Difference between revisions of "White Album 2/Script/3904 2"
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Translation Notes
Text
Speaker | Text | Comment | |||
---|---|---|---|---|---|
Line # | JP | EN | JP | EN | |
1 | かずさ | Kazusa | 「っ…」 | ||
2 | だから俺は、 自分の脳の命令に従って。 自分の考えに正直に。 | ||||
3 | かずさを、抱きしめた。 | ||||
4 | 春希 | Haruki | 「言葉だけじゃわかんないのかよ。 こうして態度で示さないといけないのかよ。 …お前ってほんと、甘えん坊、だな」 | ||
5 | かずさ | Kazusa | 「………悪いかよ」 | ||
6 | 抱きしめてみて、やっとわかった。 かずさは、待ってくれていた。 | ||||
7 | かずさ | Kazusa | 「甘えん坊で、悪いか。 言ってることメチャクチャで、悪いか。 たった5分ですら我慢できなくて、悪いかぁ」 | ||
8 | 俺の帰りを待ちきれずに部屋を飛び出し、 俺に抱きしめられるためにここに来た。 | ||||
9 | 春希 | Haruki | 「ごめんな」 | ||
10 | かずさ | Kazusa | 「最後まで騙し通して欲しかった… あたしだけを見てるって。 あたしだけを愛してるって」 | ||
11 | 春希 | Haruki | 「ごめん」 | ||
12 | 駅前を行き交う人々が、 ちらちらとこちらを伺うのがわかる。 | ||||
13 | こんな人通りの多い場所であたり構わず抱きあう 周囲の見えていないカップルに注ぐ視線は、 冷たかったり、生温かかったりしたけれど。 | ||||
14 | そんな視線が気にはなったけど、 それでも二人とも、相手の背中に回した手を 決して緩めるつもりなんかなかった。 | ||||
15 | 春希 | Haruki | 「これからは、もうお前しか見ない。 だから…仲直りしよう?」 | ||
16 | かずさ | Kazusa | 「駄目だよ… そんなの無理だよ」 | ||
17 | 春希 | Haruki | 「無理なもんか… かずさ、俺のこと嫌いなのか?」 | ||
18 | かずさ | Kazusa | 「だから、そういう問題じゃ…」 | ||
19 | 春希 | Haruki | 「嫌いか…?」 | ||
20 | かずさ | Kazusa | 「………卑怯だぞ」 | ||
21 | 春希 | Haruki | 「なら、仲直りのしるしだ…」 | ||
22 | かずさ | Kazusa | 「お、お、おい… 春希、お前…?」 | ||
23 | 春希 | Haruki | 「…なに?」 | ||
24 | かずさが、すんでのところで俺を押し留める。 …あと1センチで唇が触れそうな距離で。 | ||||
25 | かずさ | Kazusa | 「だって、ここは…」 | ||
26 | 春希 | Haruki | 「ここは…なに?」 | ||
27 | かずさ | Kazusa | 「お前… こんなとこ、見られてもいいのかよ?」 | ||
28 | 春希 | Haruki | 「それは俺がするべき質問だ」 | ||
29 | かずさ | Kazusa | 「………」 | "........."
| |
30 | 春希 | Haruki | 「それじゃ、質問。 …俺とのこと、バレてもいいか? スクープされても、構わないか?」 | ||
31 | かずさ | Kazusa | 「そんなの…バレる訳ない。 誰もあたしたちのことなんか見てない」 | ||
32 | 春希 | Haruki | 「日本のマスコミを甘く見るなよ? 万が一ってこともあるんだぞ?」 | ||
33 | かずさ | Kazusa | 「………」 | "........."
