White Album 2/Script/2409
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Speaker | Text | Comment | |||
---|---|---|---|---|---|
Line # | JP | EN | JP | EN | |
1 | 雪菜 | Setsuna | 「ねぇ、春希くん」 | ||
2 | 春希 | Haruki | 「ん…?」 | ||
3 | 雪菜 | Setsuna | 「わたし、これからずっと、 あなたをあたためてみせる…」 | ||
4 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
5 | 雪菜 | Setsuna | 「心も、体も、二度と挫けないように。 かずさを失った辛さも、悲しさも、苦しさも… 全部わたしが溶かしてあげるから」 | ||
6 | 春希 | Haruki | 「やめろよ、雪菜…」 | ||
7 | 雪菜 | Setsuna | 「だって、春希くんが挫けたのはわたしのせいだから。 だからあなたは、わたしを遠慮なく使っていいよ」 | ||
8 | 春希 | Haruki | 「そんなの、何の解決にもなってない。 辛さも、悲しさも、苦しさも… 俺の代わりに、雪菜が抱え込むだけじゃないか」 | ||
9 | 雪菜 | Setsuna | 「代わりでいい、代わりでいいんだよ。 わたしは、誰の代わりにでもなるから」」 | ||
10 | 春希 | Haruki | 「よくない…」 | ||
11 | 雪菜 | Setsuna | 「かずさの代わりに、あなたを支える。 あなたの代わりに、全てを受け止めてみせる」 | ||
12 | 春希 | Haruki | 「雪菜…っ!」 | ||
13 | 雪菜 | Setsuna | 「あなたを…あっためてあげるからね?」 | ||
14 | ……… | .........
| |||
15 | 依緒 | Io | 「そっかぁぁ! 受かったんだ孝宏君!」 | ||
16 | 雪菜 | Setsuna | 「うん、さっき一緒に発表見てきてね。 政経の補欠合格だった…」 | ||
17 | 依緒 | Io | 「補欠って言っても正規合格と同じだもんねウチは。 おめでとう」 | ||
18 | 雪菜 | Setsuna | 「ありがとう。 …本当は推薦で決めておかなくちゃいけないんだけどね。 あの子、夏までずっと遊んでて」 | ||
19 | 依緒 | Io | 「そっか、小木曽家にも桜が咲いたかぁ…」 | ||
20 | 雪菜 | Setsuna | 「うん…もうすぐ冬も終わりだね」 | ||
21 | 依緒 | Io | 「あ、じゃあ雪菜ん家のことだから、 今日は家族でお祝いだよね? 晩ご飯誘おうと思ってたんだけどなぁ」 | ||
22 | 雪菜 | Setsuna | 「うん、ごめんね。 また近いうちに埋め合わせするから」 | ||
23 | 依緒 | Io | 「お祝い事なんだから、それでいい。 雪菜が楽しい時を過ごせるなら、それでいいよ」 | ||
24 | 雪菜 | Setsuna | 「依緒…?」 | ||
25 | 依緒 | Io | 「ただあたしはさ、雪菜が辛い気持ちでいるんだったら、 ほんの少しの時間でも、楽になれればなって、 そう、思っただけなんだから」 | ||
26 | 雪菜 | Setsuna | 「………」 | "........."
| |
27 | 依緒 | Io | 「だから、嬉しい時間にあたしは必要ない。 泣きたくなったときとか、話をしたくなったとき… そういう時のためにとっといて?」 | ||
28 | 雪菜 | Setsuna | 「ありがと、ね」 | ||
29 | 依緒 | Io | 「………この前も聞いたけど、 本当に、それだけでいいんだね?」 | ||
30 | 雪菜 | Setsuna | 「………うん」 | ||
31 | 依緒 | Io | 「雪菜が自分で決着つけるって言ったから、 あたしはもう、何も言わない」 | ||
32 | 雪菜 | Setsuna | 「今まで、ありがとうね。 武也くんにもお礼言っておいてね」 | ||
33 | 依緒 | Io | 「で、さ…どうするの?」 | ||
34 | 雪菜 | Setsuna | 「何を?」 | ||
35 | 依緒 | Io | 「あんたたちの三年間、どうするの?」 | ||
36 | 雪菜 | Setsuna | 「三年、か。 改めて数えてみると、何だか腐れ縁っぽいね」 | ||
37 | 依緒 | Io | 「そんなふうに、お互い笑える間柄なら良かったのにな」 | ||
38 | 雪菜 | Setsuna | 「依緒と武也くんみたいに?」 | ||
39 | 依緒 | Io | 「六年経つと、 腐った後に分解されて、跡形もなくなるけどね」 | ||
40 | 雪菜 | Setsuna | 「ふふ…」 | ||
41 | 依緒 | Io | 「…決着、つけるんだよね?」 | ||
42 | 雪菜 | Setsuna | 「うん、つける」 | ||
43 | 依緒 | Io | 「いつ?」 | ||
44 | 雪菜 | Setsuna | 「冬が…終わるまでに」 | ||
45 | ……… | .........
