White Album 2/Script/2506: Difference between revisions
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Translation
Editing
Translation Notes
Text
Speaker | Text | Comment | |||
---|---|---|---|---|---|
Line # | JP | EN | JP | EN | |
1 | 『あけましておめでとう』 | ||||
2 | 『なんて、もう年が明けてから 十日も経っちゃってるけどね。 新年の挨拶遅れてごめんなさい』 | ||||
3 | 『…それとも、 こうして普通に挨拶しちゃうことの方が ごめんなさい、かな?』 | ||||
4 | 『このメールを見て、ふざけるなって思うなら、 着信拒否にしてください。 それだけのことをしたっていう自覚はあるから』 | ||||
5 | 『でも、どうしてもあなたのことを考えてしまうから、 悩みに悩んだ末、メールしました。 …どうしてますか?』 | ||||
6 | 『今日は、学校来てますか? ちゃんと朝型の生活に戻しましたか? …なんて、春希くんの寝坊なんて想像できないけど』 | ||||
7 | 『それとも、全然平気ですか? もう完全に切り替えて、新しい生活を送ってますか? それならほっとするけれど、ちょっと落ち込みます』 | ||||
8 | 『なんて、わたし矛盾してますか?』 | ||||
9 | 『それじゃ、このへんで。 もうすぐ期末試験だね。 お互い、がんばろう』 | ||||
10 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
11 | これでもう、何十回読み直しただろう。 | ||||
12 | あの日以降初めての… あの日から二週間以上経ってからの、 雪菜のメッセージ。 | ||||
13 | その微妙な空き時間と、その丁寧語が入り混じる口調と、 その他人行儀なサブジェクトに、 今の俺が抱えているのと同じ距離感があった。 | ||||
14 | ああいう別れ方をした後、自分から連絡をしてくるのは、 きっと、もの凄い勇気がいったんだろうな。 | ||||
15 | けど、それでも雪菜にはわかってたんだろう。 | ||||
16 | …ああいう別れ方をした後、相手から連絡が来るほど、 どこかの誰かは強くないってことが。 | ||||
17 | 『あけましておめでとう』 | ||||
18 | 『メール、ありがとう。 全然怒ってない。怒れる訳なんかない。 ただ、こっちから連絡できなかった自分に腹が立ってる』 | ||||
19 | 『昨日から、ちゃんと大学には来てる。 レポートの提出期限の迫ってる講義もあったし』 | ||||
20 | 『どうしてるかと言えば… 全然平気ってわけじゃないけれど、 ちゃんと普通に日々暮らしてる』 | ||||
21 | 『バイトして、テスト勉強して、普通の大学生してる。 そうしないと生活も進級もできなから、やるしかないし』 | ||||
22 | 『それよりも、雪菜の方は、どうしてる?』 | ||||
23 | 『さっきのメール、俺の心配ばかりで、 雪菜のことが何も書いてなかった。 だから俺も、すごく心配してる』 | ||||
24 | 『連絡くれるのは嬉しいけれど、 ちゃんと近況くらいは書くこと』 | ||||
25 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
26 | 最後に、無理やりいつもの説教臭い言葉を乗せて、 そして親指は送信ボタンへと伸び… | ||||
27 | 春希 | Haruki | 「………っ」 | ||
28 | …たのにも関わらず、そのすぐ近くのクリアボタンを、 しかも長押ししてしまう。 | ||||
29 | 液晶画面を埋めていた文字列が綺麗に一掃され、 数十秒の俺の手間をまるっきりの無駄に変える。 | ||||
30 | けれど、今さら勿体ないとか思う必要もない。 …これもまた、何十回も繰り返した儀式だ。 | ||||
31 | …帰ろ。 | ||||
32 | ……… | .........