| |
34 | 春希 | Haruki | 「…何も言わないと、 OKってことにするぞ?」 | ||
35 | かずさ | Kazusa | 「春希…」 | ||
36 | 戸惑うかずさをよそに、 俺の方はあくまでも強気で、限りなく積極的に。 | ||||
37 | 俺には迷う要素なんか何一つないって、 かずさの心に刻み込む。 | ||||
38 | たとえかずさが信じてくれなくても、 俺にはこいつしかいないって、俺だけは信じる。 | ||||
39 | 1.眼鏡を外す | Choice | |||
40 | 2.そのまま唇を奪う | Choice | |||
41 | 春希 | Haruki | 「時間切れ…」 | ||
42 | かずさ | Kazusa | 「あ…っ、 お、おい、それ…」 | ||
43 | かずさの頬に両手を当て、 そのままフレームに指を掛け、眼鏡を外す。 | ||||
44 | 春希 | Haruki | 「俺は東野和美じゃなくて、 冬馬かずさがいいんだよ」 | ||
45 | かずさ | Kazusa | 「………本当に、いいのか?」 | ||
46 | 春希 | Haruki | 「だからそれは俺の質問なんだって」 | ||
47 | かずさ | Kazusa | 「ぁ、ぁぁ…」 | ||
48 | 眼鏡の次は、コームに手をかける。 | ||||
49 | どっちも俺がかずさにプレゼントしたもの。 …冬馬かずさを世間に晒さないために。 | ||||
50 | 春希 | Haruki | 「ほら、これで…本物の冬馬かずさだ」 | ||
51 | かずさ | Kazusa | 「お前、は…」 | ||
52 | かずさの長い髪が一気にほどけ、 街灯の灯りを反射しながら広がっていく。 | ||||
53 | 俺が被せた仮面を俺が外し、 中からいつものかずさが現れる。 | ||||
54 | 外では決して見せないようにしてた… 俺だけの愛しい人を、今やっと、皆に見せつける。 | ||||
55 | 俺の女はこんなに綺麗なんだぞって…自慢するために。 | ||||
56 | 春希 | Haruki | 「かずさ…かずさ…っ」 | ||
57 | かずさ | Kazusa | 「は、春希…んんぅぅっ」 | ||
58 | 1センチの隙間を埋めるのに 随分と時間がかかってしまったけれど… | ||||
59 | でも、一度繋がってしまったら、 もうお互い離れることを想像することが難しいくらい、 深く強く激しく舌と唇を絡めあう。 | ||||
60 | かずさ | Kazusa | 「はぁぁ、あ、あむ…ん、んぅ…んんんんっ」 | ||
61 | あの時の風景と重ならないことを祈ってたくせに、 あの時と同じ行為を繰り返す。 | ||||
62 | 雪菜との約束をすっぽかして、 かずさを抱きしめて、そしてキスして… | ||||
63 | かずさ | Kazusa | 「んっ…んぅぅ…は、あぁ…あむ… は、春希…ぃ、ぁ、ぁぁ…んむぅぅっ」 | ||
64 | ただあの時と違うのは、 かずさが俺を積極的に受け入れてくれてること。 | ||||
65 | そして二人とも、周りの目を気にしていないこと。 | ||||
66 | 春希 | Haruki | 「かずさ…ん、んむ…むぅ…あ、はぁ、ぁぁぁ」 | ||
67 | かずさ | Kazusa | 「っ…う、あ、あ…はぁぁんっ、ん、んぷ… ちゅぷ…あ、はぁ、んく…んっ」 | ||
68 | 周りの音も聞こえないかのように、 二人、唇も身体も、激しく絡み合う。 | ||||
69 | だってもう、隠れていたくなかった。 皆に認めてもらいたかった。 | ||||
70 | 俺たちが、愛しあっていることを。 心の底から繋がっていることを。 | ||||
71 | ……… | .........
| |||
72 | …… | ......
| |||
73 | … | ...