| |||
46 | 雪菜 | Setsuna | 「ね、春希くん…」 | ||
47 | 春希 | Haruki | 「え…」 | ||
48 | 雪菜 | Setsuna | 「好きな人、できたのかな? 少しは、ふっきれたのかな?」 | ||
49 | 春希 | Haruki | 「あ…あれは…っ」 | ||
50 | 雪菜 | Setsuna | 「もしそうなら、今度紹介してね。 大丈夫、わたし変なこと言わないから。 …あなたを苦しめるような態度、取らないから」 | ||
51 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
52 | 雪菜 | Setsuna | 「ねぇ、安心して、春希くん。 どんなことがあってもわたし、 絶対にあなたのこと嫌いにならないから」 | ||
53 | 春希 | Haruki | 「雪菜…」 | ||
54 | 雪菜 | Setsuna | 「だから、隠さなくていい。 わたしに、罪悪感を持たなくていいんだよ…」 | ||
55 | 春希 | Haruki | 「どうして… だって俺は…」 | ||
56 | 雪菜 | Setsuna | 「そんなことで壊れるわたしたちじゃない」 | ||
57 | 春希 | Haruki | 「え…」 | ||
58 | 雪菜 | Setsuna | 「…っていうのは、 わたしの勝手な思い込み、なのかな?」 | ||
59 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
60 | 雪菜 | Setsuna | 「三年間、色々あったよね。 何度も何度も壊れかけたよね、わたしたち」 | ||
61 | 春希 | Haruki | 「…だったな」 | ||
62 | 雪菜 | Setsuna | 「でも今も、こうして一緒にいられる。 恋人だったり、友達だったり、友達の友達だったり するけれど、ずっと繋がったままでいる」 | ||
63 | 春希 | Haruki | 「うん」 | ||
64 | 雪菜 | Setsuna | 「だから、これからも大丈夫。 わたしは、そう信じてる」 | ||
65 | 春希 | Haruki | 「………俺も、信じていいのかな?」 | ||
66 | 雪菜 | Setsuna | 「あなたが信じたわたしなら、 絶対に裏切ったりしないよ?」 | ||
67 | 春希 | Haruki | 「うん…」 | ||
68 | 雪菜 | Setsuna | 「だから、春希くん… しばらくあなたを、その人に預けてあげる」 | ||
69 | 雪菜 | Setsuna | 「でもね… わたしたちは、これからもずっと一緒だよ?」 | ||
70 | ……… | .........
