White Album 2/Script/2513 2

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1	麻理	Mari	「は、ぁ、ぁぁ… ん、くぁ、は、ぁ、ぁぁ…」
2	麻理	Mari	「はぁっ、あ、あ…ああんっ、 ん、く…ふぁぁ、ぅぁぁぁぁっ」
3			…	...
4	麻理	Mari	「はぁんっ、ん、くぅ…あ、あぁぁっ、 や、あ…あ～っ、ん、んぅ…ふぅんっ、ん、あぁぁんっ」
5	春希	Haruki	「う、く、あぁ…あぁぁ…っ、 ま、麻理さん…ん、く…っ」
6			麻理さんの拳が、 何度も俺の頭や顔をぶつ。
7	麻理	Mari	「あ、ああ、あああっ… この…最低男、最低男っ、最低男ぉっ！」
8			首筋に爪を立て、 腕や肩口や、舌にまで噛みつき、 何度も何度も罵倒する。
9			なのに…
10	麻理	Mari	「あああああっ、う、うあ、あ、ああんっ、 んっ、ん、くぅ…やぁぁ…ああ、お、おく…っ」
11	春希	Haruki	「は、ぁ、ぁ… ん、く、うぁぁ…」
12			俺が服を引きちぎるように脱がせても。 腰を抱え上げ、下着を引きずり下ろしても。 両脚を押し開き、入り口に俺をあてがっても…
13			そっちだけは、まるで抵抗しなかった。 …してくれなかった。
14	麻理	Mari	「はぁぅっ、ん、んぅ…き、北原、ぁ… ん、んぅ…ちゅ…あむ、ん、ん…んぅぅ…」
15			床もベッドも、皿やガラスの破片が飛び散り、 座ることもままならない部屋の中。
16			たった一つだけ安全な、 麻理さんが座っていた、 キッチンの側のほんの少しのスペース。
17	麻理	Mari	「ん、んむ…ちゅぷ…は、あ、あむぅ…ん、ん… ちゅぅぅぅ…ん、んんっ…はぁ、あ、あ…んぷっ」
18			そこで俺たちは、立ったまま… 小さく、そして深く繋がり、激しく求めあう。
19			麻理さんの両脚が、俺に絡みつき、 俺の両腕が、麻理さんを握りしめ、 そして、お互い唇を重ね、性器を重ね…
20	麻理	Mari	「んっ、んっ、んぁぁっ、あっ… は、あ…こ、この…卑怯者ぉ…」
21	春希	Haruki	「あぁぁ…ぁぁ… 麻理さん、麻理、さんっ」
22			甘い声と、息遣いと… そして、絞り出すような想いと。
23	麻理	Mari	「どうして黙ってたんだ… 私が、単なる代用品でしかないって…っ」
24	春希	Haruki	「どうして黙ってたんですか… 別れること前提で俺を受け入れたって…」
25			さっき、キスしたばかりの唇が、 怨嗟の言葉を紡ぎ出す。
26			さっき、快感で高く響いていた声が、 暗く、痛い音色に転調していく。
27	麻理	Mari	「お前は、お前は… そんな切なそうな顔を、他の女にも見せてるのか？」
28	春希	Haruki	「っ…」
29			麻理さんの手が、俺の頬を撫で、 そして、爪を食い込ませていく。
30	麻理	Mari	「私だけのためじゃなく、私だけのせいじゃなく…っ」
31			俺に貫かれ、激しい喘ぎ声を漏らしながら、 すごく切なそうな表情で、俺に訴えかける。
32	麻理	Mari	「わ、私は、私には…お前だけなのに… お前だけの、ものなのに…っ」
33	春希	Haruki	「だったら…どうして離れていくんですか。 俺を…捨てていくんですか！」
34			どうして…あいつと同じ事するんですか…
35	麻理	Mari	「捨てたのは…捨てたのはお前じゃないか！ お前が悪いんじゃないか！」
36	春希	Haruki	「そんなことしてない！ 俺は、俺は、麻理さんのこと…」
37	麻理	Mari	「私は、私は… お前が、お前が一言、たった一言… は、ぁぁ、あ、んっ…んく…あ、ぁぁ…っ」
38			言葉で気持ちが伝わらない苛立ちを、 麻理さんの奥に激しくぶつける。
39	麻理	Mari	「あ、あぁ、ぁ…っ、 お前さえ、本気で向き合ってくれたなら… そしたら、私は…はぁぁぁっ、あっ、んっ…」
40			俺が突き上げるたびに、 麻理さんの喉から笛のように高音の息が漏れ、 その表情が、快感と苦悶に歪んでいく。
41	春希	Haruki	「行かないで… 行かないでください、麻理さん」
42			もう、置いて行かれるのは嫌だ。 気持ちが通じてるのに、離ればなれになるのは…
43	麻理	Mari	「………もう、遅いよ」
44			なのに…
45			俺が決定的な言葉を放った瞬間、 麻理さんは、その歪んだ表情をそのまま強張らせる。
46	麻理	Mari	「お前がなんて言おうと、行くに決まってるじゃないか。 お前とのことなんか、最初から遊びだったに 決まってるじゃないか」
47	春希	Haruki	「っ…」
48	麻理	Mari	「本気になる訳なんかないじゃないか。 …なれる訳、ないじゃないか」
49	春希	Haruki	「どうして…どうして…っ」
50			だから俺は、やっぱり三年前みたいに、壊れる。
51			激しく抱きしめ、強く突き上げ、 麻理さんの一番奥にまで、入り込んでいく。
52	麻理	Mari	「だ、だって、だって…はぁっ、あ、あ… お、お前は…私より、そんなに年下で…っ」
53	春希	Haruki	「それが…そんなに駄目なことなんですか？ 俺、そんなに頼りないですか？」
