White Album 2/Script/4002
Jump to navigation
Jump to search
Return to the main page here.
Translation[edit]
Editing[edit]
Translation Notes[edit]
Text[edit]
Speaker | Text | Comment | |||
---|---|---|---|---|---|
Line # | JP | EN | JP | EN | |
1 | 朋 | Tomo | 「う~ん、ちょっとね、 想像してたのとなんかギャップがね~」 | ||
2 | 依緒 | Io | 「お、なに? あんたともあろうものが五月病?」 | ||
3 | 雪菜 | Setsuna | 「会社で何かあった?」 | ||
4 | 朋 | Tomo | 「なんていうかさぁ、軽く見られてるっていうか、 本当にわたし必要とされてるのかな~って」 | ||
5 | 依緒 | Io | 「うっわ~、すっごいあるある。 一年前のあたし見てるみたい」 | ||
6 | 雪菜 | Setsuna | 「まぁ、最初のうちは色々とギャップ感じるよね。 けど、入って一月なんて、 まだ見習いもいいところじゃない」 | ||
7 | 依緒 | Io | 「それはまぁ、ねぇ。 会社の規模が大きいほど研修期間長いし。 朋のところなんか一年くらいそんな感じじゃない?」 | ||
8 | 雪菜 | Setsuna | 「今は勉強の時期だもんね。 必死でやってれば、色々見えてくると思うよ? | ||
9 | 雪菜 | Setsuna | …なんて、二年目のわたしたちが言っても説得力ないか」 | ||
10 | 朋 | Tomo | 「そんな抽象的な感覚論じゃなくて~ もっと具体的な不満が目の前にあるのよ」 | ||
11 | 依緒 | Io | 「それって例えば?」 | ||
12 | 朋 | Tomo | 「例えばこないだの合コンよ。 どんな人脈作れるのかって期待して行ったらさぁ、 ADクラスしかいなくってさぁ」 | ||
13 | 雪菜 | Setsuna | 「…は?」 | ||
14 | 依緒 | Io | 「…おい」 | ||
15 | 朋 | Tomo | 「もうガッカリもいいとこ。 しかもそんな価値もない飲みでワリカンとか終わってる。 そんなんで二次会ったって誰が行くかってのよ、ねぇ?」 | ||
16 | 雪菜 | Setsuna | 「ねぇと言われても…」 | ||
17 | 依緒 | Io | 「くっ、くっだらない」 | ||
18 | 朋 | Tomo | 「くだらないとは何よ。 この業界で生きていく以上、人脈は命でしょ。 ホントにわたしたちのこと、戦力として見てるのかなぁ」 | ||
19 | 雪菜 | Setsuna | 「あ、あはは…」 | ||
20 | 依緒 | Io | 「前向きなのは認めるけど、 あまりにも低俗すぎて返す言葉もないわ…」 | ||
21 | 朋 | Tomo | 「ちょっとぉ! 何よその言い草。 だいたい今日ってわたしを励ます会じゃなかったの? もちろん二人のおごりでさぁ」 | ||
22 | 依緒 | Io | 「何言ってんの。この中で一番の高給取りのくせして。 今日はあんたの初任給をアテにしてきたに 決まってるでしょ」 | ||
23 | 朋 | Tomo | 「え~!? 初任給なんて全然大したことなかったよ?」 | ||
24 | 雪菜 | Setsuna | 「大丈夫、これからだよ、朋は」 | ||
25 | 依緒 | Io | 「だよねぇ、一年であっさり追い抜かれそう」 | ||
26 | 雪菜 | Setsuna | 「そのうちフリーになって億稼いだりしてね」 | ||
27 | 朋 | Tomo | 「まぁ、それは既定路線だけど、でも厳しい道よ。 二人ともさぁ、わたしが先輩キャスターに 嫉妬のあまり苛められたときはちゃんと慰めてよ?」 | ||
28 | 依緒 | Io | 「うんうん、その傲慢さがある限りあんたは大丈夫。 それじゃ、柳原朋さんの~、 これからのますますの肉食っぷりを祈って~」 | ||
