White Album 2/Script/2511
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Editing
Translation Notes
Text
Speaker | Text | Comment | |||
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Line # | JP | EN | JP | EN | |
1 | 『本当にごめんなさい』 | ||||
2 | 『今、友達の家から帰ってきたところ。 結局、土曜日はまる一日一緒ってことになっちゃった』 | ||||
3 | 『由美って覚えてる? 同じ政経の深川由美。 彼女の家に四人集まって、コピーの仕分けついでに、 一応、勉強もしておこうって話になってね』 | ||||
4 | 『…そんな、コピーついでの勉強がはかどるわけないよね。 思った通り、1時間勉強して2時間雑談の繰り返し。 途中で借りてきた映画見て盛り上がっちゃったりして』 | ||||
5 | 『楽しかったけど、楽しかっただけで終わっちゃった。 こんなことで試験、大丈夫なのかなぁ』 | ||||
6 | 『…ごめんなさい。 そんなわけで、いつの間にか日曜日になってました』 | ||||
7 | 『結局、明日の試験対策まだ何もやってないし、 今日、外出するわけにはいきません』 | ||||
8 | 『ずっと伸ばし伸ばしにして本当にごめんなさい。 でも、試験が終わったら必ず時間を作ります。 大学も春休みに入るし』 | ||||
9 | 『だから今はお互い、 目の前の試験に集中するということで…駄目でしょうか』 | ||||
10 | 『それと… さらに厚かましいんだけど、 もう一つだけお願いがあります』 | ||||
11 | 『試験期間中、もちろん会うことはできないけれど… それでも、メールだけは続けていいですか?』 | ||||
12 | 『一日に何通も送ったりしません。 ただ、ほんの少しの息抜きと、 ほんの少しの活力のために』 | ||||
13 | 『明日から、頑張ろうね。 それじゃあ』 | ||||
14 | ……… | .........
| |||
15 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
16 | 結局… | ||||
17 | 雪菜からのメールには、俺の予想を超えるような内容は、 何一つ書かれていなかった。 | ||||
18 | 『今週末はやっぱり会えない』ということも 既に想定済みなのは、 今、俺がこの場所にいることからも明らかで… | ||||
19 | 春希 | Haruki | 「っ…とと」 | ||
20 | ダシが沸騰してきたので火を弱め、 味見をすると、もう一度蓋を閉める。 | ||||
21 | 『もうすぐ帰る』と電話があったのがもう30分以上前。 | ||||
22 | 彼女が帰ってきたら、すぐに魚と野菜を放り込み、 着替えている間に、夕食の準備を済ませてしまう。 | ||||
23 | 短い時間を、なるべく見つめあって過ごすために… | ||||
24 | 『Re:本当にごめんなさい』 | ||||
25 | 『諸々の件、了解しました』 | ||||
26 | 『お互い試験頑張ろう』 | ||||
27 | 『それじゃ』 | ||||
28 | 春希 | Haruki | 「………あ」 | ||
29 | たった三行で送信ボタンに指が伸びそうになり、 けれどそこで固まってしまう。 | ||||
30 | …自分のメールの、あまりの冷たさに。 | ||||
31 | こんな素っ気ないメールを送ってしまったら、 雪菜が次のメールを送るのに、 どれだけの勇気が必要になるか… | ||||
32 | こちらから追いかけ続けていたはずなのに、 いつの間にか、俺はまた逃げようとしてるのか? | ||||
33 | 結論の出せないまま、ずるずると… | ||||
34 | 『あ、それと…』 | ||||
35 | 『試験中だろうが就寝中だろうが入浴中だろうが、 メールしてくれるのは全然構わない』 | ||||
36 | 『俺にとっても雪菜のメールは力になるから。 だから待ってる』 | ||||
37 | ……… | .........
