Tomoyo After:SEEN0716
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// Resources for SEEN0716.TXT // #character '主婦A' #character 'Housewife A' // #character '主婦B' #character 'Housewife B' // #character '朋也' #character 'Tomoya' // #character '智代' #character 'Tomoyo' // #character 'とも' #character 'Tomo' // #character '河南子' #character 'Kanako' // #character '鷹文' #character 'Takafumi' // #character '影' #character 'Shadow' // #character '男' #character 'Man' // #character '声' #character 'Voice' // <0000> 7月16日(金) <0000> July 16th (Fri) // <0001> \{主婦A}「岡崎さん、大丈夫?」 <0001> \{Housewife A}「岡崎さん、大丈夫?」 // <0002> \{主婦B}「なんだかひどくなってるわよ?」 <0002> \{Housewife B}「なんだかひどくなってるわよ?」 // <0003> \{朋也}「ちょっと腫れが引かなくて」 <0003> \{Tomoya}「ちょっと腫れが引かなくて」 // <0004> \{朋也}「すみません、心配かけてしまいまして」 <0004> \{Tomoya}「すみません、心配かけてしまいまして」 // <0005> 今日も心配される。 <0005> 今日も心配される。 // <0006> 体中が熱を持ち、鈍い痛みがあったが、できるだけ表に出さないように作業を行った。 <0006> 体中が熱を持ち、鈍い痛みがあったが、できるだけ表に出さないように作業を行った。 // <0007> 午後から、ビデオデッキの修理に入った。 <0007> 午後から、ビデオデッキの修理に入った。 // <0008> 壊れているコンデンサを交換しようとした。 <0008> 壊れているコンデンサを交換しようとした。 // <0009> \{朋也}「…ありゃ?」 <0009> \{Tomoya}「…ありゃ?」 // <0010> いつも感じる熱気がまったくない。 <0010> いつも感じる熱気がまったくない。 // <0011> 半田ごてが通電してないようだ。 <0011> 半田ごてが通電してないようだ。 // <0012> 最近調子が悪く修理しながらだましだまし使っていたが、どうやら寿命らしかった。 <0012> 最近調子が悪く修理しながらだましだまし使っていたが、どうやら寿命らしかった。 // <0013> \{朋也}「いいかげん新しいの、買ってくるか…」 <0013> \{Tomoya}「いいかげん新しいの、買ってくるか…」 // <0014> \{智代}「おかえり」 <0014> \{Tomoyo}「おかえり」 // <0015> \{朋也}「今日は大丈夫だったか」 <0015> \{Tomoya}「今日は大丈夫だったか」 // <0016> すぐともの無事を確認する。 <0016> すぐともの無事を確認する。 // <0017> \{智代}「大丈夫だ。何事もなかった」 <0017> \{Tomoyo}「大丈夫だ。何事もなかった」 // <0018> \{朋也}「そうか…」 <0018> \{Tomoya}「そうか…」 // <0019> \{智代}「もう終わったんだ」 <0019> \{Tomoyo}「もう終わったんだ」 // <0020> その言葉を繰り返した。 <0020> その言葉を繰り返した。 // <0021> \{朋也}「こうしておまえらの言うルールに従って、付き合ってんだからさ…」 <0021> \{Tomoya}「こうしておまえらの言うルールに従って、付き合ってんだからさ…」 // <0022> \{朋也}「弱いモノに手出しすんなよ…」 <0022> \{Tomoya}「弱いモノに手出しすんなよ…」 // <0023> あんな啖呵でも利いたのだろうか…。 <0023> あんな啖呵でも利いたのだろうか…。 // <0024> 夕飯を食べ、洗い物を済ませる。 <0024> 夕飯を食べ、洗い物を済ませる。 // <0025> 部屋に戻ると、それぞれがいつものポジションについている。 <0025> 部屋に戻ると、それぞれがいつものポジションについている。 // <0026> 話す <0026> 話す // <0027> 勉強する <0027> 勉強する // <0028> 智代 <0028> 智代 // <0029> 鷹文 <0029> 鷹文 // <0030> 河南子 <0030> 河南子 // <0031> \{智代}「怪我のほうは大丈夫か?」 <0031> \{Tomoyo}「怪我のほうは大丈夫か?」 // <0032> \{朋也}「ああ」 <0032> \{Tomoya}「ああ」 // <0033> \{智代}「無理はしないでくれ…これは約束だぞ」 <0033> \{Tomoyo}「無理はしないでくれ…これは約束だぞ」 // <0034> \{朋也}「死なない程度には」 <0034> \{Tomoya}「死なない程度には」 // <0035> \{智代}「まったく…仕方のない奴だな」 <0035> \{Tomoyo}「まったく…仕方のない奴だな」 // <0036> \{智代}「安心しろ。今日も何事もなかった」 <0036> \{Tomoyo}「安心しろ。今日も何事もなかった」 // <0037> 情けないな、俺は…。 <0037> 情けないな、俺は…。 // <0038> \{智代}「なんだ、また100回してほしいのか」 <0038> \{Tomoyo}「なんだ、また100回してほしいのか」 // <0039> \{智代}「と言いたいところだが、傷にさわるな…」 <0039> \{Tomoyo}「と言いたいところだが、傷にさわるな…」 // <0040> \{智代}「普通にしてやろう」 <0040> \{Tomoyo}「普通にしてやろう」 // <0041> \{智代}「ほら、こい。特別だぞ」 <0041> \{Tomoyo}「ほら、こい。特別だぞ」 // <0042> すり寄っていくと、首を抱き寄せてキスをしてくれた。 <0042> すり寄っていくと、首を抱き寄せてキスをしてくれた。 // <0043> \{とも}「すごくなかいいねー」 <0043> \{Tomo}「すごくなかいいねー」 // <0044> \{智代}「ばか、とも…」 <0044> \{Tomoyo}「ばか、とも…」 // <0045> \{智代}「なんだ、どうした?」 <0045> \{Tomoyo}「なんだ、どうした?」 // <0046> \{とも}「また、ちゅーじゃないかな?」 <0046> \{Tomo}「また、ちゅーじゃないかな?」 // <0047> \{智代}「ち…違うんじゃないかなー…」 <0047> \{Tomoyo}「ち…違うんじゃないかなー…」 // <0048> \{とも}「ほら、うなずいてるよー」 <0048> \{Tomo}「ほら、うなずいてるよー」 // <0049> \{智代}「く…」 <0049> \{Tomoyo}「く…」 // <0050> \{智代}「…わかった。しばらく来なくてすむよう、たくさんしておいてやろう」 <0050> \{Tomoyo}「…わかった。しばらく来なくてすむよう、たくさんしておいてやろう」 // <0051> 言って俺の頬を両手でロックする。 <0051> 言って俺の頬を両手でロックする。 // <0052> そして… <0052> そして… // <0053> がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}… <0053> がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}… // <0054> 前後に顔を揺さぶられ、そこへキス。 <0054> 前後に顔を揺さぶられ、そこへキス。 // <0055> ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}… <0055> ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}… // <0056> がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}がく… <0056> がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}がく\shake{1}がく… // <0057> ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}… <0057> ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}ちゅ\shake{1}… // <0058> …\shake{1}…\shake{1}…\shake{1}。 <0058> …\shake{1}…\shake{1}…\shake{1}。 // <0059> …\shake{1}…\shake{1}。 <0059> …\shake{1}…\shake{1}。 // <0060> \{智代}「百、と」 <0060> \{Tomoyo}「百、と」 // <0061> \{智代}「一日で百回もキスするなんてものすごく仲むつまじいふたりだ。よかったな」 <0061> \{Tomoyo}「一日で百回もキスするなんてものすごく仲むつまじいふたりだ。