White Album 2/Script/3210 2

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1	雪菜	Setsuna	「ん、ん、んぅ…ちゅ…ぷ」
2	春希	Haruki	「はぁ、あぁぁ…んむ、ぁ」
3	雪菜	Setsuna	「はぁ、あ、ふぅ…ん、ちゅ…ふぁ、ぁ… 春希くん…」
4	春希	Haruki	「ん、んむ…は、ぁ、ぁぁ…雪菜」
5	雪菜	Setsuna	「力、抜いて…」
6	春希	Haruki	「あ、んっ…」
7			雪菜の両手が、俺のシャツの中に入り込み、 胸を滑って、肩を伝い、腕まで流れていく。
8			その動きに合わせて、全てボタンの外されたシャツが、 ばさりと床へと落ちていく。
9			これで、コートと上着に続いて三枚目…
10	雪菜	Setsuna	「ん、んぅ…はぁ、あ、ん、んぅ…」
11	春希	Haruki	「っ…あ、あぁ…く…っ」
12			さっきまで泣きじゃくっていた面影は、 もう、目の赤さくらいにしか見出すことはできない。
13			雪菜は、本当に５分で俺への複雑な感情を断ち切り、 そして、身体いっぱいの慈愛で俺を包み込んでくれた。
14	雪菜	Setsuna	「すぅぅ…んっ、ん、んむ…あ、はぁ… ちゅぅぅ…あ、はぁぁ…あんっ」
15			俺の唇から自らの唇を離すと、 今度は、剥き出しになった俺の胸に顔を埋め、 深く息を吸い込みながら、そこにキスの雨を降らせる。
16	春希	Haruki	「せ、雪菜… それくらい、俺…」
17	雪菜	Setsuna	「ん…今日は… わたしに、やらせてよ」
18	春希	Haruki	「で、でも…っ、 う、あ、あ…」
19			そうして、身体を少し沈めたのは、 多分、俺のベルトを外すため。
20			あまり手慣れていない動きで、 ズボンがゆっくりと緩められていく。
21	雪菜	Setsuna	「だって、だってわたし… 何もかも『わかってる』女になるんだよ…？」
22	春希	Haruki	「雪菜…っ」
23			俺の胸の先端に舌を這わせながら、 雪菜が上目遣いでそんないじらしいことを呟く。
24	雪菜	Setsuna	「あ…春希くん… ひっかかって…」
25	春希	Haruki	「ごめ…」
26			それだけで俺は、 雪菜が俺のズボンを下ろす邪魔をしてしまった。
27	雪菜	Setsuna	「はい…おしま……んんっ？」
28	春希	Haruki	「ん、んむ…あ、あぁ…んぅう」
29			ズボンが床に落ち、雪菜が顔を上げた瞬間、 俺は、待ちこがれたように雪菜の唇をふたたび貪る。
30	雪菜	Setsuna	「はっ、あ、あ…んむぅ…あ、んむ… は、はるきく…や、ぁ、ぁぁぁ…はぁ…ぁ」
31	春希	Haruki	「ん、んくっ…ちゅぷ…あ、んむ…ぅぅ」
32			舌を差し入れ、雪菜の口の中の唾液をすくい取り、 自分の喉に必死に流し込み、その甘露を味わう。
33			全身に鳥肌が立つような快感が襲い、 締め付けから解かれた下半身は、 ますます無軌道に膨張していく。
34	雪菜	Setsuna	「は、あ、ぁぁ…こ、こぉら… 慌てないで、ね？」
35	春希	Haruki	「んぅっ…あ、あぁ…」
36			俺の手が、順番とばかりに雪菜のセーターにかかったとき、 その手首をゆっくりと掴み、雪菜が引き剥がす。
37	雪菜	Setsuna	「わたしが…する。 自分で、全部脱ぐから」
38	春希	Haruki	「で、もっ… 俺、さっきから、何も」
39	雪菜	Setsuna	「慌てないで…わたし、逃げないから。 もう、これから一生、いつでもいいんだから」
40	春希	Haruki	「あ…っ」
41	雪菜	Setsuna	「だから、ゆっくり、ね？ ゆっくり、ひとつになっていこうよ？」
42	春希	Haruki	「せつ、な…」
43			俺の手を掴んでいた両手がゆっくりと離れると、 今度は、自分のセーターの裾を掴み、 ゆっくりと持ち上げる。
44	雪菜	Setsuna	「ふぅっ…」
45			するとそこには、薄手のシャツに覆われただけの、 ボディラインがしっかりとわかる雪菜の身体。
46	春希	Haruki	「はぁ…っ」
47			それだけで興奮してきてしまった俺を挑発するかのように、 雪菜はその、自分の体温で温められたセーターを、 俺の目の前に、ふわりと落とす。