| |||
71 | 武也 | Takeya | 「進級、おめでとさん」 | ||
72 | 春希 | Haruki | 「お前に言われるとはなぁ…」 | ||
73 | 追試も、追加レポートも今日で全て終わり、 とっくに決まっていた四年への進級を、 やっと心の底から受け入れる乾杯の音頭。 | ||||
74 | 武也 | Takeya | 「これで晴れて春休みだな、お互い」 | ||
75 | 春希 | Haruki | 「春休みと言いつつ、 未だに冬真っ盛りのような気もするけど」 | ||
76 | 武也 | Takeya | 「なぁに、三月になったらこの寒さもすぐに緩むさ。 もうすぐだ」 | ||
77 | 春希 | Haruki | 「そっか… 終わるか、冬」 | ||
78 | 終わるどころか、昨日は今年の最低気温を更新してた。 | ||||
79 | 今日の合格発表も、 一部の受験生にしか春を連れてきていない。 皆に温かい日射しが注がれるのは、何日後のことだろう。 | ||||
80 | 武也 | Takeya | 「四年になったら忙しくなるぞ。 就職活動に卒論に、それから女の子との思い出作りに」 | ||
81 | 春希 | Haruki | 「お前、最後のは毎年やってるだろ」 | ||
82 | 武也 | Takeya | 「大学四年は旅立ちの季節。 …一番後腐れのない年じゃないか」 | ||
83 | 春希 | Haruki | 「確か三年前も同じ事言ってたような…」 | ||
84 | 武也 | Takeya | 「そっか、覚えてるか」 | ||
85 | 春希 | Haruki | 「お前、何年経っても変わんないなぁ。 そんなふうに意地張ってるから依緒も…」 | ||
86 | 武也 | Takeya | 「じゃあお前、 その時俺が、他に何言ったか覚えてるか?」 | ||
87 | 春希 | Haruki | 「え…?」 | ||
88 | 武也 | Takeya | 『いいか春希? お前と雪菜ちゃんには先があるんだぞ?』 | ||
89 | 武也 | Takeya | 「お前、何年経っても変わんないなぁ。 そんなふうに抱え込んだままだから…」 | ||
90 | 春希 | Haruki | 「…覚えてねえよ」 | ||
91 | 覚えてる。 | ||||
92 | 武也 | Takeya | 「思いっきり動揺したまま言うな。 なんだか罪悪感湧いてくるだろ。 俺、何も悪くないのによ」 | ||
93 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
94 | あの時は、どうしたらいいかわからない揺れた心のまま、 けれど俺は、誰にとっても一番辛く厳しい現実を選んだ。 | ||||
95 | 誰がどう見ても間違ってたし、俺は自分の選択を後悔した。 | ||||
96 | だけど、今、あの時と同じ選択を突きつけられて、 今度こそ正しい選択をするなんて自信は、やっぱりない。 | ||||
97 | …あの時の正しい選択というものが、 未だにどれなのか見つかっていないから。 | ||||
98 | 武也 | Takeya | 「春希」 | ||
99 | 春希 | Haruki | 「ん?」 | ||
100 | 武也 | Takeya | 「俺さ、依緒と約束したんだ」 | ||
101 | 春希 | Haruki | 「何を?」 | ||
102 | 武也 | Takeya | 「春希と雪菜ちゃんがどんな結論を下そうとも、 俺たちは、お前たちの友達でい続けるって」 | ||
103 | 春希 | Haruki | 「あ…」 | ||
104 | 武也 | Takeya | 「どっちとも絶交しないって。 お前たちがいくら迷惑だって言っても、 嫌がらせみたいに四人グループを守るって」 | ||
105 | 春希 | Haruki | 「武也…」 | ||
106 | 武也 | Takeya | 「だから、どんな現実が待ってたとしても受け止めろ。 そして、いつか、笑って話せる思い出に変えろ」 | ||
107 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
108 | いや… 正しい選択なんて、どこにもないのかもしれない。 | ||||
109 | 武也 | Takeya | 「後はお前が決断するんだ。 もう助けないけど、でも、受け入れる」 | ||
110 | 春希 | Haruki | 「…ありがとう。 ごめんな」 | ||
111 | そこにあるのはただ… 『誰かが傷つき、そして誰かがもっと傷つく』 辛く、悲しく、苦しい選択なのかもしれない。 | ||||
112 | そんな、決断の向こうに幸せがあるかなんてわからない、 時間制限付きの選択肢を、でも俺は選ばなくちゃならない。 | ||||
113 | 武也 | Takeya | 「いいって。 その代わり、これからも絶対に俺たちから逃げんなよ?」 | ||
114 | 春希 | Haruki | 「………ああ」 | ||
115 | みんなを傷つけて、 けれど、ほんの少しの幸せを取り戻すために。 | ||||
116 | ……… | .........