| |||
38 | 春希 | Haruki | 「っ…」 | ||
39 | そんなふうに思い直して文章を追加してみたら、 今度はその内容の気持ち悪さに愕然とする。 | ||||
40 | 他の女性の部屋に泊まりに来ていながら、 こうして彼女と出口のない会話を続ける虚しさ。 | ||||
41 | 雪菜への嘘が、日常的に重ねられていく空恐ろしさ。 | ||||
42 | 結論を出したい、けれど物理的に出せない… | ||||
43 | それが誰かの意志によるものなのか、 それとも単なる巡り逢わせに過ぎないのかも はっきりしない。 | ||||
44 | だから俺は、ますます… | ||||
45 | 春希 | Haruki | 「あ…」 | ||
46 | “他の女性”に傾倒してしまう。 | ||||
47 | ……… | .........
| |||
48 | 麻理 | Mari | 「ただ~いま~♪」 | ||
49 | 春希 | Haruki | 「っ…おかえりなさい」 | ||
50 | ドアを開けると、靴を脱ぐのももどかしく、 麻理さんが俺の体に両腕を回す。 | ||||
51 | 瞬間、俺の鼻に漂う、ほんの少しの刺激臭。 | ||||
52 | 麻理 | Mari | 「や~、悪かった遅くなって。 日をまたがずに帰れるかと思ったんだけど、 最後の最後で編集長に捕まっちゃってね~」 | ||
53 | 春希 | Haruki | 「麻理さん、飲んで…」 | ||
54 | 匂いだけでなく、 コンビニ袋に包まれたワインの瓶の蓋が開いていることも、 俺の言葉を裏付けた。 | ||||
55 | 麻理 | Mari | 「一緒に飲もうと思って買った来たんだけど、 帰るまで我慢できなくてな…あはは」 | ||
56 | 春希 | Haruki | 「とにかく靴を… ほら、脱がせますよ?」 | ||
57 | 麻理 | Mari | 「ん~…ひゃぅっ、 こ、こら…くすぐった…ふふ…んっ」 | ||
58 | ちょっと不自然なくらい明るい麻理さんに構わず、 その下半身を勝手に抱きかかえ、ブーツを脱がす。 | ||||
59 | 外が、実はとても寒かったことを、 その足の裏の冷たさが証明してた。 | ||||
60 | 麻理 | Mari | 「あ~、疲れた~、寒かった~、眠かった~。 帰り道、凍え死んじゃうかと思ったわよ」 | ||
61 | 春希 | Haruki | 「お疲れさまです。 ほら、少し休んでてください。 その間に食事の用意しますから」 | ||
62 | 麻理 | Mari | 「ん~…」 | ||
63 | 部屋の中まで麻理さんを連れ込むと、 そのままベッドに腰掛けさせる。 | ||||
64 | 麻理さんは無抵抗なような、 だからこそこちらの負荷が高いような、 そんな緩慢な動作のまま、ゆっくりため息をつく。 | ||||
65 | 帰宅途中にワインをラッパ飲みしてきたこともそうだけど、 その一つ一つの投げやりな態度がなんとなく、 昨日の電話での彼女とのギャップを感じさせる。 | ||||
66 | 春希 | Haruki | 「鍋の準備しときましたけど、 鱈、大丈夫ですよね?」 | ||
67 | 麻理 | Mari | 「家事は極力控えて勉強しろって言ったのに。 この専業主夫め…」 | ||
68 | 春希 | Haruki | 「鍋なんて簡単じゃないですか。 材料適当に切って煮るだけなんだから」 | ||
69 | 麻理 | Mari | 「…そうなの?」 | ||
70 | 春希 | Haruki | 「その程度理解できるくらいには、 麻理さんも家事をやった方が…」 | ||
71 | 麻理 | Mari | 「ふん」 | ||
72 | 春希 | Haruki | 「電気鍋があったら テーブルで煮ながら食べられたんですけど… そういうの探したけどなかったから」 | ||
73 | 麻理 | Mari | 「………」 | "........."
| |
74 | 春希 | Haruki | 「ま、できてからそっちに持ってきます。 あ、春菊食えます?」 | ||
75 | 麻理 | Mari | 「………」 | "........."
| |
76 | 春希 | Haruki | 「…入れちゃいますよ。 しらたきとかも」 | ||
77 | 麻理 | Mari | 「………」 | "........."