29 | 雪菜 | Setsuna | 「かんぱ~い!」 | ||
30 | 朋 | Tomo | 「かんぱ~い! | ||
31 | 朋 | Tomo | …けど、今はまだ貧乏人なんだから、 今日のところはおごってよね?」 | ||
32 | 依緒 | Io | 「…ちっ、釣られなかったか」 | ||
33 | 雪菜 | Setsuna | 「わかってるって、今日は任せて。 その代わり、初任給でちゃんと ご両親にプレゼント買うんだよ?」 | ||
34 | 朋 | Tomo | 「え~、そんなことするわけないじゃん。 小木曽家じゃあるまいし~」 | ||
35 | 雪菜 | Setsuna | 「なにその態度! 朋、あなたちょっとそこに座りなさい!」 | ||
36 | 朋 | Tomo | 「さっきから座ってんじゃん」 | ||
37 | 雪菜 | Setsuna | 「正座よ正座! だいたいあなたね、誰のおかげで何の不自由もなく 今まで生きて来れたのかわかってるの?」 | ||
38 | 朋 | Tomo | 「うあ…助けて水沢さ…」 | ||
39 | 依緒 | Io | 「すいませ~ん! 芋焼酎ロックで~!」 | ||
40 | 春が来て、 そしてわたしたちの二年目の始まりが、 わたしたちの二年目の日常へと変わりつつある頃。 | ||||
41 | 去年より、ちょっとだけ立場が変わって、 去年より、ちょっとだけ頼もしくなって、 そして去年より、ちょっとだけ減ったままの顔ぶれ。 | ||||
42 | ……… | .........
| |||
43 | 武也 | Takeya | 「あ、あ~!?」 | ||
44 | 武也 | Takeya | 「くっそ~、これで19連敗かよ… | ||
45 | 武也 | Takeya | ってか春希、お前容赦なさ過ぎ!」 | ||
46 | 春希 | Haruki | 「武也に格ゲーは向いてないんだよ。 て言うか、今までやったことあるのか?」 | ||
47 | 武也 | Takeya | 「お前が上手すぎんだよ。 せっかく手加減してやろうとした俺の厚意を 踏みにじりやがって」 | ||
48 | 春希 | Haruki | 「だから、無理に俺に付き合おうとしなくても…」 | ||
49 | 武也 | Takeya | 「とりあえずお前キャラ変えろ。 今度は俺が千鶴さん使う!」 | ||
50 | 春希 | Haruki | 「武也…」 | ||
51 | 武也 | Takeya | 「頼むよ春希。 それくらいのハンデつけてもらってもいいだろ?」 | ||
52 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
53 | 武也 | Takeya | 「よっ…と、くっ、なんのっ」 | ||
54 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
55 | 武也 | Takeya | 「とうっ、あ、こらっ、やめ…っ」 | ||
56 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
57 | 武也 | Takeya | 「…やっぱゲーム中に声出す奴って素人っぽい?」 | ||
58 | 春希 | Haruki | 「仕方ないだろ、本当に素人なんだし」 | ||
59 | 武也 | Takeya | 「お前だってさっきまで素人だっただろ。 なんでそんな難しいコンボマスターしてんだよ!」 | ||
60 | 春希 | Haruki | 「なんでだろうな。 今までできてたことは全然できなくなってるのに、 なんで…」 | ||
61 | 武也 | Takeya | 「…そいや、今ごろ女子会の方は盛り上がってるかねぇ」 | ||
62 | 春希 | Haruki | 「…さあな」 | ||
63 | 武也 | Takeya | 「ま、男子会の方も負けずに盛り上げていこうぜ! てなわけで21回戦スタート!」 | ||
64 | 春希 | Haruki | 「…お前、ほんとに懲りない奴だな」 | ||