よかったな」 // <0062> \{とも}「よかったねー」 <0062> \{Tomo}「よかったねー」 // <0063> \{朋也}「………」 <0063> \{Tomoya}「………」 // <0064> \{朋也}「…おええー」 <0064> \{Tomoya}「…おええー」 // <0065> 脳を揺すられすぎて、気分が悪くなってしまった。 <0065> 脳を揺すられすぎて、気分が悪くなってしまった。 // <0066> 自分が情けなくて、今は智代に近づくことができない…。 <0066> 自分が情けなくて、今は智代に近づくことができない…。 // <0067> \{智代}「調子に乗るな」 <0067> \{Tomoyo}「調子に乗るな」 // <0068> \{河南子}「あたしがしてあげよっかっ」 <0068> \{Kanako}「あたしがしてあげよっかっ」 // <0069> \{智代}「ダメだっ、私がするっ」 <0069> \{Tomoyo}「ダメだっ、私がするっ」 // <0070> \{智代}「う…」 <0070> \{Tomoyo}「う…」 // <0071> \{河南子}「あれ? するの?」 <0071> \{Kanako}「あれ? するの?」 // <0072> \{智代}「いや…」 <0072> \{Tomoyo}「いや…」 // <0073> \{河南子}「じゃ、あたしが」 <0073> \{Kanako}「じゃ、あたしが」 // <0074> \{智代}「するっ」 <0074> \{Tomoyo}「するっ」 // <0075> \{河南子}「するんだ?」 <0075> \{Kanako}「するんだ?」 // <0076> \{智代}「うん…する」 <0076> \{Tomoyo}「うん…する」 // <0077> ちゅ。 <0077> ちゅ。 // <0078> またしてくれた。 <0078> またしてくれた。 // <0079> \{智代}「調子に乗るな」 <0079> \{Tomoyo}「調子に乗るな」 // <0080> \{河南子}「あたしがしてあげよっかっ」 <0080> \{Kanako}「あたしがしてあげよっかっ」 // <0081> \{智代}「がうっ」 <0081> \{Tomoyo}「がうっ」 // <0082> 智代が吠えた! <0082> 智代が吠えた! // <0083> \{河南子}「こわっ」 <0083> \{Kanako}「こわっ」 // <0084> \{河南子}「あんたの彼女、吠えてるよ…」 <0084> \{Kanako}「あんたの彼女、吠えてるよ…」 // <0085> \{朋也}「ああ、吠えてるな…」 <0085> \{Tomoya}「ああ、吠えてるな…」 // <0086> \{智代}「がうっ」 <0086> \{Tomoyo}「がうっ」 // <0087> \{河南子}「こわっ」 <0087> \{Kanako}「こわっ」 // <0088> ほんの半年前まで、資格試験なんか受けようとは思わなかった。 <0088> ほんの半年前まで、資格試験なんか受けようとは思わなかった。 // <0089> 頑張れば、俺にもできることがある。 <0089> 頑張れば、俺にもできることがある。 // <0090> とはいえ…難しい。 <0090> とはいえ…難しい。 // <0091> 知らない用語などを調べつつ、俺はノートにまとめていった。 <0091> 知らない用語などを調べつつ、俺はノートにまとめていった。 // <0092> ………。 <0092> ………。 // <0093> ……。 <0093> ……。 // <0094> …疲れた。 <0094> …疲れた。 // <0095> 俺はノートを閉じて目を休める。 <0095> 俺はノートを閉じて目を休める。 // <0096> それを見計らってか、智代が嬉しそうに寄ってくる。 <0096> それを見計らってか、智代が嬉しそうに寄ってくる。 // <0097> \{智代}「朋也、鷹文、河南子、聞いてくれ」 <0097> \{Tomoyo}「朋也、鷹文、河南子、聞いてくれ」 // <0098> \{朋也}「ああ」 <0098> \{Tomoya}「ああ」 // <0099> \{鷹文}「うん?」 <0099> \{Takafumi}「うん?」 // <0100> \{河南子}「どったの?」 <0100> \{Kanako}「どったの?」 // <0101> \{智代}「とものために歌を作ることにしたんだ。みんなで作ったほうが楽しいと思うから、みんなで作ろう」 <0101> \{Tomoyo}「とものために歌を作ることにしたんだ。みんなで作ったほうが楽しいと思うから、みんなで作ろう」 // <0102> \{智代}「ともが絵本に夢中になってるうちに」 <0102> \{Tomoyo}「ともが絵本に夢中になってるうちに」 // <0103> 智代が悪巧みでもするように微笑む。 <0103> 智代が悪巧みでもするように微笑む。 // <0104> 一緒に作る <0104> 一緒に作る // <0105> 断る <0105> 断る // <0106> \{朋也}「オーケー」 <0106> \{Tomoya}「オーケー」 // <0107> \{鷹文}「いいよ」 <0107> \{Takafumi}「いいよ」 // <0108> \{河南子}「もー仕方ないな。時間作ってやるか」 <0108> \{Kanako}「もー仕方ないな。時間作ってやるか」 // <0109> \{朋也}「忙しいみたいに言うな」 <0109> \{Tomoya}「忙しいみたいに言うな」 // <0110> \{智代}「タイトルだけはもう決まってるんだ」 <0110> \{Tomoyo}「タイトルだけはもう決まってるんだ」 // <0111> \{智代}「森のパンダさん」 <0111> \{Tomoyo}「森のパンダさん」 // <0112> \{河南子}「どこかで聞いたことあるな」 <0112> \{Kanako}「どこかで聞いたことあるな」 // <0113> \{智代}「そのほうがみんな、作りやすいと思ったんだ」 <0113> \{Tomoyo}「そのほうがみんな、作りやすいと思ったんだ」 // <0114> \{朋也}「パンダに森というイメージはないけどな」 <0114> \{Tomoya}「パンダに森というイメージはないけどな」 // <0115> \{智代}「いいじゃないか」 <0115> \{Tomoyo}「いいじゃないか」 // <0116> ノートとボールペンを取り出す。 <0116> ノートとボールペンを取り出す。 // <0117> \{智代}「じゃあ、私からだ。始まりはこれ以外考えられないな」 <0117> \{Tomoyo}「じゃあ、私からだ。始まりはこれ以外考えられないな」 // <0118> \{智代}「あるひ、と」 <0118> \{Tomoyo}「あるひ、と」 // <0119> 言いながら書く。 <0119> 言いながら書く。 // <0120> \{智代}「次は誰だ?」 <0120> \{Tomoyo}「次は誰だ?」 // <0121> 俺 <0121> 俺 // <0122> 鷹文 <0122> 鷹文 // <0123> 河南子 <0123> 河南子 // <0124> \{朋也}「俺」 <0124> \{Tomoya}「俺」 // <0125> \{智代}「うん、頼む」 <0125> \{Tomoyo}「うん、頼む」 // <0126> ノートを受け取り、そこに俺は『小粋な飲み屋のなか』と続けた。 <0126> ノートを受け取り、そこに俺は『小粋な飲み屋のなか』と続けた。 // <0127> ノートを受け取り、そこに俺は『ぱんだがピアノを弾くという噂のバーの中』と続けた。 <0127> ノートを受け取り、そこに俺は『ぱんだがピアノを弾くという噂のバーの中』と続けた。 // <0128> \{朋也}「鷹文」 <0128> \{Tomoya}「鷹文」 // <0129> \{鷹文}「ああ、うん」 <0129> \{Takafumi}「ああ、うん」 // <0130> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 <0130> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 // <0131> \{朋也}「河南子」 <0131> \{Tomoya}「河南子」 // <0132> \{河南子}「はいよ」 <0132> \{Kanako}「はいよ」 // <0133> 河南子がノートを受け取り、続ける。 <0133> 河南子がノートを受け取り、続ける。 // <0134> \{智代}「次は誰だ?」 <0134> \{Tomoyo}「次は誰だ?」 // <0135> 智代 <0135> 智代 // <0136> 鷹文 <0136> 鷹文 // <0137> 河南子 <0137> 河南子 // <0138> \{朋也}「智代」 <0138> \{Tomoya}「智代」 // <0139> \{智代}「うん」 <0139> \{Tomoyo}「うん」 // <0140> 智代がノートを受け取り、続ける。 <0140> 智代がノートを受け取り、続ける。 // <0141> \{朋也}「鷹文」 <0141> \{Tomoya}「鷹文」 // <0142> \{鷹文}「ああ、うん」 <0142> \{Takafumi}「ああ、うん」 // <0143> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 <0143> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 // <0144> \{朋也}「河南子」 <0144> \{Tomoya}「河南子」 // <0145> \{河南子}「はいよ」 <0145> \{Kanako}「はいよ」 // <0146> 河南子がノートを受け取り、続ける。 <0146> 河南子がノートを受け取り、続ける。 // <0147> 俺 <0147> 俺 // <0148> 智代 <0148> 智代 // <0149> 河南子 <0149> 河南子 // <0150> \{朋也}「俺」 <0150> \{Tomoya}「俺」 // <0151> \{智代}「うん、頼む」 <0151> \{Tomoyo}「うん、頼む」 // <0152> ノートを受け取り、そこに俺は『横顔が別れたあの人に似ているぱんだに』と続けた。 <0152> ノートを受け取り、そこに俺は『横顔が別れたあの人に似ているぱんだに』と続けた。 // <0153> ノートを受け取り、そこに俺は『シェイカーを華麗に振るうぱんだに』と続けた。 <0153> ノートを受け取り、そこに俺は『シェイカーを華麗に振るうぱんだに』と続けた。 // <0154> \{朋也}「智代」 <0154> \{Tomoya}「智代」 // <0155> \{智代}「うん」 <0155> \{Tomoyo}「うん」 // <0156> 智代がノートを受け取り、続ける。 <0156> 智代がノートを受け取り、続ける。 // <0157> \{朋也}「河南子」 <0157> \{Tomoya}「河南子」 // <0158> \{河南子}「はいよ」 <0158> \{Kanako}「はいよ」 // <0159> 河南子がノートを受け取り、続ける。 <0159> 河南子がノートを受け取り、続ける。 // <0160> 俺 <0160> 俺 // <0161> 鷹文 <0161> 鷹文 // <0162> 智代 <0162> 智代 // <0163> \{朋也}「俺」 <0163> \{Tomoya}「俺」 // <0164> \{智代}「うん、頼む」 <0164> \{Tomoyo}「うん、頼む」 // <0165> ノートを受け取り、そこに俺は『横顔が別れたあの人に似ているぱんだに』と続けた。 <0165> ノートを受け取り、そこに俺は『横顔が別れたあの人に似ているぱんだに』と続けた。 // <0166> ノートを受け取り、そこに俺は『シェイカーを華麗に振るうぱんだに』と続けた。 <0166> ノートを受け取り、そこに俺は『シェイカーを華麗に振るうぱんだに』と続けた。 // <0167> \{朋也}「鷹文」 <0167> \{Tomoya}「鷹文」 // <0168> \{鷹文}「ああ、うん」 <0168> \{Takafumi}「ああ、うん」 // <0169> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 <0169> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 // <0170> \{朋也}「智代」 <0170> \{Tomoya}「智代」 // <0171> \{智代}「うん」 <0171> \{Tomoyo}「うん」 // <0172> 智代がノートを受け取り、続ける。 <0172> 智代がノートを受け取り、続ける。 // <0173> \{智代}「次は誰だ?」 <0173> \{Tomoyo}「次は誰だ?」 // <0174> 智代 <0174> 智代 // <0175> 鷹文 <0175> 鷹文 // <0176> 河南子 <0176> 河南子 // <0177> \{朋也}「智代」 <0177> \{Tomoya}「智代」 // <0178> \{智代}「うん」 <0178> \{Tomoyo}「うん」 // <0179> 智代がノートを受け取り、続ける。 <0179> 智代がノートを受け取り、続ける。 // <0180> \{朋也}「鷹文」 <0180> \{Tomoya}「鷹文」 // <0181> \{鷹文}「ああ、うん」 <0181> \{Takafumi}「ああ、うん」 // <0182> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 <0182> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 // <0183> \{朋也}「河南子」 <0183> \{Tomoya}「河南子」 // <0184> \{河南子}「はいよ」 <0184> \{Kanako}「はいよ」 // <0185> 河南子がノートを受け取り、続ける。 <0185> 河南子がノートを受け取り、続ける。 // <0186> 俺 <0186> 俺 // <0187> 智代 <0187> 智代 // <0188> 河南子 <0188> 河南子 // <0189> \{朋也}「俺」 <0189> \{Tomoya}「俺」 // <0190> \{智代}「うん、頼む」 <0190> \{Tomoyo}「うん、頼む」 // <0191> ノートを受け取り、そこに俺は『「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた』と続けた。 <0191> ノートを受け取り、そこに俺は『「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた』と続けた。 // <0192> ノートを受け取り、そこに俺は『「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された』と続けた。 <0192> ノートを受け取り、そこに俺は『「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された』と続けた。 // <0193> \{朋也}「智代」 <0193> \{Tomoya}「智代」 // <0194> \{智代}「うん」 <0194> \{Tomoyo}「うん」 // <0195> 智代がノートを受け取り、続ける。 <0195> 智代がノートを受け取り、続ける。 // <0196> \{朋也}「河南子」 <0196> \{Tomoya}「河南子」 // <0197> \{河南子}「はいよ」 <0197> \{Kanako}「はいよ」 // <0198> 河南子がノートを受け取り、続ける。 <0198> 河南子がノートを受け取り、続ける。 // <0199> 俺 <0199> 俺 // <0200> 鷹文 <0200> 鷹文 // <0201> 智代 <0201> 智代 // <0202> \{朋也}「俺」 <0202> \{Tomoya}「俺」 // <0203> \{智代}「うん、頼む」 <0203> \{Tomoyo}「うん、頼む」 // <0204> ノートを受け取り、そこに俺は『「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた』と続けた。 <0204> ノートを受け取り、そこに俺は『「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた』と続けた。 // <0205> ノートを受け取り、そこに俺は『「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された』と続けた。 <0205> ノートを受け取り、そこに俺は『「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された』と続けた。 // <0206> \{朋也}「鷹文」 <0206> \{Tomoya}「鷹文」 // <0207> \{鷹文}「ああ、うん」 <0207> \{Takafumi}「ああ、うん」 // <0208> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 <0208> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 // <0209> \{朋也}「智代」 <0209> \{Tomoya}「智代」 // <0210> \{智代}「うん」 <0210> \{Tomoyo}「うん」 // <0211> 智代がノートを受け取り、続ける。 <0211> 智代がノートを受け取り、続ける。 // <0212> 俺 <0212> 俺 // <0213> 鷹文 <0213> 鷹文 // <0214> 河南子 <0214> 河南子 // <0215> \{朋也}「俺」 <0215> \{Tomoya}「俺」 // <0216> \{智代}「うん、頼む」 <0216> \{Tomoyo}「うん、頼む」 // <0217> ノートを受け取り、そこに俺は『「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた』と続けた。 <0217> ノートを受け取り、そこに俺は『「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた』と続けた。 // <0218> ノートを受け取り、そこに俺は『「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された』と続けた。 <0218> ノートを受け取り、そこに俺は『「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された』と続けた。 // <0219> \{朋也}「鷹文」 <0219> \{Tomoya}「鷹文」 // <0220> \{鷹文}「ああ、うん」 <0220> \{Takafumi}「ああ、うん」 // <0221> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 <0221> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 // <0222> \{朋也}「河南子」 <0222> \{Tomoya}「河南子」 // <0223> \{河南子}「はいよ」 <0223> \{Kanako}「はいよ」 // <0224> 河南子がノートを受け取り、続ける。 <0224> 河南子がノートを受け取り、続ける。 // <0225> \{智代}「次は誰だ?」 <0225> \{Tomoyo}「次は誰だ?」 // <0226> 智代 <0226> 智代 // <0227> 鷹文 <0227> 鷹文 // <0228> 河南子 <0228> 河南子 // <0229> \{朋也}「智代」 <0229> \{Tomoya}「智代」 // <0230> \{智代}「うん」 <0230> \{Tomoyo}「うん」 // <0231> 智代がノートを受け取り、続ける。 <0231> 智代がノートを受け取り、続ける。 // <0232> \{朋也}「鷹文」 <0232> \{Tomoya}「鷹文」 // <0233> \{鷹文}「ああ、うん」 <0233> \{Takafumi}「ああ、うん」 // <0234> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 <0234> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 // <0235> \{朋也}「河南子」 <0235> \{Tomoya}「河南子」 // <0236> \{河南子}「はいよ」 <0236> \{Kanako}「はいよ」 // <0237> 河南子がノートを受け取り、続ける。 <0237> 河南子がノートを受け取り、続ける。 // <0238> 俺 <0238> 俺 // <0239> 智代 <0239> 智代 // <0240> 河南子 <0240> 河南子 // <0241> \{朋也}「俺」 <0241> \{Tomoya}「俺」 // <0242> \{智代}「うん、頼む」 <0242> \{Tomoyo}「うん、頼む」 // <0243> ノートを受け取り、そこに俺は『忘年会、新年会、各種宴会受付中の』と続けた。 <0243> ノートを受け取り、そこに俺は『忘年会、新年会、各種宴会受付中の』と続けた。 // <0244> ノートを受け取り、そこに俺は『靴下が半分脱げかけた』と続けた。 <0244> ノートを受け取り、そこに俺は『靴下が半分脱げかけた』と続けた。 // <0245> \{朋也}「智代」 <0245> \{Tomoya}「智代」 // <0246> \{智代}「うん」 <0246> \{Tomoyo}「うん」 // <0247> 智代がノートを受け取り、続ける。 <0247> 智代がノートを受け取り、続ける。 // <0248> \{朋也}「河南子」 <0248> \{Tomoya}「河南子」 // <0249> \{河南子}「はいよ」 <0249> \{Kanako}「はいよ」 // <0250> 河南子がノートを受け取り、続ける。 <0250> 河南子がノートを受け取り、続ける。 // <0251> 俺 <0251> 俺 // <0252> 鷹文 <0252> 鷹文 // <0253> 智代 <0253> 智代 // <0254> \{朋也}「俺」 <0254> \{Tomoya}「俺」 // <0255> \{智代}「うん、頼む」 <0255> \{Tomoyo}「うん、頼む」 // <0256> ノートを受け取り、そこに俺は『忘年会、新年会、各種宴会受付中の』と続けた。 <0256> ノートを受け取り、そこに俺は『忘年会、新年会、各種宴会受付中の』と続けた。 // <0257> ノートを受け取り、そこに俺は『靴下が半分脱げかけた』と続けた。 <0257> ノートを受け取り、そこに俺は『靴下が半分脱げかけた』と続けた。 // <0258> \{朋也}「鷹文」 <0258> \{Tomoya}「鷹文」 // <0259> \{鷹文}「ああ、うん」 <0259> \{Takafumi}「ああ、うん」 // <0260> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 <0260> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 // <0261> \{朋也}「智代」 <0261> \{Tomoya}「智代」 // <0262> \{智代}「うん」 <0262> \{Tomoyo}「うん」 // <0263> 智代がノートを受け取り、続ける。 <0263> 智代がノートを受け取り、続ける。 // <0264> 俺 <0264> 俺 // <0265> 鷹文 <0265> 鷹文 // <0266> 河南子 <0266> 河南子 // <0267> \{朋也}「俺」 <0267> \{Tomoya}「俺」 // <0268> \{智代}「うん、頼む」 <0268> \{Tomoyo}「うん、頼む」 // <0269> ノートを受け取り、そこに俺は『忘年会、新年会、各種宴会受付中の』と続けた。 <0269> ノートを受け取り、そこに俺は『忘年会、新年会、各種宴会受付中の』と続けた。 // <0270> ノートを受け取り、そこに俺は『靴下が半分脱げかけた』と続けた。 <0270> ノートを受け取り、そこに俺は『靴下が半分脱げかけた』と続けた。 // <0271> \{朋也}「鷹文」 <0271> \{Tomoya}「鷹文」 // <0272> \{鷹文}「ああ、うん」 <0272> \{Takafumi}「ああ、うん」 // <0273> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 <0273> 鷹文がノートを受け取り、続ける。 // <0274> \{朋也}「河南子」 <0274> \{Tomoya}「河南子」 // <0275> \{河南子}「はいよ」 <0275> \{Kanako}「はいよ」 // <0276> 河南子がノートを受け取り、続ける。 <0276> 河南子がノートを受け取り、続ける。 // <0277> \{智代}「次は2つめのを持ってくるぞ」 <0277> \{Tomoyo}「次は2つめのを持ってくるぞ」 // <0278> \{智代}「そして、最後に3つめと4つめを足して、1番は完成だ」 <0278> \{Tomoyo}「そして、最後に3つめと4つめを足して、1番は完成だ」 // <0279> \{河南子}「貸してー、読んであげる」 <0279> \{Kanako}「貸してー、読んであげる」 // <0280> 河南子がノートを手にできあがった歌詞の朗読を始める。 <0280> 河南子がノートを手にできあがった歌詞の朗読を始める。 // <0281> 森のぱんださん <0281> 森のぱんださん // <0282> \size{24}\r // \r // <0282> \size{24}\r \r // <0283> あるひ <0283> あるひ // <0284> 小粋な飲み屋のなか <0284> 小粋な飲み屋のなか // <0285> 動物園のなか <0285> 動物園のなか // <0286> 救いのない闇のなか <0286> 救いのない闇のなか // <0287> 横顔が別れたあの人に似ているぱんだに <0287> 横顔が別れたあの人に似ているぱんだに // <0288> シマウマに <0288> シマウマに // <0289> 奴らに <0289> 奴らに // <0290> ぱんだに <0290> ぱんだに // <0291> 「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた <0291> 「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた // <0292> 噛まれた <0292> 噛まれた // <0293> 消された <0293> 消された // <0294> であった <0294> であった // <0295> 忘年会、新年会、各種宴会受付中の <0295> 忘年会、新年会、各種宴会受付中の // <0296> 修学旅行で訪れた <0296> 修学旅行で訪れた // <0297> \size{18}※この歌には暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています\r // \size{24}血塗られた <0297> \size{18}※この歌には暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています\r \size{24}血塗られた // <0298> 花咲く <0298> 花咲く // <0299> 小粋な飲み屋のなか <0299> 小粋な飲み屋のなか // <0300> 動物園のなか <0300> 動物園のなか // <0301> 救いのない闇のなか <0301> 救いのない闇のなか // <0302> 横顔が別れたあの人に似ているぱんだに <0302> 横顔が別れたあの人に似ているぱんだに // <0303> シマウマに <0303> シマウマに // <0304> 奴らに <0304> 奴らに // <0305> ぱんだに <0305> ぱんだに // <0306> 「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた <0306> 「あなたを好きになっていればよかった」と告げられた // <0307> 噛まれた <0307> 噛まれた // <0308> 消された <0308> 消された // <0309> であった <0309> であった // <0310> \size{23}\r // \r // <0310> \size{23}\r \r // <0311> あるひ <0311> あるひ // <0312> ぱんだがピアノを弾くという噂のバーの中 <0312> ぱんだがピアノを弾くという噂のバーの中 // <0313> 南極の吹雪の中 <0313> 南極の吹雪の中 // <0314> テロリストたちにジャックされた航空機の中 <0314> テロリストたちにジャックされた航空機の中 // <0315> シェイカーを華麗に振るうぱんだに <0315> シェイカーを華麗に振るうぱんだに // <0316> 皇帝ペンギンに <0316> 皇帝ペンギンに // <0317> 「この中に医者はいませんか」と必死に探し回るスチュワーデスに <0317> 「この中に医者はいませんか」と必死に探し回るスチュワーデスに // <0318> ぱんだに <0318> ぱんだに // <0319> 「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された <0319> 「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された // <0320> ここで生き延びたいなら群れろ、と教わった <0320> ここで生き延びたいなら群れろ、と教わった // <0321> 「私は医者だ」と名乗り出る奴がいた <0321> 「私は医者だ」と名乗り出る奴がいた // <0322> であった <0322> であった // <0323> 靴下が半分脱げかけた <0323> 靴下が半分脱げかけた // <0324> 凍てついた <0324> 凍てついた // <0325> \size{18}※この歌には性的表現が含まれています。