| |
78 | どうやら麻理さんは、 俺にちょっかいを出すことを諦めたらしい。 | ||||
79 | 着替え始めたか、それとも寝てしまったか、 俺の背後から、声が聞こえなくなった。 | ||||
80 | ついさっきまで沸騰していたダシは、 再び火を付けて数秒後に元の勢いを取り戻した。 | ||||
81 | 俺はその煮立った鍋の中に、鱈を入れ、 しいたけ、豆腐、白菜と、次々に具材を投入する。 | ||||
82 | ざるに盛られた野菜が次々の鍋の中に落とされ、 炊飯器から漏れ出る湯気も勢いを増していき… | ||||
83 | 麻理 | Mari | 「北原ぁ」 | ||
84 | 春希 | Haruki | 「っ…?」 | ||
85 | そんな、穏やかな時間に、 いつもとは立場の違うノイズが割り込んできた。 | ||||
86 | 麻理 | Mari | 「は、はぁ…ん、ふぅ」 | ||
87 | 春希 | Haruki | 「ど…どうしたんですか?」 | ||
88 | 麻理 | Mari | 「なんでもない。 ただ、こうしたかっただけだ」 | ||
89 | 春希 | Haruki | 「こうしたかっただけと言われても…」 | ||
90 | 麻理さんの身体が、 俺の背中に強く押しつけられてきた。 | ||||
91 | 背中から首の所に顔を埋め、 俺の匂いを吸い込み、そして荒い息を吐く。 | ||||
92 | 背中から回された両手は、 右が俺のシャツのボタンをまさぐり、 左が俺の…ファスナーを。 | ||||
93 | 麻理 | Mari | 「はぁ、はぁ、はぁぁ…ぁ…き、北原ぁ」 | ||
94 | 春希 | Haruki | 「麻理さん…?」 | ||
95 | まるで、あの時の… | ||||
96 | 去っていこうとする麻理さんを、 強引に奪いかけてしまった俺のような行為。 | ||||
97 | 麻理 | Mari | 「はぁ、ぁ、ぁぁ… わ、私、さ…」 | ||
98 | 春希 | Haruki | 「ちょっと… 鍋が、吹いて」 | ||
99 | 麻理 | Mari | 「いいよそんなの… 今、欲しいのはそっちじゃないんだ」 | ||
100 | 春希 | Haruki | 「え、ちょっ、麻理さ…っ!?」 | ||
101 | ボタンを外すのを諦めた麻理さんの右手が、 とうとう思い切りシャツを引っ張り、 無理やり引きちぎった。 | ||||
102 | 左はたどたどしい手つきで、 それでもファスナーを開け、 必死に中へと入り込んでいく。 | ||||
103 | 麻理 | Mari | 「はぁ、ぁぁ…ほら、 こんなに熱いじゃないか…」 | ||
104 | 春希 | Haruki | 「そ、それは…だって、麻理さんが…っ」 | ||
105 | たどたどしい手つきでトランクスも引き剥がし、 固くなりかけている俺を強く握りしめてきた。 | ||||
106 | シャツの中に潜り込んだ手は、 なおも必死に俺の胸をまさぐり、 乳首のところに執拗に刺激を与え続け… | ||||
107 | 麻理 | Mari | 「な、なぁ、北原… 今日は、今日くらいは、私が…」 | ||
108 | 春希 | Haruki | 「な、なんで…」 | ||
109 | 麻理 | Mari | 「ずっと、されるがままだったからさ… たまには、お前のこと気持ちよくさせてあげたいなって」 | ||
110 | 春希 | Haruki | 「…本当に、どうしたんです?」 | ||
111 | 麻理 | Mari | 「…どうもしないよ。 ただ、お前以上に溜まってるだけだ」 | ||
112 | 春希 | Haruki | 「麻理さん…」 | ||
113 | 麻理 | Mari | 「な、北原… 今日は、いつもより激しく…しような?」 | ||
114 | いつの間にか俺の手は、 俺をまさぐる麻理さんの手に重ねられていた。 | ||||
115 | ……… | .........