| |||
74 | かずさ | Kazusa | 「は、はぁ、あぁぁ…んっ、ん、くぅ…っ」 | ||
75 | そのまま俺たちは、 歩いて5分で辿り着くはずの部屋に戻らなかった。 | ||||
76 | たったそれだけの時間も我慢できず、 近くの公園へと向かい、小さな繁みの中に潜り込み、 コート越しに身体を密着させる。 | ||||
77 | 春希 | Haruki | 「ん…んむ…は、あ、あむ…」 | ||
78 | かずさ | Kazusa | 「ふぁぁぁっ、ああっ、はぁぁんっ… は、春希…あ、あ…やぁぁんっ」 | ||
79 | 我慢できなかったのは、時間だけじゃない。 | ||||
80 | 今だけは、世界から隠れて繋がりたくなかった。 | ||||
81 | 誰からも祝福されず、誰にも許されず、 全てに背いて抱きあう俺たちを、 一度だけでもいいから、世界に刻んでおきたかった。 | ||||
82 | かずさ | Kazusa | 「あ、あっ…ああ、あぁぁ… も、もっと、そこ…強く…はぁぁぁんっ」 | ||
83 | 駅のすぐ側の小さな公園の小さな繁み。 | ||||
84 | ほんの数十メートル先を 誰かが歩いてる気配を時々感じる。 | ||||
85 | ということは、 その人たちがかずさの喘ぎ声に気づいてる可能性も、 十分すぎるほどあり得る訳で。 | ||||
86 | かずさ | Kazusa | 「う、やあぁぁ…あ、あぁんっ、は、はぁ、はぁぁ… 強くだ…もっと強く…いっ、ぅぅ…ぅんっ」 | ||
87 | そんな大胆で、無謀で… そして強く深い、俺たちの睦みあい。 | ||||
88 | 世界でたった一人、 俺たちのことを認めてくれていたかもしれない 曜子さんすらも裏切る、罪深すぎる行為。 | ||||
89 | 春希 | Haruki | 「かずさ…は、あぁ…ぁ… 痛く、してもいいか?」 | ||
90 | そんな、世界全てを敵に回すことを 世界に見せつけるように、俺たちは燃え上がる。 | ||||
91 | かずさ | Kazusa | 「うん、してくれ… 引っ掻いて。握って。噛んで。 あたしの身体、めちゃくちゃに…はぁぁぁぁんっ」 | ||
92 | 強く吸い上げていた首筋に、 今度は服従を誓わせるかのように、歯を立てる。 | ||||
93 | 服の中に手を潜り込ませ、 たわわに揺れる胸を激しく掴み、 五本の指、全てを鋭く立てる。 | ||||
94 | 繁みの中の木にもたれかかるかずさを 押し潰すように全体重をかけて重なる。 | ||||
95 | かずさ | Kazusa | 「いぃぃぃっ、い、うっ…はぁ、い、あぁ、ぅ… 痕…残るくらいに…あたしのこと、壊して… ひっ、う、ぅんっ…あ、んん、く…ぁ」 | ||
96 | 首筋の次は、耳を歯で挟み、 引きちぎるみたいに強く引っ張る。 | ||||
97 | 中指がとうとう胸の先端に辿り着き、 爪の先で突き刺すように引っ掻き回す。 | ||||
98 | 太股を合わせ、ふくらはぎを絡め、 爪先立ちの足ががくがく震えるくらい負荷をかける。 | ||||
99 | かずさ | Kazusa | 「あ、あ、あ…春希…は、あむぁぁぁっ!? ん、む…む~っ、は、あむっ、あ、んぅぅっ…」 | ||
100 | 無理やり横を向かせ、 唾液がこぼれかけてた唇を重ね合わせる。 | ||||
101 | 音を立てて吸い、しつこく舌で舐め上げ、 がちがちと、歯をぶつかり合わせる。 | ||||
102 | 春希 | Haruki | 「は、あ、あ…んむ、く… んぷっ、ぇろ…あ、むぁ、ぁ…」 | ||
103 | かずさ | Kazusa | 「ん、ん、んくっ…ん、う…むぅぅぅぅ~っ、 ぷぁっ、あっ、あっ…はぁぁ、やぁぁぁぁ…」 | ||
104 | 下唇を歯で挟み、舌を絡み合わせ、 熱い息を混ぜ合わせる。 | ||||
105 | そのまま俺の口の中に吸い込み、 今度は舌までも歯で挟み、犬歯で突き刺す。 | ||||
106 | 本気で、かずさを痛めつける。 辱める、汚す、壊す。 | ||||
107 | かずさ | Kazusa | 「いっ、いぅぅぅ…んんっ、ぷぁっ、あ、あむ… ちゅぷ…あ、んぐ、ぐ、ぷぁぁっ…ぁ、ぁ…」 | ||
108 | 春希 | Haruki | 「かず、さ…っ」 | ||
109 | かずさ | Kazusa | 「はぁ、ぁ………あたしのだ。 お前は、あたしのだ…」 | ||
110 | 春希 | Haruki | 「ああ…お前のものだ」 | ||
111 | かずさ | Kazusa | 「春希、ああ…あぁぁんっ、 ん、んぅ…んぷ、は、はむっ、あ、あぁぁ、んぅっ」 | ||
