所ではありません」 <0265> \{Yuuko}"This isn't where children live." // <0266> \{有子}「ここには何もない」 <0266> \{Yuuko}"There is nothing here." // <0267> \{有子}「ここに暮らすみんなも、何かがない。失ってるんです。失い続けてるんです」 <0267> \{Yuuko}"The people that live here is missing something. I'm lost. I, I keep losing." // <0268> \{有子}「そういう人が暮らす場所なんです」 <0268> \{Yuuko}"Its just where people live like that." // <0269> 俺は思い出す。話もしてくれなかった住人たちのことを。 <0269> I remember that the inhabitants didnt say. // <0270> \{有子}「ここは旅の終点なんです」 <0270> \{Yuuko}"This is the end of my journey." // <0271> 旅の、終点。 <0271> Her journeys end point. // <0272> \{有子}「この先にはなにもない」 <0272> \{Yuuko}"There is nothing ahead." // <0273> \{有子}「未来も希望もすべてがあるあの子をここに連れてくるわけにはいきません」 <0273> \{Yuuko}"We cant bring her here I hope all is well in the future." // <0274> ………。 <0274> ... ... // <0275> 話は終わったのだろうか…。 <0275> End of story ... // <0276> なら言い返さなければ…。 <0276> If you ... // <0277> じゃあ、あんたがここから出ていけばいい。 <0277> We should get out of here. // <0278> そんな文句を思いつくが、それはあまりに軽々しかった。 <0278> Think that of a complaint, it is too lightly scolded. // <0279> 彼女の半生を知った今… <0279> I know her life ... // <0280> その旅の終点へと辿り着いた彼女に、また過酷の中へ出向けと… <0280>She arrived at the end of that harsh trip. // <0281> 言えるのだろうか、俺は。 <0281> How dare they say. // <0282> \{有子}「それに…」 <0282> \{Yuuko}"And ..." // <0283> \{有子}「今、他人になっておけば、あの子は、私の死を知らずに済む」 <0283> \{Yuuko}"Now, once you become someone else, she didnt need to know my death.." // <0284> なんだよ、それ…。 <0284> What'll it ... // <0285> 違う気がする。 <0285> I feel different. // <0286> でも、もう俺の中からは言葉が出てこない。 <0286> My words dont come out. // <0287> 俺は隣を見る。 <0287> I see next. // <0288> 同じように立ちつくす智代と目が合う。 <0288> Tomoyo and I have eye contact stand in the same way. // <0289> \{智代}「………」 <0289> \{Tomoyo}"... ..." // <0290> 智代は無言のまま顔を伏せた。 <0290> Tomoyo is looking up in silence. // <0291> \{管理人}「ようは…」 <0291> \{Manager}"Notes from ..." // <0292> \{管理人}「ふたりにとって、これが、一番よかった」 <0292> \{Manager}"It was the best for the two." // <0293> \{管理人}「そういうこと」 <0293> \{Manager}"Happen." // <0294> そう管理人がまとめて、ふたりは作業に戻っていった。 <0294> I manage the people together, the two went back to work. // <0295> 一際セミの鳴き声が大きくなり、耳を塞ぎたくなった。 <0295> I Notice the buzzing of cicadas increases to close ones ears. // <0296> \{管理人}「納得できた?」 <0296> \{Manager}"Agree?" // <0297> \{朋也}「いや」 <0297> \{Tomoya}"No!" // <0298> 俺は首を振った。 <0298> I shook my head. // <0299> 納得はしない。 <0299> I'm not satisfied. // <0300> \{管理人}「そうなの」 <0300> \{Manager}"Yeah." // <0301> 別にどっちでも構わない、というような返事。 <0301> Either a reply is fine. // <0302> こういう事態にも慣れているのかもしれない。 <0302> Maybe he is too accustomed to such a situation. // <0303> 管理人は、俺たちの茶碗にお茶を注いでくれた。 <0303> The janitor poured cup of tea to us. // <0304> \{朋也}(悪い人じゃないんだろうな) <0304> \{Tomoya}"(I guess that hes not a bad person.)" // <0305> そう考えながら、横顔をじっと見ていた。 <0305> I was thinking a staring profile. // <0306> \{管理人}「ところで、あんたたち、どうやって帰るの?」 <0306> \{Manager}"By the way, you guys, hows your home?" // <0307> その顔がこちらを向く。 <0307> Their faces look at me. // <0308> \{朋也}「行きはバスで来たけど」 <0308> \{Tomoya}"I came here by bus." // <0309> \{管理人}「もう、最終便には間に合わないわよ」 <0309> \{Manager}"Aw, Ill miss the last ride." // <0310> 時計を見ると、午後五時を回ったところだ。 <0310> I look at the clock around the time just five days. // <0311> \{朋也}「早いな」 <0311> \{Tomoya}"Fast." // <0312> \{鷹文}「五時半までだったね」 <0312> \{Takafumi}"It was until half past five." // <0313> \{管理人}「あら、よく知ってるのね」 <0313> \{Manager}"Oh, I know." // <0314> \{管理人}「間に合わないかも知れないけど、タクシーでも呼ぶ?」 <0314> \{Manager}"I might be too late but can I call a taxi?" // <0315> これくらい、と言われた金額は、少々高いものだったが、払えないことはない。 <0315> He has much money but it was a little high doesn't pay. // <0316> しかし、このまま帰ってしまってもいいのだろうか。 <0316> However, I would like this even gone back. // <0317> 納得してしまっていいのだろうか。 <0317> I'm convinced. // <0318> ともを手放した理由を知るという目的は果たした。 <0318> Know why also relinquished the goal is achieved. // <0319> でも、納得はしていない。 <0319> But I dont understand. // <0320> だから、まだここを去るわけにはいかない。 <0320> So I cant leave here yet. // <0321> \{朋也}「あの…俺たちの寝床、なんとかならないかな」 <0321> \{Tomoya}"Um ... how should somehow were in bed." // <0322> \{管理人}「まぁ、使ってない部屋はあるし、布団も用意できるけど」 <0322> \{Manager}"Well, I can provide bedding then dont use that room." // <0323> \{朋也}「いいのか?」 <0323> \{Tomoya}"What?" // <0324> \{管理人}「じゃあ、特別ね。一応は有子さんの身内だし」 <0324> \{Manager}"Your Yuuko's special friends." // <0325> よかった。こんなぶしつけに押しかけた俺たちに寝床まで用意してもらえるなんて普通は考えられない。 <0325> Good. I usually get to prepare us before they went to bed isn't considered rude. // <0326> 申し訳ない、と頭を下げておく。 <0326> Sorry, you head down. // <0327> \{管理人}「帰れないんじゃ仕方ないでしょ」 <0327> \{Manager}"You couldn't help me go home." // <0328> 管理人が立ち上がる。 <0328> Up a joke. // <0329> \{管理人}「じゃあ、夕飯の準備してくるわ」 <0329> \{Manager}"Well, Ill get ready for dinner." // <0330> \{朋也}「手伝ってもいいかな」 <0330> \{Tomoya}"Can I help." // <0331> \{管理人}「どうぞ」 <0331> \{Manager}"Go." // <0332> \{鷹文}「僕も」 <0332> \{Takafumi}"Even me." // <0333> 俺は智代を見る。しばらくぼぅっとしていたが、目が合うと、思い出したように立ち上がった。 <0333> I see Tomoyo for a while and we have eye contact, remember to stand up. // <0334> そして管理人の後に続く。 <0334> After the caretaker. // <0335> \{朋也}「何を手伝ったらいい?」 <0335> \{Tomoya}"Do you want to help?" // <0336> 広めの台所では所狭しと、村人が食事を作っていた。 <0336> The villagers were making dinner in the spacious kitchen is crammed. // <0337> \{管理人}「じゃ、そっちの野菜切ってくれる?」 <0337> \{Manager}"Well, can you cut the vegetables over there?" // <0338> \{管理人}「それ、サラダにするから」 <0338> \{Manager}"For the salad." // <0339> \{管理人}「切り方とか盛りつけは任せるから、好きにしていいわよ」 <0339> \{Manager}"You're ready to love if you cut from the dish or leave." // <0340> 籠に積まれたトマトとキュウリを示しながら、管理人は別の作業に取りかかっていた。 <0340> They have been working for other tasks showing the stacked cages tomatoes and cucumbers was the caretaker. // <0341> 智代は手早くトマトを八分にし、キュウリを塩もみした後、乱切りにした。 <0341> Tomoyo quickly does the tomatoes and cucumbers after eight minutes. // <0342> \{管理人}「あら、男っぽい口調のわりに、器用なのね。そういうこと疎いのかと思ってた」 <0342> \{Manager}"Oh, a fairly masculine in tone its clever. I wanted to do that kind of touch." // <0343> 管理人は素直な驚きを口にしていた。 <0343> Manager talks a honest surprise. // <0344> 俺も見様見真似で包丁を扱う。 <0344> The knife handle too. // <0345> 病院で見るようなカートに大鍋などを乗せて、一部屋ずつ回る。 <0345> You can find each cart carrying a large pot in around hospital room. // <0346> \{朋也}「…あのさ、こういうとこだとみんなで食べたりとかしないのか?」 <0346> \{Tomoya}"You know, people dont like eating in this place?" // <0347> \{管理人}「たまにはあるけど、あんまりしないわね」 <0347> \{Manager}"I'm not so much once in a while." // <0348> \{管理人}「一緒に暮らしてるけど、やっぱり人の目が気になったり、もめたりするから」 <0348> \{Manager}"I'm living or still concerned about from all the odds." // <0349> \{管理人}「食事とか自由な時間はひとりにしているのよ」 <0349> \{Manager}"Or I have eat alone in free time." // <0350> \{管理人}「だから、あんたたちも自分の部屋でご飯食べてね」 <0350> \{Manager}"So I can eat my dinner in a room with you guys." // <0351> 案内された部屋は、思いの外綺麗に掃除がされていた。 <0351> The information room had been cleaned but surprisingly beautiful. // <0352> \{鷹文}「いただきます」 <0352> \{Takafumi}"Bon appétit." // <0353> テーブルが床に置かれ、四人が囲んでいた。 <0353> Four people were around the table placed on the floor. // <0354> なぜか、私も仲間に入れてねと、管理人が一緒になっている。 <0354> For some reason, I join and I'm are working together to manage people. // <0355> メニューは焼き茄子、湯がいたトウモロコシ、トマトとキュウリのサラダ、オクラの和え物。 <0355> The menu is grilled eggplant, corn was hot water, tomato and cucumber salad dressing of okra. // <0356> 見事なまでに野菜だけだった。 <0356> It was just amazing to vegetables. // <0357> \{朋也}「健康のためとかか?」 <0357> \{Tomoya}"Why this dish is only greens?" // <0358> \{管理人}「何が?」 <0358> \{Manager}"What?" // <0359> \{朋也}「野菜しかないからさ」 <0359> \{Tomoya}"Because its only vegetables." // <0360> \{管理人}「ああ、それね。畑でとれた野菜だからよ」 <0360> \{Manager}"Oh, that. Because its balanced vegetables in the field." // <0361> \{管理人}「ここは自給自足だからね」 <0361> \{Manager}"This is because its self-sufficient." // <0362> \{管理人}「売ってもいるけど、みんな自分のために畑仕事をしてるのよ」 <0362> \{Manager}We've been selling well, I'm working for myself for the fields. // <0363> \{朋也}「…そうなのか」 <0363> \{Tomoya}"Really?" // <0364> 相づちともつかないような頷きだけで、一口食べた。 <0364> I just nod, eat, nod beyond that. // <0365> \{朋也}「…うまい」 <0365> \{Tomoya}"Good." // <0366> \{管理人}「でしょ? これも自分のためだからね」 <0366> \{Manager}"What about you?" // <0367> 洗いざらしのシーツを人数分渡され、さらに布団が運び込まれた。 <0367> The blankets were also brought passed a number of people washed sheets. // <0368> \{管理人}「一部屋しかないんだけど、別にいいわよね?」 <0368> \{Manager}"I have only one room, do you want to separate it?" // <0369> \{朋也}「ああ」 <0369> \{Tomoya}"Yeah." // <0370> \{管理人}「あなたは大丈夫?」 <0370> \{Manager}"You okay?" // <0371> ぼぅっとしたまま立つ智代に訊いた。 <0371> Tomoyo asked to stand. // <0372> \{智代}「ん?」 <0372> \{Tomoyo}"Well?" // <0373> \{智代}「ああ…うん。大丈夫だ。世話になる」 <0373> \{Tomoyo}"Oh ... yeah. I'm Fine. Go on." // <0374> \{管理人}「ごめんね、ここしかないのよ。ちゃんと寝られる部屋って」 <0374> \{Manager}"I'm sorry I only have here. I can sleep in any fine room." // <0375> 寝床の準備は簡単だった。 <0375> The bed was easy to prepare. // <0376> 床に布団を敷き、シーツの端を折り込んで終わり。 <0376> I spread the bedding on the floor and fold the edge of the sheet end. // <0377> 広さはそれなりにあるので、床でも充分寝られそうだった。 <0377> Because reasonably wide, which seemed its well enough to sleep on the floor. // <0378> 窓のそばでは管理人が持ってきてくれた蚊取り線香が焚かれていた。 <0378> The window beside me had been brought incense. // <0379> \{鷹文}「じゃ、おやすみ」 <0379> \{Takafumi}"Well, goodnight." // <0380> 消灯すると、部屋は真っ暗になる。 <0380> When the light are off, the room becomes dark. // <0381> すぐ鷹文の寝息が聞こえてきた。 <0381> I heard Takafumi breathing. // <0382> 智代のほうからはまだ聞こえてこない。 <0382> Tomoyo also sleeps. // <0383> 手を伸ばして、その体を探した。 <0383> I reach out my hand looking for her body. // <0384> 触れたのは背中だった。 <0384> I touch her back. // <0385> 後ろからそっと抱きしめる。 <0385> I gently hug her from behind. // <0386> 眠るまでずっとそうしていた。 <0386> I always had to sleep.
Script Chart[edit]
June | July | August | After | Other | ||||||
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1st | SEEN0701 | SEEN0801 | SEEN5000 | SEEN7910 | ||||||
2nd | SEEN0702 | SEEN5001 | SEEN7920 | |||||||
3rd | SEEN0803 | SEEN5002 | SEEN7930 | |||||||
4th | SEEN0804 | SEEN5003 | SEEN7940 | |||||||
6th | SEEN0806 | BAD END | SEEN5004 | SEEN7950 | ||||||
SEEN1806 | SEEN5005 | |||||||||
7th | SEEN0707 | SEEN0807 | SEEN5006 | |||||||
8th | SEEN0708 | SEEN0808 | SEEN5007 | |||||||
9th | SEEN0709 | SEEN0809 | SEEN5010 | |||||||
10th | SEEN0710 | SEEN1710 | SEEN0810 | SEEN5011 | ||||||
11th | SEEN0711 | SEEN0811 | SEEN1811 | SEEN2811 | ||||||
12th | SEEN0712 | SEEN0812 | ||||||||
13th | SEEN0713 | SEEN0813 | SEEN1813 | SEEN2813 | ||||||
14th | SEEN0714 | SEEN1714 | SEEN0814 | BAD END | BAD END | BAD END | BAD END | |||
SEEN1814 | SEEN2814 | SEEN3814 | SEEN4814 | |||||||
15th | SEEN0715 | SEEN1715 | SEEN0815 | |||||||
16th | SEEN0716 | SEEN1716 | SEEN0816 | |||||||
17th | SEEN0717 | SEEN0817 | ||||||||
18th | SEEN0818 | |||||||||
19th | SEEN0819 | |||||||||
20th | BAD END | SEEN0820 | ||||||||
SEEN0720 | ||||||||||
21st | SEEN0721 | SEEN0821 | ||||||||
22nd | SEEN0722 | SEEN0822 | ||||||||
23rd | SEEN0723 | SEEN0823 | ||||||||
24th | SEEN0724 | |||||||||
25th | SEEN0725 | |||||||||
26th | SEEN0726 | |||||||||
27th | SEEN0727 | |||||||||
28th | SEEN0628 | SEEN0728 | ||||||||
29th | SEEN0629 | SEEN0729 | ||||||||
30th | SEEN0630 | |||||||||
BAD END | ||||||||||
SEEN0744 |