| |||
116 | 麻理 | Mari | 「はぁぁぁぁ…」 | ||
117 | 麻理 | Mari | 「また、めちゃくちゃにされてしまった」 | ||
118 | 麻理 | Mari | 「………」 | "........."
| |
119 | 麻理 | Mari | 「参ったなぁ… こんなにハマるなんて…どうしよう」 | ||
120 | 麻理 | Mari | 「はぁぁぁぁぁぁぁ…」 | ||
121 | 麻理 | Mari | 「はいはい、ちょっと待っ…! こ、腰が…」 | ||
122 | 麻理 | Mari | 「よい、しょっと… よし、届いた…」 | ||
123 | 麻理 | Mari | 「………あ」 | ||
124 | 麻理 | Mari | 「なんておばさんくさいんだ、私」 | ||
125 | 麻理 | Mari | 「…しかもこれ、北原の携帯じゃないか。 何やってんだもう」 | ||
126 | 麻理 | Mari | 「………」 | "........."
| |
127 | 麻理 | Mari | 「っ…馬鹿、なに考えてるんだ。 人のメールを盗み見るなんて、 人倫にもとる行為じゃないか!」 | ||
128 | 麻理 | Mari | 「………」 | "........."
| |
129 | 麻理 | Mari | 「…でも私、マスコミだしな」 | ||
130 | 春希 | Haruki | 「すいません、お先に…」 | ||
131 | 麻理 | Mari | 「うわああああっ!?」 | ||
132 | ……… | .........
| |||
133 | 春希 | Haruki | 「あ…」 | ||
134 | 麻理 | Mari | 「どうした?」 | ||
135 | 春希 | Haruki | 「鍋…」 | ||
136 | 麻理 | Mari | 「あ~… そういえば、すっかり忘れてたな」 | ||
137 | コンロの方に目を向けると、そこにはすっかり冷めた鍋と、 ざるに上げられた野菜の残りが寂しそうに放置されていた。 | ||||
138 | …生ものだけ冷蔵庫にしまっておいてよかった。 | ||||
139 | 春希 | Haruki | 「お腹、すいてません?」 | ||
140 | 麻理 | Mari | 「空いてるけど… こうしてることに取って代わるほど、 強い空腹感がある訳じゃないから」 | ||
141 | 春希 | Haruki | 「麻理さん…」 | ||
142 | と、麻理さんは、 いつもの事後と同じように、 俺の胸にぎゅっと顔を埋める。 | ||||
143 | その、満たされた表情を見ていると、 不思議なことに俺の空腹感まで収まってしまう。 | ||||
144 | なんだろうな、本当に。 | ||||
145 | 麻理 | Mari | 「ま、いいじゃない。 明日食べよう。朝にでも」 | ||
146 | 春希 | Haruki | 「朝から鍋ですか…」 | ||
147 | 麻理 | Mari | 「別に夜でもいいけど? ゆっくりしていけるんだろう?」 | ||
148 | 春希 | Haruki | 「ええ…試験勉強しなくちゃいけませんけど」 | ||
149 | 麻理 | Mari | 「う…」 | ||
150 | どうやら今の反応を見ると、 今日会う約束をしたとき、 自分が何を言ったのかは忘れてたみたいだな。 | ||||
151 | 春希 | Haruki | 「ま、今までの蓄積があるから、 多分優は行けると思ってますが」 | ||
152 | 麻理 | Mari | 「そ、そうか、頑張れ」 | ||
153 | 春希 | Haruki | 「はい。何しろ失敗したらしばらく会えませんから」 | ||
154 | 麻理 | Mari | 「………しばらく会えない、か」 | ||
155 | 春希 | Haruki | 「麻理さん?」 | ||
156 | 久々に拗ねた顔が見たくて、 少し挑発っぽく発した言葉に、 麻理さんは、少し予想外の反応を返した。 | ||||
157 | 怒るでも、強がるでもなく、 まるでその言葉が現実であるような寂寥感… | ||||
158 | 麻理 | Mari | 「なぁ、北原…」 | ||
159 | 春希 | Haruki | 「なんですか?」 | ||
160 | 麻理 | Mari | 「あ、あのさ、私ってさ、 例えば、冬馬かずさの代わりとかじゃないよな…?」 | ||
161 | 春希 | Haruki | 「え…」 | ||
162 | 麻理 | Mari | 「いや…別にいいんだけどな、それでも」 | ||
163 | そして、その言葉をきっかけに続いていく会話は、 なんだか妙にネガティブな方へと向かっていく。 | ||||
164 | 何か、あったのかな? やっぱり今日の麻理さんは、少し… | ||||
165 | なんてな… | ||||
166 | 俺だって、ずっと曖昧な態度を取り続けてるのに、 相手の、そんなちょっとした変化に 目くじらなんか立てていられない。 | ||||