| |||
117 | 雪菜 | Setsuna | 「春希くんが、好きなんだね」 | ||
118 | 千晶 | Chiaki | 「あんなやつ好きでも何でもないよ。 骨の髄まで利用しただけだよ」 | ||
119 | 雪菜 | Setsuna | 「だから、その罪悪感で先に進めなくなったのかな? ああ、うん。わかるよ、わたしにはよくわかる」 | ||
120 | 千晶 | Chiaki | 「やめようよ決めつけはさぁ。 頬の一つでも殴ってくれた方がよっぽど…」 | ||
121 | 雪菜 | Setsuna | 「でもごめんね、わたしも、あなたを憎めない。 ありがとう、晶子さん。 それでもわたしは、あなたに救われたよ」 | ||
122 | 千晶 | Chiaki | 「どいつもこいつも…っ!」 | ||
123 | 雪菜 | Setsuna | 「彼を助けてくれて、ありがとう。 わたしを演じてくれて、ありがとう」 | ||
124 | 千晶 | Chiaki | 「…何、言ってんの?」 | ||
125 | 雪菜 | Setsuna | 「わたしの代わりに、 彼をあっためてくれて、ありがとう」 | ||
126 | 千晶 | Chiaki | 「だからぁ、あの時は別に、 小木曽さんの代わりって訳じゃ…」 | ||
127 | 雪菜 | Setsuna | 「でも、春希くんはそう信じてる。 だってわたし、約束したんだ。 かずさの代わりに、春希くんを支えるって」 | ||
128 | 千晶 | Chiaki | 「………忘れてるって、そんなの」 | ||
129 | 雪菜 | Setsuna | 「なのに、わたしのしたことはまるで逆。 自分の感情を彼に押しつけて、彼を傷つけて…」 | ||
130 | 千晶 | Chiaki | 「ま、でも、そのおかげでやりやすくなったよ。 春希の奴、あたしにどっぷりハマっちゃってさぁ」 | ||
131 | 雪菜 | Setsuna | 「うん、それでいいよ、千晶さん。 あなたの演じたわたし、とてもよくできてた」 | ||
132 | 千晶 | Chiaki | 「だから違うんだってば。 あんたを演じるのは、これからで…」 | ||
133 | 雪菜 | Setsuna | 「これからもあんなふうに、 今はなにもできないわたしの代わりに 彼をあっためてあげてね?」 | ||
134 | 千晶 | Chiaki | 「あの時は、まだあたし自身で…」 | ||
135 | 雪菜 | Setsuna | 「あなた自身…? それ、誰のこと?」 | ||
136 | 千晶 | Chiaki | 「………」 | "........."
| |
137 | 雪菜 | Setsuna | 「大丈夫だよ、千晶さん。 あなたは何も考えず、ただ、わたしになればいい…」 | ||
138 | 雪菜 | Setsuna | 「空っぽのあなたには、それしか選択肢はないんだよ」 | ||
139 | 千晶 | Chiaki | 「あれはあたしが一生懸命考えたんだよ! 小木曽雪菜のまったく逆パターンで、 けれど春希が求めてる、女じゃない女をさ…」 | ||
140 | 雪菜 | Setsuna | 「考える必要ないんだよ… 春希くんは、必ずわたしのところに帰ってくるんだから」 | ||
141 | 千晶 | Chiaki | 「な…」 | ||
142 | 雪菜 | Setsuna | 「わたしたちの三年間は、 誰にも覆すことはできないんだから。 かずさ以外は、ね?」 | ||
143 | 千晶 | Chiaki | 「………っ」 | ||
144 | 雪菜 | Setsuna | 「だから今は…あなたの背中を押してあげる。 春希くんを、どうか守ってあげて、ください」 | ||
145 | 雪菜 | Setsuna | 「…春になるまででいいから、ね」 | ||
146 | 千晶 | Chiaki | 「うるっさいなぁ!」 | ||
147 | 千晶 | Chiaki | 「はぁ、はぁ、はぁぁ………っ、 う、うぐ…っ」 | ||
148 | ……… | .........
| |||
149 | 千晶 | Chiaki | 「あ…」 | ||
150 | 上原 | Uehara | 「邪魔してるぞ」 | ||
151 | 千晶 | Chiaki | 「上がるまでは顔出して欲しくないんだけどね」 | ||
152 | 上原 | Uehara | 「できてる分だけでも貰っていかないとな。 姫は頭の中に全部入ってるからいいけど、 演出プランを立てる方の身にもなってくれ」 | ||
153 | 千晶 | Chiaki | 「………」 | "........."