| |||
33 | 春希 | Haruki | 「っ…」 | ||
34 | 冬休みが開けて二日目の水曜日… | ||||
35 | キャンパスを彩るはずの空は薄暗く濁り、 空気の冷たさと風の強さがあいまって、 冬の厳しさを俺たちに課していた。 | ||||
36 | …なんて、今日に限って 単なる空にそんな恨みがましい感想を抱くのは、 昨夜から抱えた、このもやもやした気持ちのせいだった。 | ||||
37 | 待ち望んでいた、ずっと目を背けていた現実。 …矛盾してるようでいて、そうとしか言いようがない。 | ||||
38 | 雪菜からのメールは、俺を心底ほっとさせてくれた。 簡素な中に、いつもの優しさと、 ちょっと無理した馴れ馴れしさが込められていたから。 | ||||
39 | 雪菜は戻ってきてる。 元気かそうでないかは書いてないからわからないけれど、 それでも普段通り、社会の中で生きている。 | ||||
40 | …俺なんかよりも、よっぽど正しく生きている。 | ||||
41 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
42 | だからこそ、今の俺はまだ胸を張って雪菜に会えない。 会える訳がない。 | ||||
43 | だって俺は、誰からも軽蔑されるような、 とんでもないことをしてしまったんだから。 | ||||
44 | そしてまだ、そのことに決着がついていないんだから。 | ||||
45 | 春希 | Haruki | 「あ、北原ですけど…松岡さん? 麻理さん、いますか?」 | ||
46 | だから、決着つけよう。 麻理さんに、全てを話そう。 | ||||
47 | 春希 | Haruki | 「…麻理さんですか? 俺です、北原です」 | ||
48 | ずっと聞いて欲しかったこと。 本当は、助けて欲しかったこと。 | ||||
49 | 春希 | Haruki | 「ええ、今大学です。 昨日から授業始まってます」 | ||
50 | 自分から絆を切ってしまったせいで、 もう、助けを求めることはできないけど、 ただ聞いてくれるだけでいい。 | ||||
51 | 春希 | Haruki | 「はい…そこそこ元気にやってます。 ちゃんと寝てますよ。一日四時間も」 | ||
52 | 三年前のこと。 かずさと、俺と………三人のこと。 | ||||
53 | 春希 | Haruki | 「それが普通ですから、俺。 …麻理さんに比べたら十分過ぎますよね?」 | ||
54 | 三年前から三年経った、 残された二人のこと。 | ||||
55 | 春希 | Haruki | 「あ、それで本題なんですけど。 …二人きりで会えませんか?」 | ||
56 | あの、編集部でのクリスマスパーティの、前日談。 傷つけて傷ついたクリスマスイブのこと。 | ||||
57 | 春希 | Haruki | 「………」 | "........."
| |
58 | 俺が、本当に傷ついていた理由。 俺が、本当に傷つけてしまったひと。 | ||||
59 | 春希 | Haruki | 「…麻理さん?」 | ||
60 | 麻理さんにしてしまった最低の行為の、 しかも行為以上に最低な理由。 | ||||
61 | 春希 | Haruki | 「…すいません。無理ですよね。 あんなことしておいて、こんな勝手な申し出。 忘れて………え?」 | ||
62 | 雪菜とすれ違った寂しさが、 あの日の雪のように降り積もり… | ||||
63 | その黒い感情の濁流を、 あろうことかまるで無関係な麻理さんに ぶつけてしまったという、呆れた真実。 | ||||
64 | 春希 | Haruki | 「いいんですか? 本当に? あ…ありがとうございます」 | ||
65 | …そんなことを話したら、 今度こそ愛想を尽かされるだろう。 | ||||
66 | それどころか、心の底から軽蔑されるかもしれない。 | ||||
67 | 春希 | Haruki | 「ええ、時間と場所はそちらに合わせます。 今週は一つもバイト入れてないし」 | ||
68 | それでも、話さないといけない。 | ||||
69 | 許してもらいたいなら、 全て真実を話さなきゃいけない。 | ||||
70 | …一年後、同じ職場で、 新入社員として受け入れてもらいたいから。 | ||||
71 | 春希 | Haruki | 「…わかりました。 じゃあ、連絡待ってます」 | ||
72 | とんでもなく身勝手な願いだってのはわかってる。 | ||||
73 | それでも俺はまた、 元の、面倒見のいい先輩と頼りない後輩に戻りたい。 | ||||
74 | 春希 | Haruki | 「ありがとうございました。 それじゃ…お疲れさまです」 | ||
75 | 春希 | Haruki | 「………ふぅぅ」 | ||
76 | 麻理さんは、やっぱり度し難いほど優しかった。 | ||||
77 | 俺の『会いたい』という身勝手な申し出に対して、 一瞬、言葉を失うほどこっちを怖がっているのに、 それでも最終的には会うことを承諾してくれた。 | ||||
78 | でも、よかった… 後は、麻理さんの指定してくる日を待つだけ。 | ||||
79 | あと、ほんの少し待ってくれ、雪菜。 | ||||
80 | この決着がついたら、全てを終わらせたら、 ちゃんと連絡するから。 | ||||
81 | あれから俺がしてしまったことを全て話して、 それでも雪菜がまだ俺から目をそらさないなら、 もう一度雪菜と向き合うから。 | ||||
82 | …許してくれるとは、思ってないけど、な。 |
Script Chart
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Introductory Chapter | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1001 | 1008 | 1009 | 1010 | 1011 | 1012 | 1013 |
1002 | 1008_020 | 1009_020 | 1010_020 | 1011_020 | 1012_020 | |
1003 | 1008_030 | 1009_030 | 1010_030 | 1011_030 | 1012_030 | |