18歳未満の方はご遠慮ください。\r // \size{23}異様にエロい <0325> \size{18}※この歌には性的表現が含まれています。18歳未満の方はご遠慮ください。\r \size{23}異様にエロい // <0326> 花咲く <0326> 花咲く // <0327> ぱんだがピアノを弾くという噂のバーの中 <0327> ぱんだがピアノを弾くという噂のバーの中 // <0328> 南極の吹雪の中 <0328> 南極の吹雪の中 // <0329> テロリストたちにジャックされた航空機の中 <0329> テロリストたちにジャックされた航空機の中 // <0330> シェイカーを華麗に振るうぱんだに <0330> シェイカーを華麗に振るうぱんだに // <0331> 皇帝ペンギンに <0331> 皇帝ペンギンに // <0332> 「この中に医者はいませんか」と必死に探し回るスチュワーデスに <0332> 「この中に医者はいませんか」と必死に探し回るスチュワーデスに // <0333> ぱんだに <0333> ぱんだに // <0334> 「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された <0334> 「あちらのお客様からです」と頼んでもいないカクテルを出された // <0335> ここで生き延びたいなら群れろ、と教わった <0335> ここで生き延びたいなら群れろ、と教わった // <0336> 「私は医者だ」と名乗り出る奴がいた <0336> 「私は医者だ」と名乗り出る奴がいた // <0337> であった <0337> であった // <0338> \{鷹文}「意外や前衛的な歌詞になったねぇ…」 <0338> \{Takafumi}「意外や前衛的な歌詞になったねぇ…」 // <0339> \{智代}「そもそもぱんだが出てきていないじゃないかぁっ!」 <0339> \{Tomoyo}「そもそもぱんだが出てきていないじゃないかぁっ!」 // <0340> \{朋也}「誰だよ、セリフはめたのは…」 <0340> \{Tomoya}「誰だよ、セリフはめたのは…」 // <0341> \{鷹文}「なんかR指定みたいなのも入ってたし…」 <0341> \{Takafumi}「なんかR指定みたいなのも入ってたし…」 // <0342> \{鷹文}「なんかR指定みたいなのも入ってたよね…」 <0342> \{Takafumi}「なんかR指定みたいなのも入ってたよね…」 // <0343> \{智代}「………」 <0343> \{Tomoyo}「………」 // <0344> \{河南子}「でも、みんなの心が詰まった素敵な歌詞だと思うよ。あたしは好きだな」 <0344> \{Kanako}「でも、みんなの心が詰まった素敵な歌詞だと思うよ。あたしは好きだな」 // <0345> \{朋也}「おまえ、絶対まともな歌詞書いてないだろ…」 <0345> \{Tomoya}「おまえ、絶対まともな歌詞書いてないだろ…」 // <0346> \{とも}「みんなでなにしてるのー」 <0346> \{Tomo}「みんなでなにしてるのー」 // <0347> ともが顔を上げて、こちらを見ていた。 <0347> ともが顔を上げて、こちらを見ていた。 // <0348> \{河南子}「みんなでともさんのために、オリジナルの歌を作ってたですよ」 <0348> \{Kanako}「みんなでともさんのために、オリジナルの歌を作ってたですよ」 // <0349> \{とも}「え、ほんとー?」 <0349> \{Tomo}「え、ほんとー?」 // <0350> \{河南子}「はい、この歌をみんなからともさんに捧げます」 <0350> \{Kanako}「はい、この歌をみんなからともさんに捧げます」 // <0351> 河南子が立ち上がり、できあがった歌詞に節をつけて歌った。 <0351> 河南子が立ち上がり、できあがった歌詞に節をつけて歌った。 // <0352> \{とも}「ありがとー」 <0352> \{Tomo}「ありがとー」 // <0353> \{朋也}「喜んでるぞ」 <0353> \{Tomoya}「喜んでるぞ」 // <0354> \{智代}「そ、そうか…それはよかった…」 <0354> \{Tomoyo}「そ、そうか…それはよかった…」 // <0355> そうして夜の時間を皆と過ごした。 <0355> そうして夜の時間を皆と過ごした。 // <0356> \{朋也}「悪いけど、勉強したいから」 <0356> \{Tomoya}「悪いけど、勉強したいから」 // <0357> \{智代}「そうか、残念だな。けど無理は言わない」 <0357> \{Tomoyo}「そうか、残念だな。けど無理は言わない」 // <0358> どん、と表で花火の音。 <0358> どん、と表で花火の音。 // <0359> 気を利かせてか、無言のまま鷹文が帰り支度を始める。 <0359> 気を利かせてか、無言のまま鷹文が帰り支度を始める。 // <0360> 俺ももう何も言わず、その後に続いた。 <0360> 俺ももう何も言わず、その後に続いた。 // <0361> 智代の心配げな視線が、胸に痛かった。 <0361> 智代の心配げな視線が、胸に痛かった。 // <0362> \{鷹文}「じゃあね、健闘を祈るよ」 <0362> \{Takafumi}「じゃあね、健闘を祈るよ」 // <0363> 外で鷹文と別れた後、河原へと向かう。 <0363> 外で鷹文と別れた後、河原へと向かう。 // <0364> \{影}「あんた、がんばるな」 <0364> \{Shadow}「あんた、がんばるな」 // <0365> 土手の斜面を降りる間、口々に声をかけられる。 <0365> 土手の斜面を降りる間、口々に声をかけられる。 // <0366> 大丈夫か?と体の心配までされてしまった。 <0366> 大丈夫か?と体の心配までされてしまった。 // <0367> \{朋也}「ほっとけ」 <0367> \{Tomoya}「ほっとけ」 // <0368> 今日の相手はやたら目つきの鋭い男だった。 <0368> 今日の相手はやたら目つきの鋭い男だった。 // <0369> 体格は俺と同じくらいだが、雰囲気が違う。 <0369> 体格は俺と同じくらいだが、雰囲気が違う。 // <0370> 両拳を顔面の前で揃え、やや前傾姿勢のままで踏み出した。 <0370> 両拳を顔面の前で揃え、やや前傾姿勢のままで踏み出した。 // <0371> ややあって、俺も思い出したように構える。 <0371> ややあって、俺も思い出したように構える。 // <0372> そして… <0372> そして… // <0373> 気がつくと俺は空を見上げていた。 <0373> 気がつくと俺は空を見上げていた。 // <0374> \{朋也}「…俺、くらった?」 <0374> \{Tomoya}「…俺、くらった?」 // <0375> そこに見えていた顔に向けて訊いてみる。 <0375> そこに見えていた顔に向けて訊いてみる。 // <0376> \{河南子}「うん」 <0376> \{Kanako}「うん」 // <0377> \{朋也}「気とか?」 <0377> \{Tomoya}「気とか?」 // <0378> \{河南子}「なにそれ」 <0378> \{Kanako}「なにそれ」 // <0379> \{朋也}「いや、見えなかったから」 <0379> \{Tomoya}「いや、見えなかったから」 // <0380> \{河南子}「あんなの普通のワンツーじゃん」 <0380> \{Kanako}「あんなの普通のワンツーじゃん」 // <0381> \{河南子}「左で距離を測っておいて、右で顎を打ち抜く」 <0381> \{Kanako}「左で距離を測っておいて、右で顎を打ち抜く」 // <0382> \{河南子}「ボクシング見たことないの?」 <0382> \{Kanako}「ボクシング見たことないの?」 // <0383> \{朋也}「見たことはあるけど、やったことはない」 <0383> \{Tomoya}「見たことはあるけど、やったことはない」 // <0384> \{河南子}「実際受けるとこうなります」 <0384> \{Kanako}「実際受けるとこうなります」 // <0385> \{朋也}「ちょっと待て」 <0385> \{Tomoya}「ちょっと待て」 // <0386> そこでようやく起きあがる。 <0386> そこでようやく起きあがる。 // <0387> \{朋也}「相手、ボクサーなのかよっ」 <0387> \{Tomoya}「相手、ボクサーなのかよっ」 // <0388> \{河南子}「現役じゃあないけど、たぶん元」 <0388> \{Kanako}「現役じゃあないけど、たぶん元」 // <0389> 言いしれぬ恐怖が襲ってくる。 <0389> 言いしれぬ恐怖が襲ってくる。 // <0390> 昨日のでかい奴よりも、今は細身の目の前の奴のほうが恐い。 <0390> 昨日のでかい奴よりも、今は細身の目の前の奴のほうが恐い。 // <0391> \{朋也}(ああ、騙されるな、んなの名前だけだっ) <0391> \{Tomoya}(ああ、騙されるな、んなの名前だけだっ) // <0392> 自分を奮い立たせて、再び向かい合う。 <0392> 自分を奮い立たせて、再び向かい合う。 // <0393> 十分距離を取っていたはずなんだが… <0393> 十分距離を取っていたはずなんだが… // <0394> しゅっ。 <0394> しゅっ。 // <0395> 懐からアッパーが飛んできた。 <0395> 懐からアッパーが飛んできた。 // <0396> \{朋也}(いつの間に!) <0396> \{Tomoya}(いつの間に!) // <0397> すれすれで避けたが、鼻頭に当たったらしく、鼻血で顔が生暖かくなる。 <0397> すれすれで避けたが、鼻頭に当たったらしく、鼻血で顔が生暖かくなる。 // <0398> 慌てて構えるが、それからの攻撃もブロックするのがやっとだった。 <0398> 慌てて構えるが、それからの攻撃もブロックするのがやっとだった。 // <0399> 来た、と思った瞬間に衝撃が走るのだ。 <0399> 来た、と思った瞬間に衝撃が走るのだ。 // <0400> 時々ガードから滑り込んでくるパンチが顔面を捕らえ、次第に動きが止まっていった。 <0400> 時々ガードから滑り込んでくるパンチが顔面を捕らえ、次第に動きが止まっていった。 // <0401> \{河南子}「うっわー、ずたぼろ」 <0401> \{Kanako}「うっわー、ずたぼろ」 // <0402> \{朋也}「言うな、無傷と思いこませておいてくれ」 <0402> \{Tomoya}「言うな、無傷と思いこませておいてくれ」 // <0403> \{河南子}「いや、そんな鼻血だらだら流していわれても」 <0403> \{Kanako}「いや、そんな鼻血だらだら流していわれても」 // <0404> 喋ってる隙に、ラッシュがくる。 <0404> 喋ってる隙に、ラッシュがくる。 // <0405> 足が動かない。 <0405> 足が動かない。 // <0406> ほとんどもらう。 <0406> ほとんどもらう。 // <0407> 最後に、相手は大きく右を振りかぶった。 <0407> 最後に、相手は大きく右を振りかぶった。 // <0408> \{朋也}(まずい、これはよけないと…) <0408> \{Tomoya}(まずい、これはよけないと…) // <0409> めきっ。 <0409> めきっ。 // <0410> 頬のあたりで音がした。 <0410> 頬のあたりで音がした。 // <0411> 地面が見える。 <0411> 地面が見える。 // <0412> 倒れてる、俺…。 <0412> 倒れてる、俺…。 // <0413> 前、向かなきゃ…。 <0413> 前、向かなきゃ…。 // <0414> なのに、地面から目が離せない。 <0414> なのに、地面から目が離せない。 // <0415> とりあえず牽制だけでもしないと、やられてしまう。 <0415> とりあえず牽制だけでもしないと、やられてしまう。 // <0416> 腕を振り回す。 <0416> 腕を振り回す。 // <0417> 子供のように… <0417> 子供のように… // <0418> …すごく滑稽なんだろうな、きっと。 <0418> …すごく滑稽なんだろうな、きっと。 // <0419> \{河南子}「あー、タンマ」 <0419> \{Kanako}「あー、タンマ」 // <0420> 河南子の間の抜けた声。 <0420> 河南子の間の抜けた声。 // <0421> \{河南子}「あんた、よくやったよ」 <0421> \{Kanako}「あんた、よくやったよ」 // <0422> \{河南子}「お姉さん、感動した」 <0422> \{Kanako}「お姉さん、感動した」 // <0423> …おまえ年下だからな。 <0423> …おまえ年下だからな。 // <0424> ツッコミも、声にならない。 <0424> ツッコミも、声にならない。 // <0425> 応援がでしゃばってくるな、と野次が飛ぶ。 <0425> 応援がでしゃばってくるな、と野次が飛ぶ。 // <0426> \{河南子}「いや、ここで選手交代」 <0426> \{Kanako}「いや、ここで選手交代」 // <0427> はぁ?と怪訝な声が暗闇からいくつもあがる。 <0427> はぁ?と怪訝な声が暗闇からいくつもあがる。 // <0428> \{河南子}「だから、選手交代だ、さっさと認めろ、ぼけ」 <0428> \{Kanako}「だから、選手交代だ、さっさと認めろ、ぼけ」 // <0429> \{朋也}「馬鹿、おまえが勝てるような相手じゃねぇよ…」 <0429> \{Tomoya}「馬鹿、おまえが勝てるような相手じゃねぇよ…」 // <0430> なんとか言葉にして吐き出す。 <0430> なんとか言葉にして吐き出す。 // <0431> \{河南子}「ん?」 <0431> \{Kanako}「ん?」 // <0432> \{河南子}「負けないし」 <0432> \{Kanako}「負けないし」 // <0433> \{河南子}「そりゃあ、あんたの彼女は最強だよ」 <0433> \{Kanako}「そりゃあ、あんたの彼女は最強だよ」 // <0434> \{河南子}「喧嘩の上ではね」 <0434> \{Kanako}「喧嘩の上ではね」 // <0435> \{河南子}「でも、こっちは公式戦最強なんで」 <0435> \{Kanako}「でも、こっちは公式戦最強なんで」 // <0436> 河南子は特に構えず、軽い足取りで近づいていく。 <0436> 河南子は特に構えず、軽い足取りで近づいていく。 // <0437> 相手は戸惑いながらも軽いジャブを繰り出した。 <0437> 相手は戸惑いながらも軽いジャブを繰り出した。 // <0438> \{男}「うわっ」 <0438> \{Man}「うわっ」 // <0439> 遠目からも何が起こったかよくわからなかった。 <0439> 遠目からも何が起こったかよくわからなかった。 // <0440> ただ、相手が自分から転んだように見えた。 <0440> ただ、相手が自分から転んだように見えた。 // <0441> \{声}「なにやってんだよ」 <0441> \{Voice}「なにやってんだよ」 // <0442> \{男}「スリップだよ、スリップ!」 <0442> \{Man}「スリップだよ、スリップ!」 // <0443> 怒鳴ってから慌てて立ち上がると、今度は低く身構えた。 <0443> 怒鳴ってから慌てて立ち上がると、今度は低く身構えた。 // <0444> 届かないくらい遠めの間合いから、何発かジャブを出す。 <0444> 届かないくらい遠めの間合いから、何発かジャブを出す。 // <0445> 河南子はすべてを器用にガードで受け止めてみせた。 <0445> 河南子はすべてを器用にガードで受け止めてみせた。 // <0446> \{河南子}「…いったー」 <0446> \{Kanako}「…いったー」 // <0447> \{河南子}「ちょっとはやるじゃん」 <0447> \{Kanako}「ちょっとはやるじゃん」 // <0448> のんきに感想を述べる河南子に、さらに追い打ちをかける。 <0448> のんきに感想を述べる河南子に、さらに追い打ちをかける。 // <0449> 大振りの一発に対し、待ってましたとばかりに身を引いた。 <0449> 大振りの一発に対し、待ってましたとばかりに身を引いた。 // <0450> 今度も宙を舞っていた。 <0450> 今度も宙を舞っていた。 // <0451> 突き出された河南子の腕を支点に、綺麗な弧を描きながら。 <0451> 突き出された河南子の腕を支点に、綺麗な弧を描きながら。 // <0452> ずどんっ、ずさささーーーっ! <0452> ずどんっ、ずさささーーーっ! // <0453> 勢い余ってそのまま転がっていく。 <0453> 勢い余ってそのまま転がっていく。 // <0454> \{河南子}「これが『気』だ、覚えておけ」 <0454> \{Kanako}「これが『気』だ、覚えておけ」 // <0455> \{朋也}「まじ…?」 <0455> \{Tomoya}「まじ…?」 // <0456> \{河南子}「なんつって。信じんな、ばーか」 <0456> \{Kanako}「なんつって。信じんな、ばーか」 // <0457> \{河南子}「で、今度はこっちから攻撃」 <0457> \{Kanako}「で、今度はこっちから攻撃」 // <0458> 河南子の攻撃は、防御されるものの、何発かはガードをすり抜けて急所に入っていく。 <0458> 河南子の攻撃は、防御されるものの、何発かはガードをすり抜けて急所に入っていく。 // <0459> 時折繰り出す相手の攻撃には冷静に距離を取り、当てさせない。 <0459> 時折繰り出す相手の攻撃には冷静に距離を取り、当てさせない。 // <0460> \{河南子}「ほらほら、どうした?」 <0460> \{Kanako}「ほらほら、どうした?」 // <0461> \{男}「…ちくしょう、どうなっても知らないからな」 <0461> \{Man}「…ちくしょう、どうなっても知らないからな」 // <0462> 距離を取った男が吐き捨てると、若干様子が変わった。 <0462> 距離を取った男が吐き捨てると、若干様子が変わった。 // <0463> 高く構えていたスタイルを止め、大きく屈む前傾姿勢へと変えた。 <0463> 高く構えていたスタイルを止め、大きく屈む前傾姿勢へと変えた。 // <0464> 肩をゆすり、頭を散らして、河南子の攻撃を絞らせないようにする。 <0464> 肩をゆすり、頭を散らして、河南子の攻撃を絞らせないようにする。 // <0465> 河南子は出入りを激しくして、相手の隙を作ろうとした。 <0465> 河南子は出入りを激しくして、相手の隙を作ろうとした。 // <0466> どしゅっ! <0466> どしゅっ! // <0467> 河南子のカウンターが入り、相手が吹っ飛んだ。 <0467> 河南子のカウンターが入り、相手が吹っ飛んだ。 // <0468> \{朋也}(なんだよ、それ…) <0468> \{Tomoya}(なんだよ、それ…) // <0469> \{朋也}(俺の周りは規格外のばっかだな…) <0469> \{Tomoya}(俺の周りは規格外のばっかだな…) // <0470> \{朋也}(どれだけ頑張らなくちゃいけないんだよ…) <0470> \{Tomoya}(どれだけ頑張らなくちゃいけないんだよ…) // <0471> 嫌になる。 <0471> 嫌になる。 // <0472> 選手交代 <0472> 選手交代 // <0473> 河南子に任せる <0473> 河南子に任せる // <0474> 俺は力を振り絞り、立ち上がる。 <0474> 俺は力を振り絞り、立ち上がる。 // <0475> \{朋也}「あー、タンマ」 <0475> \{Tomoya}「あー、タンマ」 // <0476> そう今度は俺が割って入る。 <0476> そう今度は俺が割って入る。 // <0477> \{朋也}「選手交代」 <0477> \{Tomoya}「選手交代」 // <0478> \{河南子}「んだ? やんのか、このやろうっ」 <0478> \{Kanako}「んだ? やんのか、このやろうっ」 // <0479> \{朋也}「なんでおまえとやんだよ…」 <0479> \{Tomoya}「なんでおまえとやんだよ…」 // <0480> \{朋也}「おまえと交代だ、おまえと」 <0480> \{Tomoya}「おまえと交代だ、おまえと」 // <0481> \{河南子}「え、なぜに」 <0481> \{Kanako}「え、なぜに」 // <0482> \{朋也}「俺がやんなきゃ意味ないから」 <0482> \{Tomoya}「俺がやんなきゃ意味ないから」 // <0483> \{河南子}「いいじゃん、休めよ。勝っといてあげるよ」 <0483> \{Kanako}「いいじゃん、休めよ。勝っといてあげるよ」 // <0484> \{朋也}「だから意味ないんだよ」 <0484> \{Tomoya}「だから意味ないんだよ」 // <0485> \{朋也}「これはさ…俺と智代の問題だから」 <0485> \{Tomoya}「これはさ…俺と智代の問題だから」 // <0486> \{朋也}「ふたりで、どーにかすんだよ」 <0486> \{Tomoya}「ふたりで、どーにかすんだよ」 // <0487> \{朋也}「そう決めたんだよ」 <0487> \{Tomoya}「そう決めたんだよ」 // <0488> \{朋也}「あいつはともを守ってくれてるから、こっちは俺が…」 <0488> \{Tomoya}「あいつはともを守ってくれてるから、こっちは俺が…」 // <0489> \{河南子}「あ、横」 <0489> \{Kanako}「あ、横」 // <0490> ばきぃっ! <0490> ばきぃっ! // <0491> 横から殴られる。 <0491> 横から殴られる。 // <0492> \{朋也}「タンマだっつーの!」 <0492> \{Tomoya}「タンマだっつーの!」 // <0493> キレておく。 <0493> キレておく。 // <0494> \{朋也}「たださ…このままじゃ勝てない、そりゃ俺でもわかるよ」 <0494> \{Tomoya}「たださ…このままじゃ勝てない、そりゃ俺でもわかるよ」 // <0495> \{朋也}「だから、ヒントくれねぇ?」 <0495> \{Tomoya}「だから、ヒントくれねぇ?」 // <0496> \{河南子}「なんの?」 <0496> \{Kanako}「なんの?」 // <0497> \{朋也}「強くなる」 <0497> \{Tomoya}「強くなる」 // <0498> \{河南子}「一瞬で?」 <0498> \{Kanako}「一瞬で?」 // <0499> \{朋也}「そ」 <0499> \{Tomoya}「そ」 // <0500> \{河南子}「………」 <0500> \{Kanako}「………」 // <0501> \{河南子}「…わかった、いいよ」 <0501> \{Kanako}「…わかった、いいよ」 // <0502> 再び対峙。 <0502> 再び対峙。 // <0503> \{朋也}「お待たせ」 <0503> \{Tomoya}「お待たせ」 // <0504> まだ、若干地面が揺れていた。 <0504> まだ、若干地面が揺れていた。 // <0505> が、手も足も動く。 <0505> が、手も足も動く。 // <0506> 相手の動きにもついていけるようになった。 <0506> 相手の動きにもついていけるようになった。 // <0507> でも、攻撃を防ぐくらいしかできなかった。 <0507> でも、攻撃を防ぐくらいしかできなかった。 // <0508> その中、俺は河南子がくれたヒントを思い出す。 <0508> その中、俺は河南子がくれたヒントを思い出す。 // <0509> \{河南子}「ふたつだけヒントをやろう」 <0509> \{Kanako}「ふたつだけヒントをやろう」 // <0510> \{河南子}「ひとつ」 <0510> \{Kanako}「ひとつ」 // <0511> \{河南子}「相手の癖を見つけましょう」 <0511> \{Kanako}「相手の癖を見つけましょう」 // <0512> \{河南子}「ふたつ」 <0512> \{Kanako}「ふたつ」 // <0513> \{河南子}「相手の力を利用しましょう」 <0513> \{Kanako}「相手の力を利用しましょう」 // <0514> \{河南子}「みっつ」 <0514> \{Kanako}「みっつ」 // <0515> \{朋也}「ふたつじゃないじゃないか…」 <0515> \{Tomoya}「ふたつじゃないじゃないか…」 // <0516> \{河南子}「負けたら、あんたらの愛とかいうのは信じない」 <0516> \{Kanako}「負けたら、あんたらの愛とかいうのは信じない」 // <0517> \{河南子}「あたしが全力で踏みにじってやる」 <0517> \{Kanako}「あたしが全力で踏みにじってやる」 // <0518> \{朋也}「…オーケー」 <0518> \{Tomoya}「…オーケー」 // <0519> 教えられた通り、癖を探すことに専念する。 <0519> 教えられた通り、癖を探すことに専念する。 // <0520> さっき左2発の後の右が、内側によれたように見えたのは気のせいか。 <0520> さっき左2発の後の右が、内側によれたように見えたのは気のせいか。 // <0521> 体のバランスが不安定だった。 <0521> 体のバランスが不安定だった。 // <0522> もう一度くる。 <0522> もう一度くる。 // <0523> \{朋也}( <0523> \{Tomoya}( // <0524> 左…\p <0524> 左…\p // <0525> 左…\p <0525> 左…\p // <0526> きたっ) <0526> きたっ) // <0527> 俺は勢いを込めて、左前に回り込んだ。 <0527> 俺は勢いを込めて、左前に回り込んだ。 // <0528> すると、右ストレートが俺のさらに右側を通過し、目の前にはがら空きの左半身があった。 <0528> すると、右ストレートが俺のさらに右側を通過し、目の前にはがら空きの左半身があった。 // <0529> 俺は相手の右腕を引っ張る。 <0529> 俺は相手の右腕を引っ張る。 // <0530> 相手がよろける。 <0530> 相手がよろける。 // <0531> 俺はその後頭部をひっつかみ… <0531> 俺はその後頭部をひっつかみ… // <0532> そして、全体重をかけて、顔面を思い切り地面に叩きつけてやった。 <0532> そして、全体重をかけて、顔面を思い切り地面に叩きつけてやった。 // <0533> 嫌な音がする。 <0533> 嫌な音がする。 // <0534> ………。 <0534> ………。 // <0535> …相手はぴくりとも動かない。 <0535> …相手はぴくりとも動かない。 // <0536> 男たちが数人、駆け寄ってくる。 <0536> 男たちが数人、駆け寄ってくる。 // <0537> 抱き起こしにかかっていた。 <0537> 抱き起こしにかかっていた。 // <0538> \{河南子}「テクニカルノックアウトー」 <0538> \{Kanako}「テクニカルノックアウトー」 // <0539> 俺はよろよろと立ち上がる。 <0539> 俺はよろよろと立ち上がる。 // <0540> \{朋也}「大丈夫かね…」 <0540> \{Tomoya}「大丈夫かね…」 // <0541> 顔をはたいたりと、かなり強引に目を覚まさせていた。 <0541> 顔をはたいたりと、かなり強引に目を覚まさせていた。 // <0542> そのうち、目を開いて、仲間の声に答え始める。 <0542> そのうち、目を開いて、仲間の声に答え始める。 // <0543> 大丈夫なようだった。 <0543> 大丈夫なようだった。 // <0544> \{朋也}「あのさ、後、何人倒せばいいか訊いていい?」 <0544> \{Tomoya}「あのさ、後、何人倒せばいいか訊いていい?」 // <0545> 中のひとりが俺を振り返る。 <0545> 中のひとりが俺を振り返る。 // <0546> \{男}「え? そんなの決まってるだろ」 <0546> \{Man}「え? そんなの決まってるだろ」 // <0547> \{男}「ここにいるの全部だよ」 <0547> \{Man}「ここにいるの全部だよ」 // <0548> 気絶しそうになる。 <0548> 気絶しそうになる。 // <0549> \{男}「そのために集まったんだから」 <0549> \{Man}「そのために集まったんだから」 // <0550> 男たちは三々五々去っていった。 <0550> 男たちは三々五々去っていった。 // <0551> その場に呆然と立ちつくす俺に河南子が訊く。 <0551> その場に呆然と立ちつくす俺に河南子が訊く。 // <0552> \{河南子}「愛は地球を救う。イエスかノーか」 <0552> \{Kanako}「愛は地球を救う。イエスかノーか」 // <0553> \{朋也}「…イエス」 <0553> \{Tomoya}「…イエス」 // <0554> \{河南子}「じゃ、がんばれ」 <0554> \{Kanako}「じゃ、がんばれ」 // <0555> \{朋也}「ただいまぁ…」 <0555> \{Tomoya}「ただいまぁ…」 // <0556> \{智代}「大丈夫か、朋也っ」 <0556> \{Tomoyo}「大丈夫か、朋也っ」 // <0557> すぐ智代が駆け寄ってくる。 <0557> すぐ智代が駆け寄ってくる。 // <0558> \{河南子}「意味もなくボコっときました」 <0558> \{Kanako}「意味もなくボコっときました」 // <0559> \{智代}「嘘はもういいっ」 <0559> \{Tomoyo}「嘘はもういいっ」 // <0560> \{河南子}「ありゃ、ばれてますよ、おにーさん」 <0560> \{Kanako}「ありゃ、ばれてますよ、おにーさん」 // <0561> \{朋也}「いいんだよ、もう…つーか、嘘でもボコるのに意味ぐらいつけろよ」 <0561> \{Tomoya}「いいんだよ、もう…つーか、嘘でもボコるのに意味ぐらいつけろよ」 // <0562> \{智代}「すごく心配してたんだ…」 <0562> \{Tomoyo}「すごく心配してたんだ…」 // <0563> \{河南子}「ちなみにこのアイスはワイロです」 <0563> \{Kanako}「ちなみにこのアイスはワイロです」 // <0564> \{朋也}「そこまでばらすなよ…」 <0564> \{Tomoya}「そこまでばらすなよ…」 // <0565> その後、智代に手当てをしてもらう。 <0565> その後、智代に手当てをしてもらう。 // <0566> 智代の膝の上から、のほほんと雑誌に読みふける河南子を見ていた。 <0566> 智代の膝の上から、のほほんと雑誌に読みふける河南子を見ていた。 // <0567> 先ほどの光景が嘘のようだ。 <0567> 先ほどの光景が嘘のようだ。 // <0568> \{朋也}(公式戦ってなんのだ…? 空手か何かか…?) <0568> \{Tomoya}(公式戦ってなんのだ…? 空手か何かか…?) // <0569> \{朋也}(その最強って…なんだよ、それ…) <0569> \{Tomoya}(その最強って…なんだよ、それ…) // <0570> こいつよりも俺が弱いなんて、自分がひどく惨めに思える。 <0570> こいつよりも俺が弱いなんて、自分がひどく惨めに思える。 // <0571> \{朋也}「なあ、鷹文」 <0571> \{Tomoya}「なあ、鷹文」 // <0572> ディスプレイに向かってうなっている鷹文に話しかける。 <0572> ディスプレイに向かってうなっている鷹文に話しかける。 // <0573> \{鷹文}「なに」 <0573> \{Takafumi}「なに」 // <0574> \{朋也}「今度喧嘩しようぜ」 <0574> \{Tomoya}「今度喧嘩しようぜ」 // <0575> \{鷹文}「どうして」 <0575> \{Takafumi}「どうして」 // <0576> \{朋也}「一番下なのはヤだから」 <0576> \{Tomoya}「一番下なのはヤだから」 // <0577> \{鷹文}「なんか知らないけど、毎日喧嘩してるような血の気の多い人には勝てないから安心してよ」 <0577> \{Takafumi}「なんか知らないけど、毎日喧嘩してるような血の気の多い人には勝てないから安心してよ」 // <0578> …安心した。 <0578> …安心した。 // <0579> 河南子の中段蹴り…いや、そこから変則的に鋭角の弧を描き、それは相手の首を苅っていた。 <0579> 河南子の中段蹴り…いや、そこから変則的に鋭角の弧を描き、それは相手の首を苅っていた。 // <0580> 相手の膝が崩れる。 <0580> 相手の膝が崩れる。 // <0581> 意識を失っているのだろう。頭を庇いもせず、顔面から倒れた。 <0581> 意識を失っているのだろう。頭を庇いもせず、顔面から倒れた。 // <0582> 仲間たちがすぐ駆け寄ってきて、介抱にあたる。 <0582> 仲間たちがすぐ駆け寄ってきて、介抱にあたる。 // <0583> 完膚無きまでの勝利。 <0583> 完膚無きまでの勝利。 // <0584> \{河南子}「まだ余裕あるから、おふたりめ、どーぞ」 <0584> \{Kanako}「まだ余裕あるから、おふたりめ、どーぞ」 // <0585> 河南子が促す。 <0585> 河南子が促す。 // <0586> 場の空気が変わっていた。 <0586> 場の空気が変わっていた。 // <0587> 相手の緊張が伝わってくる。 <0587> 相手の緊張が伝わってくる。 // <0588> ふたりめが闇から躍り出て、河南子にかかっていく。 <0588> ふたりめが闇から躍り出て、河南子にかかっていく。 // <0589> それをも翻弄。 <0589> それをも翻弄。 // <0590> 河南子の独壇場だ。 <0590> 河南子の独壇場だ。 // <0591> 何人倒すのだろう。 <0591> 何人倒すのだろう。 // <0592> ここにいる全員だろうか。 <0592> ここにいる全員だろうか。 // <0593> 放っておいたら、そこまでやりかねない。 <0593> 放っておいたら、そこまでやりかねない。 // <0594> あるいは、途中で力つきるだろうか。 <0594> あるいは、途中で力つきるだろうか。 // <0595> その前にやめるだろうか。 <0595> その前にやめるだろうか。 // <0596> 次、止めようか、止めまいか…。 <0596> 次、止めようか、止めまいか…。 // <0597> どちらにしろ、俺は負けた。 <0597> どちらにしろ、俺は負けた。 // <0598> それは認めないといけない事実。 <0598> それは認めないといけない事実。 // <0599> そして… <0599> そして… // <0600> もし、この先、もっと大きな困難が訪れたとき… <0600> もし、この先、もっと大きな困難が訪れたとき… // <0601> それでも、智代やともを支えていけるか… <0601> それでも、智代やともを支えていけるか… // <0602> その答えがでた。 <0602> その答えがでた。 // <0603> 俺には無理だ、と。 <0603> 俺には無理だ、と。
Script Chart
June | July | August | After | Other | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1st | SEEN0701 | SEEN0801 | SEEN5000 | SEEN7910 | ||||||
2nd | SEEN0702 | SEEN5001 | SEEN7920 | |||||||
3rd | SEEN0803 | SEEN5002 | SEEN7930 | |||||||
4th | SEEN0804 | SEEN5003 | SEEN7940 | |||||||
6th | SEEN0806 | BAD END | SEEN5004 | SEEN7950 | ||||||
SEEN1806 | SEEN5005 | |||||||||
7th | SEEN0707 | SEEN0807 | SEEN5006 | |||||||
8th | SEEN0708 | SEEN0808 | SEEN5007 | |||||||
9th | SEEN0709 | SEEN0809 | SEEN5010 | |||||||
10th | SEEN0710 | SEEN1710 | SEEN0810 | SEEN5011 | ||||||
11th | SEEN0711 | SEEN0811 | SEEN1811 | SEEN2811 | ||||||
12th | SEEN0712 | SEEN0812 | ||||||||
13th | SEEN0713 | SEEN0813 | SEEN1813 | SEEN2813 | ||||||
14th | SEEN0714 | SEEN1714 | SEEN0814 | BAD END | BAD END | BAD END | BAD END | |||
SEEN1814 | SEEN2814 | SEEN3814 | SEEN4814 | |||||||
15th | SEEN0715 | SEEN1715 | SEEN0815 | |||||||
16th | SEEN0716 | SEEN1716 | SEEN0816 | |||||||
17th | SEEN0717 | SEEN0817 | ||||||||
18th | SEEN0818 | |||||||||
19th | SEEN0819 | |||||||||
20th | BAD END | SEEN0820 | ||||||||
SEEN0720 | ||||||||||
21st | SEEN0721 | SEEN0821 | ||||||||
22nd | SEEN0722 | SEEN0822 | ||||||||
23rd | SEEN0723 | SEEN0823 | ||||||||
24th | SEEN0724 | |||||||||
25th | SEEN0725 | |||||||||
26th | SEEN0726 | |||||||||
27th | SEEN0727 | |||||||||
28th | SEEN0628 | SEEN0728 | ||||||||
29th | SEEN0629 | SEEN0729 | ||||||||
30th | SEEN0630 | |||||||||
BAD END | ||||||||||
SEEN0744 |