48			続いて指先は自らの胸の前へと動き、 今度は、シャツのボタンを一つずつ外していく。
49			上から下に… そして、両方の袖のボタンも。
50	雪菜	Setsuna	「ん、と」
51	春希	Haruki	「っ…」
52			雪菜が、左右にシャツを開いた瞬間、 今までと違う色が…
53			俺が待ち望んでいた雪菜の肌の色が、 視界いっぱいに拡がっていく。
54	雪菜	Setsuna	「なんか、やっぱり恥ずかしいね。 …今までは、全部春希くん任せだったから」
55	春希	Haruki	「う、あ…」
56			今度はスカートに手をかけ、 ファスナーを下ろしていく。
57	雪菜	Setsuna	「それとも、感じるから、かな。 …春希くんが、さっきからずっと わたしの身体見てるのを」
58	春希	Haruki	「だって……… 綺麗、だから」
59	雪菜	Setsuna	「…ありがと。 そう言ってくれるから、わたし隠さない。 …しっかり、目に焼きつけてね」
60	春希	Haruki	「あ、あぁ…っ」
61			とうとうスカートまで床に落ちた。
62			雪菜を隠すのは、後はブラとショーツとストッキング… もう、下着と呼ばれるものだけになってしまった。
63	雪菜	Setsuna	「不思議だね…」
64	春希	Haruki	「何が…？」
65	雪菜	Setsuna	「今まで、何度も見られてるのに。 何度も、抱いてもらってるのに…」
66			両手が、背中に回される。
67			つまりそれは、とうとう…
68	雪菜	Setsuna	「なんだか、すごくドキドキしてきた。 …まるで、初めてを捧げようとしてるみたい」
69	春希	Haruki	「っ…俺も」
70			とうとう、ブラが外され、 雪菜の柔らかな乳房と、その先端のしこった乳首が、 俺の目の前で控えめに揺れる。
71			手を伸ばせば届く距離にありながら、雪菜の唱えた 『ゆっくり』という呪文に封じ込められてしまった俺は、 ただ息を荒くして、その光景を眺めるだけ。
72	雪菜	Setsuna	「あの時も、一緒にいてくれたのは春希くんだったよね」
73			けれどもちろん、まだまだ終わらない。
74			雪菜は、胸を隠すことに両手を使わず、 その親指をストッキングの内側に入り込ませる。
75			そのまま、ゆっくり両手を膝まで下ろすと、 ナイロンに包まれていた両脚が、素肌の白に輝く。
76	雪菜	Setsuna	「でもあの時は、お互い気持ちが昂ぶりすぎてて、 何が何だかわからなかったもんね…」
77	春希	Haruki	「雪菜…」
78			そこから、右膝を曲げ、足先をお尻のところまで持ち上げ、 今度は上にめくり上げるようにして、 まずは右足だけを脱がせる。
79	雪菜	Setsuna	「やりなおそうね… しっかり、覚えておこうね。 今日のこと、ずっと忘れないでおこうね？」
80			続いて、左足…
81	雪菜	Setsuna	「本当の、初めて。 わたしたちの…始まりの始まり」
82	春希	Haruki	「っ…う、うん」
83			ストッキングが、とうとう両脚からするりと抜けて、 手のひらに収まるくらいの塊に縮まり、 これも俺の目の前に落ちる。
84			とうとう、あと一枚…
85	雪菜	Setsuna	「覚えておこうね………春希くん」
86	春希	Haruki	「～っ」
87			その、最後の一枚という切羽詰まった興奮と…
88			雪菜の言葉から流れ込む、 優しく、そして結局激しい気持ちが、 俺をますますいたたまれなくさせる。
89	雪菜	Setsuna	「………お待たせ」
90	春希	Haruki	「せ、雪菜…雪菜ぁ」
91			状況は、こんなに穏やかなのに… それがまるで嵐の前の静けさに感じられる。
92			きっと行為は静かに流れていくだろうけど、 その心の奥底にたぎるものは、 もう、今にも飛び出しそうになっていて…
93	雪菜	Setsuna	「春希くん…」
94			雪菜が、ベッド倒れ込む。
95			ゆっくりと全身を横たえ、 リラックスしたように力を抜き、そして…
96	雪菜	Setsuna	「………来て」
97	春希	Haruki	「っ…」
98			そして、俺を迎え入れるように、 両手を差し出した。
99			………	.........