65 | 武也 | Takeya | 「それに加えて超絶イケメンだからな。 天は二物を与えずってのは迷信だな、ありゃ」 | ||
66 | 朋 | Tomo | 「ねぇねぇ、じゃあここなんかどう?」 | ||
67 | 依緒 | Io | 「阿多良温泉…伊豆かぁ」 | ||
68 | 女子会もだいぶ佳境に入り、 料理とお酒で頭もお腹も満足し、 そろそろ喋り疲れを感じてきた二時間後。 | ||||
69 | 朋がおもむろにテーブルに広げた旅行会社のカタログは、 わたしたちの活気を、また一気に取り返した。 | ||||
70 | 雪菜 | Setsuna | 「うん、いいんじゃないかな? 伊豆なら移動時間も少ないし」 | ||
71 | 依緒 | Io | 「まぁ、雪菜が反応したのは、 伊豆の方じゃなくて温泉の方だろうけどね」 | ||
72 | 雪菜 | Setsuna | 「…それの何が悪いのかな?」 | ||
73 | 朋 | Tomo | 「悪くない悪くない! 温泉いいよね~。 気持ちよくてのんびりできて年寄りくさくて最高~!」 | ||
74 | 依緒 | Io | 「そいやこのメンツで旅行なんて大学の時以来だよね。 | ||
75 | 依緒 | Io | まぁ、あの時と比べると余計なのが混ざってるけど」 | ||
76 | 朋 | Tomo | 「ほんっと楽しみだなぁ。 歴代ミス峰城大付の同窓会。 | ||
77 | 朋 | Tomo | なんかノミネートもされてない人が混ざってるけど」 | ||
78 | 依緒 | Io | 「あたしはそんなもん全然興味なかったの!」 | ||
79 | 朋 | Tomo | 「雪菜だって興味なかったよねぇ? なのになんで三年連続で選ばれたんだろうねぇ」 | ||
80 | 雪菜 | Setsuna | 「こら、二人ともじゃれついてないの。 | ||
81 | 雪菜 | Setsuna | それじゃ阿多良温泉で決定! なお、完全男子禁制で」 | ||
82 | 朋 | Tomo | 「PCも携帯も持ち込み不可!」 | ||
83 | 依緒 | Io | 「世俗から逃げ出してひたすら酒飲んで寝る!」 | ||
84 | 雪菜 | Setsuna | 「目の前にビーチがあっても泳ぐのは温泉!」 | ||
85 | 依緒 | Io | 「いや、ない、それはない」 | ||
86 | 朋 | Tomo | 「さすがにお風呂で泳いじゃマズイでしょ」 | ||
87 | 雪菜 | Setsuna | 「え~」 | ||
88 | ……… | .........
| |||
89 | 朋 | Tomo | 「あ、でも雪菜… 大丈夫なの? その…」 | ||
90 | 雪菜 | Setsuna | 「一泊くらいなら大丈夫。時間作るよ。 いざとなったら今日みたいに武也くんに頼むし。 ごめんね依緒?」 | ||
91 | 依緒 | Io | 「いや、そこであたしが出てくる意味わかんないし」 | ||
92 | 雪菜 | Setsuna | 「何よその言い方。 そんなことだからいつまで経ってもあなたたち…」 | ||
93 | 依緒 | Io | 「雪菜さぁ… 春希のこと、全部許すのも受け入れるのもいいけど、 あいつの説教癖まで抱え込まなくていいから」 | ||
94 | 雪菜 | Setsuna | 「何よぉそれ…」 | ||
95 | 朋 | Tomo | 「でも、本当にいいんだね? やっぱり気になって途中で帰るって言われても困るよ?」 | ||
96 | 雪菜 | Setsuna | 「うん、ちゃんと切り替える。 …わたしね、最近気づいたんだ」 | ||
97 | 朋 | Tomo | 「なにを?」 | ||
98 | 雪菜 | Setsuna | 「自分が心の底から人生を楽しまなくちゃ、 彼を笑わせることもできないんだってね」 | ||
99 | 依緒 | Io | 「雪菜…」 | ||
100 | 雪菜 | Setsuna | 「それに、わたしが遊ばないと、 かえって気を使っちゃうしね、春希くん」 | ||
101 | 依緒 | Io | 「ったく、そういう難儀なところだけ、 まるっきり以前のまんまなんだもんなぁ」 | ||