| |
154 | 上原 | Uehara | 「いつの間に第五幕まで増えてんだよ… 三幕で終わりじゃなかったのか」 | ||
155 | 千晶 | Chiaki | 「やっぱ三年後も書かないと話の決着つかなくてさ」 | ||
156 | 上原 | Uehara | 「これ、何時間やるつもりなんだ?」 | ||
157 | 千晶 | Chiaki | 「…削らないよ?」 | ||
158 | 上原 | Uehara | 「俺はいいけど、姫の体力が保つのか? 今も調子悪いんだろ?」 | ||
159 | 千晶 | Chiaki | 「これは…ちょっと違う」 | ||
160 | 上原 | Uehara | 「ついでにまだ煮詰まってるみたいだな。 後で片づけておくから、 その辺の割れてるものに触れるなよ」 | ||
161 | 千晶 | Chiaki | 「雪音がムカつくんだよ… あたしのこと、嘲笑いやがってさ」 | ||
162 | 上原 | Uehara | 「自分の作った人間に神様が翻弄されてどうする」 | ||
163 | 千晶 | Chiaki | 「神は小木曽雪菜に似せて初芝雪音を創造したもうた。 しかしいつしか雪音は神の意に反し、 自らの意志で西村和希を愛し、独占していった…」 | ||
164 | 上原 | Uehara | 「いつもなら完全に雪音になりきるじゃないか。 今回に限ってシンクロできないのか? …自分が作ったキャラクターだろ?」 | ||
165 | 千晶 | Chiaki | 「[R雪菜^モデル]に感情移入できないんだよ。 それでちょっとね…」 | ||
166 | 上原 | Uehara | 「嫉妬?」 | ||
167 | 千晶 | Chiaki | 「…なのかな?」 | ||
168 | 上原 | Uehara | 「一番納得できる理由としてはそれだけど、 何しろ姫の思考回路だからなぁ」 | ||
169 | 千晶 | Chiaki | 「そんなにあたしって異常かな?」 | ||
170 | 上原 | Uehara | 「男を愛するのも、キスも、セックスも、姫にとっては 救世主になって世界を救ったり、鬼になって人を殺したり、 鶴になって機を織るのと同じだろ?」 | ||
171 | 千晶 | Chiaki | 「何かおかしいの? それ」 | ||
172 | 上原 | Uehara | 「…要するに、全て演技なんだよ。自己陶酔。 相手がいても、それは相手役でしかないの」 | ||
173 | 千晶 | Chiaki | 「む~…」 | ||
174 | 上原 | Uehara | 「だから社会経験も、研究も、 人とのコミュニケーションでさえも、 全部、役者としての自分にフィードバックされる」 | ||
175 | 千晶 | Chiaki | 「出たよ座長の意味不明な語りが…」 | ||
176 | 上原 | Uehara | 「結果、演技者としては飛躍的な成長を遂げるけど、 人間的に成長はしないというオチがつく」 | ||
177 | 千晶 | Chiaki | 「胸、こんなにおっきくなったよ?」 | ||
178 | 上原 | Uehara | 「心は子供のまんまだ。 しかも、悪戯好きで残酷なところだけ」 | ||
179 | 千晶 | Chiaki | 「んむむ…」 | ||
180 | 上原 | Uehara | 「別に俺にとっては全然悪いことじゃないぞ? 姫のそういうところに惚れ込んで劇団作ったんだから」 | ||
181 | 千晶 | Chiaki | 「あたし、座長の操り人形じゃない…」 | ||
182 | 上原 | Uehara | 「ちっとも操られてないだろ! むしろ少しは俺の思惑通りに動いてくれ。 この前医者で、マジ潰瘍だって言われたんだからな」 | ||
183 | 千晶 | Chiaki | 「んむむむむ…」 | ||
184 | 上原 | Uehara | 「ただ…」 | ||
185 | 千晶 | Chiaki | 「何よ」 | ||
186 | 上原 | Uehara | 「今回に限っては、何かの変化の兆候は見られるな。 …今までそういうこと気にしなかったのに」 | ||
187 | 千晶 | Chiaki | 「てことは、本当に嫉妬してるのかな? あたしが、雪音に?」 | ||
188 | 上原 | Uehara | 「それこそ俺に聞かれたってなぁ…」 | ||
189 | 千晶 | Chiaki | 「だとしたら、原因はアレしかない」 | ||
190 | 上原 | Uehara | 「とうとう姫も女に目覚めたか…」 | ||
191 | 千晶 | Chiaki | 「ううん、一足飛び。 母性に目覚めちゃったかもしんない」 | ||
192 | 上原 | Uehara | 「………は?」 | ||
193 | 千晶 | Chiaki | 「妊娠したみたいなんだ。 ………春希の子」 |
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Introductory Chapter | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1001 | 1008 | 1009 | 1010 | 1011 | 1012 | 1013 |
1002 | 1008_020 | 1009_020 | 1010_020 | 1011_020 | 1012_020 | |
1003 | 1008_030 | 1009_030 | 1010_030 | 1011_030 | 1012_030 | |
1004 | 1008_040 | 1010_040 | 1012_030_2 | |||
1005 | 1008_050 | 1010_050 | ||||
1006 | 1010_060 | |||||
1006_2 | 1010_070 | |||||
1007 |