100	春希	Haruki	「雪菜…あ、あ、あ…はぁぁ、んんぅ…ん、ぷ…」
101	雪菜	Setsuna	「はぁ、ぁ…あんっ、ん、ぷ…ぷぁ…ぁ、ぁぁ…」
102			激しく雪菜にのしかかり、 全身を押さえ込み、唇を奥まで貪る。
103			折れんばかりに抱きしめ、両脚を深く絡め、 お腹まで密着させて、一気に重なり合う。
104	雪菜	Setsuna	「ん、んちゅ…ぷ…あ、はぁ、はぁぁ… だから…慌てないで…」
105	春希	Haruki	「ん、あ…あぁぁ…」
106			…なのに、雪菜が全て吸収してしまう。
107	雪菜	Setsuna	「ゆっくりと、わたしのなかに、入って、きて… ん、んむぅ…ちゅぷ…は、はぁ、あ、んっ」
108			深くまで差し込んだ舌は、 雪菜の口腔全体で包み込まれ、 温かい唾液をふんだんに受け渡してもらった。
109			強く抱きしめた腕は、 さらにその上から、 小さくて細いはずの雪菜の腕に、包み込まれた。
110			絡めた足も、合わせたお腹も、 全身の力を抜いた雪菜と混ざりあい、 ただ、温かく、優しい感触へと変わる。
111			そうやって、どこを愛撫しても、 雪菜が優しく包み込んでくれる。
112	春希	Haruki	「ん、ちゅぷ…は、はぁ、ぁぁぁ…んむ…んっ」
113			胸を激しく揉みしだき、先端に歯を立てて、 手と唇で強く愛撫を繰り返す。
114	雪菜	Setsuna	「んっ…ふぅ、は、あ、ぁぁ… は、春希くん…春希、くん…」
115			それでも雪菜は、俺の頭を抱え込み、 自分の胸に俺をしっかりと導いてくれる。
116			雪菜の胸から溢れるミルクのような甘い匂いが、 いつしか俺の力を削ぎ落としていく。
117	雪菜	Setsuna	「ふぅっ、ん、んぅ…あ、あんっ… ふふ…だからぁ、慌てないでってば… なんでも…していいんだから」
118	春希	Haruki	「あ、あ、あっ… ん、んむ…れろ…ちゅぷぅ…ん、んぅ…」
119			雪菜の身体の上でどれだけ暴れても、 何もかも許され、そして認められてしまう。
120	雪菜	Setsuna	「はぁぁぁぁ～っ、あ、あ、んっ… や、もう…春希くん… わたしの…春希、くんっ」
121			雪菜が求めるときは、いつも激しかった。 俺が求めるときは、いつも雪菜をしゃぶり尽くしてた。
122			こんな包み込まれるようなセックスは、 生まれて初めてだった。
123	春希	Haruki	「ん、んぅ…は、はぁ、あ、んっ…く、ぅぁ」
124	雪菜	Setsuna	「ふぅぅ…んっ、んく…はぁ、あんっ、 ああ、いい…すごく、気持ちいい、よ」
125	春希	Haruki	「っ…」
126			それは、口には出せなかったけど、 間違いなく俺の台詞で。
127	雪菜	Setsuna	「ん、んんっ…あ、はぁ、ぁぁぁ… あ、んっ、ん、く…はぁぁ、あんっ、ん、んぅ…」
128			胸を揉みながら、唇は肩口、首筋、脇腹、お腹へと、 次から次へと雪菜の全身を這い回る。
129			雪菜は、俺の知ってる弱点に触れるたびに、 びくっ、びくっと反応を返すけれど、 それでも俺を抱きしめる腕を離さない。
130	雪菜	Setsuna	「はぁぁっ、あ、んぅっ… は、春希くん…そこ…あんっ、や、はぁ、あぁぁ…んっ」
131			頬に触れ、頭を撫で、顔に近づくと口づけて、 決して受け身にならず、俺を愛する行為を途切れさせない。