102 | 雪菜 | Setsuna | 「だから二人も、そんなに気を使わないで。 これからも遠慮なく誘って」 | ||
103 | 朋 | Tomo | 「いいの?」 | ||
104 | 雪菜 | Setsuna | 「うん、彼のためだけじゃない。 わたしのためでも…誰のためでもあると思うんだ」 | ||
105 | 朋 | Tomo | 「まぁ確かに、 どこかに遊びを作らないとやってられないかもね。 ずっと一緒でもお互いしんどいし」 | ||
106 | 雪菜 | Setsuna | 「…そう、だね」 | ||
107 | ううん… | ||||
108 | わたしは、本当はそれでもいい。 ずっと一緒でも、いい。 | ||||
109 | けれど彼は… | ||||
110 | 雪菜 | Setsuna | 「わたしはね、何も犠牲にしたりしないよ? だって、みんなで幸せになりたいから。 だから仕事も一生懸命やる。遊びだって手を抜かない」 | ||
111 | 依緒 | Io | 「昔は全然遊んでくれなかったけどね」 | ||
112 | 朋 | Tomo | 「今だって超インドア派なのは間違いないけどね。 温泉か北原さんがついてないと絶対外出しないし」 | ||
113 | 雪菜 | Setsuna | 「ちょっと、茶化さないでよ… 今は真面目に話してるんだよ?」 | ||
114 | 依緒 | Io | 「悪かった悪かった。 うん、それで?」 | ||
115 | 雪菜 | Setsuna | 「それでね、もちろん春希くんを愛することもやめない。 それが、これからも彼と歩んでいくために、 わたしがすべきことだと思ってる」 | ||
116 | 朋 | Tomo | 「真面目にのろけられても こっちが反応に困るんですけど~」 | ||
117 | 雪菜 | Setsuna | 「ごめんね? でも、少しは色っぽい話もさせてよ」 | ||
118 | だってわたしは、どうあがいても彼女には勝てない。 | ||||
119 | 彼女に勝てないわたしは、彼女と同じ手を使えない。 自分に出来ることを頑張るしかない。 | ||||
120 | …ううん、頑張らずにやり遂げるしかない。 | ||||
121 | 朋 | Tomo | 「じゃあさ、雪菜… その、もし誘いがあったらさ…ライブも続ける?」 | ||
122 | 雪菜 | Setsuna | 「うん、そうだね。 機会があれば、またやりたいな」 | ||
123 | 朋 | Tomo | 「ほ、ほんとに!? 歌、やめないんだね?」 | ||
124 | 雪菜 | Setsuna | 「うん、絶対にやめない。 だって大好きだもん」 | ||
125 | 朋 | Tomo | 「せ、雪菜ぁ…」 | ||
126 | そう、絶対にやめない。 だってわたしは、欲張りだから。 | ||||
127 | 雪菜 | Setsuna | 「そんなわけだからさ、 そろそろここは締めて、二次会カラオケ行こうよ! ねっ?」 | ||
128 | 朋 | Tomo | 「…あ~」 | ||
129 | 依緒 | Io | 「…あたしたちは遠慮しとくわ~」 | ||
130 | 彼女みたいに、 彼以外を切り捨てることなんかできないから… | ||||
131 | ……… | .........
| |||
132 | 武也 | Takeya | 「このっ、とうっ、お、と、と…よしっ、今度こそ!」 | ||
133 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
134 | 武也 | Takeya | 「い~よっしゃあああ~! やっと繋がった~!」 | ||
135 | 春希 | Haruki | 「…なぁ、武也」 | ||
136 | 武也 | Takeya | 「なんだよ、俺の方が勝ってるときに話しかけんなよ。 そうやってこっちのミスを誘う作戦だな?」 | ||
137 | 春希 | Haruki | 「俺は、どうすればいい?」 | ||
138 | 武也 | Takeya | 「………」 | "........."