1004 | 1008_040 | 1010_040 | 1012_030_2 | |||
1005 | 1008_050 | 1010_050 | ||||
1006 | 1010_060 | |||||
1006_2 | 1010_070 | |||||
1007 |
Closing Chapter | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | ||||||
2001 | 2011 | 2020 | 2027 | 2301 | 2309 | 2316 | 2401 | 2408 | 2501 | 2510 |
2002 | 2012 | 2021 | 2028 | 2302 | 2310 | 2317 | 2402 | 2409 | 2502 | 2511 |
2003 | 2013 | 2022 | 2029 | 2303 | 2311 | 2318 | 2403 | 2410 | 2503 | 2512 |
2004 | 2014 | 2023 | 2030 | 2304 | 2312 | 2319 | 2404 | 2411 | 2504 | 2513 |
2005 | 2015 | 2024 | 2031 | 2305 | 2313 | 2320 | 2405 | 2412 | 2505 | 2514 |
2006 | 2016 | 2025 | 2032 | 2306 | 2314 | 2321 | 2406 | 2413 | 2506 | 2515 |
2007 | 2017 | 2026 | 2033 | 2307 | 2315 | 2322 | 2407 | 2507 | 2516 | |
2008 | 2018 | 2308 | 2508 | 2517 | ||||||
2009 | 2019 | 2509 | ||||||||
2010 | ||||||||||
Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | |||||||
2031_2 | 2312_2 | 2401_2 | 2504_2 | 2511_2 | ||||||
2031_3 | 2313_2 | 2402_2 | 2507_2 | 2513_2 | ||||||
2031_4 | 2313_3 | 2402_3 |
Coda | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Common | Kazusa (True) | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | ||||||
3001 | 3008 | 3014_2 | 3020 | 3101 | 3107 | 3201 | 3207 | 3901 | 3907 |
3002 | 3009 | 3014_3 | 3021 | 3102 | 3108 | 3202 | 3208 | 3902 | 3908 |
3003 | 3010 | 3015 | 3022 | 3103 | 3109 | 3203 | 3209 | 3903 | 3909 |
3004 | 3011 | 3016 | 3023 | 3104 | 3110 | 3204 | 3210 | 3904 | |
3005 | 3012 | 3017 | 3024 | 3105 | 3111 | 3205 | 3211 | 3905 | |
3006 | 3013 | 3018 | 3106 | 3206 | 3906 | ||||
3007 | 3014 | 3019 | |||||||
Common | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | |||||||
3001_2 | 3210_2 | 3901_2 | 3906_2 | ||||||
3015_2 | 3902_2 | 3907_2 | |||||||
3902_3 | 3907_3 | ||||||||
3904_2 |
Mini After Story and Extra Episode | |||
---|---|---|---|
The Path Back to Happiness | The Path Forward to Happiness | Dear Mortal Enemy | |
6001 | 6101 | 4000 | 4005 |
6002 | 6102 | 4001 | 4006 |
6003 | 6103 | 4002 | 4007 |
6004 | 6104 | 4003 | 4008 |
6005 | 4004 | 4009 |
Novels | |||||
---|---|---|---|---|---|
The Snow Melts, And Until The Snow Falls | The Idol Who Forgot How to Sing | Twinkle Snow ~Reverie~ | After the Festival ~Setsuna's Thirty Minutes~ | His God, Her Savior | |
5000 | 5100 | 5200 | 5205 | 5300 | 5400 |
5001 | 5101 | 5201 | 5206 | 5301 | 5401 |
5002 | 5102 | 5202 | 5207 | 5302 | |
5003 | 5103 | 5203 | 5208 | 5303 | |
5004 | 5104 | 5204 | 5209 |
Short Stories | |||
---|---|---|---|
Princess Setsuna's Distress and Her Minister's Sinister Plan | Koharu Climate After the Passing of the Typhoon | This isn't the Season for White Album | Todokanai Koi, Todoita |
7000 | 7100 | 7200 | 7300 |