132			それは強くなく、痛くなく、激しくなく… ただ優しく、柔らかく、甘い愛撫なのに、 そのたびに全身を尋常じゃない快感が這い回る。
133	春希	Haruki	「はぁぁ…あ、あ～っ、 あっ、あぁぁ…ぅんっ、ん、く…ぁ」
134			指先から、舌先から、爪先から、 雪菜の、愛情と思いやりと慈しみが流れ込んでくるから。
135	雪菜	Setsuna	「はぁぁ、あ、んぅ…ちゅ…はぁ、あ、んぅ… はぁっ、は、ぁぁぁ…い、いあぁぁ…ゃぁぁ…」
136			穏やかなのに、激しく興奮する。
137			お互い積み重ねた経験がなくなってしまったかのように…
138			いや、俺だけ初めての時に戻ってしまったかのように、 年上の女性に導かれていくようなセックス…
139			癖になってしまいそうなくらい、気持ちいい。
140	春希	Haruki	「雪菜…」
141	雪菜	Setsuna	「んっ…んぅ…っ」
142			唇を求めると、にこっと笑ってから、 軽くすぼめた唇を突き出して受けとめてくれる。
143			そうやって、始まりはそんなに可愛らしいのに、 けれど、奥に入り込むとこれがまた深淵で…
144	春希	Haruki	「せ、雪菜…あ、あぁ…んぅぅぅっ…」
145	雪菜	Setsuna	「んぅぅぅ…ちゅ、あ、んむ…む、んぅぅ… はぁ、あ、あむ…ちゅぅぅ…ん、あ、あは…」
146			雪菜の喉の奥に俺の舌が吸い込まれていくようで。 けれど本当は全然そんな力なんかなくて、 だからそれは単なる錯覚に過ぎないってわかってて…
147	雪菜	Setsuna	「ん、ぷあ、ぁ…はぁ、ん、ちゅぷ…んぷぁ…ぁ… 春希く…れろ…ん、んむぅぅ…あ、はぁ、ぁぁぁ」
148			なのに、俺の高まり方は尋常じゃなくて…
149	春希	Haruki	「あ、あああ、あ…っ く、ぅ…」
150			だから必死で雪菜のことも昇らせようと、 彼女の中心に指をあてがい、一気に貫く。
151	雪菜	Setsuna	「ああぁぁぁぁ…っ、 あ、くっ…い、あ、は、春希…くっ… 春希くん…はぁ、あ、んぅぅ…っ」
152	春希	Haruki	「う、あ…雪菜っ」
153			そうやって、雪菜の言いつけを無視して、 激しく、痛く責め立ててみても…
154	雪菜	Setsuna	「は、あ、あ…はぁ、あ、んぅっ… う、うん…そこ…あ、あんっ…ん、く…っ」
155	春希	Haruki	「ふぁ…あ、あぁぁ…っ」
156			一瞬震わせた腕を、俺の頭に回し…
157			さぁっと紅潮した頬を、 俺の頬に合わせ、きゅっと抱きしめてくれる。
158	雪菜	Setsuna	「はぁ、はぁ、はぁぁ…っ、 あ、おく…んぅんっ、ん…はぁ、ぁ… そ、そこ…いい、よ…はぁぁんっ、あ、ぁぁ…」
159			強すぎず、弱すぎず。 拒絶は出来るけど、求めなくても応えてくれる。
160			そんな絶妙の力加減と、心加減に、 もう、俺はどうしようもなくなって…
161	春希	Haruki	「せ、雪菜、雪菜… お、俺、俺…っ」
162	雪菜	Setsuna	「…しようか？」
163	春希	Haruki	「い、いいよ、もう…っ」
164			雪菜が俺のその部分に触れただけで、 身体をのけ反らせてしまいそうな快感が襲う。
165			今、手や口ででもされてしまったら、 一瞬のうちに決着が付いてしまいそうだった。
166	春希	Haruki	「そんなことよりも…すぐ、入りたい。 雪菜のなか………入りたい」
167	雪菜	Setsuna	「ん………いいよ。 わたしの方も、春希くんに準備してもらったから」