54	麻理	Mari	「どうして… どうして１０年早く生まれてこなかったんだよ… 私を、安心させてくれなかったんだよっ」
55			そして麻理さんは… そんな、初めからわかっていたはずの、 今さらどうしようもない事実で俺を拒絶する。
56			俺にとっては、何の障害にもなっていないのに。 むしろ、その人生経験の差こそが、 彼女への憧憬をますます深めていったのに。
57	麻理	Mari	「だから北原、お前は… お前は、私の相手にはならないんだよ」
58	春希	Haruki	「だったらどうして、どうして… 今だって、俺を受け入れてくれるんですか！？」
59	麻理	Mari	「そ、それは、それは…っ、 はぁっ、や、あ、ああ…つ、強いよ北原ぁ… もっと、優し…あっ、あっ…あああんっ」
60			どうして、そんな可愛い声を上げるんですか？ 俺を、咥えて離さないんですか…？
61	麻理	Mari	「わ、私だって…私だってなぁ… 一皮剥けば女なんだ。 女なんだよっ！」
62	春希	Haruki	「そんなの…そんなのずっと前から知ってる！」
63			俺にとっては、 最初から、あなたは剥き出しの女性だったのに…
64	麻理	Mari	「男に裏切られたら傷つくんだ。 男に抱かれたら気持ちいいんだ。 男に求められたら…嬉しく思ってしまうんだよ…」
65			そんな、女みたいなこと言わなくても、 そんな、女みたいな表情しなくても。
66			会ったときから、可愛い女性だなって… 尊敬してるくせに、そんな不遜なこと考えてたのに。
67	麻理	Mari	「それが好きな男だったらなおさらだ！ しばらく立ち直れないに決まってるだろう…っ」
68	春希	Haruki	「っ…麻理…さん」
69			麻理さんのなかが、 急に俺を締めつけてくる。 俺を、限界に導こうとする。
70	麻理	Mari	「やだ、やだ…やっぱり、離れるのやだぁ… 心も、身体も、一緒にいたいって言ってるのに…っ！」
71	春希	Haruki	「俺も…俺、も…っ」
72	麻理	Mari	「でも私は…駄目だ、駄目なんだ… 全部、お前のせいだっ」
73	春希	Haruki	「どうして…っ」
74	麻理	Mari	「どうしてお前は私を捨てるんだ… 本気になった私が馬鹿みたいじゃないか… 裏切り者、裏切りもの…うらぎりものぉ…っ」
75	春希	Haruki	「麻理さん…麻理さん、麻理、さんっ…」
76	麻理	Mari	「いくのか？　いくんだろう？ だってお前の、びくびくしてる… もう私、お前の体のこと、こんなに詳しいんだぞ…？」
77	春希	Haruki	「はぁ…はぁっ、は、ぁぁっ」
78	麻理	Mari	「ん…北原…あ、あ、あむ…」
79			麻理さんが、もう話は終わったとばかりに、 唇を重ね、舌を絡めてくる。
80			最悪の結論を導きながらも、 それでもなお、俺ともっと重なろうとする。
81	麻理	Mari	「ん、んちゅ…はぁ、あ、あ、んむ… こ、来い…はやく、はや…あ、あぁ…んぅぁぁぁ…」
82			その冷徹さとその情熱が、 俺を、絶望と限界という矛盾した終わりへと誘う。
83	春希	Haruki	「ん、んぷ…あ、はぁ、はぁっ… あ、あ…お、俺…もう…っ」
84	麻理	Mari	「んんっ、んく…あ、はぁぁ…あんっ、 んっ、んっ、んっ…くぅぅ…ひぅっ、 う、あ、あ…あああっ」
85			限界を感じてる俺をしっかりと感じ取り、 麻理さんが、さらに強く全身を重ね合わせてくる。
86			その質量と、柔らかさと… その激しさと強い想いを全身に感じて…
87	春希	Haruki	「は、あ、あ…あああああああっ！」
88	麻理	Mari	「あ、あ～っ！ あああああああああああああ～っ！」
89			俺は、激しく果てた。
90	麻理	Mari	「あっ、あっ… は、はぁぁぁ…あんっ、んく…んぅ… あぁぁぁぁ…はぁんっ、ん、いあぁぁ…」
91	春希	Haruki	「は、はぁ…あ、あああっ…く、あ…」
92	麻理	Mari	「はぁ、はぁ、はぁぁ…んっ、んく… あ、あぁ…北原の、こんなに膨れて」
93			麻理さんに指摘されるまでもなく、 ものすごい刺激と快感と虚脱感が俺を襲う。
94			悔しさと哀しさと愛しさがごちゃまぜになって、 麻理さんのなかに、全てを送り込む。
95	麻理	Mari	「こ…こんなに、たくさん… お、お前は…お前はぁ…」
96			…こんなに出したのに、まだ離せない。 麻理さんを抱きしめる腕を、緩められない。
97	麻理	Mari	「好きでもない女のなかで、射精なんかするなよぉ…」
98	春希	Haruki	「好きです… 好きなんです麻理さん…っ」
99	麻理	Mari	「誰が信じるものか。 今さらそんなこと言ったって、もう何も変わらない…」
100	春希	Haruki	「っ…」
101			そう、冷たく言い放った麻理さんは、 繋がったまま、抜こうとも、離れようともせず…
102			ただ、両脚で、俺をぎゅっと抱きしめた。
103			………	.........
104			……	......
105			…	...

Script Chart

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