// Resources for SEEN0809.TXT
// #character '書道の先生'
#character 'Calligraphy teacher'
// #character '朋也'
#character 'Tomoya'
// #character '鷹文'
#character 'Takafumi'
// #character '河南子'
#character 'Kanako'
// #character '智代'
#character 'Tomoyo'
// <0000> 8月9日(月)
<0000> August 9th (Mon)
// <0001> 俺は次の日から、町の書道教室などを巡った。
<0001> 俺は次の日から、町の書道教室などを巡った。
// <0002> 本で調べてわかったことだが、手紙に書かれていた筆跡は図版にあったものと遜色ない代物だ。
<0002> 本で調べてわかったことだが、手紙に書かれていた筆跡は図版にあったものと遜色ない代物だ。
// <0003> だから、この町に住んでいたのなら、もしかしたら誰か知っている人がいるかも知れない。
<0003> だから、この町に住んでいたのなら、もしかしたら誰か知っている人がいるかも知れない。
// <0004> そんな思いだけだったが、何もわからなくて動けないよりははるかにましだった。
<0004> そんな思いだけだったが、何もわからなくて動けないよりははるかにましだった。
// <0005> 時間はあまりかけられない。
<0005> 時間はあまりかけられない。
// <0006> 日が暮れてしまってからだと、さすがに訪ねづらい。
<0006> 日が暮れてしまってからだと、さすがに訪ねづらい。
// <0007> 最後の一件と決めた書道教室。
<0007> 最後の一件と決めた書道教室。
// <0008> \{書道の先生}「…いまどき雁皮紙とは、珍しい紙を使ってるね」
<0008> \{Calligraphy teacher}「…いまどき雁皮紙とは、珍しい紙を使ってるね」
// <0009> 初めて手がかりらしい手がかりを得た。
<0009> 初めて手がかりらしい手がかりを得た。
// <0010> \{朋也}「今日さ、この便せんがいまどき珍しいって言われたよ」
<0010> \{Tomoya}「今日さ、この便せんがいまどき珍しいって言われたよ」
// <0011> \{朋也}「がんぴ紙って紙らしい」
<0011> \{Tomoya}「がんぴ紙って紙らしい」
// <0012> \{鷹文}「検索かけてみるよ。今まであがってる検索条件を並べてっと…」
<0012> \{Takafumi}「検索かけてみるよ。今まであがってる検索条件を並べてっと…」
// <0013> 鷹文がキーボードに向かう。
<0013> 鷹文がキーボードに向かう。
// <0014> \{河南子}「あたしも手伝おうっ」
<0014> \{Kanako}「あたしも手伝おうっ」
// <0015> その背中に河南子が張りつき、ふたりでタイピングを始める。仲がよろしいことで。
<0015> その背中に河南子が張りつき、ふたりでタイピングを始める。仲がよろしいことで。
// <0016> \{鷹文}「これで、検索っと…」
<0016> \{Takafumi}「これで、検索っと…」
// <0017> \{鷹文}「うわ…
<0017> \{Takafumi}「うわ…
// <0018> やった!」
<0018> やった!」
// <0019> \{鷹文}「1件のヒット! 完全に絞れたよっ」
<0019> \{Takafumi}「1件のヒット! 完全に絞れたよっ」
// <0020> \{鷹文}「って…あれ? 検索条件が増えてる…」
<0020> \{Takafumi}「って…あれ? 検索条件が増えてる…」
// <0021> \{鷹文}「…桜、\p
<0021> \{Takafumi}「…桜、\p
// <0022> 山、\p
<0022> 山、\p
// <0023> がんぴ紙、\p
<0023> がんぴ紙、\p
// <0024> うんこ」
<0024> うんこ」
// <0025> \{鷹文}「うああぁああぁぁぁあああーーーっ!」
<0025> \{Takafumi}「うああぁああぁぁぁあああーーーっ!」
// <0026> \{鷹文}「今まであがった手がかりのどこに『うんこ』なんて入れる要素があったんだよぉっ!」
<0026> \{Takafumi}「今まであがった手がかりのどこに『うんこ』なんて入れる要素があったんだよぉっ!」
// <0027> \{河南子}「いや、流れ的に」
<0027> \{Kanako}「いや、流れ的に」
// <0028> \{鷹文}「流れ的にって、なんだよっ、うんこっぽい流れだったのかっ、なんだ、うんこっぽい流れって! うんこになんて流れていかないよっ!」
<0028> \{Takafumi}「流れ的にって、なんだよっ、うんこっぽい流れだったのかっ、なんだ、うんこっぽい流れって! うんこになんて流れていかないよっ!」
// <0029> \{智代}「こら、鷹文、へんな言葉を連呼するな」
<0029> \{Tomoyo}「こら、鷹文、へんな言葉を連呼するな」
// <0030> \{鷹文}「こいつが入れたんだよ、うんこって、検索条件に!」
<0030> \{Takafumi}「こいつが入れたんだよ、うんこって、検索条件に!」
// <0031> \{智代}「よくわからないが、やり直せばいいんじゃないのか?」
<0031> \{Tomoyo}「よくわからないが、やり直せばいいんじゃないのか?」
// <0032> \{鷹文}「そうなんだけどさ…さっきの、僕のきた!って喜びはなんだったんだよ…」
<0032> \{Takafumi}「そうなんだけどさ…さっきの、僕のきた!って喜びはなんだったんだよ…」
// <0033> \{河南子}「うんこなんかで、ガッツポーズして喜んでやんのー、子供みたいでこのひとおもしろいー」
<0033> \{Kanako}「うんこなんかで、ガッツポーズして喜んでやんのー、子供みたいでこのひとおもしろいー」
// <0034> \{鷹文}「くそーっ、うんこ取り除いて、検索し直し…」
<0034> \{Takafumi}「くそーっ、うんこ取り除いて、検索し直し…」
// <0035> \{鷹文}「うわぁ…一気に増えた…」
<0035> \{Takafumi}「うわぁ…一気に増えた…」
// <0036> \{朋也}「うんこ、すげぇな…」
<0036> \{Tomoya}「うんこ、すげぇな…」
// <0037> \{智代}「ダメそうか?」
<0037> \{Tomoyo}「ダメそうか?」
// <0038> \{鷹文}「件数が多すぎてね…もっと条件で絞らないと」
<0038> \{Takafumi}「件数が多すぎてね…もっと条件で絞らないと」
// <0039> \{朋也}「この前の消印は入れたか?」
<0039> \{Tomoya}「この前の消印は入れたか?」
// <0040> \{鷹文}「入れてもあまり変わらないよ。大きな文房具屋とか、地域のカルチャースクールとかそんなの」
<0040> \{Takafumi}「入れてもあまり変わらないよ。大きな文房具屋とか、地域のカルチャースクールとかそんなの」
// <0041> \{鷹文}「やっぱり地名とかでくくらないとねぇ…くっそー」
<0041> \{Takafumi}「やっぱり地名とかでくくらないとねぇ…くっそー」