112 | かずさは… そんな酷い行為を繰り返す俺の所有権を主張する。 | ||||
113 | 俺は… 今、腕の中で暴力的に犯しているかずさに隷属する。 | ||||
114 | そして二人は… そんな歪な、熱く、そして悲しい関係に酔いしれる。 | ||||
115 | 春希 | Haruki | 「かずさ、俺、俺… 入りたい…お前のなか」 | ||
116 | かずさの柔らかいお尻に、 俺の固まりをこすりつける。 | ||||
117 | かずさ | Kazusa | 「う、うん…わかる。 お前が、あたしを求めてるの、わかるよ」 | ||
118 | かずさもお尻を突き出して、 その固い感触を楽しむかのように上下に揺らす。 | ||||
119 | 暗く街灯も入ってこない公園の繁みの中。 互いの吐息だけが辺りを白く染めていく。 | ||||
120 | かずさ | Kazusa | 「待ってろ、今… お前の、受け入れるから」 | ||
121 | かずさが、スカートをゆっくりまくり上げると、 パンストとショーツに手をかけ、ゆっくりと下ろす。 | ||||
122 | ストッキングに包まれた黒い表皮が剥け、 白い滑らかな地肌が一瞬だけ目に入り、 けれどすぐに下りてきたスカートに隠されてしまう。 | ||||
123 | 春希 | Haruki | 「っ…ぁ、ぁ… か、かずさ…っ」 | ||
124 | かずさ | Kazusa | 「あ、あ…ちょっと、待…あぁぁ…っ、 や、だ、まだ…あ、あ、あ…」 | ||
125 | わざと焦らしてる訳じゃないのはわかってるけど、 でも今の俺は、そのお預け状態が我慢できない。 | ||||
126 | かずさの下着が太股まで下ろされたところで、 今度は俺の右手がスカートをまくり上げ、 白く眩しいかずさのお尻を露わにさせる。 | ||||
127 | その間左手は、必死で自分のベルトを外し、 ファスナーを下ろしていく。 | ||||
128 | 春希 | Haruki | 「ごめん、俺、もう… あ、あぁ…あぁぁぁぁぁっ」 | ||
129 | かずさ | Kazusa | 「は、春希…あ、あたしが…っ!? あああ…あああああっ!」 | ||
130 | 腰を強く掴み、主導権を奪い、 一気に、奥へと… | ||||
131 | かずさ | Kazusa | 「あぁぁぁぁぁぁっ、あぁ…はぁぁ…っ、 固い…春希の…そんな…あぁぁぁぁ…」 | ||
132 | 奥へと届けとばかりに腰を突き出すと、 かずさの狭いけれど優しい、 柔らかいけれどきつい肉が俺を締めつける。 | ||||
133 | 春希 | Haruki | 「っっっ…! は~、は~…はぁぁぁぁ~っ」 | ||
134 | それだけで一気に達してしまいそうになり、 思わずかずさの最奥で自分の動きを止める。 | ||||
135 | かずさ | Kazusa | 「はぁっ、はぁっ、はぁっ… あ、あぁ…奥まで…入って…」 | ||
136 | 春希 | Haruki | 「ごめん、俺… 色々、我慢できなくて」 | ||
137 | かずさ | Kazusa | 「あ、あぁ…はぁぁ… あ、あたしだから…って、言ってくれればいい」 | ||
138 | 春希 | Haruki | 「っ…かずさだからに…決まってるだろ」 | ||
139 | かずさ | Kazusa | 「う…れしい、な。 あは、はは…あぁぁぁぁ…っ、 あ、あ、あ…あぁぁぁ…あんっ」 | ||
140 | 春希 | Haruki | 「~~~っ」 | ||
141 | かずさの全身を持ち上げるように、 ゆっくりと腰を突き上げる。 | ||||
142 | と、俺を包み込むかずさの肉壁が収縮し、 思わず吐息を漏らして快感にむせぶ。 | ||||
143 | 春希 | Haruki | 「かずさだから…無茶なことしてる。 かずさだから…こんなところで…」 | ||
144 | かずさ | Kazusa | 「う、うん…っ」 | ||
145 | 春希 | Haruki | 「ごめんな…酷いことして。 辛いだろ? 寒いよな?」 | ||
146 | かずさ | Kazusa | 「春希っ、春希っ… あ、あたし… あたし、寒くないよ…」 | ||
147 | そんなふうに呟くかずさの息は、 真っ白に染まっていたけれど。 | ||||
148 | かずさ | Kazusa | 「お前が、強く抱きしめてくれるから。 熱いものを、あたしのなかに埋めてくれてるから」 | ||
149 | 春希 | Haruki | 「かずさ…」 | ||