168			雪菜が、ゆっくりと足を開き、 俺を自分の中心へと導いていく。
169			そこは確かに、 さっき俺が弄ったときから準備はできていて…
170	雪菜	Setsuna	「来て…春希くん」
171	春希	Haruki	「雪菜…あ、あ…あぁぁ…っ」
172			だから俺は、まるで我慢の効かない年下の彼氏そのままに、 彼女の中心めがけて、ただまっすぐ腰を突き出していく。
173	雪菜	Setsuna	「あ、あ…っ、春希くん… あのね、あのね…っ」
174	春希	Haruki	「う、うぁ、あぁぁ…っ」
175	雪菜	Setsuna	「今日は…なかで、いいんだよ？ これから…もうずっと、いいんだよ…？」
176	春希	Haruki	「っ！？ あ、あ、あ、あ、あ… あああああああああああ～っ！」
177	雪菜	Setsuna	「っ…あ、ああ…」
178	春希	Haruki	「あ、あ………っ」
179			それはまるで、 初体験の時の失敗談みたいな、 他人事だったなら笑える話で…
180			でも、俺のときは、 初めての時だってありはしなかったのに、こんな…
181	春希	Haruki	「ご、ごめ…ごめんっ」
182			入れただけで、果ててしまった。
183			しかも、思い切り雪菜の胎内の奥深くに…
184	雪菜	Setsuna	「はぁ、あ、あぁ… ど、どうして、謝るのか、な？」
185	春希	Haruki	「だって、その… 俺、もう…」
186	雪菜	Setsuna	「ふふ… 春希くんが、お腹のなかで膨らんでる」
187	春希	Haruki	「っ…」
188	雪菜	Setsuna	「わたしの一番奥で、いきなり拡がって、 何度も何度も、なかに流れ込んできたよ」
189	春希	Haruki	「ごめん…っ、 本当、なんてこと」
190	雪菜	Setsuna	「だからぁ… 何を、謝ってるのかなぁ…？」
191	春希	Haruki	「すぐ抜くから… えっと、雪菜はお風呂に…」
192	雪菜	Setsuna	「あ～、 わたしが言ったこと、もう忘れてる…」
193	春希	Haruki	「え…あっ」
194			さっきまで、力を抜いていた雪菜が、 全身にきゅっと力を込めて、俺を拘束する。
195			…主に、腰の辺りを。
196	雪菜	Setsuna	「っ…は、はぁ… いいって…いったんだよ、わたし？」
197	春希	Haruki	「っ…言うなよ」
198			その言葉こそが、 俺を一気に射精に導いてしまったキーワードなのに。
199	雪菜	Setsuna	「こ、このままで、いいんだよ？ …何度だって、いいんだってばぁ…っ」
200	春希	Haruki	「でも、もう俺…」
201	雪菜	Setsuna	「んっ…んぅ…っ、 もう俺………なに？」
202	春希	Haruki	「え…？」
203	雪菜	Setsuna	「こんなに、すごいままで… 何が、もう、なのか、なぁ…っ、 はぁ、あ、んぅんっ…ん、く…っ」
204	春希	Haruki	「あ…」
205	雪菜	Setsuna	「わ、わたし…っ、 さっきから、じんじんきちゃってるんだよ…？」
206	春希	Haruki	「雪菜…」
207			確かに、一瞬で果ててしまったのに…
208			けれどそれは、尽き果てた訳じゃなく。 それどころか、萎える気配すらなくて。
209	雪菜	Setsuna	「ね、春希くん… このまま、続けて…っ」
210	春希	Haruki	「あ、あ、あ…っ」