| |
139 | 春希 | Haruki | 「これからの人生のこと、仕事のこと、雪菜のこと… 俺は、どうしたらいいんだろう」 | ||
140 | 武也 | Takeya | 「まさかお前が俺に教えを請う日が来るなんてな。 今の言葉、7年前の俺たちに聞かせてやりたいぜ」 | ||
141 | 春希 | Haruki | 「武也…」 | ||
142 | 武也 | Takeya | 「知り合ったときからずっと、 お前はいつも俺に指図した。 何時間も、何日も、俺が納得するまでずっと説教してた」 | ||
143 | 春希 | Haruki | 「馬鹿だよな、俺。 自分がこんなに愚かだったなんて知らなかった」 | ||
144 | 春希 | Haruki | 「人にはすぐに結果を求めるくせに、 結局、自分では何一つ決められずに流されてばっかで。 その結果、雪菜を、かずさを、みんなを傷つけてさ…」 | ||
145 | 武也 | Takeya | 「それでもお前は決断したよ。 自分じゃ流されただけって思っていたとしてもな」 | ||
146 | 春希 | Haruki | 「武也…」 | ||
147 | 武也 | Takeya | 「だからお前はここにいる。 他にも道はあったのに、今まで通りの場所にいるんだ」 | ||
148 | 春希 | Haruki | 「それでも、その選択が間違ってたら意味ないだろ」 | ||
149 | 春希 | Haruki | 「雪菜を裏切ってしまったら、 かずさを見捨ててしまったら、 価値がないだろ…」 | ||
150 | 武也 | Takeya | 「………」 | "........."
| |
151 | 春希 | Haruki | 「なのに、俺はいまだに雪菜から離れられない。 ずっと罪を重ね続けてる。 こんなの、許されないだろ」 | ||
152 | 武也 | Takeya | 「一度でも間違った選択をしたら、 もう二度と許されないって言うのか? そんなの、違うだろ?」 | ||
153 | 春希 | Haruki | 「一度じゃない… 何度も、何度も、いつだって俺は…っ」 | ||
154 | 武也 | Takeya | 「だいたい人間、自分のことが一番見えてないもんだ。 だから間違った選択をするし、 けれど人の間違いはよく見える」 | ||
155 | 武也 | Takeya | 「そんなわけで、今までお前が俺に言ってくれたことは、 いつも正しかった。 …少なくとも、俺の判断よりはな」 | ||
156 | 春希 | Haruki | 「だからこそ、今度はお前が教えてくれよ… 俺は、どうすればいいんだよ…」 | ||
157 | 武也 | Takeya | 「それでも、自分で決めろ。俺に聞くな」 | ||
158 | 春希 | Haruki | 「っ…」 | ||
159 | 武也 | Takeya | 「…念のため言っとくけど、今じゃないぞ? 決めるのは、もう少し先のことだ」 | ||
160 | 春希 | Haruki | 「先っていつだよ… いつなんだよ…」 | ||
161 | 武也 | Takeya | 「そうだな… 自分がこうするって決めたことが、 迷った末、悩んだ末の結果だと信じられるとき、かな?」 | ||
162 | 春希 | Haruki | 「…『迷ったって信じられる』って、なんか変だな」 | ||
163 | 武也 | Takeya | 「ああ、変だな」 | ||
164 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
165 | 武也 | Takeya | 「なぁ、春希」 | ||
166 | 春希 | Haruki | 「ん?」 | ||
167 | 武也 | Takeya | 「もし、その時が来たらさ… 迷えるようになって、悩めるようになって、 何かを決断するときが来たらさ…最初に俺に話せ」 | ||
168 | 春希 | Haruki | 「武也…」 | ||
169 | 武也 | Takeya | 「お前が決めたことなら、俺は文句は言わない… なんてこと言うわけないからな。 昔のお前みたいに、指図しまくってやる」 | ||
170 | 春希 | Haruki | 「…頼む」 | ||
171 | 武也 | Takeya | 「ああ、任せろ」 | ||
172 | 春希 | Haruki | 「ごめんな、武也。 本当に、ごめん…」 | ||
173 | 武也 | Takeya | 「その台詞は、お前が元通りになったとき、 本当に言うべき相手に言ってやれ」 | ||
174 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
175 | 武也 | Takeya | 「で、そっちの禊が終わったら次に俺な。 安心しろ、一生返せないくらいの恩返しをしてもらうさ」 | ||
176 | 依緒 | Io | 「よかった~、 なんとか終電間にあったね~」 | ||
177 | 朋 | Tomo | 「あ~、もう喉ガラガラ。 月曜までにちゃんと元に戻ってるかなぁ」 | ||
178 | 依緒 | Io | 「わざわざ雪菜に張り合うからだ。 一人で歌わせておけば2時間で済んだものを」 | ||
179 | 朋 | Tomo | 「そんなんつまんないじゃん。 わたしだってボイトレの成果見せないと」 | ||
180 | 依緒 | Io | 「お前、今日の集まりの主旨を忘れてないか?」 | ||
181 | 朋 | Tomo | 「あたしの社会人出発記念でしょ?」 | ||
182 | 依緒 | Io | 「………」 | "........."