167 | 春希 | Haruki | 「前にも言ったけど、似てるのは確かです。 特に、言葉遣いとか雰囲気とか」 | ||
168 | 麻理 | Mari | 「っ、や、やっぱり! 私は単なる代用品なんだな? お前、最低だよ…」 | ||
169 | 春希 | Haruki | 「っ…」 | ||
170 | 別にいいって言ったばかりなのに… 全然、的外れなのに… | ||||
171 | 麻理 | Mari | 「何とか…言ったらどうなんだよ?」 | ||
172 | 俺が正直に話さないせいで、 麻理さんはちっとも正解に辿り着いていないのに。 | ||||
173 | それでも、こんなにも突き刺さる言葉が出てくるのは、 何の因果なんだろうな… | ||||
174 | 麻理 | Mari | 「…お前がそんなふうに思ってるならさ、 別に、気を使って 『愛してる』とか言わなくていいからな?」 | ||
175 | さっきまで、 このひとをわざと拗ねさせようとか、 そんな傲慢なことを考えてた自分に腹が立つ。 | ||||
176 | 麻理 | Mari | 「そういう割り切った付き合いだって、私は…別に…」 | ||
177 | 春希 | Haruki | 「違います」 | ||
178 | 麻理 | Mari | 「え…」 | ||
179 | 本気と冗談の線引きさえできない俺が悔しい。 好きな人を安心させてあげられない俺が憎い。 | ||||
180 | 春希 | Haruki | 「麻理さんと冬馬は、違います。 全然、違うんです」 | ||
181 | 麻理 | Mari | 「け、けれど、今、お前…」 | ||
182 | 春希 | Haruki | 「冬馬はここにいないけど、 麻理さんはここにいます」 | ||
183 | 麻理 | Mari | 「あ…」 | ||
184 | たった一人を選ぶことすらできずに、 誰もを不安に陥れている俺が… | ||||
185 | 春希 | Haruki | 「だから、全然違うんです。 代わりじゃ、ないんです」 | ||
186 | 麻理 | Mari | 「き、北原…ぁ」 | ||
187 | 春希 | Haruki | 「麻理さんが…必要なんです」 | ||
188 | 麻理 | Mari | 「………そっか」 | ||
189 | 憎いけど、悔しいけど、腹が立つけど… | ||||
190 | それでも俺は、 自分の最低に磨きを掛けずにはいられない。 | ||||
191 | 春希 | Haruki | 「麻理さん…」 | ||
192 | 麻理 | Mari | 「…もう一度、しようか?」 | ||
193 | 春希 | Haruki | 「っ…」 | ||
194 | 麻理 | Mari | 「あ、ん、んむ… は、ぁ、北原…ぁ、ぁぁ…」 | ||
195 | 強く、強く… | ||||
196 | ただ、今目の前にいる人を愛して、 それ以外の現実を、頭の外に追いやって。 | ||||
197 | そして、いつか来る審判の日まで、 少しでも自分を楽な方向に導いて。 | ||||
198 | そんな、最低な課程を、 今は、辿っていく。 |
Script Chart
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Introductory Chapter | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1001 | 1008 | 1009 | 1010 | 1011 | 1012 | 1013 |
1002 | 1008_020 | 1009_020 | 1010_020 | 1011_020 | 1012_020 | |
1003 | 1008_030 | 1009_030 | 1010_030 | 1011_030 | 1012_030 | |
1004 | 1008_040 | 1010_040 | 1012_030_2 | |||
1005 | 1008_050 | 1010_050 | ||||
1006 | 1010_060 | |||||
1006_2 | 1010_070 | |||||
1007 |
Closing Chapter | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | ||||||
2001 | 2011 | 2020 | 2027 | 2301 | 2309 | 2316 | 2401 | 2408 | 2501 | 2510 |
2002 | 2012 | 2021 | 2028 | 2302 | 2310 | 2317 | 2402 | 2409 | 2502 | 2511 |
2003 | 2013 | 2022 | 2029 | 2303 | 2311 | 2318 | 2403 | 2410 | 2503 | 2512 |
2004 | 2014 | 2023 | 2030 | 2304 | 2312 | 2319 | 2404 | 2411 | 2504 | 2513 |