211	雪菜	Setsuna	「っ…ん、んぅっ、 ああああっ、あんっ、んっ、んく…は、ぁぁ…っ」
212			ふたたび動き出してみると、 雪菜のなかに埋もれていた俺のものが、 内壁に当たってゴリゴリとこすれる。
213			…出す前と、何も変わってない。 大きさも、固さも。
214	雪菜	Setsuna	「ふぁぁっ、あっ、んっ、ん、く…ふぁぁ…あ、んっ」
215	春希	Haruki	「あああ…うぁっ、く…あ、はぁ、はぁぁ…」
216			………そして、限界値も、さほど。
217	雪菜	Setsuna	「は、るきくんっ、ん、あ、あ… ね、今日は…ずっと、わたしのなかに、ね？」
218	春希	Haruki	「…その代わり、 このままじゃ、何度出すかわかんないけど」
219	雪菜	Setsuna	「ふ、ふふ… わたしも、何度いっちゃうか、わかんない、よ… あ、あ、あ…はぁ、あ、あんっ」
220			雪菜の仕草や行為は、 相変わらず優しく、柔らかく、甘いままだったけど。
221			それでも、俺を包み込む身体も内奥も、 びく、びくと収縮を始めてて、 俺と同様、快感はいつも以上なんだってわかった。
222	春希	Haruki	「もう少し、強くしていい？」
223	雪菜	Setsuna	「いいけど、優しめに、ね？ あっ…あぁ、んっ、は、あああんっ」
224			なら、萎えることなんかない。 落ち込むことも、自信を失うこともない。
225			何しろ、俺はこの女性と、 これから一生つきあっていくんだ。
226	春希	Haruki	「あ、はぁ…ああ、あっ、あ…んぅっ」
227	雪菜	Setsuna	「や、はぁっ、あっ、あっ… ああ、んぅんっ、ひゃぅんっ、ん、あ、あぁぁ…んっ」
228			至らないところは、二人で直していけばいい。 一緒に上達していけばいい。
229			仕事だって、生活だって、セックスだって、 それは同じこと、なんだから…
230	春希	Haruki	「雪菜…あ、あぁ… んぅ…む、ちゅぷ…は、ぁ…」
231	雪菜	Setsuna	「んむむ…あ、んむっ、ちゅ、ぷぁ…は、ぁ… あむっ、んっ、んっ…はぁ、ぁ、ぁ…っ」
232			唇を重ね、両手を繋ぎ、腕を絡め、胸を合わせ、 お腹をこすりつけ、太股を挟み、脚を押さえ込み。
233			全身を重ね合わせ、 雪菜と、愛を交わし合う。
234	春希	Haruki	「ん、んぷ…は、んむ、ん、んっ…」
235	雪菜	Setsuna	「はむっ、んっ、んぷっ…ちゅぷぅぅ…あ、あむっ… ん、んぅぅぅぅ～っ！」
236			出していいんだから… 何度出しても構わないんだから…
237			朝までずっと、 雪菜に溺れていれば、いいんだから…
238	春希	Haruki	「ちゅぷ…ん、あ、あむっ………っ！？ ん、んぅっ、ん、ん、ん…んんんんん～っ！？」
239	雪菜	Setsuna	「っ！？ ん、ん…んぅぅぅっ、 ぷぁっ、あっ、あっ………ああああ…ぁ？」
240	春希	Haruki	「………は、あ、あ」
241	雪菜	Setsuna	「あ…あぁぁ…っ」
242			だからって…
243			二度目の限界までもが、 こんなに早く来なくてもいいのに。
244			………	.........
245			……	......
246	雪菜	Setsuna	「ああぁぁっ、あっ、あ～っ！ は、はぁ、はぁぁ…あ、んっ… ちょっと、ちょっと………疲れ、た」
247	春希	Haruki	「俺も…」
248			…	...