| |
183 | 朋 | Tomo | 「い~じゃん別に。 みんなで楽しんだ方が 雪菜だってストレス発散になるって」 | ||
184 | 依緒 | Io | 「ま、そうなってることを祈るか。 そこそこ楽しそうだったしな、雪菜も」 | ||
185 | 朋 | Tomo | 「水沢さんは逆に気を使いすぎだよ。 その心配りをもうちょっと 飯塚さんにも回してあげればいいのに」 | ||
186 | 依緒 | Io | 「訳わかんない方向に話持って行かないの。 どうせあたしは食いつきゃしないんだから諦めなさい」 | ||
187 | 朋 | Tomo | 「ちぇえっ」 | ||
188 | 依緒 | Io | 「ふん」 | ||
189 | 朋 | Tomo | 「………」 | "........."
| |
190 | 依緒 | Io | 「………」 | "........."
| |
191 | 朋 | Tomo | 「………」 | "........."
| |
192 | 依緒 | Io | 「ね」 | ||
193 | 朋 | Tomo | 「ん~?」 | ||
194 | 依緒 | Io | 「あんたは、まだ反対派?」 | ||
195 | 朋 | Tomo | 「ったりまえじゃん」 | ||
196 | 依緒 | Io | 「そんなに嫌いになった? 春希のこと」 | ||
197 | 朋 | Tomo | 「嫌ってなんかいない。 ただ、許せないだけ」 | ||
198 | 依緒 | Io | 「………」 | "........."
| |
199 | 朋 | Tomo | 「勝手に心変わりして、勝手に悩んで、勝手に壊れて… どうやって許せばいいのか全然イメージわかないよ」 | ||
200 | 依緒 | Io | 「あれは… もしかしたら、心変わりって訳じゃ」 | ||
201 | 朋 | Tomo | 「そんな個人的感情を抜きにしても、 今の北原さんは、 雪菜の足を引っ張るだけの存在だと思う」 | ||
202 | 依緒 | Io | 「っ…」 | ||
203 | 朋 | Tomo | 「まぁ、そんなこと言っちゃうとまた雪菜がキレるから、 水沢さんにしか愚痴らないけどさぁ」 | ||
204 | 依緒 | Io | 「少しはあたしのメンタルにも配慮してよ」 | ||
205 | 朋 | Tomo | 「そういう水沢さんはどうなのよ? あんなことした北原さんをまだ許せるの?」 | ||
206 | 依緒 | Io | 「許せない… けど、友達もやめたくない」 | ||
207 | 朋 | Tomo | 「………」 | "........."
