White Album 2/Script/3007

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	Speaker		Text		Comment
Line #	JP	EN	JP	EN
1	朋	Tomo	「いくらなんでも考え過ぎじゃないの？ 雪菜も、みんなもさぁ」
2	雪菜	Setsuna	「…何が？」
3	朋	Tomo	「だから冬馬かずさのことよ。 北原さんに未練があるんじゃないかって話」
4	雪菜	Setsuna	「………」	"........."
5	朋	Tomo	「だってさぁ、向こうは今をときめく人気ピアニストよ？ 学園祭のキーボード担当とはもう何もかも違うのよ？」
6	雪菜	Setsuna	「すごく綺麗になってたよね。 ピアノもずっと上手くなってるんだろうなぁ。 …聴いてみたいんだけど、なぁ」
7	朋	Tomo	「そんな超有名人になっちゃったあの人が、 どうして未だに北原さん程度の…」
8	雪菜	Setsuna	「春希くん程度の…なんなのかな？」
9	朋	Tomo	「っ…別に貶してる訳じゃないわよ。 ただ、どんなに雪菜が彼に傾倒してたとしても、 あの人が一般人であることには変わりないじゃない」
10	雪菜	Setsuna	「それでも…わたしにとっては特別過ぎるんだよ」
11	朋	Tomo	「今はいつもみたいに、 雪菜の際限ないのろけを聞いてる場合じゃないの。 ただ、可能性を検証してるだけ」
12	雪菜	Setsuna	「かずさにとっても…特別過ぎたんだよ。 五年前の、春希くんは」
13	朋	Tomo	「でも今、冬馬かずさは五年前の彼女じゃないんだもの。 今の彼女はハードルが高すぎるわよ」
14	雪菜	Setsuna	「そんなの、お互いの気持ち次第でどうにでも…」
15	朋	Tomo	「ならないと思うけどなぁ… 特に、向こう側の事情がそうはさせないでしょ」
16	雪菜	Setsuna	「かずさの…事情？」
17	朋	Tomo	「彼女、活動拠点がヨーロッパなんだし… コンサート終わったらまたすぐ向こうに帰るんでしょ？」
18	雪菜	Setsuna	「かずさが向こうに行っちゃったの、 わたしのせいもあったんじゃないかな…」
19	朋	Tomo	「言い方良くないけど、今が売り時なんだから、 周囲のスタッフも、そんな浮ついたこと、 認めるわけないでしょ」
20	雪菜	Setsuna	「でもかずさのお母さん、 そういうことにはオープンな人みたいだけど。 …少なくとも自分に関しては」
21	朋	Tomo	「何より今、彼女はマスコミに注目されてる。 そう簡単に近づける訳ないよ」
22	雪菜	Setsuna	「春希くんもマスコミなんだけど… それも、かずさ担当って言ってもいいくらいの」
23	朋	Tomo	「ああもうっ！ ああ言えばこう言う…鬱陶しい！」
24	雪菜	Setsuna	「だって…」
25	朋	Tomo	「だったら北原さんの方はどうなのよ？ そういうこと、できる人だと思う？」
26	雪菜	Setsuna	「春希くん、は…」
27	朋	Tomo	「彼って普通に真面目な人じゃん？ いい意味で常識やしがらみに囚われる人じゃん？」
28	雪菜	Setsuna	「…そのせいでもう一度振り向かせるのに苦労したけどね。 昔のこと乗り越えるの、大変だったけどね」
29	朋	Tomo	「だからこそ、今の自分の立場を捨てるようなこと… 雪菜を悲しませるようなこと、 絶対にしない人だと思うけどなぁ」
30	雪菜	Setsuna	「それは…」
31	朋	Tomo	[F16「まぁ、隠れて浮気くらいならアリかもしんないけど」]
32	雪菜	Setsuna	「…聞こえてるよ」