150 | かずさ | Kazusa | 「いつまでも…熱くしてくれ。 あたしを…灼き尽くしてくれよ」 | ||
151 | 春希 | Haruki | 「っ… あ、あ、あ…あああああっ」 | ||
152 | かずさ | Kazusa | 「ぃぅぅぅぅっ、うっ、う…あぁぁぁんっ、 い、いあぁ、ぁぁぁぁぁっ、ん、ん~っ」 | ||
153 | かずさの言葉は、いつも俺をいたたまれなくさせる。 | ||||
154 | 愛しくて、辛くて、哀しくて、嬉しくて… ただ、抱きしめてるだけだと涙が出そうになる。 | ||||
155 | かずさ | Kazusa | 「あぁぁぁっ、ああっ、あ、く…ぅぁ… い、い…っ、いぅぅぅっ、う、う~っ」 | ||
156 | だから、激しく突き上げる。 乳房に爪を立てる。首筋に歯を立てる。 | ||||
157 | 春希 | Haruki | 「痛い…か?」 | ||
158 | 自分の心の痛みを、かずさの身体の痛みへと置き換える。 | ||||
159 | かずさ | Kazusa | 「はぁっ、あっ、あぁぁ…う、うん…ぅぅんっ、 あ、あたし、痛いのが嬉しいんだ。 春希にこうされるのが嬉しいんだ」 | ||
160 | 春希 | Haruki | 「っ…い、あ、あ…」 | ||
161 | かずさ | Kazusa | 「もっと、してくれよ。 あたしにしか、できないこと、もっと、もっと…っ」 | ||
162 | そうすれば、辛いことは消えるから。 かずさが皆、吸収してくれるから。 | ||||
163 | さっきまでの寒さも汗も、頭痛も寒気も、 全て、かずさが自分の快感に置き換えてくれたから。 | ||||
164 | かずさ | Kazusa | 「やぁぁ、ぁぁ、あぁぁんっ、 んっ、んぅっ、く…あはぁぁぁっ、 ぃぅっ、う、う…春希…っ」 | ||
165 | 春希 | Haruki | 「かずさ…」 | ||
166 | かずさ | Kazusa | 「もっと…いじめて」 | ||
167 | 春希 | Haruki | 「っ…ぅぁ、ぁ、ぁあああっ」 | ||
168 | 頭と、下半身に血がたぎり、 全身を硬直させて、かずさのなかに叩き込む。 | ||||
169 | かずさの嗜虐的な支配欲が俺を飲み込み、 俺の中の痛みまでも全て快感に変えていく。 | ||||
170 | あの、行かなかったコンサートの日… 別の場所で、別のひとで感じていた快感に近くて… | ||||
171 | かずさ | Kazusa | 「は、春希…あ、あむ…ん、ちゅぷ…く、は、ぁ… はぁぁんっ、んっ、んくっ…ぷ、あ、あむぁぁ…」 | ||
172 | そうやって、何度も忘れては思い出す痛みを、 かずさの突き出された舌を噛むことで忘れようとする。 | ||||
173 | かずさに痛みを与え、 自分の痛みから逃れる。 | ||||
174 | そんな最低で、非道な行為に没頭することでしか、 俺は、かずさだけを愛する俺を保てないんだろうか。 | ||||
175 | かずさ | Kazusa | 「ん…くぷ…は、むぁ…あむ…ん、んく…はむぅ… はぁぁ、ぃぁぁ…ちゅ、んぷ、あ、あ…んぅぅぅ」 | ||
176 | でもかずさは 『それの何が悪いんだよ』と言っているみたいに、 俺に自分の肉を差し出し、啄ばませる。 | ||||
177 | 世界に、神様に愛されてるくせに、 その価値をちっとも理解しようとせず、 こんな芥子粒みたいな俺に愛されることを優先する。 | ||||
178 | かずさ | Kazusa | 「あ、あ、あ…んちゅ…ちゅ、は、あむぁ…あ、あ… はるき…ふぁぁ…あ、んっ…く、ぷ…んぅう…」 | ||
179 | 俺の歯も、舌も、唇も、全てに愛おしげにキスをして、 舐めて、吸って、飲み込み、恐る恐る唾液を返す。 | ||||
180 | そんないつも通りの、かずさの控えめな積極性に、 俺は余計に情欲を燃え上がらせる。 | ||||
181 | 春希 | Haruki | 「ん…じゅぅぅ…あ、んむっ、ん、ん… かずさ、もっと…んぅぅぅぅ…っ」 | ||
182 | かずさ | Kazusa | 「はぁぁぁぁんっ、ん、ん~っ!? んぶっ、は、はぁ、あぁぁ…あ~っ、ん、ぷっ、 はぁぁ、あ、あんっ、じゅぷ…ぷぁぁ…ぁ、あっ」 | ||
183 | かずさの口中に激しく舌を出し入れし、 そこに溜まっている唾液を全て掻き出して 俺の口の中に吸い込み、音を立てて飲み込む。 | ||||
184 | だってそうすると、 かずさは物凄く羞恥に染まった、 そして蕩けるような嬉しそうな顔をするから。 | ||||