2005 | 2015 | 2024 | 2031 | 2305 | 2313 | 2320 | 2405 | 2412 | 2505 | 2514 |
2006 | 2016 | 2025 | 2032 | 2306 | 2314 | 2321 | 2406 | 2413 | 2506 | 2515 |
2007 | 2017 | 2026 | 2033 | 2307 | 2315 | 2322 | 2407 | 2507 | 2516 | |
2008 | 2018 | 2308 | 2508 | 2517 | ||||||
2009 | 2019 | 2509 | ||||||||
2010 | ||||||||||
Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | |||||||
2031_2 | 2312_2 | 2401_2 | 2504_2 | 2511_2 | ||||||
2031_3 | 2313_2 | 2402_2 | 2507_2 | 2513_2 | ||||||
2031_4 | 2313_3 | 2402_3 |
Coda | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Kazusa (True) | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | ||||||
3001 | 3008 | 3014_2 | 3020 | 3101 | 3107 | 3201 | 3207 | 3901 | 3907 |
3002 | 3009 | 3014_3 | 3021 | 3102 | 3108 | 3202 | 3208 | 3902 | 3908 |
3003 | 3010 | 3015 | 3022 | 3103 | 3109 | 3203 | 3209 | 3903 | 3909 |
3004 | 3011 | 3016 | 3023 | 3104 | 3110 | 3204 | 3210 | 3904 | |
3005 | 3012 | 3017 | 3024 | 3105 | 3111 | 3205 | 3211 | 3905 | |
3006 | 3013 | 3018 | 3106 | 3206 | 3906 | ||||
3007 | 3014 | 3019 | |||||||
Common | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | |||||||
3001_2 | 3210_2 | 3901_2 | 3906_2 | ||||||
3015_2 | 3902_2 | 3907_2 | |||||||
3902_3 | 3907_3 | ||||||||
3904_2 |
Mini After Story and Extra Episode | |||
---|---|---|---|
The Path Back to Happiness | The Path Forward to Happiness | Dear Mortal Enemy | |
6001 | 6101 | 4000 | 4005 |
6002 | 6102 | 4001 | 4006 |
6003 | 6103 | 4002 | 4007 |
6004 | 6104 | 4003 | 4008 |
6005 | 4004 | 4009 |
Novels | |||||
---|---|---|---|---|---|
The Snow Melts, And Until The Snow Falls | The Idol Who Forgot How to Sing | Twinkle Snow ~Reverie~ | After the Festival ~Setsuna's Thirty Minutes~ | His God, Her Savior | |
5000 | 5100 | 5200 | 5205 | 5300 | 5400 |
5001 | 5101 | 5201 | 5206 | 5301 | 5401 |
5002 | 5102 | 5202 | 5207 | 5302 | |
5003 | 5103 | 5203 | 5208 | 5303 | |
5004 | 5104 | 5204 | 5209 |
Short Stories | |||
---|---|---|---|
Princess Setsuna's Distress and Her Minister's Sinister Plan | Koharu Climate After the Passing of the Typhoon | This isn't the Season for White Album | Todokanai Koi, Todoita |
7000 | 7100 | 7200 | 7300 |