Closing Chapter | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | ||||||
2001 | 2011 | 2020 | 2027 | 2301 | 2309 | 2316 | 2401 | 2408 | 2501 | 2510 |
2002 | 2012 | 2021 | 2028 | 2302 | 2310 | 2317 | 2402 | 2409 | 2502 | 2511 |
2003 | 2013 | 2022 | 2029 | 2303 | 2311 | 2318 | 2403 | 2410 | 2503 | 2512 |
2004 | 2014 | 2023 | 2030 | 2304 | 2312 | 2319 | 2404 | 2411 | 2504 | 2513 |
2005 | 2015 | 2024 | 2031 | 2305 | 2313 | 2320 | 2405 | 2412 | 2505 | 2514 |
2006 | 2016 | 2025 | 2032 | 2306 | 2314 | 2321 | 2406 | 2413 | 2506 | 2515 |
2007 | 2017 | 2026 | 2033 | 2307 | 2315 | 2322 | 2407 | 2507 | 2516 | |
2008 | 2018 | 2308 | 2508 | 2517 | ||||||
2009 | 2019 | 2509 | ||||||||
2010 | ||||||||||
Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | |||||||
2031_2 | 2312_2 | 2401_2 | 2504_2 | 2511_2 | ||||||
2031_3 | 2313_2 | 2402_2 | 2507_2 | 2513_2 | ||||||
2031_4 | 2313_3 | 2402_3 |
Coda | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Kazusa (True) | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | ||||||
3001 | 3008 | 3014_2 | 3020 | 3101 | 3107 | 3201 | 3207 | 3901 | 3907 |
3002 | 3009 | 3014_3 | 3021 | 3102 | 3108 | 3202 | 3208 | 3902 | 3908 |
3003 | 3010 | 3015 | 3022 | 3103 | 3109 | 3203 | 3209 | 3903 | 3909 |
3004 | 3011 | 3016 | 3023 | 3104 | 3110 | 3204 | 3210 | 3904 | |
3005 | 3012 | 3017 | 3024 | 3105 | 3111 | 3205 | 3211 | 3905 | |
3006 | 3013 | 3018 | 3106 | 3206 | 3906 | ||||
3007 | 3014 | 3019 | |||||||
Common | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | |||||||
3001_2 | 3210_2 | 3901_2 | 3906_2 | ||||||
3015_2 | 3902_2 | 3907_2 | |||||||
3902_3 | 3907_3 | ||||||||
3904_2 |
Mini After Story and Extra Episode | |||
---|---|---|---|
The Path Back to Happiness | The Path Forward to Happiness | Dear Mortal Enemy | |
6001 | 6101 | 4000 | 4005 |
6002 | 6102 | 4001 | 4006 |
6003 | 6103 | 4002 | 4007 |
6004 | 6104 | 4003 | 4008 |
6005 | 4004 | 4009 |
Novels | |||||
---|---|---|---|---|---|
The Snow Melts, And Until The Snow Falls | The Idol Who Forgot How to Sing | Twinkle Snow ~Reverie~ | After the Festival ~Setsuna's Thirty Minutes~ | His God, Her Savior | |
5000 | 5100 | 5200 | 5205 | 5300 | 5400 |
5001 | 5101 | 5201 | 5206 | 5301 | 5401 |
5002 | 5102 | 5202 | 5207 | 5302 | |
5003 | 5103 | 5203 | 5208 | 5303 | |
5004 | 5104 | 5204 | 5209 |
Short Stories | |||
---|---|---|---|
Princess Setsuna's Distress and Her Minister's Sinister Plan | Koharu Climate After the Passing of the Typhoon | This isn't the Season for White Album | Todokanai Koi, Todoita |
7000 | 7100 | 7200 | 7300 |