249	雪菜	Setsuna	「ふふっ…」
250	春希	Haruki	「なんだよ」
251	雪菜	Setsuna	「空が…明るくなってる」
252	春希	Haruki	「本当だ… 雪、まだ降ってるかな」
253	雪菜	Setsuna	「凄いね…わたしたち。 もう何時間繋がってるんだろう」
254	春希	Haruki	「いいじゃん… だって俺たち」
255	雪菜	Setsuna	「………うん。 全然、問題ないね」
256			繋がっていた時間よりも、 俺が果てた回数の方が、 多分、すごいことになってる。
257	雪菜	Setsuna	「ねぇ… 次、終わったら、お風呂入ろうか」
258	春希	Haruki	「いいなそれ… ついでにベッドシーツも替えたい」
259	雪菜	Setsuna	「凄すぎるよ…今日の春希くん」
260	春希	Haruki	「ごめん… 本当、我慢効かなくて」
261			だからと言っても、 初体験の若い学生だって、 普通、こんな数の射精なんかしない。
262			穏やかな… あくまでも、優しく、激しくない 俺たちの繋がりだったのに。
263			穏やかなのに、熱かった。 優しいのに、興奮した。 激しくないのに、愛おしくてたまらなかった。
264	雪菜	Setsuna	「その… やっぱり、わたしのせいなのかな？」
265	春希	Haruki	「どうして…？」
266	雪菜	Setsuna	「しばらく会わないでおこうって… かずさのことで、距離を置いたから…」
267	春希	Haruki	「…確かに、それもあるかもしれないけど」
268			何しろ、この数日間の苦行は 筆舌に尽くしがたいものがあった。
269			だって、雪菜のいなくなった俺の隣には…
270	雪菜	Setsuna	「けど…？」
271	春希	Haruki	「…やっぱり、雪菜のおかげかな」
272	雪菜	Setsuna	「何よぉ、それ…」
273	春希	Haruki	「だって、今の俺、 心から幸せだから。 もう、何も憂うことなんかないから」
274	雪菜	Setsuna	「え…」
275	春希	Haruki	「雪菜が、俺を幸せにしてくれたから」
276	雪菜	Setsuna	「………」	"........."
277	春希	Haruki	「明日からも、頑張れるから。 もう、俺は俺一人のものじゃないって…」
278	雪菜	Setsuna	「………」	"........."
279	春希	Haruki	「雪菜…？」
280	雪菜	Setsuna	「…ありがとう、春希くん」
281	春希	Haruki	「あ、ああ…っ」
282			一瞬、雪菜がふと違う表情を見せたのが気になったけど…
283	雪菜	Setsuna	「ん…んぅ…ちゅ、んむ…」
284	春希	Haruki	「んぷ…あ、あむ…は、はぁぁ、ぁ…っ」
285			雪菜から求めてきたキスで、 思考は中断され…
286	雪菜	Setsuna	「んむ…は、あ、あむ…んんっ！ ぷぁっ、はぁっ、あっ、あっ、ああっ」
287			そして、行為が再開される。
288	春希	Haruki	「はぁ、ぁ、ああ…っ、 あっ、あっ…あ、くぅっ」
289	雪菜	Setsuna	「や、あ、あ…あああんっ、 は、春希く…ふぁぁぁぁっ、あっ、んぅっ」
290			今日だけで、十回以上 雪菜のなかに射精した。
291	春希	Haruki	「は、あぁぁぁぁ…っ、 い、んっ、ん、う、はぁ、は、ぁ…っ」
292			そのたびに雪菜は、 俺が『お腹で膨らんでる』って、 笑いながら言ってた。
293	雪菜	Setsuna	「あぁぁんっ、んっ、んぅ…ふぁぁんっ、 あ、ああ、あああ…はぁんっ、ああ、いいいっ」
294			それは多分、雪菜にとっては何気ない、 からかい的な言葉だったんだろうけど。
295	春希	Haruki	「雪菜…ん…っ」