33	朋	Tomo	「だ、だからさぁ！ どんなに冬馬かずさが北原さんのことを好きでも…」
34	雪菜	Setsuna	「………やっぱり、その可能性は否定しないんだね」
35	朋	Tomo	「雪菜が頑なに否定しないから それに合わせただけじゃない。 もう、めんどくさいなぁ」
36	雪菜	Setsuna	「どうせめんどくさい女ですよ… すぐにうじうじして、昔のこと気にして…」
37	朋	Tomo	「あ…」
38	雪菜	Setsuna	「親友が五年ぶりに帰国してきたっていうのに、 連絡も取ろうとしない。素直に喜べない。 そんな、嫌な女の子ですよ～だ」
39	朋	Tomo	「雪菜…」
40	雪菜	Setsuna	「やだもう、自己嫌悪… こんなことじゃ、余計に春希くんに愛想尽かされる。 かずさにだって…もしかしたら嫌な思いさせてるかも」
41	朋	Tomo	「………」	"........."
42	雪菜	Setsuna	「はぁ…どうしよ。 どうしたらいいんだろ、わたし」
43	朋	Tomo	「ね、それならさ、気晴らしに歌わない？」
44	雪菜	Setsuna	「カラオケ？　でも今はそんな気分じゃ…」
45	朋	Tomo	「ううん、そうじゃなくて… て言うか今まで散々ボイトレしてたのにまだ歌えるか…」
46	雪菜	Setsuna	「あんなの何時間やったって平気だけど」
47	朋	Tomo	「雪菜って喉の強さに関しては完全にプロ級よね」
48	雪菜	Setsuna	「別に…下手の横好きだよ」
49	朋	Tomo	「わたし一人で聴くなんて勿体ないもん。ライブよ。 久々にヘルプで出ない？　気晴らしも兼ねてさぁ」
50	雪菜	Setsuna	「ライブ…かぁ」
51	朋	Tomo	「去年二度くらい参加したバンド覚えてる？ ほら、アコースティック中心の、 結構古い曲を中心にやってる…」
52	雪菜	Setsuna	「ああ、覚えてる。 確かボーカルに固定メンバーがいなくって、 いつもヘルプを探してる…」
53	朋	Tomo	「あの後さぁ、やっとボーカルの新メンバーが入ったのよ。 そりゃもう、メンバー全員大喜びでさぁ」
54	雪菜	Setsuna	「へぇ、良かったじゃない」
55	朋	Tomo	「ところがその子がとんでもないタマで… ドラムとベースを二股かけちゃって、 もめた末に結局飛び出しちゃってさぁ」
56	雪菜	Setsuna	「………なんか昔どこかで聞いた状況だね」
57	朋	Tomo	「そんな状況で定期ライブが二週間後に迫ってて、 今、代わりのボーカルを捜してる最中なんだって」
58	雪菜	Setsuna	「そ、そう…」
59	朋	Tomo	「雪菜なら文句ないんだけどな。 前のヘルプの時もみんな絶賛してたし。 それに、客の盛り上がりだって…」
60	雪菜	Setsuna	「二週間じゃ無理だよ… 仕事があるからそんな期間じゃ合わせられない。 わたし、もう学生じゃないんだから」
61	朋	Tomo	「…了解、ＯＫね。 じゃ、すぐにリーダーと連絡取るから」
62	雪菜	Setsuna	「ちょ、ちょっと… 朋、あなた今わたしの話聞いてた？」
63	朋	Tomo	「うん、聞いてた。 合わせられるなら参加する気十分だってね」
64	雪菜	Setsuna	「………」	"........."
65	朋	Tomo	「向こうも背に腹は変えられないからさ、 今から雪菜の歌える曲を必死に練習するよ。 それならちょっと練習すればなんとかなるでしょ？」
66	雪菜	Setsuna	「朋…」
67	朋	Tomo	「あ、圭ちゃん？　ビッグニュース！ 今度の日曜、ＳＥＴＳＵＮＡ出られるよ！」

Script Chart

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