185 | かずさ | Kazusa | 「んっ、んぷっ…ん、むぅ…あ、あむ…ぷぁっ… は、は~、は~っ…あ、あぁぁ、ひぅ…ぅんっ」 | ||
186 | 涙と唾液でべとべとの顔同士、 キスをしあい、頬をこすりあい、 白い吐息を吐き出し、微笑み、すすり泣く。 | ||||
187 | どんなに汚されても、どんなに歪んでも、 やっぱりかずさの顔は芸術品のように美しくて。 | ||||
188 | あの時、俺が一目惚れしてしまったのも 無理はないって、納得せざるを得なくて。 | ||||
189 | かずさ | Kazusa | 「はぁ、あ、あぁぁ…春希、あ、んむ… やぁっ、はっ、あっ、あぁっ、あんっ、ん、んぅぅ…っ」 | ||
190 | 最初から好きで、どんどん好きになっていって、 離れて思いが募り、再会して熾火が燃え上がり。 | ||||
191 | 睨まれてときめき、呆れられて舞い上がり、 苦笑されて鼓動が止まらなくなり、 見つめられて狂おしさに身悶えて。 | ||||
192 | 叫ばれて、泣かれて、思いをぶつけられて、 くちづけて、抱きあって、想いと身体を重ねあって… | ||||
193 | かずさ | Kazusa | 「ああ、ああ、あああっ… はぁんっ、や、あぁ…あ、あ、あたし…あ、もう…」 | ||
194 | 春希 | Haruki | 「う、うん…俺、も」 | ||
195 | 俺たちは、五年前のたったの半年間で、 相手に対する幻想を完成させてしまったはずだった。 | ||||
196 | そして、五年間でその幻想に更に磨きをかけて、 相手を神格化してしまったはずだった。 | ||||
197 | かずさ | Kazusa | 「来て、春希…いつもみたいに… あたしのなかで、気持ちよくなれ… あっ、あぁぁ…はぁんっ、ん、んぅ…あ、あ、あ」 | ||
198 | なのに再会を果たした俺たちは、 自分たちの作り上げた超えられないはずの幻想を、 現実の相手にあっさり凌駕されてしまった。 | ||||
199 | 五年間で身につけた社会のルールも、 築き上げた自分の世界も何もかも飛び越えて、 夢を、現実にしてしまった… | ||||
200 | かずさ | Kazusa | 「あぁっ、あ、あんっ、ん、く… な、なか、に…いっぱい、出せ… はぁっ、あぁぁぁっ、あっ、あ~っ!」 | ||
201 | 春希 | Haruki | 「う…あぁ…っ」 | ||
202 | いつもみたいに、かずさが受け止める準備をする。 | ||||
203 | なかがきゅっと収縮し、液が激しく漏れ出し、 声に一段と艶が増し、全身がびくびく跳ねて。 | ||||
204 | そして…俺を絶対に離そうとしない。 必ず、なかで受け止める。 | ||||
205 | かずさ | Kazusa | 「あぁっ、あっ、あっ、あぁぁんっ、 ん、く、くぅ…っ、は、早く…あ、あたし… も、もう…はぁぁぁんっ」 | ||
206 | そのことによるリスクを、かずさは省みない。 | ||||
207 | …多分、ちょっとだけ違う。 かずさはきっと、それをリスクだと思ってない。 | ||||
208 | 尊敬し、一時期嫌悪した母のこと。 他人とは少し違う生い立ちのこと。 父親の名前すら知らない自分のこと。 | ||||
209 | かずさが…望んでいること。 | ||||
210 | 春希 | Haruki | 「かずさ…あ、ああ…あぁぁぁ… はぁっ、あっ、あぁぁ…っ」 | ||
211 | かずさ | Kazusa | 「あぁぁっ、あんっ、んぅっ、は、あ、あ、あ… んっ、んっ、んっ…んぅぅううっ!」 | ||
212 | そこまで辿り着いていて、俺は… | ||||
213 | 春希 | Haruki | 「あ、あ、あ…あああああっ!」 | ||
214 | かずさ | Kazusa | 「んんんんんっ、ん~っ! あ、あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!」 | ||
215 | それでも、かずさの奥深くに、 自分の欲望の奔流を、突き刺した。 | ||||
216 | かずさ | Kazusa | 「あああああっ、あ~っ、あ、あぁぁぁぁ~っ、 ひぁっ、あ、ああ…あ、やぁぁぁぁ…あ、ふぁぁ…ぁ」 | ||
217 | 俺の精子は、まっすぐにかずさの子宮を目指し、 かずさの一番精密な場所を、どろどろに満たしていく。 | ||||
218 | かずさ | Kazusa | 「あっ………あっ………あぁぁ…ぁぁ… あ、あぁ…熱…あ、あはは…はぁ…ぁぁ」 | ||
219 | 春希 | Haruki | 「は、ぁ、ぁぁ…ぁ…」 | ||