| |
208 | 依緒 | Io | 「雪菜より古い友達なんだよ。 いっつも正直に、本気で生きてること、知ってるんだよ」 | ||
209 | 朋 | Tomo | 「だからってさぁ…」 | ||
210 | 依緒 | Io | 「それに、少しは冬馬さんの気持ちだってわかる。 …まぁ、あまりにも想像をかけ離れた強さだったけど」 | ||
211 | 朋 | Tomo | 「その想いの強さが大問題だったんじゃん」 | ||
212 | 依緒 | Io | 「何より、雪菜が二人を罰することを望んでない」 | ||
213 | 朋 | Tomo | 「…っ」 | ||
214 | 依緒 | Io | 「まぁでも、あんたは今のままでいいよ。 今のまま、ずっと雪菜だけの味方でいてやってよ」 | ||
215 | 朋 | Tomo | 「ま、雪菜にはわたしがついてなくちゃ駄目だしね」 | ||
216 | 依緒 | Io | 「きっと武也は、ずっと春希の味方のままでいる。 それでちょうどいいバランスだよ」 | ||
217 | 朋 | Tomo | 「水沢さんは?」 | ||
218 | 依緒 | Io | 「まだ保留」 | ||
219 | 朋 | Tomo | 「優柔不断」 | ||
220 | 依緒 | Io | 「だって、あたしにはまだわからないよ。 雪菜が本当は無理してるのか、 それともしてないのか…」 | ||
221 | 朋 | Tomo | 「そんなの、無理してるに決まってんじゃん」 | ||
222 | 依緒 | Io | 「…かもしれないね。 でもその無理が限界なのか、余裕なのか」 | ||
223 | 朋 | Tomo | 「だからそんなの…」 | ||
224 | 依緒 | Io | 「限界だったとしても、まだ考えなくちゃならない。 だったら無理やり別れさせるべきなのか、 雪菜の望み通り、よりを戻させるべきなのか」 | ||
225 | 朋 | Tomo | 「………」 | "........."
| |
226 | 依緒 | Io | 「あたしには、わからない。 自分の考えはあるけど、まだ自信が持てないんだ」 | ||
227 | 朋 | Tomo | 「ほんっとあなたって男女のことになると、 まるっきり決断力がなくなるよね~」 | ||
228 | 依緒 | Io | 「あんたに言われる筋合いは…」 | ||
229 | 依緒 | Io | 「っと、ごめん」 | ||
230 | 依緒 | Io | 「うん、うん…今、こっちも終わった」 | ||
231 | 依緒 | Io | 「そか…じゃあ、今日のところは問題ないね。 お疲れさま」 | ||
232 | 依緒 | Io | 「うん、じゃ…え? これから?」 | ||
233 | 依緒 | Io | 「………いいよ。 じゃ、駅前で」 | ||
234 | 依緒 | Io | 「悪い。 用事ができたから戻る」 | ||
235 | 朋 | Tomo | 「デート?」 | ||
236 | 依緒 | Io | 「違うよ。ただ食事するだけ」 | ||
237 | 朋 | Tomo | 「さっきまで十分飲んで食べたのに?」 | ||
238 | 依緒 | Io | 「歌ったせいで小腹が空いてきたしね」 | ||
239 | 朋 | Tomo | 「終電逃すってわかってて?」 | ||
240 | 依緒 | Io | 「ちょっと時間潰せば始発が動き出すでしょ」 | ||
241 | 朋 | Tomo | 「そういうのをデートって言うんじゃないの?」 | ||
242 | 依緒 | Io | 「全然違う。 じゃあね」 | ||
243 | 朋 | Tomo | 「あ…」 | ||
244 | 朋 | Tomo | 「………」 | "........."
| |
245 | 朋 | Tomo | 「あいつらもめんっどくさ~!」 |
Script Chart[edit]
Edit this section For more instructions on how the script chart works, please click here.
If you are below the age of consent in your respective country, you are advised to not read any adult content (marked by cells with red backgrounds) where applicable. Otherwise, you are agreeing to the terms of our Disclaimer.