296	雪菜	Setsuna	「んんぅ…ん～っ、 んむ…ちゅぷ…ぷぁ、は、はぁ…ぁぁぁっ」
297			それでも俺は、ちょっとした暗喩として、 その言葉を深く受け止めておきたかった。
298	春希	Haruki	「は、あ、あ…あ、あ…っ」
299	雪菜	Setsuna	「はぁ、はぁ、はぁ…っ、 は、春希、くん…」
300			だって俺たちは…
301			もう、何度でも。 いつでも、いつまでも…
302	春希	Haruki	「雪菜…俺、 今度こそ、もう…」
303	雪菜	Setsuna	「来て…ね？ わたしのなか、春希くんで、いっぱいに…っ、 あ、あ、あ…あああああっ！」
304			新しい命を求めてもいい… いや、求めてる二人になったんだから。
305	春希	Haruki	「はぁぁっ、あっ、あっ、あ…っ、 あああ…あああああっ」
306	雪菜	Setsuna	「ぅんっ、んっ、んっ、やぁぁぁっ、あ～っ！ いいっ、いいっ、も、もう…こんな…はぁん…っ」
307			最後の最後の最後だから、 ほんの少しだけ、激しく…
308	春希	Haruki	「雪菜、雪菜…っ、 はぁ、あ、あ、あ…愛して…っ」
309	雪菜	Setsuna	「うんっ、うんっ、うんっ… 今度こそ、今度こそ…あなたはわたしの… ずっと、ずっと、わたしの…ぉ」
310			けれど、たっぷりの愛情を込めて…
311	雪菜	Setsuna	「は、春希、くんっ、 わたし…あ、ああ…わたしも、もう…」
312			俺の、雪菜のなかに…
313	春希	Haruki	「あ、あ、あ、あ、あ…ああ、あああっ」
314	雪菜	Setsuna	「もう、もう…ああああっ、あ～っ！ んっ、んっ、んっ…んぅぅんっ、ん～っ！」
315	春希	Haruki	「はぁぁぁ…あ、あ………あああああああっ！」
316	雪菜	Setsuna	「んんぅぅぅっ！？ ああっ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁ～っ！ いぅぁぁぁあああああ～っ！」
317			もう、数え切れないくらい出したのに…
318			それでもまだ、煮えたぎるように熱い精を、 雪菜の胎内に、注ぎ込む。
319	雪菜	Setsuna	「あああぁぁぁぁ…あっ、あっ… ひんっ、ん、く…はぁ、ぁぁぁ…っ」
320	春希	Haruki	「はぁ、は、ぁぁ…っ」
321			何度も、何度も… 雪菜の身体中を満たしてるんじゃないかってくらい、 大量に。
322	雪菜	Setsuna	「あっ…あぁ、あ、んっ… はぁ、はぁぁ…あ、あ、あ…っ」
323			雪菜は、最後の俺の射精を受け止めて、 疲れか快感からか、ぼうっと天井を見上げてる。
324	春希	Haruki	「はぁ、あ、あ…っ」
325			激しい息を吐く口元には、 俺とのキスや、自らの喘ぎで零れ出した唾液が、 ねっとりと絡みついている。
326	雪菜	Setsuna	「は、春希…くっ…んっ、 んむ…む…むぅぅ…」
327			だから俺は、雪菜の胎内に流し込む代わりに、 雪菜の口中から液を奪おうと、 その開け放たれた唇を激しく吸い上げる。
328	雪菜	Setsuna	「ん、んむ…むぅぅんっ… ん、んく、んぅ…ぅ、あぁぁ…あっ」
329	春希	Haruki	「ん、ん、ん…んぷぁ、ぁ…っ」
330	雪菜	Setsuna	「ちゅぅぅぅ…ん、んんっ、 あ、んむ…む、んくっ、んっ、んっ…」
331			…けれど雪菜も負けないとばかりに、 必死で俺の唇を吸い上げ、 互いの混ざり合った唾液を奪い返してくる。
332			そんな、水音に満ちた争奪戦が、 そろそろ白みかけてきた部屋に、 しばらく響き渡っていた。
333			………	.........
334			……	......
335			…	...

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