220 | 投げやりでも、快楽に溺れただけでもなく、 それが俺の決断だから。 | ||||
221 | かずさ | Kazusa | 「はぁぁっ、あっ、あ…きてる、わかる… 春希が、あたしのなかで膨らんでるのが。 たくさん、出してるのが…」 | ||
222 | 春希 | Haruki | 「愛してる、から…」 | ||
223 | かずさ | Kazusa | 「うん…あたしも愛してる。 …わかるよな、春希?」 | ||
224 | 春希 | Haruki | 「っ…うん」 | ||
225 | かずさが、俺のを包んで縮んでるのが… たくさん、飲み込んでるのがわかるから。 | ||||
226 | かずさ | Kazusa | 「はぁ、はぁ、ぁぁぁ…ぁ、ぁ… もう少し…繋がってて、いいか?」 | ||
227 | 春希 | Haruki | 「あったかい…かずさのなか」 | ||
228 | かずさ | Kazusa | 「そっか…」 | ||
229 | 春希 | Haruki | 「ん…」 | ||
230 | かずさ | Kazusa | 「誰かに…見られたかな…?」 | ||
231 | 春希 | Haruki | 「見られても…いいよ、別に」 | ||
232 | かずさ | Kazusa | 「………無理、してさ。 ふふ、馬鹿」 | ||
233 | 本当に見られたら致命的なのは かずさの方だったけれど。 | ||||
234 | でもこいつは、 そんなこと頭のどこにも残ってないみたいに、 俺に向けて微笑み、唇を突き出した。 | ||||
235 | かずさ | Kazusa | 「んぅ…ん、はぁ、ぁ…春希…ぃ」 | ||
236 | そうして、ふたたびキスをした瞬間… | ||||
237 | もう一つ繋がっていたところから、 俺たちの背徳の証が、どろりとこぼれ出た。 |
Script Chart
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Introductory Chapter | ||||||
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1001 | 1008 | 1009 | 1010 | 1011 | 1012 | 1013 |
1002 | 1008_020 | 1009_020 | 1010_020 | 1011_020 | 1012_020 | |
1003 | 1008_030 | 1009_030 | 1010_030 | 1011_030 | 1012_030 | |
1004 | 1008_040 | 1010_040 | 1012_030_2 | |||
1005 | 1008_050 | 1010_050 | ||||
1006 | 1010_060 | |||||
1006_2 | 1010_070 | |||||
1007 |
Closing Chapter | ||||||||||
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Common | Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | ||||||
2001 | 2011 | 2020 | 2027 | 2301 | 2309 | 2316 | 2401 | 2408 | 2501 | 2510 |
2002 | 2012 | 2021 | 2028 | 2302 | 2310 | 2317 | 2402 | 2409 | 2502 | 2511 |
2003 | 2013 | 2022 | 2029 | 2303 | 2311 | 2318 | 2403 | 2410 | 2503 | 2512 |
2004 | 2014 | 2023 | 2030 | 2304 | 2312 | 2319 | 2404 | 2411 | 2504 | 2513 |
2005 | 2015 | 2024 | 2031 | 2305 | 2313 | 2320 | 2405 | 2412 | 2505 | 2514 |
2006 | 2016 | 2025 | 2032 | 2306 | 2314 | 2321 | 2406 | 2413 | 2506 | 2515 |
2007 | 2017 | 2026 | 2033 | 2307 | 2315 | 2322 | 2407 | 2507 | 2516 | |
2008 | 2018 | 2308 | 2508 | 2517 | ||||||