Introductory Chapter | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1001 | 1008 | 1009 | 1010 | 1011 | 1012 | 1013 |
1002 | 1008_020 | 1009_020 | 1010_020 | 1011_020 | 1012_020 | |
1003 | 1008_030 | 1009_030 | 1010_030 | 1011_030 | 1012_030 | |
1004 | 1008_040 | 1010_040 | 1012_030_2 | |||
1005 | 1008_050 | 1010_050 | ||||
1006 | 1010_060 | |||||
1006_2 | 1010_070 | |||||
1007 |
Closing Chapter | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | ||||||
2001 | 2011 | 2020 | 2027 | 2301 | 2309 | 2316 | 2401 | 2408 | 2501 | 2510 |
2002 | 2012 | 2021 | 2028 | 2302 | 2310 | 2317 | 2402 | 2409 | 2502 | 2511 |
2003 | 2013 | 2022 | 2029 | 2303 | 2311 | 2318 | 2403 | 2410 | 2503 | 2512 |
2004 | 2014 | 2023 | 2030 | 2304 | 2312 | 2319 | 2404 | 2411 | 2504 | 2513 |
2005 | 2015 | 2024 | 2031 | 2305 | 2313 | 2320 | 2405 | 2412 | 2505 | 2514 |
2006 | 2016 | 2025 | 2032 | 2306 | 2314 | 2321 | 2406 | 2413 | 2506 | 2515 |
2007 | 2017 | 2026 | 2033 | 2307 | 2315 | 2322 | 2407 | 2507 | 2516 | |
2008 | 2018 | 2308 | 2508 | 2517 | ||||||
2009 | 2019 | 2509 | ||||||||
2010 | ||||||||||
Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | |||||||
2031_2 | 2312_2 | 2401_2 | 2504_2 | 2511_2 | ||||||
2031_3 | 2313_2 | 2402_2 | 2507_2 | 2513_2 | ||||||
2031_4 | 2313_3 | 2402_3 |
Coda | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Kazusa (True) | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | ||||||
3001 | 3008 | 3014_2 | 3020 | 3101 | 3107 | 3201 | 3207 | 3901 | 3907 |
3002 | 3009 | 3014_3 | 3021 | 3102 | 3108 | 3202 | 3208 | 3902 | 3908 |
3003 | 3010 | 3015 | 3022 | 3103 | 3109 | 3203 | 3209 | 3903 | 3909 |
3004 | 3011 | 3016 | 3023 | 3104 | 3110 | 3204 | 3210 | 3904 | |
3005 | 3012 | 3017 | 3024 | 3105 | 3111 | 3205 | 3211 | 3905 | |
3006 | 3013 | 3018 | 3106 | 3206 | 3906 | ||||
3007 | 3014 | 3019 | |||||||
Common | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | |||||||
3001_2 | 3210_2 | 3901_2 | 3906_2 | ||||||
3015_2 | 3902_2 | 3907_2 | |||||||
3902_3 | 3907_3 | ||||||||
3904_2 |
Mini After Story and Extra Episode | |||
---|---|---|---|
The Path Back to Happiness | The Path Forward to Happiness | Dear Mortal Enemy | |
6001 | 6101 | 4000 | 4005 |
6002 | 6102 | 4001 | 4006 |
6003 | 6103 | 4002 | 4007 |
6004 | 6104 | 4003 | 4008 |
6005 | 4004 | 4009 |
Novels | |||||
---|---|---|---|---|---|
The Snow Melts, And Until The Snow Falls | The Idol Who Forgot How to Sing | Twinkle Snow ~Reverie~ | After the Festival ~Setsuna's Thirty Minutes~ | His God, Her Savior | |
5000 | 5100 | 5200 | 5205 | 5300 | 5400 |
5001 | 5101 | 5201 | 5206 | 5301 | 5401 |
5002 | 5102 | 5202 | 5207 | 5302 | |
5003 | 5103 | 5203 | 5208 | 5303 | |
5004 | 5104 | 5204 | 5209 |
Short Stories | |||
---|---|---|---|
Princess Setsuna's Distress and Her Minister's Sinister Plan | Koharu Climate After the Passing of the Typhoon | This isn't the Season for White Album | Todokanai Koi, Todoita |
7000 | 7100 | 7200 | 7300 |