2009 | 2019 | 2509 | ||||||||
2010 | ||||||||||
Setsuna | Koharu | Chiaki | Mari | |||||||
2031_2 | 2312_2 | 2401_2 | 2504_2 | 2511_2 | ||||||
2031_3 | 2313_2 | 2402_2 | 2507_2 | 2513_2 | ||||||
2031_4 | 2313_3 | 2402_3 |
Coda | |||||||||
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Common | Kazusa (True) | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | ||||||
3001 | 3008 | 3014_2 | 3020 | 3101 | 3107 | 3201 | 3207 | 3901 | 3907 |
3002 | 3009 | 3014_3 | 3021 | 3102 | 3108 | 3202 | 3208 | 3902 | 3908 |
3003 | 3010 | 3015 | 3022 | 3103 | 3109 | 3203 | 3209 | 3903 | 3909 |
3004 | 3011 | 3016 | 3023 | 3104 | 3110 | 3204 | 3210 | 3904 | |
3005 | 3012 | 3017 | 3024 | 3105 | 3111 | 3205 | 3211 | 3905 | |
3006 | 3013 | 3018 | 3106 | 3206 | 3906 | ||||
3007 | 3014 | 3019 | |||||||
Common | Setsuna (True) | Kazusa (Normal) | |||||||
3001_2 | 3210_2 | 3901_2 | 3906_2 | ||||||
3015_2 | 3902_2 | 3907_2 | |||||||
3902_3 | 3907_3 | ||||||||
3904_2 |
Mini After Story and Extra Episode | |||
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The Path Back to Happiness | The Path Forward to Happiness | Dear Mortal Enemy | |
6001 | 6101 | 4000 | 4005 |
6002 | 6102 | 4001 | 4006 |
6003 | 6103 | 4002 | 4007 |
6004 | 6104 | 4003 | 4008 |
6005 | 4004 | 4009 |
Novels | |||||
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The Snow Melts, And Until The Snow Falls | The Idol Who Forgot How to Sing | Twinkle Snow ~Reverie~ | After the Festival ~Setsuna's Thirty Minutes~ | His God, Her Savior | |
5000 | 5100 | 5200 | 5205 | 5300 | 5400 |
5001 | 5101 | 5201 | 5206 | 5301 | 5401 |
5002 | 5102 | 5202 | 5207 | 5302 | |
5003 | 5103 | 5203 | 5208 | 5303 | |
5004 | 5104 | 5204 | 5209 |
Short Stories | |||
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Princess Setsuna's Distress and Her Minister's Sinister Plan | Koharu Climate After the Passing of the Typhoon | This isn't the Season for White Album | Todokanai Koi, Todoita |
7000 | 7100 | 7200 | 7300 |